Microsoft Copilotの検索モードに3つの課題を投げたところ、定番の事実確認は23.2秒で完璧に正解しましたが、今週発表されたAIアップデートは5件とも実際と違う名前を返しました。2026年9月24日にAInformation編集部がブラウザで検証した結果です。
- Microsoft Copilotの検索モードに切り替えるとウェブを調べて出典URLつきで答えてくれる
- 「富士山は2番目に高い山」という嘘を23.2秒で正しく否定し出典URLも3件付けた
- Apple Vision Proの発売日は正解だが価格を正しい599,800円でなく649,800円と答えた
- 今週発表されたAIアップデートを5件挙げさせたらGPT-6 SolやOpus 5.5の名前が全部違った
- 出典URLにexample.comが入っている回答があった
- Copilot検索は定番の事実に強いが最新の出来事は自分で確かめる必要がある
Copilot検索の使い方はモードを「検索」に切り替えて聞くだけ
Microsoft Copilotには複数の応答モードがあります。ブラウザでcopilot.microsoft.comを開くと既定では「Smart」が選ばれていますが、入力欄の上にあるモード切り替えから「検索」を選ぶとウェブ検索の結果をもとに回答してくれます。切り替えは1回押すだけです。

AInformation編集部が2026年9月24日にMicrosoft Copilotのブラウザ版を操作し、検索モードで3つの課題を投げました。課題ごとに新しいチャットを開いて検索モードに切り替えています。画面に表示されたモデル名は「検索」でした。
投げた文はどれもコピーしてそのまま試せます。正解をあらかじめ調べてあるので答え合わせができます。
1つ目は定番の事実を調べる課題です。
Apple Vision Proの日本での発売日と価格を教えてください。出典のURLも付けてください。
2つ目は直近1週間の最新ニュースをまとめる課題です。
この1週間(2026年9月17日〜24日)に発表された主要なAIモデルのアップデートを、日付の新しい順に5つ挙げてください。それぞれの名前・発表元・発表日を表にしてください。出典のURLも付けてください。
3つ目はファクトチェック(事実確認)の課題です。3つの文のうち嘘が1つ混じっており、それを見抜けるかどうかを試します。
次の3つの文のうち事実と異なるものはどれですか。ウェブを検索して確認してから答えてください。
1. 東京スカイツリーの高さは634メートルである
2. 富士山は日本で2番目に高い山である
3. 信濃川は日本で最も長い川である
Copilot検索は定番の事実を23秒で正解したが最新AIの名前は全部違った
結論から言います。ファクトチェックの課題は23.2秒で完璧に正解しました。3つの文の正誤をすべて正しく判定し、出典URLまで付けています。一方で今週のAIアップデートを聞いた課題は5件とも実際の発表と名前が一致しませんでした。

Apple Vision Proの課題は発売日が正解で価格が不正解という中間の結果です。かかった時間はどの課題も30秒以内で、検索モードの回答は速いと感じました。
3つの課題の結果
| 課題 | 難しさ | かかった秒数 | 回答の文字数 | 正しさ |
|---|---|---|---|---|
| 事実確認(ファクトチェック) | 難 | 23.2秒 | 886字 | 完全に正解 |
| 製品情報(Apple Vision Pro) | 易 | 26.4秒 | 678字 | 日付は正解・価格は不正解 |
| 最新AIアップデート | 中 | 29.2秒 | 1,002字 | 5件とも名前が違った |
注目したいのは回答の文字数と正確さが比例しないことです。最も長い回答はAIアップデートの1,002字でしたが結果は全部不正解です。最も正確だったファクトチェックの回答は886字で、長さでは2番目でした。回答が丁寧に見えても中身が合っているとは限りません。
ファクトチェックに使ったら嘘を23秒で見抜いて出典まで付けた
3つ目に投げたファクトチェックの課題が最も印象的な結果でした。東京スカイツリー・富士山・信濃川について書いた3つの文のうち嘘が1つ混じっています。Microsoft Copilotの検索モードはこれを23.2秒で正しく見抜きました。
「富士山は2番目に高い山」を正しく否定して北岳まで出した
Copilotの回答は冒頭から「事実と異なるのは2. 富士山は日本で2番目に高い山である」と始まっています。富士山は標高3,776mで日本一高い山であり、2位は北岳の3,193mだと正しく説明しました。回答は886字で検証結果の表と補足解説がまとまっています。

