「日本が世界2位」 dotsの週間利用者をOpenAI Japanが明かした
OpenAIのAIエージェント機能dotsで、日本の週間アクティブユーザー数は世界2位だ。OpenAI Japanの長﨑忠雄社長が10月20日に東京都内で開いた開発者向けイベント「DevDay Exchange Tokyo」で明かした。会場には開発者や研究者など500人超が集まった。
dotsはOpenAIが9月29日(現地時間)に発表した常時稼働型のAIエージェント機能で、ChatGPTから使う。目標を決めて渡すと、アクセスできる情報に応じて作業を自分で進める。長﨑社長も業務で使っていて「煩雑な業務から解放される兆しを感じている」と話した。
「半年から1年、あるいは数年後には、生活や仕事の在り方を大きく変える可能性がある」(長﨑社長)。ただ1位の国と利用者の実数は明かされていない。

- 9/29OpenAIがdotsを発表
- 10/20DevDay Exchange Tokyoで日本が世界2位と説明
dotsはPlusでは使えない 対象は月100ドルからのProなど
AInformationが10月21日にOpenAIの公式ヘルプを開いて確かめたところ、dotsを使えるのはProとBusiness Premiumの2つだけだった。月20ドルのPlusと無料版は対象に入っていない。Enterpriseは管理者がオンにすれば試験版を使えるが、最初は切られている。
| プラン | dots | 条件(公式ヘルプ・10月21日時点) |
|---|---|---|
| Pro | ◎ 使える | 18歳以上。欧州経済領域・スイス・英国は対象外 |
| Business Premium | ◎ 使える | ChatGPTの提供地域ならどこでも |
| Enterprise・Edu | △ 試験版 | 管理者がオンにするまで使えない |
| Plus・Go・無料版 | × 使えない | 対象のプランに入っていない |
Proの料金はOpenAIの料金ページに月100ドル・200ドル・500ドルの3段で載っている。1ドル158.13円(欧州中央銀行の10月20日の値)で直すと、いちばん下の段でも月約15,813円になる。Plusの月20ドル(約3,163円)の5倍だ。
日本が世界2位というのは、この額を払うProの個人か会社向けの上位プランを契約した人がそれだけ多いということになる。配布も順番に進んでいて、契約しても出てくるまで数日かかることがあると公式ヘルプは書いている。

サイバーエージェントは1200人超 機能を絞って社内に配った
会場では、すでにdotsを使っている会社の話も出た。サイバーエージェントの鷹雄健氏によると、グループ全体で1200人以上が使っている。Slackとの連携や音声通話を使い、業務やコーディングの支援に回している。
「今日も会場に向かうタクシーに乗っている間に、dotsと通話しながら作業を終わらせていった」(鷹雄氏)。京都府でホテル運営などを手がける風のヘリテージの牛木裕美氏は、毎朝の予定とSlackのやりとりから対応すべき仕事をdotsに提案させている。SNSの運用にも使っているという。
2社とも安全面の手当てをしてから使っている。サイバーエージェントはセキュリティチームと組み、一部の機能を止めた状態で社内に広げた。風のヘリテージは、利用者の承認が要る操作をルールとして決めている。
入れる前に決める2つ 承認のルールとアプリの外し方
風のヘリテージのような承認のルールは、dotsの設定にある「Custom rules」で作れる。公式ヘルプによると、操作ごとに「聞かずに実行」「事前に頼んだときだけ実行」「実行前に確認」「人に任せる」の4つから選ぶ。外部への送信や購入は「実行前に確認」にしておくと安心だ。
気をつけたいのは、つないだアプリを外してもdotsがそこから得た情報は消えない点だ。消すにはdotsそのものをリセットするしかなく、会話と記憶と予約した作業もまとめて消える。Slackやメールをつなぐ前に、どこまで読ませるかを決めておくのが先になる。
いまの契約がPlusなら、dotsはまだ画面に出てこない。ChatGPT Proに上げて個人で試すか、会社でBusiness Premiumを検討するか。日本の利用がここまで伸びたことで、社内でこの判断を迫られる場面は増えていきそうだ。
- Business Premium
- ChatGPTの会社向けプランの上位版。公式ヘルプではdotsを使える2つのプランの1つで、提供地域ならどこでも使える
日本で伸びたのは、月100ドルを払ってでも先に試したい層が厚いからとみている。ただ会社で広げるときに詰まるのは料金より権限のほうだ。dotsは頼まれていなくても、つないだアプリの中身を読んで記憶を作る。情報システム部門がSlackのどのチャンネルとどのメールまで渡すかと、送信を止める承認のルールを先に決めておかないと、サイバーエージェントのように機能を絞って配ることはできない。
- dotsはChatGPT Plusで使える?
- 使えない。10月21日時点の公式ヘルプでは、dotsの対象はProとBusiness Premiumの2つだけで、月20ドルのPlusと無料版は入っていない。Proは月100ドルからで、1ドル158.13円で直すと約15,813円になる。Enterpriseは管理者がオンにすれば試験版を使える。
- dotsは日本から使える?
- 使える。Proで対象外になっているのは欧州経済領域・スイス・英国で、日本は入っていない。OpenAI Japanの長﨑忠雄社長は10月20日、日本はdotsの週間アクティブユーザー数で世界2位だと明かした。配布は順番に進むので、契約しても出てくるまで数日かかることがある。
- dotsにつないだアプリを外せば読まれた情報は消える?
- 消えない。公式ヘルプによると、アプリの接続を外してもdotsがそこから得た情報は残る。消すにはdotsそのものをリセットするしかなく、会話と記憶と予約した作業もまとめて消える。Slackやメールをつなぐ前に、どこまで読ませるかを決めておくのが安全だ。
この記事の出典
補助資料
- [1]ITmedia AI+この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月21日
