画像生成AIおすすめ19選!無料サイトや商用利用なども紹介

画像生成AIによって作られた写真やイラストなどの画像が、たびたびSNSで話題になるなど、世間の注目を集めています。構図や配色などの専門知識がない初心者でも簡単に画像を作ることができるため、画像生成AIにチャレンジする方が増加中です。

しかし、その一方では「画像を生成するのは難しい」や「思い通りの画像が出来ない」などといった理由で、画像生成AIの使用をあきらめてしまう方も少なくありません。

そこで、この記事では、画像生成AIの仕組みや具体的なメリット、おすすめ無料サイトまでを幅広く紹介します。さらに「犬と一緒にカフェでコーヒーを飲んでいる男性」という指示文(プロンプト)でどのような画像が生成されるかを徹底比較しました。

また、商用利用と著作権の問題についても最新情報をまとめて紹介します。これから画像生成AIを導入・活用しようと考えている方は是非、参考にしてみてください。

目次

画像生成AIとは?

画像生成AIとは、指示文(プロンプト)や添付画像などを提供することによって、膨大な画像データを学習したAIが、新たな写真やイラストなどの画像を自動的に生み出す対話型の画像制作ツールです。

例えば「道を歩くロボットたち」と文章を入力することで、画像生成AIは学習した構図や色のパターンを組み合わせて、オリジナルの画像をまたたく間に生成します。さらに、ユーザーは生成された画像を確認した上で、「もっと多くのロボットを追加して欲しい」や「カラフルなロボットにして欲しい」などと細かな条件を伝えて、希望の画像に仕上げることができます。

画像が生成される仕組み

画像生成AIは、インターネット上の膨大な画像や、特定のテーマに沿った専門的なデータセットを学習することで、画像のカテゴリに適した表現方法を再現する力を身につけます。たとえば、動物に関するデータを大量に読み込むことで、猫や犬などの特徴を正確にとらえた画像を生成できるようになります。このため、画像の学習データが豊富であるほど、バラエティ豊かでクオリティの高い画像を生み出すことができます。

AIが画像を学習する方法は、画像内の要素(輪郭・色合い・質感など)を細かく分解し、共通点や違いを統計的なパターンとして蓄積します。このパターンを活用することで、さまざまなジャンルやテイストの画像を生成する際にも、元のデータセットから学んだ共通の特徴をうまく活用することができます。この結果、テキストの指示文や添付画像に合わせたスタイルの画像をスピーディーに再現しています。

画像生成AI活用のメリット

画像生成AIを活用することには、さまざまなメリットがあります。ここでは特に影響が大きい3つのメリットを紹介します。

初心者でも画像が作れる

これまで画像制作は、専門的なデザインソフトの操作スキルや、美術や作画などの専門的な知識が必要とされる分野でした。しかし、画像生成AIの登場によって、複雑なテクニックを学ばなくても誰でも気軽に画像やイラストを作れるようになりました。

日本語のテキストで「○○な雰囲気のイラスト」や「△△をイメージしたロゴ」と入力するだけで、多数のイラストやロゴの候補が瞬時に提示されるため、デザイン経験が浅い方や初心者であっても自由に作品作りができます。

アイデアや発想が生まれる

画像生成AIを使うことで、思いもよらない新しいアイデアや発想が生まれます。キーワードやコンセプトを入力することで、自動的にデザインや色使いが提案されますので、クリエイティブな作業に役立つアイデアを得ることができます。

AIは決して既存の概念に固執することが無いため、これまでとは全く異なるスタイルを掛け合わせることによって「こんな表現があったのか!」という驚きの発見が数多くあります。

作業時間の大幅な短縮

画像生成AIを使う大きなメリットのひとつは、作業時間の大幅な短縮です。たとえば、プロのデザイナーが手描きでラフスケッチを繰り返す工程では、アイデアの検討だけで何時間もかかる場合があります。しかし画像生成AIを利用すれば、テキストの指示文(プロンプト)を入力すると、僅か数秒から数分で画像を生成できるため、初期イメージの探り出しやコンセプトアートの作成にかかる時間を大きく削減できます。

また、パソコンやスマートフォンさえあれば、すぐに試せるのも大きなメリットです。特別なツールを用意しなくても「ちょっとしたイメージを形にしたい」「サムネイルを作りたい」といった軽い気持ちで画像やイラストを生成することが可能です。

