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Google、Gemini 4 Argonを発表 単価2ドルでもまだ使えない

読了 約8分
Gemini新型Argon、2ドルでも使えず。使えるのはサイバー防御とテスターだけ
この記事の要点

Googleが最先端モデル「Gemini 4 Argon」を発表しました。最初に使えるのはサイバー防御を担う組織と一部のテスターだけで、開発者や一般の人に届く日は示されていません。AInformationがGemini APIで呼ぶと404のエラーが返り、まだ試せない状態です。

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100万トークン1回の出力の上限
2ドル入力の導入価格
77.9%DeepSWEの成績

Gemini 4 Argonはまず防御の組織へ 一般は時期未定だ

Gemini 4 Argonを最初に受け取るのは、Googleが信頼できると認めたサイバー防御の担い手と一部のテスターです。Googleは9月30日(日本時間10月1日)に発表し、Fairwind Programという枠組みで配り始めました。広げる順番は有料のAPI利用者とGoogle AI Ultraの契約者が先ですが、日付は示していません。

段階を踏むのは安全のためです。8月にGoogle DeepMindのトップに就いたKoray Kavukcuoglu氏は、米国政府が公開前のモデルを先に使える任意の手続きに参加していると説明しました。広く出す前には悪用やプロンプトインジェクション攻撃への守りを固め、AIが意図と違う動きをしないかの見張りも強めます。

OpenAIも同じ週に、安全面の心配からGPT-6.1 Astraの公開を取りやめています。Argonの発表は、OpenAIが9月29日のDevDayでAIエージェントのDotsとGPT-6.1 Solを出した翌日でした。

社内ではすでに数千人のGoogle社員がArgonを使っています。専門的なコード作成・深い調べもの・文章の質が強みとして挙がり、毎日のデバッグから大規模なコードの移行まで任されています。

DeepSWE v1.1は77.9% 数字はGoogleの自己申告だ

Googleは実力の根拠として、いくつものベンチマークの結果を出しました。長い手順が要る実際のソフトウェア開発を測るDeepSWE v1.1では77.9%で、これまでの最高を塗り替えたとしています。Zapierが作ったAutomationBenchでも51.3%で1位です。

金融・コード・法務・税務の仕事を米国のGDPへの寄与で重み付けしたVals Indexでも、首位に立ったといいます。The Vergeによると、GoogleはOpenAIとAnthropicのモデルを多くの項目で上回る表も公開しました。どれもGoogleが出した数字で、AInformationが測ったものではありません。

Gemini 4 Argonを発表したGoogle公式ブログ
Gemini 4 Argonを発表したGoogle公式ブログ / 出典:blog.google / 制作:AInformation
これまでの流れ
  1. 9/29OpenAIがDevDayでGPT-6.1 Solを発表
  2. 9/30GoogleがGemini 4 Argonを発表(米国時間)
  3. 10/1AInformationのAPIで呼ぶと404だった

AInformationがAPIで呼ぶと404 一覧にも出てこない

いまGemini APIからGemini 4 Argonは呼べません。AInformationは10月1日6時22分に自社のAPIキーでモデルの一覧を取り、名前を指定して呼び出しました。返ってきた61件のモデルのうち、gemini-4やargonを名前に含むものは0件です。

「gemini-4-argon」を名指しで呼ぶと、見つからないことを示す404のエラーになりました。「gemini-4」と「gemini-4-argon-preview」の名前でも同じように弾かれています。Fairwind Programに入っていない開発者は、順番が回ってくるまで試せません。

発表では、1回に出せる出力の上限を64Kから100万トークンへ広げるとしています。同じ確認で、今呼べるProモデルのGemini 3.1 Pro Previewの出力上限は6万5536トークンでした。発表のいう64Kはこの数字にあたり、Argonはそれを100万トークンまで広げます。

AInformationがGemini APIで確かめた結果の画面。モデル一覧の61件にgemini-4とargonを含む名前は0件で赤枠。gemini-4-argonを名指しで呼ぶと404 NOT_FOUNDのエラーが返った。いま呼べ
Gemini APIでgemini-4-argonを呼ぶと404が返った(10月1日6時22分)

API単価は入力2ドルから 導入期間の後は4ドルに上がる

Argonの導入価格は、入力100万トークンあたり2ドル・出力10ドルです。9月30日の欧州中央銀行の参照値(1ドル157.0円)で直すと、入力314円・出力1,570円になります。公式ブログの注記には、導入期間が終わると入力4ドル・出力20ドルに変わると書かれています。

AInformationが10月1日に各社のAPI料金ページを見て並べると、導入価格はClaude Sonnet 5.5やGPT-6.1 Solと同じ額です。期間後の値段はClaude Opus 5.5と同じで、今のGemini 3.1 Pro Previewの入力2ドル・出力12ドルを上回ります。上位モデルのClaude Fable 5.1とGPT-6 Astraは入力10ドル・出力50ドルなので、期間後もArgonのほうが安い設定です。

