Copilotはレシート画像を13.9秒で全問正解し決算PDFも17秒で4問全問正解しましたが、CSVの年間合計は正解の558,900千円と違う数字を返しました。AInformation編集部が2026年9月23日にブラウザでMicrosoft Copilotを実際に操作して確かめた結果です。
- Microsoft Copilotにレシート画像を渡すと13.9秒で6品目すべて正解した
- CSVの売上データを渡して年間合計を聞くと正解の558,900千円と違う数字が返った
- Copilotは最も伸びた商品を自分で正しく計算しながら別の商品を答えた
- 画像生成モードに切り替えるとロゴ画像を32.3秒で1枚作れた
- 決算PDFから売上高・営業利益率・EC比率・増加費目を聞くと17秒で全問正解した
- Copilotは数字を読む課題は正確だが数字を計算する課題は間違えた
Copilotにファイルを添付して聞くやり方は3ステップで終わる
Microsoft Copilotにはファイルを添付して質問する機能があります。やり方はブラウザでcopilot.microsoft.comを開いてファイルを渡し、聞きたいことを打って送るだけです。
- ブラウザでcopilot.microsoft.comを開きます
- 入力欄の横にあるクリップのアイコンを押してファイルを選びます
- 聞きたいことを日本語で入力して送信します
AInformation編集部が2026年9月23日にMicrosoft Copilotのブラウザ版で確かめたところ、PNG画像・CSV・PDFの3種類をそのまま添付できました。画面に表示されたモデル名はSmartです。
今回は4つの課題をCopilotに渡しました。どれも架空の会社「サンプル商事」のデータをあらかじめ自分で作ったものです。正解を先に決めてあるので答え合わせができます。読者のみなさんも同じ文をコピーして試せます。
今回の検証では4つの課題をそれぞれ別の新しいチャットで送りました。1つのチャットで続けて送ると前の回答の文脈が次に影響することがあるためです。課題ごとにチャットを分けることで条件をそろえています。
1つ目はレシート画像の読み取りです。画像を添付して次の文を送ります。
このレシートの画像を読み取って、商品名と金額を一覧にしてください。小計・税・合計も教えてください。
2つ目はCSVの売上データの分析です。CSVファイルを添付してこの文を送ります。
このCSVファイルを読み込んで、次の3つを教えてください。①5商品の年間売上の合計(千円単位)②年間で一番売れた商品名と金額 ③1月と12月を比べて最も伸びた商品名と伸び率
3つ目はロゴ画像の生成です。画像生成モードに切り替えてからこの文を送ります。切り替え方はあとで説明します。
「サンプル商事」という架空のAI導入コンサルティング会社のロゴ画像を1枚作ってください。青と白を基調に、テクノロジーの印象があるシンプルなデザインで。会社名を画像に入れてください。
4つ目は決算書PDFからの数値抽出です。PDFファイルを添付してこの文を送ります。
この決算書PDFから次の数字を正確に読み取ってください。①2025年度の売上高(百万円)②営業利益率(%)③EC比率(%)④前年から最も増えた費目とその増加額

4つの課題でCopilotは画像もPDFも正解したがCSV計算は間違えた
結論から言います。Copilotは画像の読み取りとPDFの読み取りは正確でしたが、CSVの計算は正解と一致しませんでした。
もっとも印象的だったのは決算PDFの結果です。売上高・営業利益率・EC比率・最も増えた費目の4つを聞いたところ、17秒で全問正解しました。レシート画像も13.9秒で6品目と金額をすべて正しく読み取っています。
一方でCSVの売上データ分析は3つの質問のどれも完全には正解できませんでした。年間合計は正解の558,900千円に対して538,400という数字が返っています。最も伸びた商品も正しい計算を自分で出しながら別の商品名を答えるという不思議な結果でした。
画像生成は32.3秒でロゴ画像を1枚作れました。Copilotはファイルの中身を読む力は高いですが、読み取った数字を使って計算する場面では注意が要ります。4つの結果を表にまとめます。
4つの課題の結果
| 課題 | かかった秒数 | 回答の文字数 | 正しさ |
|---|---|---|---|
| レシート画像の読み取り(易) | 13.9秒 | 243字 | 6品目すべて正解 |
| CSV売上データの分析(中) | 20.1秒 | 890字 | 合計と商品名が不正解 |
| ロゴ画像の生成(中) | 32.3秒 | 96字 | 画像を生成できた |
| 決算PDF数値の抽出(難) | 17.0秒 | 366字 | 4問すべて正解 |
レシート画像と決算PDFが全問正解なのに対してCSV分析だけ不正解になっています。かかった秒数は13.9秒から32.3秒の幅で、どの課題も1分はかかりませんでした。
レシート画像を渡したら13.9秒で6品目すべて正解した
最初の課題はレシート画像の読み取りです。スーパーのレシートを撮影した画像をCopilotに添付し、商品名と金額を一覧にするよう頼みました。
Copilotは13.9秒で回答を返しました。回答の文字数は243字です。結果を答え合わせすると、6品目の商品名と金額がすべて正解でした。回答には牛乳268円・食パン198円・たまご328円・バナナ158円・ヨーグルト178円・洗剤498円と並んでおり1円のずれもありません。

