「画像生成AIのプロンプトとは?」
「画像生成AIのプロンプトのコツを知りたい」
「画像生成AIのプロンプトは重要なのか」
画像生成AIを利用してクオリティの高い画像を生成するためにはプロンプト作成が重要です。プロンプト作成が上手くできているかで生成される画像のクオリティが全然違います。ただ文章を入力して画像を生成してもらうより、プロンプトのコツや技術を理解しておくと今まで見たこともないようなクオリティの高い画像生成が可能です。
こちらの記事ではプロンプトがどのような役割をしているのか、作成時のコツや具体例を徹底解説します。プロンプトを上手く活用して画像生成AIを使いこなしましょう。
画像生成AIのプロンプトとは?
プロンプトとは画像生成AIツールを利用する際にAIにテキストで指示する文章のことです。
画像生成AIツールのCanveを例に「夕日の海辺で犬と猫が座っている」というプロンプトを入力しました。
このような文章をAIが読み取って画像が生成されます。
太陽が沈みそうな画像や夕日が分かるような画像などAIはイメージした画像の候補を生成してくれます。
自分が思い描いている画像をAIに生成してもらうためには的確なプロンプト作成が重要です。AIが読み取れないプロンプトではクオリティの高い画像を生成できません。画像生成AIの魅力は誰でも簡単に独自性の高い画像が作り出せるということです。
プロンプト作成を工夫してクオリティの高い画像を生成しましょう。
画像生成AIのプロンプト作成時のコツ
画像生成AIのプロンプト作成時にはいくつかコツがあります。イメージした画像からの情報を何も考えずに文章を入力するのではなく、プロンプト作成のコツを把握している状態での文章入力をおすすめします。
画像生成AIのプロンプト作成時のコツは以下の通りです。
- 生成したい画像イメージを適格にする
- 分かりやすい情報を伝える
- 必要な情報はすべて伝える
- 優先したい情報は前半に配置
- ネガティブプロンプトを入力する
- 適切な文章の長さ
生成したい画像イメージを明確にする
まずはAIに生成してもらいたい画像のイメージを自分の頭の中で明確にイメージします。自分自身がイメージできていない画像をAIに伝えるのは難しいです。実際にスケッチしたり似ている画像を探し出して、どのように伝えるのがいいか考えてからプロンプト作成することをおすすめします。
具体的には被写体の位置や背景、画像全体の明るさなどをイメージします。AIも情報が多いと的確な画像を生成できるのでイメージした画像から情報をまとめましょう。
分かりやすい情報を伝える
画像生成AIを利用する時は分かりやすく情報をプロンプト作成しなければ思い通りの画像は生成されません。
それぞれのパターンとして、人、風景、物体を生成する際に使える分かりやすい情報を紹介します。
- 1人の女性
- 美人
- ドレス姿
- 立っている
- 笑顔
人物で画像生成AIにプロンプト作成するときは被写体が何人なのか、見た目や表情などを入力するとAIも具体的な判断がしやすくなります。
- 夜
- キレイな海
- 雪が積もっているグランド
- 日の出
- にぎやか
風景で画像生成AIにプロンプト作成するときは朝なのか夜なのかで明るさなどを決めれたり、にぎやかなどを入力すると画像から楽しそうな雰囲気のある画像をAIが読み取って生成してくれます。
- 高級感のある車
- 直線道路
- 未来都市
- 地下マンション
- 大きなリンゴ
物体で画像生成AIにプロンプト作成するときは「車」だけだとイメージしにくいので、「高級感のある車」のようにどんな車なのかを入力するとAIも判断しやすいのでイメージ通りの画像が生成されます。
必要な情報は全て伝える
画像生成AIを利用する時には画像から読み取れる全ての情報をプロンプト作成することでイメージしている画像に似たものが生成されます。情報が少ないとAIは具体的な内容をイメージ出来ずに生成してしまうので求めている画像とは離れた作品が完成してしまいます。
まずは生成してほしい画像イメージから重要な情報を書き出して伝わりやすい単語を付け加えることをおすすめします。書き出すことで情報を整理でき、分かりやすいプロンプトを作成できます。
優先したい情報は前半に配置
プロンプトはテキストの前半に大事な情報を入力すると優先度が高くなるため、協調したいキーワードや優先させたい情報は前半に配置することをおすすめします。優先される主な情報は以下の通りです。
- メイン被写体(人、動物、物、風景)
- 被写体の表情(笑顔、泣き、怒り、悲しい)
- 環境(晴れ、雨、曇り)
- 画像のアングル(全身、上半身、顔のアップ)
- カラー(赤、青、黄色)
- 画像タイプ(アニメ、水彩画、スケッチ)
