ChatGPT Businessに月125ドルのPremiumシートが加わった
OpenAIは8月25日にChatGPT BusinessでPremiumシートの提供を開始した。1人あたり月125ドルで、Standardの5倍の利用枠を持つ。5時間単位の利用上限もなくなる。
同じワークスペース内でStandardとPremiumを混在させられるのがポイントだ。社員ごとに割り当てを変えられるため、AIを多く使う開発者だけPremiumにして残りはStandardのままにできる。
Anthropicは約1年前からClaude TeamにPremiumシートを用意していた。Cursorも2026年6月の料金改定で新設している。今回OpenAIが加わり、主要3社すべてに社員ごとの利用枠を分ける仕組みが入った。

- 6/1CursorがTeams料金改定でPremiumシート新設
- 8/25OpenAIがChatGPT BusinessでPremium提供開始
Claude・ChatGPTは月125ドルで同額、Cursorだけ構造が違う
Claude TeamとChatGPT BusinessはStandard月25ドル、Premium月125ドルで完全に同額だ。利用枠もともに5倍で一致する。
| 項目 | Claude Team | ChatGPT Business | Cursor Teams |
|---|---|---|---|
| Standard月額 | $25 | $25 | $40 |
| Premium月額 | $125 | $125 | $120 |
| Premiumの利用枠 | 5倍 | 5倍 | 5倍 |
| 金額の倍率 | 5倍 | 5倍 | 3倍 |
| 最大シート数 | 150 | 200 | 記載なし |
| 無料管理者シート | なし | なし | あり |
Cursorは3倍の金額で5倍の枠、無料の管理者シートもある
Cursorは構造が異なる。Standardが月40ドルと高いかわりにPremiumは月120ドル。3倍の金額で5倍の利用枠が手に入るため、上位枠の割安感はCursorがいちばん大きい。
Cursorには無料の「Unpaid Admin」シートもある。管理者を無料枠にすれば有料シート1人からチームを組めるのも強みだ。ClaudeとChatGPT Businessは最低2有料シートが必要なので、少人数のチームで始めるならCursorが入りやすい。

同じ月125ドルでもClaude・ChatGPTで使える量は異なる
Claude・ChatGPTは金額も倍率もまったく同じだが、利用量の数え方は3社で違う。Claudeにはセッション単位の枠とは別に週次上限がある。Cursorも独自の計算方式を持つ。
「5倍の利用枠」はサブスクリプションに含まれる枠の話であり、AIモデルの性能が上がるわけでも作業量が5倍になるわけでもない。どのサービスのPremiumが自社の業務に合うかは、利用量の数え方まで含めて試す必要がある。
これまで利用枠を使い切った社員が個人でProを契約して経費精算する例もあった。会社のPremiumシートで代替できれば経費処理がシンプルになるので、IT部門が各社のPremiumを比較する動きは増えそうだ。
Claude Teamは上限150席、全員Premiumにする必要はない
最初にやるべきことは、いまのAI契約で利用枠を使い切っている社員が何人いるかを数えることだ。全員Premiumに切り替える必要はない。使い切っていない社員はStandardで足りる。
Premiumが要るのは、長い資料を読み込ませる分析やAIコーディングツールでまとまった修正を走らせる場面が多い社員だ。人数が分かればStandard+Premiumの混在で月額を見積もれる。
気をつけたいのは最大シート数だ。Claude Teamは150席、ChatGPT Businessは200席が上限で、それを超える規模にはEnterpriseプランが要る。今回のPremiumシートは部署単位の導入か中小企業向けの仕組みとみておきたい。
AInformation調べ主要AIサービスをいちばん安く使うといくらか
| サービス | そのAIを使える一番安いプラン | 料金 | 料金ページの通貨 |
|---|---|---|---|
| Adobe Firefly | Firefly Standard | 1,580円/月 | 日本円 |
| Canva | Canvaプロ | 11,800円/年月あたり約983円 | 日本円 |
| ChatGPT | Go | 1,400円/月 | 日本円 |
| Felo | 年額プラン | 1,750円/月 | 日本円 |
| Gamma | Plus | 1,440円/月 | 日本円 |
| Gemini | Google AI Plus | 725円/月 | 日本円 |
| Claude | Pro | $22/月 | 米ドル |
| Cursor | 個人 | $20/月 | 米ドル |
2026年8月31日時点でAInformationが調べたもの。個人が申し込めるAIサービス28件のうち、日本円の表示は10件
- Premiumシート
- 企業向けAI契約で利用量の多い社員だけに割り当てる上位の契約枠。Standardの数倍の利用枠を持ち、全員ではなく必要な社員にだけ適用できる
Premiumシートが3社に広がったのは、企業のAI導入が「全員に同じ枠を配る」段階を超え始めた兆候だろう。Claude・ChatGPTが金額まで完全に同じなのは偶然ではなく、IT部門が並べて比較する前提で設計した結果とみている。ただし利用量の数え方は3社で異なるため、同じ125ドルを払っても使える量は違ってくる。次の焦点は各社のPremiumを実際の業務で試す段階に移りそうだ。
- ChatGPT BusinessのPremiumシートはいくらかかる?
- 1人あたり月125ドル。Standard(月25ドル)の5倍の金額で利用枠も5倍になる。5時間単位の利用上限がなくなるため、長時間の分析やコーディングを続ける社員に向いている。同じワークスペース内でStandardとPremiumを混在させられるので、全員がPremiumに切り替える必要はない。
- Claude TeamとChatGPT Businessの企業プランの違いは?
- Standard・Premiumともに月額は完全に同じで、Standard月25ドル・Premium月125ドル。利用枠も5倍で一致する。ただし利用量の数え方が異なり、同じ金額でも使える量は異なる可能性がある。Claudeには週次上限があるがChatGPT Businessにはない。最大シート数はClaude 150席、ChatGPT Business 200席だ。