小計1,628円、消費税130円、合計1,758円もすべて正解と一致しています。Copilotはレシートの文字を正しく読み取るだけでなく、金額の構造(商品→小計→税→合計)も理解して整理しました。
回答の中にはCopilotが「会計ソフト取り込み用の形式やExcel表にも整形できます」と追加の提案もしています。聞いたことだけ答えて終わりではなく、次にやれることまで提案してくるのはCopilotの特徴です。
回答をよく見ると消費税は「消費税(8%):¥130」と書かれていました。こちらから税率を聞いていませんがCopilotがレシート画像から自分で読み取って付けた情報です。Copilotはレシートの文字を1つずつ読むだけでなく税率のような構造的な情報も拾います。
レシートのような定型的な画像の読み取りに関しては、Copilotはかなり正確だと言えます。ただし手書きや汚れた画像では結果が変わる可能性があるので、今回の結果がすべてのレシートに当てはまるわけではありません。
CSVの売上データを渡したら3つの質問の答えが正解と一致しなかった
2つ目の課題はCSVの売上データ分析です。架空の5商品(タンブラー・エコバッグ・冷感タオル・弁当箱・保温ボトル)の月別売上が入ったCSVファイルをCopilotに添付しました。年間合計・最も売れた商品・最も伸びた商品の3つを聞いています。
Copilotは20.1秒で890字の回答を返しました。回答の文字数が他の課題より多いのは、計算の過程を表で見せてくれたためです。しかし答え合わせをすると3つの質問のどれも正解と完全には一致しませんでした。

年間合計は正解558,900千円に対して538,400と返ってきた
1つ目の質問「5商品の年間売上の合計(千円単位)」に対して、Copilotは538,400と答えました。正解は558,900千円です。Copilotは回答の中にCSVの月別データ(46,000、44,100、47,100…)を並べて足し算の式まで書いています。しかし足し算の結果が正解と一致しませんでした。
2つ目の質問「年間で一番売れた商品名と金額」に対して、Copilotは「商品A(タンブラー)144,400」と答えました。商品名は正解(商品A・タンブラー)と一致していますが、金額は正解の146,400千円と異なっています。CSVの各月のデータを正しく読み取っているように見えますが、足し上げた数字がずれるのです。
タンブラー以外の4商品も確かめました。Copilotの回答にはエコバッグ137,200・冷感タオル78,600・弁当箱86,300・保温ボトル94,500と出ています。正解はエコバッグ140,600千円・冷感タオル82,800千円・弁当箱88,000千円・保温ボトル101,100千円です。5商品すべてで個別の年間売上も正解と一致しませんでした。

