5社のGooglebookは899ドルからでGeminiがOS丸ごとに入った
Googleが発表した「Googlebook」はAndroidベースにChromeOSのデスクトップ要素とGeminiを統合した新OS「Googlebook OS」を載せたノートPCだ。低価格帯のChromebookとは明確に分けた上位モデルでアルミニウムやマグネシウム合金を使った筐体に統一されている。
Acer・ASUS・Dell・HP・Lenovoの5社が製造し最安のAcer Googlebook 14は899ドル(約14万円)から始まる。最も高いASUSとHPは1299ドル(約20万円)だ。プロセッサはIntel Core Ultra Series 3またはSnapdragon X Eliteで全機種が45TOPS超のローカルAI処理性能を持つ。最大2.8K有機ELのタッチスクリーンと指紋認証が標準でセキュリティチップTitan CまたはC2も入っている。本体には起動時やバッテリー残量で光る「グロウバー」も付いた。Linuxの隔離環境を実現するpKVMハイパーバイザーは「Level 5」のセキュリティ認証を取得しておりノートPCへの搭載は今回が初めてだ。

- 9/21Googlebookの予約受付を開始
- 10/4米国で店頭販売を開始
- 10/5カナダ・英国など6か国で店頭販売を開始
カーソルを振ればGeminiが出る「Magic Pointer」など3つのAI機能
Googlebook OS固有のAI機能は3つある。カーソルを小刻みに振るとGeminiを呼び出せる「Magic Pointer」はどのアプリの上でも使える。わざわざGeminiアプリを開かなくてもその場でAIに聞ける仕組みだ。音声入力「Rambler」は言いよどみや言い間違いを自動で整えて文章にしてくれる。議事録やメール下書きの口述にも使えそうだ。「Create My Widget」は欲しい機能を言葉で説明するだけで専用のウィジェットを作る。
GeminiがOSレベルで統合されているためアプリを切り替えなくてもAIを呼べる。これが従来のChromebookとの最も大きな違いだ。
Googlebook 5機種のスペックと価格
| 機種 | 価格 | 画面 | プロセッサ | 重さ |
|---|---|---|---|---|
| Acer Googlebook 14 | 899ドル | 14型 2.8K有機EL | Core Ultra 5 | 約1.14kg |
| ASUS Googlebook 14 | 1,299ドル | 14型 2.8K有機EL | Core Ultra 7 | 約1.0kg |
| XPS Googlebook | 1,199ドル | 13.4型 2.5K液晶 | Snapdragon X Elite | 約1.0kg |
| HP Googlebook 14 | 1,299ドル | 14型 2.8K有機EL | Snapdragon X Elite | 約1.24kg |
| Lenovo Googlebook 15 | 1,099ドル | 15.3型 2.8K有機EL | Core Ultra 5 | 約1.29kg |
Claude Codeも動くが日本は発売国に入っていない
開発者向けにはGoogleのコーディング環境Antigravityが全機種に付属する。LinuxターミナルからClaude CodeやAntigravity CLIも動かせる。スマホのアプリをGooglebook上で開く「Cast My Apps」にはAndroid 17以降のスマートフォンが要る。
特典はGoogle AI Pro(5TBストレージ)12か月分やYouTube Premium・Adobe Photoshop・CapCutが各3か月分、LuminarとGeForce NOWが各12か月分で合計300ドル超になる。米国では10月4日に店頭販売が始まりカナダ・英国・アイルランド・フランス・ドイツ・オーストラリアの6か国が翌5日に続く。予約は9月21日に始まったが日本は発売国に含まれていない。

日本のChromebook導入先はAIの利用ポリシーを先に決めておきたい
日本ではChromebookを導入した企業や学校が増えている。GeminiがOSに入ったPCが海外で先に普及すると日本でも対応を求められる場面が出てくる。社内データがGeminiにどこまで渡るかのポリシーを先に決めておく必要がある。
日本での発売時期は未定だが導入を検討する段階から利用規約とデータの扱いを確認しておきたい。OSには10年のアップデート保証が付く。導入すれば長く使うものになるため運用のルールも長期の視点で組むことになる。
- Googlebook OS
- AndroidベースにChromeOSのデスクトップ要素とGeminiを統合したGoogleの新OS。従来のChromebookとは別の上位ハードウェア向け
- pKVM
- Linuxの仮想マシンを安全に隔離するハイパーバイザー。Level 5認証はノートPCでは初。悪意あるアプリがOS本体に触れないようにする仕組み
GeminiがOS丸ごとに入ったPCの登場でどのアプリを開いてもAIがそこにいる状態が始まった。日本では未発売だがChromebookを導入済みの企業や学校は多い。国内発売の前にAIがどのデータにアクセスしていいかのポリシーを先に固めておきたい。10年のアップデート保証は長期運用を前提にした価格設定だ。
- Googlebookは日本で買えるか
- 日本は今回の発売国に含まれていない。発売するのは米国(10月4日)とカナダ・英国・アイルランド・フランス・ドイツ・オーストラリア(10月5日)の7か国だ。日本での発売時期は発表されていない。
- Googlebookの価格はいくらか
- 最安のAcer Googlebook 14が899ドル(約14万円)で最も高いASUS Googlebook 14とHP Googlebook 14が1299ドル(約20万円)だ。Dell XPS Googlebookが1199ドル、Lenovo Googlebook 15が1099ドルで5機種から選べる。
- ChromebookとGooglebookは何が違うか
- GooglebookはGeminiをOS全体に統合した上位モデルだ。プロセッサは45TOPS超のAI処理性能を持ちMagic Pointer・Rambler・Create My Widgetなど独自のAI機能が使える。低価格帯の教育市場中心だったChromebookに対し899ドル以上のプレミアム価格帯に位置づけられている。
この記事の出典
補助資料
- [1]テクノエッジこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月22日
