現代において、YouTubeではさまざまなお役立ちコンテンツがあります。そのため、YouTubeで情報収集や学習する人も多いでしょう。しかし、中には1時間を超えるような長尺に渡る動画も多くあります。そういった動画は見るだけで時間を費やす上、疲れてしまいます。
そんなとき、ChatGPTを活用すれば、動画の内容を素早く、なおかつ正確に要約できます。忙しい社会人や学生をはじめ、効率的に情報収集したい人にピッタリです。
この記事では、ChatGPTを使ったYouTube動画の要約方法をわかりやすく解説します。メリットや上手に要約するためのコツ、意外と見落としがちな注意点までを詳しくお伝えします。
ChatGPTでYouTube動画を要約するメリット
ChatGPTでYouTubeを要約するのは、忙しくて時間がない方や、特に長時間の動画視聴にストレスを感じている方にとって、大きなメリットがあります。また、勉学に勤しむ学生にとっても便利な機能です。
1.時間の節約になる

まず、ChatGPTでYouTube動画を要約すると、長時間の動画をすべて視聴する必要がなくなることが挙げられます。例えば1時間程度の講義でも5分程度で内容の核となる部分を理解可能になるので、無駄な視聴時間を削減し、必要な情報だけを効率よく入手できます。限られた時間を有効に活用したい場合に最適な方法です。
2.学習や情報収集を効率化できる

YouTube動画には視聴者にとって不要な部分も多く含まれますが、ChatGPTを活用すると自分にとって必要な情報だけを選択的に抽出できるため、学習や情報収集の効率が大幅に向上します。
内容をテキストで保存できるため、後で簡単に参照したり、複数の動画をまとめて比較・分析したりなど、学習や業務効率化を目指すことができます。
3.内容をより深く理解できる

ChatGPTを活用した動画要約は、用途や目的に応じて簡単な概要説明から詳細な内容分析まで柔軟に対応が可能です。そのため、難解な内容や専門用語を分かりやすく言い換えたり、平易な言葉で解説したりすることで、内容をより深く理解できるようになります。
さらに、要約を読んで新たに生じた疑問にも即座に対応できるため、情報を一方的に受け取るだけでなく主体的に理解を深められます。
ChatGPTでYouTube動画を要約する方法
ここからは、ChatGPTでYouTube動画を要約する方法について解説します。今回はこちらの動画を例に操作していきます。
要約の方法は主に以下の3つです。
- 動画URLを直接プロンプトに貼り付ける
- YouTubeの文字起こし機能を使う
- Chrome向けの拡張機能を使う
また、スマホからではYouTube動画の要約が難しいことがわかりました。理由についてはこちらの項目で解説しています。
動画URLを直接プロンプトに貼り付ける
一つ目は、要約したい動画のURLを、直接プロンプトに貼り付ける方法です。
以下のように、動画の内容を簡単に説明し「内容を要約してください。」と書き、下にURLを貼り付けて送信します。


17分弱の動画ですが、要点を書き出し、わかりやすく簡潔に要約できました。
今回は要約の形式を指定していないので、依頼をするたびに形式が変わります。もう一度回答を生成した場合、箇条書きを使わない要約となりました。

YouTubeの文字起こし機能を使う
二つ目は、YouTubeの文字起こし機能を使い、文字起こししたものをプロンプトに貼り付ける方法です。
動画概要の欄にある「もっと見る」から概要を開き、下部にある「文字起こしを表示」をクリックします。


すると、動画の右横に文字起こしが表示されます。

こちらを全てコピーし、「下記はとある動画を文字起こししたものです。内容を要約してください」というようなプロンプトを入力すると、要約が完了します。


Chrome向けの拡張機能を使う
3つ目は、Chrome向けの拡張機能を使う方法です。
今回は「youtube summary with chatgpt & claude」という拡張機能を使って要約してみましょう。
Chromeウェブストアを開き、「youtube summary with chatgpt & claude」と検索してインストールをします。

インストール後、Glaspでのログインを求められるので、GoogleかApple IDでログインを行います。メールアドレスではログインができない点に注意が必要です。


このような画面になればログイン完了です。
この状態でYouTubeの動画にアクセスすると、画面右上に新たなボックスが表示されています。

このボックスのChatGPTのロゴにカーソルを当てると……

ChatGPTのモデルをはじめ、さまざまなチャットAIを選択するボタンが現れます。ここで任意のものを選択することで、自動的にプロンプトが入力、送信されます。


また、文字起こしの内容はプルダウンのボタンで確認できます。

ChatGPTには文字数(正確にはトークン)に制限が設けられており、今回の動画では全内容を一度に要約することはできませんでした。
ChatGPTの文字数制限については、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

YouTube動画要約の精度を上げるコツ
いざChatGPTでYouTube動画を要約するとき、以下のように「要約してください」とだけ伝えていませんか?