画像生成AIの選び方

画像生成AIを選ぶときには、利用目的やスキルレベルに応じたツールを選ぶことが大切です。さまざまな特徴を持つ画像生成AIが存在していますので、ユーザーにとっての選択肢はとても充実しています。自分に合ったツールを選ぶための条件として、5つのポイントをご紹介します。

無料で使えるツールから選ぶ

はじめて画像生成AIを試してみたい場合には、無料で使えるツールから始めるのがおすすめです。無料のツールであれば使い始めるまでのハードルが低く、使いこなせなかったときにも無駄な出費が発生せず、スグに使用をやめることができます。

無料で使える画像生成ツールの一部は試用版として提供されていて、一定の期間や回数の生成後に有料プランを案内される流れになります。また、無料版では、画像の解像度が低かったり、生成の時間が長かったり、商用利用が禁止されていたり、使用上の制約があるケースも少なくありません。このため、最初は無料で試しながら、必要に応じて有料プランへのアップグレードを検討すると良いでしょう。

日本語で使えるツールから選ぶ

日本人にとっては、やはり日本語で操作できるツールは、とても使いやすいです。特に画像生成AIの場合には、テキスト生成AIと比べて操作方法が複雑で、英語での解説だけでは使いこなせない可能性があります。また、画像生成のプロンプトが日本語に対応していない場合、細かなニュアンスが伝えられずに思うような画像が生成できないという問題も生じます。

さらに、日本語に対応している画像生成AIツールには日本人ユーザーも多いため、インターネットやSNSで使い方や最新情報などを知ることが容易であることもメリットです。

画質の良いツールから選ぶ

生成された画像の品質は、利用目的に直結する重要なポイントです。特に、商業デザインやプレゼンテーション資料などで使う場合には、画質の高さが求められます。一部の高性能ツールでは、4K相当の解像度に対応しており、細部まで美しく再現された画像が生成可能です。

ただし、画質が良いツールは処理に時間がかかったり、高額な利用料金が発生する場合があります。ご自身の利用目的やプロジェクトに必要な画質レベルを見極めつつ、コストとのバランスを考えて選びましょう。

生成時間の短いツールから選ぶ

効率を重視する場合は、生成時間が短いツールを選ぶことをおすすめします。特に、多数の画像を作成する必要がある場合や、時間的な制約が厳しいプロジェクトでは、生成速度が作業全体の進行に大きな影響を与えます。高速処理を得意とするツールを選べば、作業がスムーズに進みます。

ただし、速度を重視すると画質や多機能性が犠牲になる場合もあります。生成スピードと他の要素とのバランスを考慮し、最適なツールを選ぶようにしましょう。

商用利用可能なツールから選ぶ

ビジネスやプロジェクトで画像生成AIを使用する場合、商用利用可能かどうかを確認することが不可欠です。商用利用の許可がないツールを使用すると、著作権の問題が発生する可能性があります。ライセンス条件や利用規約を事前に確認し、安心して利用できるツールを選びましょう。

商用利用可能なツールの中には、ロイヤルティフリーで生成画像を使用できるものもあります。こうしたツールを活用すれば、広告やマーケティング資料、ウェブサイトデザインなど、幅広い用途で安全に利用できます。

画像生成AIおすすめ19選

世の中には数々の画像生成AIツールが存在しており、探し出せばキリがありません。ここでは様々な特徴を持つ画像生成AIツールを19個、厳選してご紹介します。

実際に「犬と一緒にカフェでコーヒーを飲んでいる男性」という指示文(プロンプト)でどのような画像が生成されるかを徹底比較しました。各ツールの特徴がはっきりとわかるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

MidJourney

MidJourney(ミッドジャーニー)は、画像生成AIの代名詞とも言える存在で、無料プランはなく月額10ドルのベーシックプランから利用することができます。指示文(プロンプト)を工夫することによって、高品質かつ高解像度の画像を作り出すことができます。

英語での指示文が必須だったMidJourneyですが、現在では日本語でもある程度のクオリティの画像を生成できるようになりました。また、以前はDiscordを使用して画像生成することしかできませんでしたが、現在では公式サイト上で指示文を入力して使用可能です。

