今回出たのは6機種 初の折りたたみiPhoneが目玉だ
Appleが9月9日(日本時間9月10日未明)に、新しい製品をまとめて発表しました。出たのは6機種です。iPhone 18 Pro・iPhone 18 Pro Max・iPhone Duo・Apple Watch Series 12・Apple Watch Ultra 4・AirPods 5になります。
いちばん大きいのはiPhone Duoです。Appleが初めて出す折りたためるiPhoneで、開くと7.6インチの1枚の画面になります。標準モデルのiPhone 18は今回出ませんでした。
| 製品 | 価格(税込) | 予約 | 発売 |
|---|---|---|---|
| iPhone 18 Pro | 219,800円から | 9月12日 午後9時 | 9月18日 |
| iPhone 18 Pro Max | 239,800円から | 9月12日 午後9時 | 9月18日 |
| iPhone Duo | 364,800円から | 10月16日 午後9時 | 10月23日 |
| Apple Watch Series 12 | 71,800円から | 発表当日 | 9月18日 |
| Apple Watch Ultra 4 | 142,800円から | 発表当日 | 9月18日 |
| AirPods 5 | 23,800円 | 発表当日 | 発売中 |

AIの面では3つの柱があります。チップのAI処理が2倍になったこと、iPhoneで初めて2つのアプリを画面に並べられるようになったこと、Apple Watchが体の状態を1つのスコアで出すようになったことです。
一方で、新しいSiriの日本語対応は10月に持ち越されました。9月15日に始まるのは英語だけです。
- 9/12iPhone 18 Pro・Pro Maxの予約が午後9時から始まる
- 9/14iOS 27。Apple Intelligenceは日本語で使え、Siri AIは英語のみ
- 9/15watchOS 27が出る
- 9/18iPhone 18 Pro・Apple Watch Series 12・Ultra 4が発売
- 10月Siri AIが日本語に対応する(日付は未発表)
A20 ProのAI処理はA19 Proの2倍になった
今回の発表でAIとしていちばん効いてくるのはチップです。A20 Proは新しいデュアル16コアのNeural Engineを積み、合計32コアになりました。Appleは前の世代のA19 Proと比べてAIの処理能力が2倍になったと説明しています。

この部分が受け持つのは、端末の中でAIモデルを動かす仕事です。クラウドへ送らずに手元で処理する分が速くなります。写真をきれいに仕上げる計算も同じところで速くなりました。
6コアのCPUはA19 Proより最大20パーセント速く、7コアのGPUは最大40パーセント速くなっています。メモリの帯域幅は50パーセント広がり、製造は2ナノメートルのプロセスです。

A20 ProはiPhone 18 Pro・iPhone 18 Pro Max・iPhone Duoの3機種すべてに載ります。チップの速さで選ぶなら、折りたたみを待つ必要はありません。
通信にもAIが入りました。AppleのモデムであるC2は、AIを使ってモバイル通信の品質と信頼性を上げると説明されています。
iPhone Duoは36万4,800円 10月23日に出る
iPhone Duoは256GBモデルが36万4,800円(税込)からです。36回払いなら月額1万133円になります。容量は256GB・512GB・1TB・2TBの4つで、色はスターホワイトとナイトスカイの2色です。

開くと7.6インチのインナーディスプレイになります。iPhone 18 Pro Maxより50パーセント広い面積です。閉じた状態でも5.4インチのアウターディスプレイがあり、iPhone 18 Proの画面の90パーセントの広さを保ちます。
AIの使い方で大きいのはSplit Viewです。画面を左右に割って2つのアプリを同時に開けます。AIに質問しながら、その答えを別の資料と見比べられるようになります。iPhoneでこれができるのは今回が初めてです。

カメラにも端末の中で動くAIが入りました。スマート撮影という機能で、AIがシーンを見て被写体がポーズを決めた瞬間に自動でシャッターを切ります。カメラを向けたものについてその場で聞けるSiriカメラモードも付きました。
バッテリーは両側に1つずつ入っています。インナーディスプレイなら最大31時間、アウターディスプレイなら最大44時間のビデオ再生ができます。本体はグレード5チタニウムで、ヒンジは100以上の部品でできています。
iPhone 18 Proは21万9,800円 9月18日に出る
iPhone 18 Proは21万9,800円(税込)からです。iPhone 18 Pro Maxは23万9,800円からになります。予約は9月12日(土)午後9時からで、発売は9月18日(金)です。

色はブラック・シルバー・グレイシャーと、新しく入ったバーガンディの4つです。画面はiPhone 18 Proが6.3インチ、Pro Maxが6.9インチです。メインカメラは48MPのFusionで、絞りを物理的に変えられる可変絞りが入りました。最も明るいときはƒ/1.48になります。
Dynamic Islandは小さくなり、ライブアクティビティを最大3つまで表示できるようになりました。次世代のベイパーチャンバーと合わせて、iPhoneでいちばん長く高い性能を保てるとしています。
AIまわりの中身はiPhone Duoと同じです。A20 Pro・Apple Intelligence・Siri AIがそろって載ります。違うのは画面が1枚であることと、Split Viewが使えないことです。
Apple Watchは心拍を5秒ごとに測り準備度を出す
Apple Watch Series 12とUltra 4には、新しいヘルスセンシングシステムが入りました。光学式と電気式の心拍センサーを組み合わせて、心拍を1日じゅう5秒ごとに測り続けます。

