Gemini3.8Liveが音声品質82.6点で業界首位を取った
Google DeepMindが2026年9月16日にGemini 3.8 LiveとGemini 3.8 Live Extended Thinkingを公開しました。9月3日に出たGemini 3.8 Flashに続く音声対話に特化したモデルです。
Extended Thinking版はArtificial AnalysisのSpeech to Speech Quality Indexで82.6点を記録し総合1位を獲得しました。エージェントタスクの完了率を測るτ-Voiceでは68.6%で首位です。推論性能を測るBig Bench Audioでは97.7%でした。
Extended Thinkingなしの通常版もSpeech Agent Arenaで2位に入っています。通常版はコスト効率の高さが特徴で大量の音声処理を回す企業向きです。

- 9/16Google DeepMindがGemini 3.8 LiveとExtended Thinking版を公開
会話を止めずに裏で操作を走らせ97言語を聞き分ける
従来のGemini Liveにもリアルタイム対話はありましたが、3.8 Liveではバックグラウンドでの操作実行が加わりました。ユーザーが音声で頼んだ操作をツールやAPI経由で裏で走らせながら会話を続けられます。処理が終わったら会話の流れの中で結果を返します。
映像の入力にも準リアルタイムで対応しています。カメラに映したものを認識して会話に組み込めます。97言語を自動で検出し途中で言語を切り替えても応答が途切れません。
公式ブログでは社員研修のリアルタイム案内やチェスの盤面を見て手を返すデモが公開されています。企業向けにはServiceNowのEVA-Benchでワークフローの精度と会話品質のバランスが高く評価されました。

GeminiアプリとAPIで今日から使える 料金は未公表だ
使えるのはGeminiアプリとGoogle WorkspaceとGemini Live APIの3つです。開発者はGemini Live APIからすぐに音声エージェントを組み込めます。外部の音声基盤であるAgoraやLiveKitとの連携にも対応しています。
LangChainやPipecatなどの開発フレームワークとも統合されており既存のAIシステムへ組み込みやすい設計です。ただしプラン別の料金と利用上限は公式ブログに記載がありません。企業が本番環境で使うには従量課金の条件を確かめてから判断する必要があります。

日本語の音声精度は未検証 まず小さい範囲で試す
97言語対応と発表されていますが個別の言語名は公式に列挙されていません。前モデルのGemini Liveは日本語に対応していたため使える可能性は高いですが、音声の品質は実際に試さないと分かりません。Extended Thinking版と通常版のどちらが日本語に強いかも現時点では比較できません。
電話窓口やチャットボットの導入を検討している場合はGemini Live APIで少量のテスト通話を流して品質を確かめるのが現実的です。料金と日本語精度が固まるまでは既存の仕組みと並行して動かし切り替えは段階的に進めるのが安全です。
- Speech to Speech Quality Index
- Artificial Analysisが提供する音声AIの品質を測る総合指標。音声の自然さや応答の正確さを数値化して比べられる
- τ-Voice
- 音声AIがツールの呼び出しやタスクの実行をどれだけ正確にこなすかを測る指標。数値が高いほど実用的な操作に強い
Gemini 3.8 Liveの注目点はベンチマークの82.6点よりも会話を止めずに裏でツールを動かす設計にあります。電話対応やカスタマーサポートの自動化を検討している企業には有力な選択肢になりそうです。ただし料金体系が公表されていないため、まずAPIで少量のテスト通話を流して品質を確かめてから広げるのが現実的です。大規模な導入は単価が明らかになるのを待ちたいところです。
- Gemini 3.8 Liveは無料で使えるのか
- 公式ブログに料金やプランの明記はありません。GeminiアプリとGoogle WorkspaceとGemini Live APIの3つで今日から使えるとだけ書かれています。Geminiアプリの無料枠で試せるかはアプリを開いて確認するのが確実です。
- 日本語の音声にも対応しているのか
- 97言語対応と発表されていますが日本語が含まれるかは明記されていません。前モデルのGemini Liveは日本語に対応していたため使える可能性は高いです。ただし音声の聞き取り精度は実際に試さないと分からないため導入前にAPIで短いテスト通話を流して確認してください。
- Extended Thinkingありとなしはどう違うのか
- Extended Thinking版は複雑な推論を音声で扱える上位モデルです。音声品質82.6点で総合1位を取ったのはこちらです。なしの通常版はSpeech Agent Arenaで2位ながらコスト効率が高く大量の通話処理に向いています。精度を優先するかコストを優先するかで選び分けます。
この記事の出典
補助資料
- [1]Google DeepMindこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月16日