最も伸びた商品を正しく計算しながら答えを入れ替えた
3つ目の質問「1月と12月を比べて最も伸びた商品名と伸び率」では不思議なことが起きました。Copilotの回答をよく読むと、計算の詳細テーブルでは各商品の伸び率を正しく出しています。商品Bは+31.7%、商品Aは+10.0%、商品Eは+5.9%と書いてあります。
正解は商品B(エコバッグ)の+31.7%です。Copilotもテーブルの中で「商品Bが+31.7%で最大」と明記しています。にもかかわらず最終的な回答は「商品E(保温ボトル)+5.9%」になっていました。正しい答えを自分で出しておきながら別の商品を答えるという矛盾です。
なぜこうなったのかはこの検証では分かりません。Copilotの回答の中に「ご依頼の最も伸びた商品名と伸び率は商品E(保温ボトル)と解釈」という一文があるので、質問の意図を独自に読み替えた可能性はあります。ただし質問の文面は「最も伸びた商品名と伸び率」であり、伸び率が+31.7%の商品Bが正解です。
画像生成モードに切り替えると32.3秒でロゴを1枚作れた
3つ目の課題はロゴ画像の生成です。Copilotで画像を作るには通常のチャットモードから画像生成モードに切り替える必要があります。切り替えるには入力欄の横にある「+」ボタンを押して「画像」を選びます。

画像生成モードに切り替えると入力欄の見た目が変わり、画像を作るための文を入力できるようになります。ここに「サンプル商事」のロゴを作るよう日本語で指示しました。
Copilotは32.3秒で画像を生成しました。回答の文字数は96字で、4つの課題の中で最も短い回答です。画像の生成は文字での回答より時間がかかりますが、それでも1分以内に完了しています。

生成されたロゴ画像は青と白を基調にしたデザインで、指示した色の条件は反映されていました。Copilotは「必要であれば別バリエーションや配色変更、よりシンプルな案も作れます」と回答しており、1回の指示で完成させるだけでなく何度かやり取りして調整することもできます。
画像生成の注意点として、Copilotは通常のチャットモードでは画像を作れません。必ず「+」ボタンから画像モードに切り替えてください。モードの存在に気づかないと「Copilotでは画像が作れない」と思ってしまう人がいるかもしれません。
決算PDFを渡したら17秒で4つの数字を全問正解した
4つ目の課題は決算書PDFからの数値抽出です。架空の決算書PDFをCopilotに添付し、売上高・営業利益率・EC比率・前年から最も増えた費目の4つを聞きました。この課題は4つの中でいちばん難しい設定です。

Copilotは17秒で366字の回答を返しました。結果を1つずつ答え合わせします。
①2025年度の売上高について、Copilotは68,200百万円と答えました。正解は68,200百万円です。一致しています。
②営業利益率について、Copilotは6.1%と答えました。正解は6.1%です。こちらも一致しています。
③EC比率について、Copilotは35.0%と答えました。正解は35.0%です。こちらも一致しています。
④前年から最も増えた費目について、Copilotは「人件費+440百万円」と答えました。正解は人件費+440百万円です。費目の名前も増加額も一致しています。

4問すべてが正解と一致しました。Copilotは回答の中でPDFの該当箇所を引用しながら答えており、どこからその数字を読み取ったかまで示しています。たとえば売上高については「売上高…2025年度 68,200」という引用をつけていました。
ほかの項目も同様に引用がついています。営業利益率は「営業利益率:5.4%→6.1%」という箇所から6.1%を読み取っています。EC比率は「EC比率は35.0%(前年度31.3%)です。」という記載を引いて答えました。人件費は「人件費…2024年度 9,420 → 2025年度 9,860(+440)」と前年のデータまで引用しています。PDFの中のどこを見て答えたかが読み手にも確認できる形です。
CSV分析では足し算を間違えたCopilotが、PDFからの数値抽出では正確に答えています。PDFの場合はCopilot自身が計算するのではなく、PDFに書いてある数字をそのまま読み取って返すだけです。この違いが結果に出たと考えられます。
Copilotは数字を読む力は高いが計算する力は足りなかった
4つの課題をまとめると、Copilotの得意と苦手がはっきり分かれました。レシート画像の文字を読み取る、PDFに書かれた数字を抜き出す、といった「読む」課題では全問正解しています。一方でCSVのデータを足し上げるという「計算する」課題では正解と一致しない数字が返りました。
かかった時間で見ると、レシート画像が13.9秒、決算PDFが17秒と速く、CSV分析が20.1秒、画像生成が32.3秒でした。時間がかかったから正確というわけではなく、20.1秒かかったCSV分析のほうが間違えています。
回答の文字数にも同じことが言えます。CSV分析の回答は890字と4つの中で最も長い回答でした。PDFは366字・レシートは243字・画像生成は96字です。最も長い回答を返したCSV分析で間違えが出ており回答の長さと正確さは比例しません。
CopilotでExcelやCSVの計算を頼んでいる人は、出てきた数字をそのまま使わずに元のデータと突き合わせてください。特に合計や集計のような足し算は、Copilotが計算過程を見せていてもそれ自体が間違っている可能性があります。今回の検証では正しいCSVの値を読み取っているのに足し算の結果だけが正解と違いました。

