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Tencent Hy4を無償公開、一部でGPT-5.6 Solを上回った

読了 約5分
Tencent Hy4を無償公開、一部でGPT-5.6 Solを上回った
この記事の要点

Tencentが8月28日にAIモデル「Hy4 preview」を公開した。総パラメータ7700億・アクティブ490億のMoEモデルで、エージェント性能のベンチマークSWE Atlas RefactoringでGPT-5.6 Solを上回った。ライセンスはApache 2.0で商用利用も可能だ。

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7700億総パラメータ数
0.042ドル最安入力/100万トークン
214GiB1bit量子化版のVRAM

Hy4 preview、7700億パラメータ・100万トークン対応のMoEモデル

Tencentが2026年8月28日にAIモデル「Hy4 preview」を公開した。総パラメータ数7700億・アクティブパラメータ数490億のMoEモデルで、最大コンテキスト長は100万トークンに対応する。

ベンチマークではQwen3.8 Max・DeepSeek V4 Pro・GPT-5.6 Sol・GLM-5.3・Kimi K3・Claude Opus 5と比較されている。エージェント性能を測るSWE Atlas RefactoringではGPT-5.6 Solを上回った。SWE-bench Proでもトップだったとの報告がある。

前モデルHy3は295Bパラメータだった。Hy4 previewは大幅にスケールアップし、Tencentとして過去最大の世代間性能向上だとしている。長期タスクの理解・計画・検証の能力も向上させた。

API料金は入力0.83ドル・出力2.5ドル、ライセンスはApache 2.0

API料金は100万トークンあたりで以下のとおりだ。

種別 料金 日本円換算
キャッシュ済み入力 0.042ドル 約6.7円
通常入力 0.834ドル 約133円
出力 2.501ドル 約400円

ライセンスはApache License 2.0で、商用利用を含め自由に使える。モデルの重みをダウンロードして自社環境に置くこともできる。

Tencentは「一貫して手頃な価格」を掲げている。オープンモデルの最先端を目指す姿勢だ。

Hy4 preview モデルサイズの比較

BF16(原版) 約1.5TB
Q4_K_M 435GiB
STQ1_0(1bit) 214GiB
データ:Hugging Face AngelSlim/Hy4-preview-GGUF / 制作:AInformation

1.5TBのVRAMが量子化で214GBに縮小、性能劣化も小さい

Hy4 previewをそのまま動かすには約1.5TBのVRAMが必要だ。一般的なサーバーでも厳しい水準になる。

ただしTencentは量子化版も同時に公開した。Q4_K_M版は435GiBで動かせる。STQ1_0版(1bit量子化)なら214GiBまで軽量化されている。

STQ1_0版はレイヤーごとに量子化のビット幅を変える手法を使う。一部は1.31-bitまで圧縮し、精度が重要な部分は2.06-bitにとどめる。サイズを下げつつ性能を保つバランスを取った。フルモデル(BF16版)との比較ではサイズの差に対して性能の差が小さいことが示されている。

日本企業が社内のGPUサーバーで大規模オープンモデルを試すなら量子化版から検証を始めるのが現実的だ。社内データを外部に送らずにフロンティア性能のモデルを扱える。APIを使わない運用ならセキュリティ面の懸念も減らせる。

Hugging FaceとClineからすぐに試せる

モデル本体はHugging Faceで公開されている。量子化版も別のリポジトリからダウンロードできる。どちらも無償だ。

AIコーディングツールのClineからも利用できる。npm i -g clineでインストールし/modelからHy4 previewを選ぶだけでセットアップが終わる。

Hy4 previewはドキュメント作成やゲーム開発など幅広いタスクに対応するとTencentは説明している。100万トークンのコンテキスト長を使った長文処理の実力を自分の業務で一度確かめておきたい。

この記事に出てくることば
1bit量子化
モデルの重みをごく少ないビットで表すことでサイズを大幅に縮小する手法。レイヤーごとにビット幅を変えて性能劣化を抑える
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

中国発のオープンモデルがフロンティア水準に相次いで到達している。GLM-5.3やQwen3.8に続きHy4 previewもGPT-5.6 SolやClaude Opus 5と肩を並べた。Apache 2.0でこの性能のモデルが手に入るようになると、APIに課金せず自社環境でフロンティアモデルを動かす選択肢が現実味を帯びてくる。ただし通常版は1.5TBのVRAMが要るため、量子化版の性能がどこまで保たれるかが実用上の鍵になりそうだ。

よくある質問
Hy4 previewは商用利用できる?
ライセンスはApache License 2.0なので商用利用は可能だ。モデルの重みをHugging Faceからダウンロードして自社サーバーに置くこともできる。APIを使う場合はTencentの公式サイト経由で利用でき、料金は100万トークンあたり入力0.834ドル・出力2.501ドルだ。
Hy4 previewを動かすのに何が必要?
フルモデル(BF16版)を動かすには約1.5TBのVRAMが必要で通常のGPUサーバーでは難しい。ただし量子化版も公開されている。Q4_K_M版なら435GiB、STQ1_0版(1bit量子化)なら214GiBのVRAMで動く。量子化版でもフルモデルに対して性能の差は小さいとされている。
Hy4 previewのAPI料金はいくら?
100万トークンあたりの料金は通常入力が0.834ドル(約133円)で出力が2.501ドル(約400円)だ。キャッシュ済み入力を使える場合は0.042ドル(約6.7円)まで下がる。モデル自体はApache 2.0で無償公開されておりダウンロードすればAPI料金はかからない。

写真:Chainwit. / Wikimedia Commons(CC BY 4.0)

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