東京スカイツリーについては「公式に高さ634mと公表されている」と正しいと判定しています。信濃川については「全長367kmで日本最長の河川」と正しいと判定しました。3つの文すべてについて「正しい」「誤り」を表にして一覧で見せてくれるのは調べ物の手間を減らしてくれます。
回答の中に聞いていない情報も入っていました。「634=武蔵」という由来や「長野県では千曲川と呼ばれています」という補足です。Copilot検索は聞かれたことだけ答えるのではなく関連する情報も調べて付け加えてきます。
出典URLは日本の山ランキングのサイト3件を引いていた

回答には出典のURLが3つ付いていました。日本の標高が高い山のランキングページを引いています。Copilot検索は自分の知識だけで答えるのではなくウェブを検索して見つけたページを根拠にしています。
出典が付いているので読者も同じページを開いて確かめられます。「富士山は本当に1位なのか」と疑問に思ったらURLを開くだけで裏が取れます。ファクトチェックのように「正しいかどうか」を確かめたい場面では、出典つきで答えてくれるCopilot検索は使い勝手がよいと感じました。
ウェブ上に正しい情報が豊富にある定番の事実なら、Copilot検索は複数のページから正確に答えを組み立てられます。23.2秒という速さを考えると、自分で検索エンジンを開いて1つずつ調べるよりもずっと効率がよいです。
Apple Vision Proの発売日は正解だが価格は649,800円と答えた
1つ目の課題はApple Vision Proの日本での発売日と価格です。Microsoft Copilotの検索モードは26.4秒で678字の回答を返しました。
発売日は2024年6月28日と正解しストレージ別の表まで出した
日本での発売日は「2024年6月28日(金)」と回答しています。これは正解と一致しています。予約開始日が2024年6月14日であること、予約開始時刻が日本時間の午前10時であることまで付け加えていました。

ストレージ別の価格表も付いています。256GBが649,800円、512GBが685,800円、1TBが739,800円と3つの容量ごとの価格を表で示しました。さらに分割払いの月額やAppleCare+の料金、ZEISSの視力矯正用レンズの価格まで回答に入っています。1つの質問に対してここまで詳しい回答が返ってくるのはCopilot検索の強みです。
正しくは599,800円でCopilotの649,800円とは一致しなかった
発売日は正解でしたが価格が正解と一致しませんでした。Apple Vision Proの256GBモデルの価格は599,800円(税込)からですが、Copilot検索は649,800円からと回答しています。

出典としてApple公式の購入ページとプレスリリースのURLが記載されていました。出典URLのドメイン自体はApple公式のものを指しています。しかし返ってきた価格は正解と一致しなかったため、出典ページの情報を正しく読み取れていなかった可能性があります。出典が公式サイトであっても回答の数字が正確とは限らないという実例です。
このように製品の価格を調べるときは、Copilot検索が出した数字をそのまま使わず出典URLを自分で開いて確かめたほうが安全です。出典URLが付いているおかげで確かめる先が分かるのは利点ですが、数字の正確さを担保するのは使う人の側です。
今週のAIアップデートを5件聞いたら名前が実際と全部違った
2つ目の課題は直近1週間(2026年9月17日〜24日)に発表されたAIモデルのアップデートを5件挙げてもらうものです。Microsoft Copilotの検索モードは29.2秒で1,002字の回答を返しました。3つの課題の中で最も長い回答です。
GPT-6 SolをAstra、Claude Opus 5.5をFable 5.1と返した
Copilotが返した5件と実際の発表を1つずつ答え合わせします。

