HydraFusionがVS Code 1.140に 選ぶだけで使える
Microsoftは9月30日に出したVS Code 1.140で「HydraFusion」をリサーチプレビューとして入れました。複数のAIモデルを組み合わせて、コーディングの仕事を片づける機能です。Copilot Chatのモデルピッカーに並ぶので、ほかのモデルと同じように選ぶだけで使えます。GitHub Copilotアプリでも、設定で有効にすれば選べるようになりました。
HydraFusionは1つのモデルではなく、仕事ごとに進め方を選ぶ仕組みです。10月1日に出たGitHubの日本語ブログによると、進め方は次の3つから選ばれます。
| 進め方 | 中で起きること |
|---|---|
| Single | 選ばれた1つのモデルがそのまま解く |
| Cascade | 軽いモデルが案を作り、足りなければ高性能なモデルへ引き継ぐ |
| Critique | 別の系統のモデルが案を読んで指摘し、作ったモデルが1回だけ直す |
これまでのAutoは、頼みごとのたびにモデルを1つ選ぶだけでした。HydraFusionは1回のやり取りの中で、下書き役と見直し役のように複数のモデルを動かします。

- 9/4GitHubがHydraFusionをCopilot CLIで公開
- 9/30VS Code 1.140にHydraFusionが入る
- 10/1GitHubが日本語ブログで使い方を案内
使えるのは有料の4プラン 無料のFreeは対象外だ
HydraFusionを使えるのは、Copilot Pro・Pro+・Business・Enterpriseの利用者です。無料のCopilot Freeは対象に入っていません。
9月4日の研究発表では、Copilot CLIの実験機能として全プランで試せると書かれていました。今回VS Codeとアプリへ広げた案内では、対象が有料の4プランに絞られています。GitHubの料金ページにある月100ドルのMaxは、今回の対象の一覧に名前がありません。
BusinessとEnterpriseでは、管理者がプレビュー機能を許可しないとモデルピッカーに出てきません。会社のアカウントで使っている人は、自分の画面を見ただけでは使えるかどうか判断できないので気をつけたいところです。
HydraFusionが使えるCopilotのプラン
| プラン | 公式の月額 | 円換算(AInformation・1ドル158.09円) | HydraFusion |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 0円 | 使えない |
| Pro | 10ドル | 約1,581円 | 使える |
| Pro+ | 39ドル | 約6,166円 | 使える |
| Business・Enterprise | 会社の契約 | − | 管理者の許可が要る |
Proは月10ドルで約1,581円 使った分だけ減る
いちばん安く使えるCopilot Proは月10ドルで、10月6日の為替(1ドル158.09円)で約1,581円です。Pro+は月39ドルで約6,166円になります。GitHubの料金ページでは、どのプランにも月ごとのAIクレジットが付きます。1クレジットは0.01ドルです。
研究発表は、HydraFusionの利用料をそこで動いたモデルのトークン量で数え、単価は各モデルの通常の値段だと説明しています。下書きと見直しで2つのモデルが動けば、両方の分が数えられる計算です。AIコーディングは使い方しだいで費用が大きく開くので、ここは見ておきたい点です。
GitHubは同じ研究発表で、Claude Opus 5と比べた社内の試験の結果を出しています。ここはGitHubの数字で、AInformationでは測っていません。
| 試験(GitHub公表) | 見積もりの費用 | 正答の割合 |
|---|---|---|
| TerminalBench 2.1 | 67%低い | 4.9ポイント高い |
| DeepSWE | 36%低い | 1.5ポイント低い |
| CheckpointBench | 65%低い | 0.1ポイント低い |
費用はどの試験でも下がった一方で、正答の割合が上回ったのは3つのうち1つだけです。安さと正確さのどちらを取るかは、仕事の中身で変わりそうです。

会社のCopilotで出ないとき 管理者の許可を先に確かめる
VS Codeで試すときは、まず1.140以降へ上げてからモデルピッカーを開きます。出てこないときの順番は次のとおりです。
- VS Codeを1.140以降(またはInsiders)に上げる
- Copilot Chatのモデルピッカーで「HydraFusion」を探す
- 無ければ設定の chat.copilot.hydraFusion.enabled を有効にする
- それでも無ければ、会社の管理者にプレビュー機能の許可を頼む
GitHubは、1回の指示で終わる範囲のはっきりしたコーディングの仕事から試すよう勧めています。何度もやり取りを重ねる長い作業は、これから力を入れる部分だと書いています。
まずは手元の小さな修正を1つ、いつものモデルとHydraFusionの両方に頼んでみてください。仕上がりとクレジットの減り方を並べれば、自分の仕事に向くかどうかがすぐ見えます。
- Cascade
- HydraFusionの進め方の1つ。軽いモデルが先に案を作り、品質の確認で足りないと判断されたときだけ高性能なモデルへ引き継ぐ。
会社でCopilot Businessを入れているところは、開発者より先に情報システム部門が動くことになりそうです。プレビュー機能を許可しない限り誰の画面にも出ないので、許可するなら月のクレジットの予算上限も同時に決めておきたいところです。HydraFusionは裏で何本のモデルが動くかを人が選べません。1回の頼みごとでどれだけ減るかは、試すまで読めない可能性があります。まず数人で1週間試し、いつものモデルとの減り方を比べてから全員に開くのが安全だとみています。
- HydraFusionは無料のCopilot Freeで使える?
- 使えません。2026年10月1日のGitHubの案内では、対象はCopilot Pro・Pro+・Business・Enterpriseの4つです。9月4日の研究発表ではCopilot CLIで全プランが試せるとされていましたが、VS Codeとアプリへ広げた今回の案内ではFreeが外れています。いちばん安いProは月10ドルで、10月6日の為替では約1,581円です。
- HydraFusionを使うといくらかかる?
- プランの月額とは別に、動いたモデルのトークン量に応じてAIクレジットが減ります。GitHubの研究発表は、単価を各モデルの通常の値段で数えると説明しています。料金ページでは1クレジットが0.01ドルです。下書きと見直しで2つのモデルが動けば両方の分が減るので、Critiqueが選ばれた回は1つのモデルより多く減る可能性があります。
- HydraFusionとAutoは何が違う?
- Autoは頼みごとのたびにモデルを1つ選ぶだけで、HydraFusionは1回のやり取りの中で複数のモデルを組み合わせます。進め方はSingle・Cascade・Critiqueの3つで、仕事ごとにHydraFusionが選びます。GitHubの社内試験では、TerminalBench 2.1でClaude Opus 5より費用が67%低く正答が4.9ポイント高かったとしていますが、DeepSWEでは1.5ポイント下回りました。
- 会社のVS CodeでHydraFusionが出てこないのはなぜ?
- Copilot BusinessとEnterpriseでは、管理者がプレビュー機能を許可するまでモデルピッカーに出ません。先にVS Codeが1.140以降か確かめ、設定の chat.copilot.hydraFusion.enabled を有効にしても出なければ、管理者に許可を頼む順番になります。HydraFusionはまだリサーチプレビューで、中身が変わる可能性があるとGitHubは書いています。
この記事の出典
補助資料
- [1]Publickeyこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月7日