モデル(100万トークンあたり) 入力 出力 円にすると(入力/出力)
Gemini 4 Argon(導入価格) 2ドル 10ドル 314円/1,570円
Gemini 4 Argon(導入期間の後) 4ドル 20ドル 628円/3,140円
Gemini 3.1 Pro Preview 2ドル 12ドル 314円/1,884円
Claude Sonnet 5.5 2ドル 10ドル 314円/1,570円
GPT-6.1 Sol 2ドル 10ドル 314円/1,570円
Claude Opus 5.5 4ドル 20ドル 628円/3,140円
Claude Fable 5.1 10ドル 50ドル 1,570円/7,850円
GPT-6 Astra 10ドル 50ドル 1,570円/7,850円

Argonの2行はGoogleの公式ブログから取りました。ほかは各社のAPI料金ページを10月1日6時22分に見た標準の値段で、Gemini 3.1 Pro Previewは入力が20万トークン以下のときの額です。円は9月30日の欧州中央銀行の参照値(1ドル157.0円)で直しています。

同じ文書を何度も読ませるときのキャッシュ済みの入力は、入力の95%引きです。導入期間がいつまで続くかは、注記にも書かれていません。

Gemini APIの料金ページの画面。Gemini 3.1 Pro Previewの有料枠は100万トークンあたり入力2ドル・出力12ドルで赤枠で囲った。無料枠はNot available
Gemini APIの料金ページ。Gemini 3.1 Pro Previewは入力2ドル・出力12ドル

上限まで出すと1回10ドル Argon待ちで開発を止めない

出力の上限が100万トークンまで広がると、長い報告書やコードの移行を1回の指示で終えやすくなります。その代わり上限まで出させると、導入価格でも出力だけで1回10ドル(1,570円)かかります。導入期間の後は同じ量で20ドル(3,140円)です。

日本で先に影響を受けそうなのは、Gemini APIで社内の仕組みを作っている開発チームと法務や経理の文書を扱う部署です。Googleは法務と金融の仕事での強さを前に出していますが、公式ブログに日本語での成績や日本から使える時期の記述はありません。Gemini Enterpriseのような企業向けの契約や、Google AI Ultra以外のプランでいつ選べるかも書かれていません。

あすから手を付けられるのは次の3つです。

  • Argonを待って開発を止めない。今呼べるGemini 3.1 Pro Previewで作り、モデル名を1か所で差し替えられる形にしておく
  • 6万5536トークンの上限に合わせて出力を分けている処理を洗い出す。1回で出せたら何が減るかを書き出しておく
  • 予算は導入価格の2ドル・10ドルではなく、期間後の4ドル・20ドルで見積もっておく

有料のAPI利用者へ広がった時点で、日本の開発チームにも試す機会が来る可能性があります。

この記事に出てくることば
Fairwind Program
Googleが信頼できると認めたサイバー防御の担い手に、Gemini 4 Argonを先に配る枠組み
DeepSWE v1.1
長い手順が要る実際のソフトウェア開発の作業を、AIがどこまでこなせるかを測る試験
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

日本の会社に効くのは性能表より、出力100万トークンの上限のほうだとみています。Gemini APIで長い報告書やコードの移行を回している仕組みは、いまの6万5536トークンに合わせて処理を細かく分けていることが多いはずです。Argonが届いた時点でその分け方を捨てられるかが、作り直しの手間を左右します。一方で上限まで出せば期間後は1回20ドルかかるため、情報システム部門は部署ごとの出力の上限を先に決めてから配る必要がありそうです。

よくある質問
Gemini 4 Argonはいつから使える?
開発者や企業や一般の利用者が使える日は、まだ示されていません。いまはFairwind Programを通じたサイバー防御の担い手と、一部のテスターに限って配られています。一般に広げるときは有料のAPI利用者とGoogle AI Ultraの契約者から始めるとGoogleは書いています。AInformationが10月1日にGemini APIで呼んだときも404のエラーでした。
Gemini 4 ArgonのAPI料金はいくら?
導入価格は入力100万トークンあたり2ドル、出力は10ドルです。導入期間が終わると入力4ドル・出力20ドルに上がると公式ブログの注記にあります。1ドル157.0円で直すと導入価格は入力314円・出力1,570円、期間後は入力628円・出力3,140円です。期間の長さは書かれていません。
Gemini 4 Argonは今のGemini 3.1 Proと何が違う?
使い方に効く違いは1回に出せる出力の上限で、64Kから100万トークンへ広がります。AInformationが10月1日に確かめたGemini 3.1 Pro Previewの出力上限は6万5536トークンでした。値段は導入価格なら入力が同じ2ドルで、出力は3.1 Pro Previewの12ドルより安い10ドルです。ただしArgonはまだ一般には使えません。
Gemini 4 Argonは日本語や日本で使える?
日本語での成績や日本から使える時期は、公式ブログに書かれていません。発表で示された成績は、どれもGoogleが出した数字です。日本の会社が試せるのは早くても、有料のAPI利用者やGoogle AI Ultraの契約者へ広がったあとになります。

この記事の出典

補助資料

  • [1]The VergeThe Verge・補助的な二次資料・確認 2026-10-01この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年10月1日

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