このプロンプトだと、要約内容が簡潔すぎたり、あるいは要約そのものができない場合があります。
ここでは、要約の精度を上げるためのコツについて解説します。こちらの動画を例に、どこまで精度が上がるかを試していきます。
1.動画の内容を説明する
YouTube動画の要約精度を上げるためには、動画内で伝えられている内容やその要点を具体的かつ明確にChatGPTに説明することが重要です。
ChatGPTは入力された指示をベースに内容を整理・生成する仕組みであるため、動画の種類(例えばチュートリアル、インタビュー、ニュース)や視聴者層(初心者、専門家)に合わせて、どのような目的やポイントを中心に要約したいのかを明確に伝えることが精度向上につながります。

2.文字数や言語などを指示する
YouTube動画をChatGPTで正確かつ効果的に要約するためには、使用する言語や表現スタイルを明確に指定することも欠かせません。
文章の長さや文字数を指定したり、専門用語を使うか否かを伝えたりすることで、内容の理解度や読みやすさを調整することもできます。また、ChatGPTはユーザーから与えられた指示を基に文章を作成するため、希望する文章スタイルを具体的に指示することで、読み手に最適な要約が得られます。


- 「要約は300字以内で簡潔に」
- 「初心者向けなので専門用語を避けて簡単な表現で」
- 「敬語を使用した丁寧な文体で」
- 「カジュアルで親しみやすい口調で」
3.反復的な改善をおこなう
ChatGPTでYouTube動画を要約する際、最初に出てきた要約が必ずしも期待通りとは限りません。そのような場合でも、諦めずにChatGPTに改善を指示することで精度を高めることができます。
1つ目の解説で出た回答をもっと簡潔にまとめ直してみます。

また、詳しく知りたいポイントについて掘り下げることも可能です。例えば、1つ目の例で出た回答の中で、青く選択した部分のことをもっと知りたいとします。

文章をそのまま、あるいは一部をプロンプトに貼り、「この部分をより詳しく説明してください」と送信すると、ChatGPTは詳しく説明してくれます。

反復的なやり取りを通じて改善を重ねることで、自分が求める質や方向性に近づけることが可能です。特に複雑な動画や専門的な内容の場合は、複数回の修正指示を通して、期待する要約の精度をより高めることが効果的でしょう。
4.要約の例文を指示する
ChatGPTにYouTube動画の要約を依頼する際には、「要約の例文」を提示することで、要約の精度や方向性をさらに高めることができます。
ChatGPTはユーザーの与える例文を参考に、言葉遣いや文体、構成のスタイルを学び、それに近い文章を生成する傾向があります。そのため、求めている要約に近い文章例をあらかじめ指定することで、ChatGPTがどのような要約を出力すべきかを的確に理解でき、ミスマッチを減らせます。

・スポーツ選手が高い技術を持っていても、観客やスポンサーからの関心が低い場合、経済的
・社会的価値を生み出せない(問題提起)
↓
・スポーツ選手自身が、自分の競技の経済的
・社会的価値を理解し、観客やスポンサーの関心を引く努力をする必要がある(提案)
↓
・選手は競技力の向上だけでなく、自己のブランド価値を高めるためのマーケティングや広報活動にも力を入れるべきである(主張1)
↓
・観客やスポンサーの関心を引くことで、スポーツの社会的価値が高まり、選手自身の経済的安定にもつながる(主張2)
↓
・選手が競技力と自己のブランド価値の両方を高めることで、スポーツを通じて社会的価値を生み出すことが可能となる(結論)
例文を指示する場合は、「要約のときは以下を参考にしてください」といったプロンプトを加えると良いでしょう。
ChatGPTで要約するのにおすすめのYouTube動画
ChatGPTで要約する動画は、主に長尺のものがおすすめです。また抽象的な言葉を多く使う講演や商品のレビュー動画にも効力を発揮します。
以下で詳しく見ていきましょう。
講義・セミナー動画