項目内容
料金無料プラン:無し
ベーシック:10ドル/月
スタンダード:30ドル/月
プロ:60ドル/月
メガ:120ドル/月
日本語対応対応
画質最高解像度は1664×1664ピクセル
生成にかかる時間数秒~数十秒ほど
商用利用の可否
著作権の扱い
商用利用可能
生成物の著作権はユーザーに付与される
公式サイトhttps://www.midjourney.com/

DALL·E 2

DALL-E 2は、OpenAI社が開発している画像生成AIで、ChatGPT上で「〇〇の画像を作って」や「〇〇のイラスト」などと入力することで自動的に起動して画像を生成します。料金プランはChatGPTの契約に付随しており、月額20ドルのPlusプラン以上の契約で利用可能です。

ChatGPTと同じく日本語での指示によって問題なく画像が生成できます。ただし、一度に作られる画像が1枚のみであるため、思い通りの画像でない場合には何度も繰り返し生成を行わなければならないのが欠点です。

項目内容
料金無料プラン:無し
ChatGPT Plusプラン:20ドル/月
ChatGPT Proプラン:200ドル/月
日本語対応日本語可(出力結果の精度は英語比でやや劣る場合あり)
画質1024×1024ピクセルで生成
生成にかかる時間平均して数秒~10秒ほど
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可能生成画像の使用権はユーザーに付与
公式サイトhttps://openai.com/index/dall-e-2/

Stable Diffusion

Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)は、Stability AIが開発を進めるオープンソースの画像生成AIです。プログラムをダウンロードして自ら動作環境を整えるか、もしくはStable Diffusionを利用可能なホストサービスを利用することで、画像生成を行うことができます。

オープンソースであるため料金は無料ですが、ホストサービスを利用する場合には運営会社ごとに定められた料金が発生します。ただし、多くのサービスでは1日あたり数回の利用を無料としている場合が多いので、大量に画像を生成しない場合には無料で利用可能です。

項目内容
料金無料(オープンソース)
ただし、ホストサービスによる課金あり
日本語対応日本語不可
ホストサービスによっては可能
画質512×512~1024×1024ピクセル
生成にかかる時間平均して数秒~数十秒程度ただし、ホストや環境によって差がある。
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可能ただし、会社の規模によって課金あり
生成画像の使用権はユーザーに付与
公式サイトhttps://ja.stability.ai/stable-diffusion

Canva

さまざまなデザインや動画の制作をオンラインで行えるCanvaには、画像生成AI機能が備わっています。Canvaの画像生成AIは「マジック生成」というアプリとして提供されていて、無料ユーザーでも月あたり50回の制限がありますが画像生成ができます。

Canvaの画像生成の特徴としては、生成する画像の種類を「画像」「グラフィック」の2種類から選べ、さらに細かなスタイルも選択肢として用意されています。このため、複雑な指示文を書かなくてもスタイルが指定できるため、思い通りの画像を作りやすく、初心者にもおすすめです。

項目内容
料金無料プラン:あり(月50回まで)
Canva Proプラン:1500円/月
日本語対応完全対応
画質1080ピクセル~4K機能やエクスポート設定による
生成にかかる時間即時~数秒程度
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可能
著作権フリー
公式サイトhttps://www.canva.com/ja_jp/

Grok

Grok(グロック)は、X(旧Twitter)に搭載されている生成AIで、「〇〇のイラスト」や「〇〇を描いて」などと指示することによって画像を生成します。SNSの投稿からデータを取得することが特徴のAIであるため、有名人やアニメなどの画像を再現度高く生成できます。ただし、肖像権や著作権に抵触する恐れが大いにあるため、取り扱いには注意が必要です。

Xの無料ユーザーでもGrokを利用することができますので、使用のハードルは非常に低いです。また、生成した画像はそのままXに投稿できるため、友だちやフォロワーと画像を共有して楽しむことができます。

項目内容
料金無料プラン:あり
日本語対応日本語可
画質1024×768ピクセル
生成にかかる時間平均として数秒
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可否や著作権は明確に記載なし
公式サイトhttps://x.com