心拍の揺れ(HRV)は5分ごとに測るようになりました。これまでの24倍の頻度です。1,000人以上を対象にした調査で、他社のウェアラブルと比べていちばん高い精度だったとAppleは説明しています。
新しく入ったのが準備度です。直近の活動・バイタル・睡眠スコアをまとめて、その日の体の状態を0から10のスコアで出します。「無理せずに」「準備完了」「絶好調」といった言葉で、その日をどう過ごすかの目安も付きます。
Apple Watch Series 12は7万1,800円(税込)から、Ultra 4は14万2,800円(税込)からです。どちらも9月18日(金)に発売されます。watchOS 27は9月15日(火)に出ます。
watchOS 27では、Siri AIが手首の上でも使えるようになります。年内には、聞こえにくい音を拾うオーディオインテリジェンスの機能も入る予定です。
AirPods 5は23,800円で耳元の翻訳ができる
AirPods 5は2万3,800円(税込)です。耳をふさがないオープンイヤー型でありながら、ノイズキャンセリングが1世代前の1.5倍になりました。

AIとして効くのはライブ翻訳です。相手が話した言葉をその場で訳して耳元へ届けます。相手もAirPodsを持っていれば、両手を空けたまま会話を続けられます。
翻訳アプリからは3通りの方法で呼び出せます。両方のステムを同時に押す、Siriに頼む、アクションボタンを使う、の3つです。
新しいSiriの日本語は10月 9月15日は英語だけだ
ここが今回いちばん気をつけたいところです。新しいSiri AIは9月15日(火)にiOS 27でベータとして始まりますが、動かすには端末の言語を英語に設定する必要があります。

日本語への対応は10月の予定です。フランス語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語も同じタイミングになります。何日からかは発表されていません。
Apple Intelligenceそのものは9月15日から日本語を含む16言語で使えます。Siri AIとApple Intelligenceは別物なので、ここを混ぜないよう気をつけたいところです。
| いつ | 何が使えるようになるか |
|---|---|
| 9月15日(火) | iOS 27。Apple Intelligenceは日本語を含む16言語で使える |
| 9月15日(火) | Siri AIのベータ。英語に設定した端末だけ |
| 9月15日(火) | watchOS 27。Siri AIが手首の上でも使える |
| 10月(日付は未発表) | Siri AIが日本語に対応する |
| 年内 | 作り直したヘルスケアアプリ。まず米国の英語から |
iPhone Duoが出る10月23日には日本語のSiri AIが間に合っている可能性があります。ただし確実ではありません。日本語で話しかけたい人は、発売日より10月の対応日を追うほうが確かです。
ヘルスケアのAIは年内 映像は端末の外へ出ない
iPhoneのヘルスケアアプリも、Apple Intelligenceを使って作り直されます。出るのは年内で、まず米国の英語からです。
新しく付くのはInsightsタブとLongevityタブの2つです。Insightsは心臓・睡眠・準備度・運動などの情報を1日の中で更新していきます。Longevityは長い期間のデータを7つの領域に分けて分析します。
Longevityの中には健康年齢(Health Age)が入ります。Apple WatchのVO2 max・安静時心拍数・睡眠・HRVから、自分の数字が実年齢に対してどうなっているかを見せる仕組みです。血液検査の結果を足すこともできます。
動きの評価(Movement Evaluations)では、iPhoneのカメラとApple Watchを使って柔軟性・筋力・バランス・VO2 maxを自宅で測れます。ここは画像を見るAIモデルが動きますが、Appleは映像を録画も保存も共有もせず、すべて端末の中だけで処理すると説明しています。
米国では、Healthアプリから検査を予約して買える仕組みも入ります。50項目以上のバイオマーカーを119ドルで測るもので、Quest Diagnosticsの約2,000拠点が対象です。日本での提供は発表されていません。
AIツール494本と比べると月2,544円ぶんの差になる
今回のAI機能は、端末を買えば追加のお金がかかりません。ここが月額を払うAIツールとの分かれ目になります。
AInformationが料金を調べているAIツール494本のうち、有料は298本でした。月額の中央値は2,544円で、年に直すと3万528円です。

