コード実行が加わった 出力形式は7種に増えた
2026年7月にGoogleは「NotebookLM」を「Gemini Notebook」へ改名した。旧NotebookLMはPDFやGoogleドキュメントなど自分で用意した資料を読み込ませ、その内容をAIに要約・分析させる使い方が中心だった。
改名の前にあたる2026年6月にノートブック内でコードを書いて実行できる機能が入った。資料の要約や検索だけでなくデータの集計・分析までGemini Notebookの中で済む。グラフや表計算ファイル、スライド資料など具体的な成果物への変換もできるようになった。
出力形式は7種に増えている。音声による概要説明・動画・マインドマップ・レポート・データの一覧表・スライド・インフォグラフィックだ。同じ資料から目的に合った形式を選んで変換して使える。

- 4月GeminiアプリとNotebookLMの同期が始まった
- 6月ノートブック内でコードの実行が可能になった
- 7月NotebookLMからGemini Notebookへ改名した
Geminiアプリと同期した 「読むAI」が「作るAI」に変わった
2026年4月にGeminiアプリ内の「ノートブック」と旧NotebookLMを同期する機能が加わった。Geminiで作ったノートブックをNotebookLM側でも開けるようになり両方の機能を行き来できる。それぞれが持つ機能をまたいで使える仕組みだ。
この同期によってNotebookLMは単独のサービスからGeminiを含むGoogleのAI環境の一部へ位置づけを広げた。資料を読んで答えるだけのツールではなくなり情報を分析して別の形式に加工する基盤へ変わりつつある。7月の改名はこの方向転換を名前に反映させたものだ。
2026年8月から9月にかけても利用上限の変更や情報源の拡張が続いている。改名で区切りがついたわけではなくサービスの中身はまだ動いている。

Googleのサービス内で完結する 社内資料を外に出さずに済む
日本の現場で効くのは社内の資料をそのまま別の形に変える場面だ。四半期レポートのPDFを読み込ませてスライドに変換したりデータ部分をグラフに起こしたりできる。従来はPDFの中身を手作業で移していた工程が1つの操作に変わる。
コード実行が使えるためExcelのような集計作業もこなせる。営業数字の推移をグラフにまとめて会議用のスライドに使う流れが1つのツールで完結する。情報システム部門にとっては分析・資料作成・共有を別々のツールに分ける必要がなくなるかもしれない。
社内の機密資料を外部のAIサービスに渡すことをためらう企業は多い。Googleのサービス内で処理が閉じるため資料を外へ持ち出さずに済む点は導入判断の材料になりそうだ。
まず手元のPDF1本を試す 利用上限は8月から動いている
Gemini Notebookはブラウザからすぐ使える。手元のPDFを1本アップロードしてスライドへの変換を試してみるのがいちばん手軽だ。音声の概要やマインドマップの生成も同じ画面から試せる。
複数の出力を比べて自分の業務に合う形式を見つけるのが次のステップだ。社内で試すなら機密度の低い資料から始めるのがよい。
利用上限は2026年8月から9月にかけて変更が続いており無料で使える範囲が動いている。始める前に最新の設定を確認しておきたい。
- コード実行
- ノートブックの中でプログラムを書いて実行できる機能。データの集計・分析やグラフの生成など複雑な処理を自動で行える
NotebookLMは資料を読むだけのツールとして使っていた人が多いはずだ。Gemini Notebookになってスライドやグラフまで出せるようになったが社内で効くのは始めやすさだとみている。Googleアカウントがあればすぐ試せて資料もGoogleの中で閉じる。ただしどの部署のどの資料を入れてよいかは先に決めておく必要がある。コード実行ができる以上は要約ツールよりもデータの扱いに注意が要る。
- Gemini Notebookのコード実行では何ができるのか
- ノートブックに読み込ませた資料のデータを集計・分析できる。たとえば売上データを読み込ませてグラフを作ったり表計算ファイルに変換したりできる。2026年6月に発表された機能で、従来の要約や質問応答に加えてデータ処理の作業が加わった。スライド資料やインフォグラフィックへの変換もこの機能の拡張として使える。
- GeminiアプリとGemini Notebookはどう使い分けるのか
- Geminiアプリは汎用の対話AIとして使い、Gemini Notebookは自分の資料を読み込ませて分析や変換をさせるツールとして使う。2026年4月から両者のノートブックを同期できるようになっており、Geminiで作ったノートブックをNotebook側で開くこともできる。資料ベースの作業にはGemini Notebookが向いている。
この記事の出典
補助資料
- [1]ITmedia AI+この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月14日