Adobe Firefly

Adobe Firefly(ファイヤーフライ)は、プロのデザイナーやクリエイターが利用するツールを数多く提供しているAdobe(アドビ)が開発している画像生成AIです。現在は開発段階のベータ版で、月あたりの使用回数には制限がありますが無料で使用することができます。ただし、無料版で作成した画像には「Adobe Firefly」の文字とロゴマークが入ります。

「テキストからの画像生成」に加えて、既存の写真からオブジェクトを消したり、雰囲気を変えたりできる方法にも対応しています。また、テンプレート作成機能という独自の生成スタイルがあり、ポスターやインスタグラムの投稿用のテンプレートなどを、指示文によって作り出すことができるのが大きな特徴です。

項目内容
料金無料プラン:あり(月25クレジットまで)
プレミアムプラン:680円/月
日本語対応日本語可
画質4k
生成にかかる時間平均として数秒~十数秒程度
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可能(正式版に限る)
完全著作権フリー(エンタープライズ版に限る)
公式サイトhttps://firefly.adobe.com/

Runway Gen-3

Runway Gen-3(ランウェイ・ジェネスリー)は、クリエイティブ分野でのAI活用のための開発を行っているRunway AI社が手掛ける画像生成AIです。「テキストから画像生成」に加えて、「画像から画像生成」や、同じ写真で複数のテイストに加工するモードなど、ひとつのアカウントでさまざまな画像生成が可能です。

無料での使用は可能ですが、初回に提供される125クレジットを消費すると使い切りとなり、その後の追加はありません。このため、無料プランについては「お試しプラン」であることに注意してください。

項目内容
料金無料プラン:あり(125クレジット)
有料プラン:15ドル/月~
日本語対応サイトの表記:英語
指示文:日本語可
画質720ピクセル(無料版)
2k(有料版)
生成にかかる時間平均として数分程度
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可能
出力した作品の権利はユーザーが保持
公式サイトhttps://runwayml.com/

NightCafe Studio

NightCafe Studioは、オーストラリアを拠点とする会社が開発を行う画像生成AIツールです。一般的な「テキストから画像生成」も可能ですが、既存の画像をもとに新しい画像を生成する「画像から画像生成」のクオリティの高さで評判が高いです。

料金プランは4段階で、月額6ドルのビギナープランでは毎月100クレジットが付与され、上位のプランほど多くのクレジットが付与され、最上位のアーティストプランでは月1400クレジットとなります。無料プランでは最初に10クレジットが付与されますが、その後の追加クレジットはありません。

項目内容
料金無料プラン:あり
ビギナープラン:6ドル/月
ホビープラン:10ドル/月
エンスージアストプラン:20ドル/月
アーティストプラン:50ドル
日本語対応サイトの表記:英語
プロンプト:日本語可(全く違う画像が出る場合あり)
画質1024×1024ピクセル程度
生成にかかる時間数秒~数十秒程度であるものの、アートスタイルや設定により変動
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可能生成
画像の所有権はユーザーに帰属
公式サイトhttps://creator.nightcafe.studio/

Fotor AI

Fotor AIは、画像生成だけでなく画像加工にもAI技術を多く取り入れたツールです。既存画像のワンタッチ補正や、写真に映っていない箇所まで拡大ができるAIスケールアップなどの機能が備わっています。

項目内容
料金無料プラン:あり(基本機能)
Fotor Proプラン:999円/月
Foltor Pro+プラン:2199円/月
日本語対応サイト内の表記:英語
指示文:日本語可能
画質最大4K
生成にかかる時間概ね数秒~数十秒
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可能(有料プラン利用時のみ)
生成画像の権利は利用者に付与
公式サイトhttps://www.fotor.com/

Dream by Wombo

Dream by Womboは、運営元のWomboが手がける画像生成AIツールです。基本機能は無料で使用でき、高速化や高画質、商用利用などのオプションが必要な場合には有料プランに登録するというシステムで運営されています。画像生成を無料かつ継続的に利用したい方にとっては、ひとつの選択肢となるでしょう。

項目内容
料金無料プラン:あり(基本無料)
プレミアムプラン:9.99ドル/月
有料プランで追加機能や高速生成
日本語対応サイト内表記:英語指示文:日本語可
画質1024×1024ピクセル程度
生成にかかる時間平均として数秒~十数秒
商用利用の可否・著作権の扱い個人利用は自由
有料プランのみ商用利用可能
公式サイトhttps://dream.ai/