逆にPDFやレシートに書かれた数字を読み取って整理するだけなら、Copilotに任せても問題ありませんでした。請求書の金額を読む、報告書の数字を抜き出すといった作業には向いています。GeminiとCopilotの比較でどちらが正確かはこの検証では分かりませんが、少なくとも読み取りの精度に関してはCopilot単体でも十分使えると言える結果でした。
Copilotにファイルを渡すなら計算結果は必ず検算する
今回の検証で気をつけるべき点をまとめます。
最も大事なのはCSVやExcelの計算結果を鵜呑みにしないことです。Copilotは計算の過程をテーブルで見せてくれるので正しく見えますが、今回のように合計が正解と一致しないことがあります。Copilotが出した数字は必ず元のデータと突き合わせてください。
画像生成モードの存在を知らない人は多いかもしれません。通常のチャット画面からは画像を生成できず、入力欄の「+」ボタンで切り替える必要があります。切り替えると見た目が変わるのですぐ分かります。

今回の検証では残り回数の上限表示は確認できませんでした。4つの課題を続けて送っても制限に当たることはなく、すべてスムーズに回答が返っています。ただしこの結果が常に同じとは限りません。
ファイルの種類については、PNG画像・CSV・PDFの3つをこの検証で確認しています。どのファイルも添付してすぐに分析を依頼できました。ファイルを渡して聞くという使い方を知っていれば、Copilotは手元のデータの整理に使える手軽なツールです。Copilotの料金プランの詳細は別の記事で確認してください。
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この記事で取り上げたMicrosoft Copilotの詳しい情報と関連する記事です。
今回の検証で分かったのは、Microsoft Copilotは画像やPDFから数字を正しく読み取れるがCSVの計算では間違いが出るということです。決算PDFは17秒で4問全問正解しました。レシート画像も13.9秒で6品目すべて正解です。一方でCSVの年間合計は正解の558,900千円に対して538,400と返っています。ファイルを渡して使うのは手軽ですが、計算結果はそのまま信じず元のデータと突き合わせてください。
- CopilotでCSVやPDFのファイルを読み込んで分析できるか
- はい、copilot.microsoft.comのブラウザ版でファイルを添付して分析を依頼できます。2026年9月23日にAInformation編集部がPNG画像・CSV・PDFの3種類を試したところ、すべて添付して質問できました。ただしCSVの計算では正解と異なる数字が返ることがあったので、計算結果は元のデータと突き合わせて確かめてください。
- Copilotの画像読み取り(OCR)はどこまで正確か
- この検証ではレシート画像の6品目の商品名・金額と小計・消費税・合計をすべて正しく読み取りました。13.9秒で回答が返り、金額の間違いはありませんでした。ただし手書き文字や複雑なレイアウトの画像では精度が変わる可能性があります。
- CopilotでCSVのデータを計算させたとき正確か
- この検証では正確ではありませんでした。5商品の年間売上合計を聞いたところ、正解の558,900千円に対して538,400という数字が返りました。最も伸びた商品も正しい計算を表で出しながら別の商品を答えています。計算結果を使うときは必ず元のデータと突き合わせてください。
- CopilotでPDFの数字は正確に読み取れるか
- この検証では正確でした。架空の決算書PDFから売上高・営業利益率・EC比率・最も増えた費目の4つを聞いたところ、17秒で4問すべて正解しました。Copilotは回答の中でPDFの該当箇所を引用しており、どこから数字を取ったかも分かります。
- Copilotで画像を生成するにはどうすればよいか
- copilot.microsoft.comで入力欄の横にある「+」ボタンを押して画像生成モードに切り替えます。切り替えたあとに作りたい画像の説明を日本語で入力して送信します。この検証では32.3秒で青と白を基調にしたロゴ画像を1枚生成できました。