Copilotは「GPT-6 Astra 自律業務デモ」(9月17日・OpenAI)と答えました。実際に発表されたのはGPT-6 Sol/Lunaで日付は9月22日です。名前も日付も一致しません。「Claude Fable 5.1」(9月17日・Anthropic)と答えた項目は、実際にはClaude Opus 5.5で日付は9月22日です。こちらも一致しません。
残りの3件も同じように答え合わせしたところ、5件すべてが実際の発表と一致しませんでした。Copilotの回答には各モデルの解説文まで丁寧に書いてあります。「GPT-6 Astraはドローン操縦や企業業務を完全自律で遂行するデモを公開」のように具体的な説明が並んでいますが、そもそものモデル名が実際の発表と違っています。回答が詳しいからといって中身が正確とは限らない好例です。
出典URLにexample.comが混じっていた
さらに問題だったのは出典URLです。5件の出典のうち2件が「example.com」のドメインを含んでいました。example.comは実在のニュースサイトではなく技術文書でサンプルとして使われるドメインです。ここを開いてもAIアップデートの情報は出てきません。
ほかの3件はGoogle AIやOpenAIのリリースノートのドメインを指していましたが、そのURLが実際に開けるかどうかはこの検証では確かめていません。出典URLが5件並んでいると「裏が取れている」と感じがちですが、1つずつ開いてみないと有効かどうかは分かりません。
最新の出来事を聞いた課題でこの結果になった理由のひとつは、ウェブ上にまだ十分な情報がなかったことだと考えられます。発表から数日しか経っていないアップデートは検索で見つかるページの数が少なく、正確な情報を拾いにくいのかもしれません。ただし理由の断定はこの検証だけではできません。
3つの検証で分かったのはCopilot検索が定番の事実に強く最新情報に弱いことだった
3つの課題を並べると、Copilot検索の得意と苦手がはっきり分かれました。定番の事実として広くウェブに載っている情報は23.2秒で完璧に正解しています。東京スカイツリーの高さ・富士山の順位・信濃川の長さのように、多くのサイトに正しい情報が載っている事実にはMicrosoft Copilotの検索モードは強いと言えます。

Apple Vision Proの発売日のようにウェブ上に多くのページがある事実も日付は正解でした。ただし価格の数字は正解と一致しておらず、Copilot検索が返す数字をそのまま信用するのは危険です。
最も苦手だったのは発表から数日しか経っていない最新の出来事です。名前も日付も出典URLも正確ではない回答が返ってきました。Copilot検索はウェブにある情報をもとに答える仕組みなので、まだ情報が少ない出来事には弱いと考えられます。
かかった時間はファクトチェックが23.2秒、Vision Proが26.4秒、AIアップデートが29.2秒でした。どれも30秒以内で返ってきています。時間のかかった課題ほど不正確だったわけではなく、最も短い23.2秒のファクトチェックが最も正確でした。正確さは時間の長さではなく扱う情報の種類に左右されます。
出典URLが付いていても開いて確かめないと間違いに気づけなかった
Copilot検索の便利なところは回答に出典URLが付くことです。通常のチャットAIでは情報の出どころが分かりませんが、検索モードならURLを見てどこから引いてきたかが分かります。ただし今回の検証ではその出典そのものに問題があるケースが見つかりました。

ファクトチェックの課題では出典URLが日本の山ランキングの実在するサイトを指しており、回答の根拠として有効でした。Vision Proの課題でもApple公式のドメインが出ています。しかしAIアップデートの課題ではexample.comが混じっていました。
出典URLが並んでいるだけで「調べて答えている」と信じてしまいがちですが、URLを実際に開いてみないと中身は分かりません。Copilot検索を使うときは次の流れを勧めます。まず回答を読んで概要をつかむ。次に出典URLを自分で開いて、回答に書いてある数字や名前が出典のページにも載っているか突き合わせる。出典が開けない場合やexample.comのような無効なURLの場合は別の手段で調べ直す。この手間を惜しまなければCopilot検索は調べ物の時間を減らせます。
Smartモードとの違いはCopilotが自分でウェブを調べるかどうか
Microsoft Copilotにはいくつかの応答モードがあります。2026年9月24日時点でブラウザ版を開くと既定は「Smart」モードが選ばれています。今回の検証で使ったのは「検索」モードです。