Artbreeder

Artbreeder(アートブリーダー)は、キャラクター造形を得意としている画像生成AIです。一般的な「テキストから画像生成」に加えて、複数の画像を組み合わせて新しい画像を作り出す機能(Comporser)など、特殊な画像生成ツールを提供しています。

項目内容
料金無料プラン:あり(月あたり3クレジット追加)
スタータープラン:8.99ドル/月
アドバンスプラン:18.99ドル/月
チャンピオンプラン:38.99ドル/月
有料プランで高解像度ダウンロードや追加機能
日本語対応サイト内表記:英語
指示文:日本語可(英語の方が高精度)
画質選択可能
1024×1024ピクセル
2048×2048ピクセル
生成にかかる時間数秒~十数秒程度
商用利用の可否・著作権の扱い作成画像はユーザー同士で共有可。
商用利用は可能だが、一部利用規約に制限あり
公式サイトhttps://www.artbreeder.com/

Deep Dream Generator

Deep Dream Generator(ディープドリーム・ジェネレーター)は、Googleが開発した「DeepDream」アルゴリズムをもとにした画像生成ツールです。AIが画像を解析し、指定されたスタイルやパターンを適用する「画像から画像生成」を得意としています。

項目内容
料金無料プラン:ありベーシックプラン:9ドル/月アドバンスプラン:19ドル/月プロプラン:39ドル/月
日本語対応サイト内表示:英語指示文:日本語入力も可
画質1024×1024ピクセル
生成にかかる時間数秒~数十秒。アートスタイルにより若干の差あり
商用利用の可否・著作権の扱い有料プランで商用利用可能著作権はユーザーに付与
公式サイトhttps://deepdreamgenerator.com/

Leonardo.ai

Leonardo.ai(レオナルドAI)は、多機能型の画像生成AIツールで、アメコミ風の画像生成などの特色を持った画像を作ることができます。無料の登録だけでもツールを使うことができますが、ポイント制のため、使い込むには月額10ドルからの有料プランの方が好ましいです。

項目内容
料金無料プラン:ありアプレンティスプラン:10ドル/月アーティサンプラン:24ドル/月マエストロプラン:48ドル/月
日本語対応サイト内表示:英語指示文:日本語入力も可
画質高解像度かつ細部まで描写可能(解像度上限はテスト段階)
生成にかかる時間数秒~十数秒程度
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可。生成した画像の権利はユーザーが所持(利用規約に基づく)
公式サイトhttps://leonardo.ai/

Scenario

Scenario(シナリオ)は、ゲームに使用するゲームアセットを作ることに特化した画像生成AIツールです。一般的な画像生成とは異なり、ジャンルに特化することによって、ユーザーの要望に応える画像の生成を実現しています。

項目内容
料金無料プラン:なし(登録は可能)クリエイター:15ドルプロ:45ドルチーム:150ドル
日本語対応サイト内表示:英語指示文:日本語入力も可
画質HD画質程度(詳細はサービスの進捗次第)
生成にかかる時間数秒~数十秒
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可。著作権は利用規約に従いユーザーに帰属
公式サイトhttps://www.scenario.com/

Mimic

Mimicは、AIを活用してユーザーの個性を学習し、そのスタイルを反映したイラストメーカーを自動生成するサービスです。ユーザーが30枚以上のイラストをアップロードすると、AIがその特徴を学習し、独自のイラストメーカーを作成します。料金体系は基本無料で、月額980円からの有料プランも提供されています。

技術的には、AIがユーザーの描画スタイルを学習し、それを新たなイラスト生成に応用する仕組みです。イラストレーターやデザイナーの間で注目を集めており、個性的な作品作りを支援するツールとして人気が高まっています。

使用開始前にSNSの事前審査があることも、大きな特徴です。

項目内容
料金無料プラン:1回のみ使用可能基本プラン:980円
日本語対応完全日本語可能
画質最大1024×1024ピクセル程度
生成にかかる時間1分程度
商用利用の可否・著作権の扱い生成元となるユーザーごとの制限による
公式サイトhttps://illustmimic.com/