ChatGPTでの要約がおすすめなのは、長時間の講義やセミナー動画です。
長い動画を視聴することなく、数分で要点を把握できるため、学習効率が大幅に向上します。整理された要約により、重要な知識を効率的に吸収できることに加え、要約の長さや詳細さも自由に調整可能です。これにより、自分の学習目的や理解度に合わせて柔軟にカスタマイズできるため、時間を有効活用しながら深い理解を促進できます。
解説・ニュース動画

ニュースや解説動画も、ChatGPTによる要約が非常に役立ちます。こちらも長い動画を視聴せずに、短時間で主要なトピックを掴むことが可能です。そのため、最新情報を素早く把握したい場合に最適です。
また、最も重要なポイントだけを簡潔にまとめて理解できるため、議論や分析の材料としても活用できます。情報の整理と抽出が容易になることで、素早く要点を掴み、本質的な理解や議論をスムーズに進められます。
商品レビュー動画

商品レビュー動画もChatGPTによる要約が便利です。商品の長所や短所など、購入判断に必要な情報を短時間で効率よく把握できます。レビュー動画の要点が整理されているため、商品選択を迅速化し、競合商品の調査や比較にも役立ちます。
また、必要に応じて要約から気になるポイントの詳細情報に深掘りすることで、より具体的な情報も手軽に確認できます。購入検討の手間を軽減しつつ、より的確な判断が可能になります。
ChatGPTでYouTube動画を要約するときの注意点
ChatGPTでYouTube動画を要約するときは、主に3つの事項について注意が必要です。
- 機密情報や個人情報の漏えいリスク
- 専門的内容を要約する際の制約
- 生成された要約の正確性
1.機密情報や個人情報の漏洩リスクに注意する

ChatGPTを活用してYouTube動画を要約する際には、機密情報や個人情報が漏洩する可能性に注意が必要です。AIが処理するデータは外部サーバーへ送信されるため、社内の機密事項や個人情報が含まれた動画をそのまま入力すると、情報漏洩の危険性が高まります。
機密性の高い会議や限定公開された動画については、AIを使った要約は控え、人が手作業で情報を取捨選択し、安全な一般情報のみをAIに入力するよう配慮しましょう。また、著作権や個人情報保護の観点からも、AIに入力する動画は一般公開されているものに限定することが望ましいです。
2.専門的内容を要約する際の制約を認識する

医療、法律などの専門分野を扱う動画では、専門用語や独特の文脈が多く、ChatGPTが内容を正確に理解できない場合があります。
専門性の高いテーマについては、AIが誤解や誤訳を生じるリスクがあるため、生成された要約内容を鵜呑みにせず、必ず専門家や詳しい担当者が内容を精査し、修正・補足を行うことを推奨します。ChatGPTはあくまでもサポートツールであり、最終的な内容の妥当性や信頼性についての判断は人間が責任をもって行う必要があります。
3.生成された要約の正確性を必ず確認する

ChatGPTが生成した要約文をそのまま業務などの用途に用いることは避けるべきです。AIは文脈や意図を正確に捉えきれず、重要な情報が抜け落ちたり、誤解を招く表現を生成したりする可能性があります。
要約文を活用する前に、原本となる動画や関連する別の資料と必ず照合し、誤りや不足がないかを人間の目で確認することが重要です。特に重要な業務や意思決定の場面では、ダブルチェックを徹底して、信頼性を十分に確保した上で利用しましょう。
以上のポイントを踏まえて、ChatGPTによる動画要約を安全かつ適切に運用することが大切です。
ChatGPTでYouTube動画を要約できない事例
ChatGPTでのYouTube動画要約について、スマホでも試したところ、先ほど要約できていたものでもエラーとなり、要約できないことがわかりました。


要約できない理由について「リンク先を直接確認できない」との回答だったので、何故リンク先を確認できないのかをChatGPTに聞いてみました。

ChatGPTがどのプラットフォームで動作しているかが影響しているようです。
より詳しくChatGPTに質問したところ、以下のような回答が返ってきました。

いずれも、スマホからでは外部リンクへのアクセスや情報取得が制限されているため、YouTube動画を要約できないとのことでした。
YouTubeの文字起こし機能はスマホでも利用可能ですが、テキストのコピーはスマホからではできず、文字起こしをしたものをプロンプトに貼り付けるのも難しいようです。
現代人の多くがスマホからChatGPTを使用しているかと思いますが、スマホからではYouTube動画の要約が難しいことがわかりました。そのため、YouTube動画の要約はブラウザ版を使用するのがおすすめです。