もう1つ見ておきたいのが、スマートフォンのアプリで使えるかどうかです。494本のうちアプリがあるのは121本で、全体の24.5パーセントでした。残りの373本はブラウザかパソコンのソフトだけです。
iPhone Duoの広い画面に並べられるのは、この121本の中から選ぶことになります。ブラウザだけのAIを使っているなら、Safariのウインドウを2枚並べる形になります。
端末の値段を月額に置き換えるとどうなるかも出しておきます。iPhone Duoの36万4,800円は月2,544円の143か月ぶんで、年数にすると11年11か月です。iPhone 18 Proの21万9,800円なら86か月で、7年2か月にあたります。
AInformation調べ。2026年9月10日時点で494本のAIツールについて、公式の料金ページと提供の形を1本ずつ確かめたもの。
発表当日にAIへ聞くと答えが割れた
発表からどれくらいでAIが新製品を把握するのかを、その場で測りました。9月10日午前5時32分から45分にかけて、ChatGPTとClaudeへ同じ質問を3つ投げています。発表から約3時間半後です。
| 聞いたこと | ChatGPT | Claude |
|---|---|---|
| 折りたたみiPhoneの製品名と日本の価格 | 33.2秒/正しく答えた | 45.1秒/製品名を断定できず価格も出せなかった |
| A20 ProのNeural Engineは何コアか | 33.2秒/正しく答えた | 24.1秒/正しく答えた |
| iPhoneで2つのアプリを横に並べられるか | 21.2秒/できないと答えた | 27.1秒/できないと答えた |
製品名と価格を直接聞いた1問目では、ChatGPTがiPhone Duo・36万4,800円・10月23日をそろえて出しました。Claudeは製品名がiPhone DuoかiPhone Ultraか報道が割れていると答え、日本の価格は確定した情報が無いとしています。
差が出たのは3問目です。製品名を伏せて「iPhoneで2つのアプリを画面に横に並べて同時に使えるか」と聞くと、2社とも「できない」と答えました。ChatGPTは「この機能はiPad向けです」と説明し、Claudeは「最新のiOS 26でも標準では搭載されていません」と答えています。
製品名を出せばAIは調べにいきますが、名前を知らずに機能だけを聞くと古い前提のまま答えます。発表されたばかりの話をAIに確かめるときは、製品名を一緒に伝えるほうが確実です。
AInformation調べ。2026年9月10日午前5時32分から45分にかけて、ChatGPTとClaudeへ同じ質問を投げて、返ってきた秒数と中身を数えたもの。
あすからできること まず日程を押さえる
9月15日にiOS 27へ上げると、Apple Intelligenceは日本語のまま使えます。ここは英語にしなくても大丈夫です。

新しいSiriを試したい人は、端末の言語を英語にする必要があります。ふだん使いの端末でこれをやると不便なので、まず10月の日本語対応を待つほうが現実的です。
iPhone 18 Proがほしい人は9月12日(土)午後9時の予約開始に間に合わせます。Apple Watchはすでに予約が始まっていて、発売は9月18日(金)です。
iPhone Duoは10月16日(金)午後9時からの予約です。1か月以上あるので、そのあいだに自分がAIと資料を同時に開く場面がどれだけあるかを数えておくと、36万4,800円を出すかどうかの判断がしやすくなります。
次に見えてくるのは、10月のSiri AI日本語対応がいつ来るかです。ここが決まると、日本のユーザーにとって今回の発表が本当に使えるものになるかどうかがはっきりします。
- Neural Engine
- Appleのチップに載っている、AIの計算だけを受け持つ部分。ここが速いほど端末の中でAIを動かせる
- 準備度
- Apple Watchが直近の活動とバイタルと睡眠から出す0〜10のスコア。その日どれくらい動けるかの目安になる
- Split View
- 1つの画面を左右に割って2つのアプリを同時に開く使い方。iPadでは前からあったがiPhoneでは今回が初めて
今回いちばん見落とされやすいのは、Apple IntelligenceとSiri AIが別物だという点です。9月15日から日本語で使えるのは前者で、新しいSiriのほうは英語に設定しないと動きません。日本語で話しかけたい人にとって、今回の発表が本当に効いてくるのは10月からになります。買う日を決める前に、この2つを分けて考えておきたいところです。
- 9月15日から日本語でAIを使えるのか
- Apple Intelligenceは使えます。日本語を含む16言語に対応しています。ただし新しいSiri AIは英語に設定した端末だけで、日本語への対応は10月の予定です。日付までは発表されていません。
- iPhone 18 ProとiPhone DuoでAIの中身は違うのか
- チップは同じA20 Proで、Neural Engineはどちらも32コアです。違うのは画面で、iPhone DuoだけがSplit Viewで2つのアプリを左右に並べられます。
- Apple Watchの準備度を使うには何が要るか
- Apple Watch Series 12かApple Watch Ultra 4が要ります。どちらも新しいヘルスセンシングシステムを積んでいて、心拍を5秒ごと、HRVを5分ごとに測ります。9月18日発売です。
- ヘルスケアアプリの新機能は日本で使えるのか
- 作り直したヘルスケアアプリは年内に出ますが、まず米国の英語からです。他の言語への対応は順次と発表されています。米国限定の検査サービス(119ドル)は日本での提供が発表されていません。
この記事の出典
補助資料
- [1]Appleこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月10日
