AI貢献パイロットは約100サイトが対象 小さなブログも入る
Googleが、検索のAI機能の情報源になったサイトへ報酬を払う試験を進めていると報じられました。対象になる答えはAIによる概要とAIモードとGeminiの3つです。Digidayは、この試験の名前を「AI貢献パイロットプログラム」と伝えています。
中身を詳しく報じたのはThe Informationです。中小のブログやウェブサイトを含む約100のパブリッシャーに、記事が答えにどれだけ大きく貢献したかに応じて払っているといいます。
背景には、検索エンジンの代わりにAIチャットボットで調べる人が増えたことがあります。GoogleはGeminiを出すだけでなく、検索の中にもAIによる概要とAIモードを組み込んできました。どちらも日本語で使えます。

報酬は広告収入の0.1%未満の例も 年1億5800万円の所もある
支払われた額はサイトによって大きく違います。The Informationによると、本来得られる広告収入の0.1%未満だったパブリッシャーもありました。小規模なサイトでは、数か月で1,000ドル(約15万8,000円)に届かない例も出ています。
一方で5万〜6万ドル(約790万〜950万円)を受け取ったと話すパブリッシャーもいます。それでも事業全体から見れば大きな割合ではないそうです。多い所では年換算で100万ドル(約1億5,800万円)にのぼると報じられています。
金額の決め方は公表されていない
Googleがどう金額を決めているかは、記事の時点で分かっていません。一部のパブリッシャーは、あまり扱われていないのに関心の強い話題ほど稼げると話しています。例に挙がったのはアニメやゲームです。

日本のサイトが対象かは不明 公式の説明は出てこなかった
報道には、日本のサイトが試験に入っているかどうかは書かれていません。Googleが試験を広げる予定があるかも分かっていません。AInformationは10月1日にGoogleの公式サイトを検索しました。この試験を説明したページは出てこなかったので、条件は報道でしか確かめられません。
AIによる概要は円の目安まで答えの中に書き切る
同じ日の夜、ログインせずに「Claudeの料金は日本円でいくら」とGoogleで検索しました。AIによる概要はプランごとの円の目安まで書き切っていて、情報源のサイト名は文の後ろの小さな札と右の欄に出るだけでした。AIモードでも、右の欄に並んだ記事は3つです。
画面に見えた札と欄の中に、同じ話題の記事を出しているAInformationの名前はありませんでした。答えを読めば用が済む作りなので、情報源のサイトまで進む人は限られそうです。
日本で記事を出している会社が押さえておきたいのは、答えに使われても受け取りがごくわずかになりうることです。0.1%未満という数字を見る限り、AIの答えでクリックが減ったとしても報酬では埋まりそうにありません。
反対に、扱う人が少ない話題ほど稼げるという声には手がかりがあります。どこにでもある説明より、そのサイトにしか無い情報のほうが答えの材料として重く見られる可能性があります。

自社サイトは他に無い情報を厚く 報酬は試験の拡大を待つ
いまの日本の会社が報酬を当てにして動く段階ではありません。参加の方法も報じられていないため、まずは自社の記事がAIの答えにどう使われているかを知るところから始めるとよさそうです。
- 自社の名前や商品をAIモードで聞き、どのページが情報源に出るかを見る
- Search Consoleで表示回数とクリック数の差が広がっていないかを毎月見る
- 自社でしか出せない数字や手順を記事に足し、答えの材料になりやすくする
The Informationは、AIの答えを新しく正確に保つにはパブリッシャーが書き続ける必要があると指摘しています。この試験がどこまで広がるかは、Googleが情報源にどこまで払うつもりかを測る目安になりそうです。
報じられた報酬の額と割合
| 受け取った側 | 報じられた額や割合 |
|---|---|
| 一部のパブリッシャー | 本来の広告収入の0.1%未満 |
| 小規模なサイト(数か月) | 1,000ドル(約15万8,000円)未満 |
| 別のパブリッシャー | 5万〜6万ドル(約790万〜950万円) |
| 多い所(年換算) | 100万ドル(約1億5,800万円)相当 |
| 金額の決め方 | 記事の時点で不明 |
- AI貢献パイロットプログラム
- Googleが試している仕組み。AIによる概要やAIモード、Geminiの答えに記事が役立った度合いに応じてサイトへ報酬を払う
自社サイトで集客している会社にとって、AIによる概要はクリックを減らす相手に見えがちです。今回の報道で見えたのは、答えの材料になっても受け取りは広告収入の0.1%未満という例があることです。報酬を当てにするより、料金の実額や手続きの細かい条件を記事に置くほうが先だとみています。答えに収まりきらない情報があれば、読者がクリックする理由が残るからです。扱う人が少ない話題ほど稼げるという声も、同じ方向を指しています。
- GoogleのAI貢献パイロットで日本のサイトも報酬を受け取れる?
- いまは分かりません。報道では、試験の対象は中小のブログを含む約100のパブリッシャーで、日本のサイトが入っているかは書かれていません。Googleが試験を広げる予定があるかも不明です。参加の方法も報じられておらず、日本の会社が自分から申し込む手だては見当たりません。
- AIによる概要に記事が使われるといくらもらえる?
- 額はサイトによって大きく違います。The Informationによると、小規模なサイトでは数か月で1,000ドル(約15万8,000円)に届かない例がありました。本来の広告収入の0.1%未満だったという声もあります。一方で年換算で100万ドル(約1億5,800万円)にのぼる所もあると報じられています。
- 報酬の額はどうやって決まる?
- 決め方は公表されていません。答えに記事がどれだけ大きく貢献したかで払うとされていますが、計算の中身は記事の時点で不明です。一部のパブリッシャーは、あまり扱われていないのに関心の強い話題ほど稼げると話しています。例に挙がったのはアニメやゲームです。
この記事の出典
補助資料
- [1]GIGAZINEこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月1日