Picwish

PicWishは、背景除去や高画質化、AI背景生成など多彩な機能な画像編集AIツールです。料金体系は無料プランと有料プランがあり、3日間で3.99ドルのトライアルプランがあるのが特徴です。 技術的には、AIが自動で画像の背景を削除したり、低解像度の写真を鮮明化するなど、高度な画像処理が可能です。

項目内容
料金無料プラン:あり
3日間トライアル:3.99ドル/3日
1週間プラン:5.99ドル/週
プロプラン:9.99ドル/月
日本語対応サイト内表示:英語
指示文:日本語入力も可
画質最大4K相当の出力に対応
生成にかかる時間数秒~数十秒
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可。
加工画像の著作権はユーザーが保持(規約範囲内)
公式サイトhttps://picwish.com/

Craiyon

Craiyon(クレヨン)は、登録なしで無料で使える画像生成AIです。「テキストから画像生成」に対応しており、有料プランに加入するとウォーターマークを消したり、高速化したりすることができます。生成される画像の品質は、決して高くありません。

項目内容
料金無料プラン:あり(登録不要)
サポーター:10ドル/月
プロフェショナル:20ドル/月(高速化)
エンタープライズ:問い合わせ
日本語対応サイト内表示:英語
指示文:日本語入力も可(精度は低い)
画質512×512ピクセル
生成にかかる時間無料版は60秒前後
商用利用の可否・著作権の扱い生成画像は自由に利用可
公式サイトhttps://www.craiyon.com/

Playground AI

Playground AI(プレイグランドAI)は、Tシャツやマグカップなどの様々なアイテムの制作のための画像生成AIです。既存のテンプレートが数多く用意されており、ユーザーはテンプレートを活用しながらAIの画像生成と組み合わせたデザインをすることが可能です。

項目内容
料金無料プラン:あり(3時間で15枚)プロデザイン:15ドル/月
日本語対応サイト内表示:英語指示文:日本語入力も可
画質最大1024×1024ピクセル
生成にかかる時間数秒~十数秒
商用利用の可否・著作権の扱い商用利用可能著作権はユーザーに帰属
公式サイトhttps://playground.com/

Lexica

Lexica(レキシカ)は、シンプルな操作で高品質な画像を生成できる画像生成AIツールです。特に芸術的なイラストや抽象的なデザインの作成に優れており、プロンプトを使って独自のビジュアルを簡単に作成できます。料金体系は無料プランが基本で、有料プランではより高解像度の画像生成や追加機能が利用可能です。技術的には、Stable Diffusionをベースにしたアルゴリズムを活用しています。

項目内容
料金無料プラン:なし
スターター:8ドル/月
プロ:24ドル/月
マックス:48ドル/月
日本語対応サイト内表示:英語指示文:日本語入力も可
画質1024×1024ピクセル
生成にかかる時間30秒から1分程度
商用利用の可否・著作権の扱い著作権は利用者が保持商用利用には有料プラン加入が必須
公式サイトhttps://lexica.art/

画像生成AIの使い方

画像生成AIは、世界中のさまざまな企業や個人によって開発されているため、使い方や操作方法もさまざまです。特に画像生成を指示する方法が特徴的で、大きく分けて3つの方法があります。

テキストから画像を生成

画像生成AIの最も一般的な方法は「テキストから画像を生成する」という使い方です。ユーザーはキーワードや文章を入力するだけで、AIが意図や文脈を解析して、最適なビジュアルをゼロから産み出します。

たとえば「海辺の夕暮れ風景」や「ファンタジーの世界のお城」などと入力すれば、イメージどおりの構図や色彩を持つ画像が短時間で出力されます。

普段のSNSやLINEのやりとりと同じようにテキストで指示をするため、専門的なグラフィックソフトの使い方が分からなくても全く問題ありません。また「落ち着いた」「ポップな」などの形容詞や、「宇宙風」「中世ファンタジー風」のようにスタイルを指定することで、さらに具体的かつ独創的な画像を生成することが可能です。

画像から画像を生成

画像から画像を生成する流れは、お手元の写真やイラストを添付ファイルとして提示して、その画像をベースとして新しいスタイルや色合いの画像へと変換する方法です。

たとえば、すでにある風景写真を油絵風や水彩画風に変換したり、モノクロ写真をカラー画像に補完したりといった用途が代表的です。また、写真のなかに含まれていない人物や人ごみを追加したり、天候を曇りから晴れに変化させることもできます。

