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JetBrainsの「Junie Local」が無料公開、ただし64GBメモリが要る

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JetBrainsの「Junie Local」が無料公開、ただし64GBメモリが要る
この記事の要点

JetBrainsがローカルで動作する無料AIコーディングエージェント「Junie Local」の提供を開始した。アリババクラウドのQwen3.6-27Bを4ビット量子化し最適化したモデルを搭載。社内テストではClaude Sonnet 4.5と同等の性能を示しており、M5搭載Mac+64GBメモリで動作する。

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64GBメモリ必須でも無料なら使いますか?

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64GB必要メモリ

この記事の要点

  • JetBrainsがローカルで動くAIコーディングエージェントを公開。API料金も0円
  • 動くのは現時点でM5プロセッサ+64GBメモリのMacだけ
  • 社内テストではClaude Sonnet 4.5と同等。GPT-5がわずかに上回る

コマンド1つでクラウドから切り替わる

JetBrainsがローカルで動くAIコーディングエージェントJunie Localの提供を8月24日に始めた。クラウド版Junieのローカル版という位置づけで、ダウンロードにも利用にも料金はかからない。API使用料もモデル使用料も要らない。

使い方はJunieの中で /local と打つだけだ。モデルが落ちてきてローカルのサーバーが立ち上がり、Junieが切り替わる。設定ファイルを書く必要も、実行環境を先に入れておく必要もない。/model でクラウド版へ戻せる。ダウンロードの容量は約20GBだ。

今までの設定はそのまま引き継がれる。Plan mode、ガイドライン、スキル、自作の /コマンド はどれも同じように動く。公式ブログは「エンジンが変わっただけでエージェントは変わっていない」と説明している。

ローカルのモデルにつなぐこと自体は前からできた。OllamaやLM Studioを立ち上げてJunieから指せばいい。ただしモデルの選定も設定の調整も自分でやる必要があり、小さいモデルでは簡単な作業しか任せられなかった。そこをJetBrainsが引き受けたのがJunie Localだ。

JetBrains Junie Local の公式ページ
JetBrains Junie Local の公式ページ / 出典:junie.jetbrains.com / 制作:AInformation

クラウドの上位モデルと同等、ただし条件が付く

搭載しているのは中国アリババクラウドのQwen3.6-27Bを4ビット量子化し、JetBrainsが自社のエージェントに合わせて調整したモデルだ。社内の非公開テストではClaude Sonnet 4.5(推論制限1万トークン)と同等、GPT-5(ミディアム設定)がわずかに上回る結果が出ている。

比較対象 JetBrains社内テストの結果
Claude Sonnet 4.5(推論制限1万トークン) Junie Localと同等
GPT-5(ミディアム・エフォート設定) わずかにGPT-5が上回る

Junie Local の中身

内容
料金 ダウンロードも利用も無料。API使用料もモデル使用料もかからない
搭載モデル Qwen3.6-27Bを4ビット量子化しJetBrainsが独自に調整したもの
動作環境 M5プロセッサ+64GBメモリ搭載のMac
社内テストの結果 Claude Sonnet 4.5と同等。GPT-5がわずかに上回る
切り替え方 コマンドラインで /local と入力する。/model でクラウド版へ戻る

公式の説明から要点をまとめた / 出典:JetBrains 公式ブログ / 制作:AInformation

この数字には見落とせない条件が付く。Junie Localは推論を完全に切った状態で出荷されている。JetBrainsのテストで、推論を入れても品質はほとんど変わらないのにトークンが2〜3倍かかったためだ。つまり上の比較は、推論を切ったローカルモデルと、推論を入れたクラウドモデルの勝負になっている。

JetBrainsは差が出る場面もはっきり書いている。日常の作業ではまず気づかないが、複雑な設計を考えさせるような仕事では差が分かる、としている。

なぜM5搭載のMacと64GBメモリが要るのか

動作条件が厳しいのには理由がある。コーディングエージェントで時間を食うのは文章を書き出す速さではなく、ファイルを読んで状況を把握する部分だ。JetBrainsはここを速くすることに絞った。

M5のニューラルアクセラレータには8ビット演算の命令があり、M4には無い。これを使うと読み込みの処理量が約40%増えた。M5からの提供になっているのはこのためだ。JetBrainsはこの改良をMLX-VLMへ提案する予定だとしている。

モデルの選び方にも同じ考えが出ている。新しいQwen3.8ではなく3.6を選んだのは、3.8が推論を有効にしないと安定して動かず、有効にすると約4倍遅くなるからだ。いまのMacでは3.6のほうが勝つ、というのがJetBrainsの判断だ。ほかにも作業をまたいだKVキャッシュの使い回しと投機的デコードで、生成の速さを約2倍にしている。

お金がかからなくなると、頼む仕事が変わる

性能の話より効くのはここだ。Junieには前から「計画は強いモデル、実装は安いモデル」という使い分けがあった。Junie Localはその目盛りをゼロまで下げる。

もう1回試すのがタダになると、今まで課金を気にして頼まなかった仕事を渡せるようになる。JetBrainsが挙げているのは、費用に見合わないと後回しにしてきた複数ファイルのリファクタとリネーム、2四半期ほど放置しているテストの穴、依存関係の更新とフレームワークの移行、引き継いだリポジトリの把握だ。

長くて単調で機械的な作業はエージェントに向いている。そして残高を気にしていると真っ先に頼まなくなる種類の仕事でもある。

NDA案件では話の前提が変わる

日本の開発現場でいちばん効くのは、コードが1行も外に出ないことだろう。クラウドAIへのコード送信を禁じている組織は多い。SIerや金融系の開発チーム、受託でNDAを結んでいるチームがそうだ。

JetBrainsはこの点を的確に書いている。審査すべき提供元のデータ方針が存在しない。「提供元を評価しました」ではなく「提供元が関与していません」に話が変わる、と。社内の承認を取る側から見れば、この差は大きい。

一方で条件も現実的に見ておきたい。M5搭載のMacに64GBメモリという要件を満たす端末は、まだチーム全員には行き渡らない。JetBrainsはこれを出発点と位置づけていて、RTX5090搭載のPCとDGX Sparkでは社内でプロトタイプが動いている。24GB以上を積んだGPUへの対応も検討中だ。当面は要件を満たす1台で試して、社内で使えるか判断するのが現実的な進め方になる。

Junie Localを試すまで

  1. 端末の条件を確かめるM5プロセッサ搭載のMacとメモリ64GB。満たしていなければ今は動かない
  2. Junieの中で /local と打つモデルが落ちてきてローカルのサーバーが立ち上がる。約20GBぶんの空き容量が要る
  3. 同じ作業を両方に投げるクラウド版と品質を比べる。/model でいつでも戻せる
  4. 後回しにしていた作業を渡すリファクタ、テストの穴、依存関係の更新。無料だからこそ頼める仕事から試す

よくある質問

本当に無料なのか
ダウンロードも利用も無料だ。API使用料やモデル使用料もかからない。
どんなPCが必要か
現時点ではM5プロセッサと64GBメモリを積んだMacに限られる。RTX5090搭載PCとDGX Sparkでは社内でプロトタイプが動いており、24GB以上のGPUへの対応も検討中とされている。
クラウド版とどう使い分けるのか
コマンドラインで /local と入力すると切り替わり、/model で戻せる。AGENTS.mdなどの設定ファイルはそのまま引き継がれる。
性能はどのくらいか
JetBrainsの社内テストでは、推論制限1万トークンのClaude Sonnet 4.5と同等という結果が出ている。GPT-5(ミディアム設定)はわずかに上回った。
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