Smartモードでも質問に応じてウェブ検索を行うことがありますが、検索モードは毎回ウェブを調べてから答えます。出典URLが付きやすいのは検索モードです。
前回の検証ではSmartモードでCSVの売上データや決算PDFを分析しました。PDFの数値抽出は17秒で全問正解しています。今回の検索モードは「ウェブ上の情報を調べて答える」ことに向いており、ファイルを添付して分析する使い方とは役割が違います。
どちらのモードを使うか迷ったら、手元のファイルの中身を分析したいならSmart、ウェブ上の事実を調べたいなら検索を選んでください。モードの切り替えは入力欄の上を押すだけなので気軽に試せます。
今回の検証では残り回数の制限表示は出なかった
3つの課題を続けて投げましたが、使用回数の制限や残り回数の表示は確認できませんでした。どの課題もスムーズに回答が返っています。ただしこの結果が常に同じとは限りません。プランや時間帯による違いはこの検証では確かめていません。
Copilotの料金プランについては別の記事をご確認ください。今回の検証ではブラウザでcopilot.microsoft.comにアクセスし、検索モードに切り替えてから3つの課題を投げて回答を得るまでの間に料金に関する表示は出ませんでした。
Copilot検索は調べ物の下書きとして使うと手間が減る
今回の検証からCopilot検索の使いどころが見えてきました。
最も向いているのはファクトチェックです。「この情報は正しいか」「この文に間違いはないか」と聞くと、ウェブを検索して出典つきで答えてくれます。23.2秒で3つの文の正誤を判定できたのは、自分で検索エンジンを開いて1つずつ調べるよりもずっと効率がよいです。

製品の情報を調べる使い方も出発点としては有効です。ただし価格のような数字は出典を開いて確かめてください。今回のApple Vision Proの例では日付は合っていましたが価格が正解と一致しませんでした。出典URLが付いているおかげで確かめる先が分かるのはCopilot検索の利点です。
最新のニュースや発表をまとめる使い方は現時点では勧められません。発表から日が浅い情報はウェブ上のページがまだ少なく、Copilot検索が正確に拾えない場合があります。今回は名前も日付も出典も正確ではありませんでした。最新の出来事は公式の発表ページを直接確かめるのが確実です。
Microsoft Copilotの検索モードを「答えを教えてくれるツール」ではなく「調べ物の下書きを作ってくれるツール」と考えてください。回答に付いてくる出典URLを手がかりにして自分で確認すれば、調べ物にかかる時間を減らせます。Microsoft Copilotの検索モードを試したい人はまずファクトチェックから始めてみてください。
関連する記事とツール
この記事で取り上げたMicrosoft Copilotの詳しい情報と関連する記事です。
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Copilot検索は出典URLつきで答えてくれるので調べ物の起点として使えます。ただし今回の検証では最新のAIアップデートについて名前も日付も違う回答が返りました。出典が付いているからと鵜呑みにせず、URLを自分で開いて確かめる習慣をつけてください。定番の事実のファクトチェックは23.2秒で完璧だったので、まずはこの使い方から試すのがおすすめです。
- Copilot検索モードとは何ですか?
- Microsoft Copilotの応答モードのひとつで、ウェブを検索してから質問に答えてくれます。回答には出典URLが付くので、根拠を自分で確かめられます。copilot.microsoft.comを開いて入力欄の上からモードを「検索」に切り替えるだけで使えます。既定はSmartモードになっています。
- CopilotのSmartモードと検索モードは何が違いますか?
- Smartモードは質問の内容に応じてCopilotが回答の仕方を判断します。検索モードは毎回ウェブを検索してから答えます。出典URLが付きやすいのは検索モードです。手元のファイルを分析するならSmart、ウェブ上の事実を調べるなら検索が向いています。
- Copilot検索の結果はそのまま信じていいですか?
- 今回の検証では定番の事実は正確でしたが、最新の出来事や製品の価格には間違いがありました。出典URLが付いていても必ず自分でそのURLを開いて、回答の数字や名前が出典のページに書いてあるか確かめてください。出典にexample.comが入っていたケースもありました。
- Copilot検索は最新ニュースを調べるのに使えますか?
- 今回の検証で2026年9月17日〜24日のAIアップデートを聞いたところ、5件とも名前が実際の発表と違いました。発表から日が浅い出来事についてはCopilot検索だけに頼らず、公式の発表ページを直接確かめることをおすすめします。定番の事実のファクトチェックには向いています。
- Copilot検索は無料で使えますか?
- 今回の検証ではブラウザでcopilot.microsoft.comにアクセスし、3つの課題を投げて回答を得るまでに料金の表示や回数制限のメッセージは出ませんでした。プランによる違いはこの検証では確かめていません。詳しくはMicrosoftの公式ページをご確認ください。