上記はあくまで主な例を記載しました。まずはメインとなる被写体の情報を入力して表情やアングルなどの情報を伝えればAIも情報を整理できます。上記の情報を参考にしてオリジナルの情報を加えれば今までに見たことない画像に出会いましょう。
ネガティブプロンプトを入力する
ネガティブプロンプトは生成したくない情報をAIに伝える方法です。AIはネガティブプロンプトの情報から画像情報を絞りこめるのでイメージしている画像に近づいた画像を生成できるようになります。
たとえば、クオリティの高い画像を生成してほしい時にはネガティブプロンプトを「低いクオリティ」というテキストで指示を出します。AIはネガティブプロンプトとして指示されている「低いクオリティ」を回避するのでクオリティの高い画像を生成できるのです。
画像の質を上げたいときなんかは「画質をさげる」と入力するだけで画質が高い画像が生成されます。
適切な文章の長さ
プロンプトには適切な文章の長さが決まっており、70単語以内をおすすめします。70単語以上も入力してしまうとAIは情報の多さに混乱してしまいイメージした画像が生成されません。
シンプルな画像であれば問題ありませんが、複雑な画像を生成する場合は短い文章も同じで必要な情報が少ないとAIはクオリティの高い画像を生成できません。
画像生成AIには的確な情報を適切な文章の長さでプロンプト作成することで求めている画像が生成されます。
画像生成AIのプロンプトの具体例
ここからは画像生成AIのプロンプトの具体例を紹介します。
- 人物の具体例
- 風景の具体例
- 物体の具体例
- ファンタジーの具体例
画像生成AIで実際に入力したプロンプトからどんな画像が生成されるのかもお見せしています。
人物の具体例
人物の具体例でイメージした画像は「スーツを着ているさわやかな男性」というテーマでプロンプト作成しました。実際に入力したキーワードは以下の5つです。
被写体、被写体の身なり、画像の雰囲気のような重要性が高いキーワードを左側に揃えてAIに伝わりやすい文章を心がけました。すると以下の画像が生成されました。
イメージした画像のまま生成してくれました。5のキーワードでも重要性や特徴をAIに伝えられればこれだけのクオリティの高い画像を生成できるのです。
風景の具体例
風景の具体例でイメージした画像は「早朝に山頂から見える美しい朝日と白い鳥」というテーマでプロンプト作成しました。実際に入力したキーワードは以下の3つです。
雪山が中心の画像にしたかったので前半部分に持っていき、朝日が見えるなか白い鳥が飛んでいる様子を画像生成してもらいました。このキーワードからは以下のような画像が生成されました。
雪山、朝日、白い鳥がバランスよく配置されてイメージした画像が生成されました。朝日が見えている画像をイメージしていましたが4枚中1枚のみが映っていました。「朝日が昇っている」などようなキーワードを追加しておくと生成される画像も4枚になり選択肢が増えます。
物体の具体例
物体の具体例でイメージした画像は「宇宙で飛んでいる車に乗っている笑顔な人々」というテーマでプロンプト作成しました。実際に入力したキーワードは以下の4つです。
AIだからこそ作り出せるキーワードを入力しました。想像やイメージが湧いていればAIが形として生成してくれるので言語化してまとめることが大切です。ここではありえない画像を生成してもらうために入力したキーワードから以下のような画像が生成されました。
今回は宇宙で車に乗った人が映っている画像をイメージしてプロンプト作成を行いました。未来感を出すための宇宙や空飛ぶ車を前半部分に持っていき、AIにしか作り出せないクオリティの画像を生成しました。
ファンタジーの具体例
ファンタジーの具体例でイメージした画像は「ドラゴンが2体並んで空中で飛んでいる姿」というテーマでプロンプト作成しました。実際に入力したキーワードは以下の3つです。
ドラゴンの画像が簡単に生成できてしまうのも画像生成AIの魅力です。ファンタジーな画像は発想力次第で未知のイラストを生成できます。入力したキーワードからは以下のような画像が生成されました。
ドラゴンが空中を並んで飛んでいるイメージ通りの画像が生成されました。「2体」という具体的な情報をプロンプトするとAIも理解しやすいです。
まとめ
今回は画像生成AIでのプロンプトの大切さやコツや例文を紹介しました。コツを把握していて紹介した例文を参考にプロンプト作成すればある程度イメージ通りの画像が生成されます。画像生成AIは誰でも簡単に使いこなせて便利ですが、使い方のコツや知識を身につければ驚くような画像が生成されます。
AIは的確な指示がないとユーザーがどんな画像を求めているのかわからなくなります。最大限の魅力を引き出すためにも強調したいキーワードや生成してほしくないキーワードなどを入力するなどのコツを試してみてクオリティを上げられます。プロンプトの作成にこだわって自分がイメージしている画像に近づけましょう。