Gemini Notebookが9月2日に上限を改定 5時間リセットの新方式へ
Googleは8月28日(現地時間)、AIノートブック「Gemini Notebook」の利用上限を見直すと発表した。9月2日からWeb版とモバイル版の一般ユーザー向けアカウントへ順次展開される。全員が同時に切り替わるわけではなく、数日かけて広がる形だ。
新しい上限は処理にかかる計算量(コンピュートリソース)を考慮した方式に切り替わる。使える機能の種類に変更はなく、変わるのは上限の仕組みだけになる。Googleは新方式を「柔軟」と表現している。
リセットの間隔は5時間ごとになる。処理ごとに消費量が異なるため、同じ5時間の中でも使い方によって操作できる回数が変わる。軽い操作なら多くこなせるが、重い操作は少ない回数で上限に達する。

- 7月NotebookLMからGemini Notebookへ改称
- 8/28Googleが利用上限の見直しを発表
- 9/2新しい上限の展開を開始
無料でも全機能が使えるが上限はUltraの最大20分の1
利用上限はプランごとに異なる。無料ユーザーを1倍(基準)として、Google AI Plusは2倍、Google AI Proは4倍になる。Google AI Ultraは契約内容に応じてProの5倍か20倍で、無料との差は最大20倍に開く。
使える機能そのものには差がない。AIへの質問はもちろん、音声解説の生成、動画解説の生成、習熟度チェックの問題作成まで、すべてのプランで利用できる。差が出るのは5時間あたりに使える量だけだ。
新方式では処理の重さに応じて上限を消費する。軽い質問を何度も投げる使い方と、音声解説を何本も作る使い方では体感が異なる。上限に達するまでの回数も変わるとみられる。今回の発表は一般ユーザー向けアカウントが対象で、Workspaceアカウントの扱いには触れられていない。
プランごとの上限の倍率
| プラン | 上限の倍率 |
|---|---|
| 無料 | 1倍(基準) |
| Google AI Plus | 2倍 |
| Google AI Pro | 4倍 |
| Google AI Ultra | 契約により5倍または20倍 |
NotebookLMから7月に改称 Geminiとの連携が強まっている
Gemini Notebookは7月まで「NotebookLM」として提供されていたサービスだ。改称にあわせてGeminiやGoogle検索との連携が強化されている。
使い方の基本は変わらない。WebページやPDFなど手持ちの資料をAIに読み込ませてノートブックを作り、そのうえでAIに質問したり、音声解説や動画解説を自動で作らせたりできる。学習の理解度をチェックする問題を生成する機能もある。Googleドライブ上のファイルやWebのURLからも資料を読み込めるため、複数のソースを1つのノートブックにまとめて横断的に質問するといった使い方もできる。
今回の上限変更は、こうした処理の重さが違う機能をどのプランでどれだけ使えるかに直結する。音声や動画の生成は質問への回答より計算量が大きいとみられ、無料プランで頻繁にこれらの機能を使っていた人は影響が出そうだ。

業務でNotebookを使うなら今日からプランを確認しておきたい
まず確認するのは自分のGoogleアカウントのプランだ。無料のまま音声解説や動画解説を多く作っている場合は、新方式で5時間ごとの上限に早く達する可能性がある。Google AI Plusなら上限が2倍になるため、無料で足りなくなった人の最初の選択肢になる。
チームでNotebookを使っている場合は要注意だ。メンバーのプランがそろっていないと使える量に差が出る。無料ユーザーとAI Proユーザーでは上限が4倍違うため、同じ量の作業をこなすのに片方だけ途中で止まる事態が起きうる。プランの統一か用途に応じた振り分けを先に決めておくのがよい。
上限に達したときの挙動は今回の発表では具体的に示されていない。まず数日使って新方式の上限の感覚をつかみ、足りなければプランの変更を検討するのがよさそうだ。
- コンピュートリソース
- AIが音声解説の生成や質問への回答を行うときに使う計算力のこと。処理が重いほど多く消費し、今回の新方式ではこれで上限を計算する。
- Gemini Notebookの無料プランは有料プランと何が違うのか
- 使える機能は同じで、音声解説・動画解説の生成やAIへの質問はどのプランでもできる。違うのは5時間ごとの利用上限の量だけだ。無料を1倍として、Google AI Plusは2倍、Google AI Proは4倍、Google AI Ultraは契約に応じて5倍か20倍になる。同じ機能が使えるかではなく、どのくらいの頻度で使えるかが差になる。
