法人向けもCopilotに1本化 入口は3つの機能に分かれた
Microsoftは9月25日(現地時間)の「Copilot September Event」で、法人向けと個人向けをどちらも「Copilot」と呼ぶ方針を示した。導入から2年以上使った「Microsoft 365 Copilot」の名前も、個人向けのCopilotに統一される。新しいCopilotには「Home」「Code」「Autopilot」の3つの入口が並ぶ。
Homeは、質問に答えるChatと仕事を丸ごと任せるCoworkをまとめた入口だ。Copilotの画面でWord・Excel・PowerPointのファイルを作って直せる「Office in Copilot」もここに入る。
Codeはアプリを作りAutopilotはPCを閉じても働く
Codeは、作りたいものを言葉で伝えるとアプリや自動化の流れをCopilotが組み立てる機能だ。土台はGitHub Copilotと同じ技術になる。
Autopilotは6月のBuildで「Scout」の名前で発表されたAIエージェントで、名前と役割と目標を決めておくと自分から仕事を進める。クラウドで動くので、使う人がPCを閉じても止まらない。TeamsやOutlookでは同僚のように@メンションで仕事を頼める。

- 6月BuildでAIエージェント「Scout」を発表
- 9/25Copilotの名前を1本化し3つの入口を発表
- 10月新機能「Today」を限定公開する予定
任せる3機能は従量課金 AstraやFableも使った分だけ払う
仕事を任せるCowork・Code・Autopilotの3機能は、使った分だけ払う従量課金(UBB)になる。定額(USL)は1人あたり月額か年額で払う形で、HomeのChatとOfficeアプリやTeamsの中のCopilotが入る。PC Watchはこの形を「料金が青天井となる」と書いた。
定額の中では、依頼ごとに合うモデルを自動で選ぶ「Auto」が働く。AstraやFableのような最新のフロンティアモデルを使う処理も従量課金の側に入る。使った額と成果を見比べる「FinOps for AI」も、CoworkからCodeやCopilot Studioで作ったエージェントへ広がる。
個人で試す入口はMicrosoft 365 Premiumの月3,200円だ
Office in Copilotは、数週間のうちにMicrosoft 365 PremiumかCopilot Proの契約者へ届く計画だ。Codeも同じ2つのプラン向けに2026年中に始まる予定だ。日本での提供時期は、発表を伝えた記事には出ていない。
AInformation調べでは、9月21日時点で日本円で払えるチャットAI4件のうちMicrosoft 365 Premiumの月3,200円が一番高い。GeminiのGoogle AI Plusは月725円で、GrokはXのプレミアムの月980円から使える。
新Copilotの機能と払い方と届く時期
| 機能 | できること | 払い方 | 届く時期 |
|---|---|---|---|
| Chat(Home) | 質問・調べもの・下書き | 定額(USL) | 時期の言及なし |
| Office in Copilot | Copilotの画面でWord・Excel・PowerPointを作る | 明記なし | 数週間のうちに個人の有料プランとFrontierへ |
| Cowork(Home) | 提案書づくりなど手順の多い仕事を任せる | 従量課金(UBB) | 時期の言及なし |
| Code | 言葉で頼むとアプリや自動化を作る | 従量課金(UBB) | 9月末にFrontierへ・個人向けは2026年中 |
| Autopilot | 役割と目標を決めるとPCを閉じても動く | 従量課金(UBB) | 一部の顧客に提供済み・近くFrontierへ |
請求が2本立てになる 情シスは任せる範囲を先に決める
会社のCopilotの請求は、人数で決まる定額と使った分だけの従量課金の2本立てになる。定額は人数で読めるが、Autopilotのように常に動くエージェントは使い方しだいで額が変わる。情報システム部門は、誰がAutopilotを作ってよいかと何を任せてよいかを先に決めておきたい。
Codeで作ったアプリは同僚に共有でき、社内のデータベースにもつなげられる。便利な半面、現場が作った小さなアプリが部署ごとに増える可能性がある。IT部門が決めた条件でだけ動かす「Copilot Managed Runtime」の設定は、配る前に詰めておくとよさそうだ。
個人のCopilotと会社のCopilotが同じ名前になる
名前がそろうと、個人で契約したCopilotと会社のCopilotを社員が取り違える可能性がある。社内の手順書に残る「Microsoft 365 Copilot」の呼び名は、どちらを指すのか書き分けておくと迷いが減る。

Frontierに入っているか まず自社の契約から確かめる
新しい3つの入口は、法人向けの先行プログラムのFrontierプログラムから順に届く。Codeは9月末にFrontier向けに始まり、Autopilotも近くFrontier向けに広がる。次の順で確かめておきたい。
- 自社がFrontierプログラムに入っているかを情報システム部門に聞く
- 従量課金が始まる前の今のCopilotの請求額を控えておく
- Cowork・Code・Autopilotの使用額をFinOps for AIで見られるようにする
- 個人で試すなら契約中のプランがMicrosoft 365 PremiumかCopilot Proかを見る
10月には、メールや予定から次にやる作業を先回りして出す「Today」も限定公開される予定だ。任せられる仕事が増えるほど、請求書に並ぶ行も増えていきそうだ。
- UBB
- Usage-Based Billingの略。使った量に応じて払う料金の形で、今回はCowork・Code・Autopilotに当てはまる
- Frontierプログラム
- Microsoftの法人向けサービスの先行プログラム。新しい機能を一般提供より先に試せる
AInformationはCopilotの良さを、WordやExcelの中からそのまま呼べる点に見てきた。今回の3機能はOfficeの外で動く働き手を足す話で、料金の形まで変わる。導入を手伝う立場から気になるのは、TeamsやOutlookで@メンションするだけで頼める手軽さだ。頼む人が増えるほど額が動くので、情報システム部門は請求書で初めて使われ方を知ることになりかねない。まずは作れる人を数人に絞り、FinOps for AIで1か月の使い方を見てから広げる順番がよさそうだ。
- Copilotの新機能は定額のライセンスに含まれる?
- Cowork・Code・Autopilotの3機能は含まれず、使った分だけ払う従量課金(UBB)になる。1人あたり月額か年額の定額(USL)で使えるのは、HomeのChatとOfficeアプリやTeamsの中で呼び出すCopilotだ。AstraやFableのような最新のフロンティアモデルを使う処理も従量課金に入る。定額の中では依頼ごとに合うモデルを選ぶAutoが働く。
- CopilotのCodeはいつから使える?
- 法人向けの先行プログラムであるFrontierでは2026年9月末に提供が始まり、その後の数週間でより広く使えるようになる計画だ。Microsoft 365 PremiumかCopilot Proを契約する個人向けには、2026年中に始まる予定になっている。日本での提供時期は発表を伝えた記事には出ていない。Codeの利用は使った分だけ払う従量課金になる。
- 個人でOffice in Copilotを使うにはいくらかかる?
- Microsoft 365 PremiumかCopilot Proの契約が要り、数週間のうちに提供が始まる計画だ。AInformation調べ(9月21日時点)ではMicrosoft 365 Premiumは月3,200円で、日本円で払えるチャットAI4件の中で一番高い。Office in CopilotはCopilotの画面の中でWord・Excel・PowerPointのファイルを作って直せる機能だ。日本でいつから使えるかはまだ示されていない。
この記事の出典
補助資料
- [1]PC Watchこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月25日