このような画像から画像を作り出す方法は「イメージ・トランスレーション」と呼ばれています。専門的にはGAN(Generative Adversarial Network)というAIモデルがベースの画像生成AIです。既存のデザインを変更したり、過去の写真を活かしたりと、既にあるものをベースに気軽に画像生成を試すことができます。

写真の一部を加工

写真の一部を加工する画像生成AIの機能は、写真やイラストの不要な要素を自然な背景で埋めることや、特定のエリアをまったく違うオブジェクトに置き換えることなどを自動で行うものです。

たとえば、風景写真に写り込んでしまった通行人を消す、あるいは空の部分に大きな月を合成する、といった作業をあっという間に実現できます。

この機能を活用することで、従来はPhotoshopのような高額ソフトと高度な編集スキルが必要だった作業が、テキスト入力や簡単な範囲指定だけで可能になりました。さらに、生成AIツールが背景の一貫性や光の当たり方まで考慮して自然に仕上げてくれるため、画像加工に慣れていないユーザーでもクオリティの高い編集ができます。

画像生成AIの活用イメージ

簡単な操作で自動的に画像を生み出してくれる画像生成AIは、企業から制作の現場、個人まで幅広い分野で活用することができます。

企業のマーケティング分野での活用

SNSやブログ運営など、企業がさまざまな情報発信を行わなければならない現代において、画像生成AIは幅広い分野で活用することが可能です。

  • SNSの挿入画像
  • ブログの挿入画像
  • ポスターに使用する画像

プロのデザイナーに依頼する際にも、事前にイメージに近い画像を生成しておくことによって、アイデアの共有がスムーズになります。

制作・クリエイティブ分野での活用

制作やクリエイティブの現場では、日々の業務の時間短縮や、アイデア出しなどで画像生成AIを積極的に活用できるかもしれません。

  • デザインのアイデア出し
  • デザインパターンの作成
  • 画像の編集や加工

最終的な納品物をAIで作るには、まだ技術的に追いついていない部分があります。しかし、デザインのアイデアの起点としての活用や、クライアントとの打ち合わせ時のたたき台としてのデザイン作成、すでにデザインをした画像の編集加工には、画像生成Aiが活用できます。

個人の趣味や副業での活用

個人でも容易に使用できる画像生成AIは、趣味や副業などでの活用も可能です。

  • SNSに投稿する画像の作成
  • 友だちと共有して楽しむ
  • 企業の依頼で画像を生成して副収入

現在のところ、企業においても画像生成AIの活用については試行錯誤を繰り返している段階です。このため、有名な画像生成AIツールを使いこなすことによって、今後は企業から個人への画像生成の依頼が増加する可能性が高いです。

生成した画像の商用利用と著作権

画像生成AIの機能や魅力について十分に理解したところで、やはり懸念事項として生成AIをしようすることで注意するべき点がいくつかあります。

生成画像の商用利用について

企業や団体などで画像生成AIを商用利用する際には、以下の点に注意が必要です。

  • 利用規約の確認
  • ライセンス表記

ツールやサービスの利用規約で、商用利用が許可されているかを必ず確認してください。また、商用利用は認めているものの、生成元ツールやモデルのクレジットを記載する義務が生じる場合があります。商用利用について違反した際には莫大な罰金が科されるリスクがありますので、十分にご注意ください。

生成画像の著作権について

中国において、生成AIを利用して作成された作品に関する著作権侵害の判例が報告されています。2023年11月27日、北京インターネット裁判所は、AIツール「Stable Diffusion」を用いて生成された画像に著作物性を認め、AI利用者を著作者とし、無断使用者に対して著作権侵害を認定する判決を下しました。

日本では現在、文化庁を中心として画像生成AIの使用や、著作権の保護について活発な議論が行われています。このため、生成画像の使用については著作権に抵触しない利用を心がけましょう。

この記事を書いた人

AIの総合情報サイト「AInformation」は、AIに関する専門的な情報やサービス・プロダクトを解説、紹介するWebメディアです。AIの専門家集団の編集部がAIの活用法、最新ニュースやトレンド情報を分かりやすく発信しています。
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