本文へ移動
NEWS
Gemini

Google、Chromeに4GBのAIを無断保存 消し方は示していない

読了 約5分
スマートフォンのホーム画面に並ぶGoogle Chromeのアプリアイコンを拡大して写した写真。Google、Chromeに4GBのAIを無断保存 消し方は示していない
この記事の要点

Google Chromeが利用者の同意なしに約4GBのAIモデル「Gemini Nano」を端末へ保存していた。編集部のMacでも同じフォルダに4.0GBのファイルがあり、日付は5月12日だった。消し方や止め方は示されておらず、会社のPCでは空き容量から確かめておきたい。

みんなの意見

ChromeがGemini Nanoを無断で入れるのは許せますか?

まだ回答がありません。最初の1票をどうぞ

SHARE
4GBChromeが保存したモデル
2024年Gemini Nanoの搭載開始

ChromeがGemini Nanoを無断保存 本体は約4GB

Google Chromeが利用者の同意を取らずに約4GBのAIモデルを端末へ保存していた。見つけたのはプライバシー研究者のアレクサンダー・ハンフ氏で、米Gizmodoが2026年5月19日に報じた。ギズモード・ジャパンは10月10日にこの記事を再掲載している。

保存先は「OptGuideOnDeviceModel」という名前のフォルダだ。中でいちばん大きい「weights.bin」がGemini Nanoの本体だとハンフ氏は見ている。

Googleは米Gizmodoの取材に対し、Gemini Nanoは2024年から端末に載せていると答えた。最近始まった話ではなく、2年近く続いている仕組みだという説明になる。

ハンフ氏によるChromeの調査ブログ
ハンフ氏によるChromeの調査ブログ / 出典:thatprivacyguy.com / 制作:AInformation
これまでの流れ
  1. 2024GoogleがChromeにGemini Nanoを載せ始めた
  2. 5/19米Gizmodoが無断の保存を報じた
  3. 10/10ギズモード・ジャパンが記事を再掲載

編集部のMacにも4.0GB 置かれたのは5月12日

編集部が仕事で使っているMacのChromeにも同じフォルダがあった。10月11日に確かめると、weights.binは4,269,932,544バイトだった。フォルダ全体のディスク使用量は4.0GBになる。

ファイルの日付は2026年5月12日で、ダウンロードを許した覚えはない。Chromeの版は155.0.8059.39だった。モデルの版は「2025.8.8.1141」と書かれていた。

Chromeの設定ファイルには、GPUのメモリを18,186MBと記録した項目があった。ダウンロードの条件を満たした時刻の項目も残っていた。端末の性能を見て入れるかどうかを決めているとみられる。同じ場所には分類用とみられる別のモデルも120MBあった。

このMacの空き容量は51GBだった。利用者が何も選ばないまま、そこから4GBが使われていたことになる。

狙いは通信なしのAI機能 動かすサイトは勧められない

Googleのブログによると、Gemini Nanoは開発者がネットにつながずに生成AIの機能を出すためのものだ。クラウドへデータを送らずに済むので、費用を抑えたい場面やプライバシーを重んじる場面で生きるという。

Chrome拡張機能でAIを足す使い方とは違い、こちらは利用者が選ばずに入っている点が大きい。Gizmodoの記者は自分のChromeでこのモデルを動かそうとしたが、できなかった。初期のセキュリティ設定で固くロックされていたためだ。

動かす手段として「ChromeAI.org」というサイトがある。作り手をたどると上海を拠点とみられるGitHubユーザーに行き着く。実験用フラグなど多くの許可を求めるので、Gizmodoは試すのを勧めていない。

会社のPCは空き容量を見る 消し方は書かれていない

まずは自分のPCに同じフォルダがあるかを見ておきたい。Macなら Finder の「フォルダへ移動」に ~/Library/Application Support/Google/Chrome/ と入れると開ける。中にOptGuideOnDeviceModelがあれば入っている。

元記事には、フォルダを消してよいかも自動の保存を止める設定も書かれていない。消しても再び落ちてくるかは分からないので、むやみに消さないほうがよさそうだ。

会社で配るPCには容量の小さい機種も多い。情報システム部門は台数ぶんの4GBを見込んでおくと、空き不足の問い合わせに答えやすくなる。Chromeが内蔵のAIを使う機能を増やすほど、この4GBは社内の管理表に載せる項目になっていくはずだ。

この記事に出てくることば
Gemini Nano
Googleの小さなAIモデル。ネットにつながずに端末の中だけで生成AIの処理ができるようにするためのもの
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

企業のAI導入を手伝う立場から見ると、通信しないAIは社内規程の上ではむしろ扱いやすい部類だ。困るのは中身より入り方のほうだとみている。情報システム部門は配布PCの中に何が入っているかを説明できる前提で運用しているので、利用者も管理者も選んでいない4GBは監査のときに答えに詰まる。Chromeを標準ブラウザにしている会社は、このフォルダを確かめる手順を配布前の点検表に1行足しておくと、後から聞かれたときに慌てずに済みそうだ。

よくある質問
ChromeのGemini Nanoはいつから入っている?
Googleは米Gizmodoに、Gemini Nanoは2024年から端末に載せていると答えている。編集部のMacではモデルの本体weights.binの日付が2026年5月12日で、大きさは4,269,932,544バイトだった。利用者が許可した覚えのないまま置かれていた。
ChromeAI.orgでGemini Nanoを試してもよい?
米Gizmodoは試すのを勧めていない。ChromeAI.orgで会話できるようにするには実験用フラグなど多くの許可を与える必要がある。作り手をたどると上海を拠点とみられるGitHubユーザーに行き着き、運営元ははっきりしない。会社のPCでは特に避けておきたい。
Gemini Nanoのフォルダは消してよい?
元記事には消してよいかどうかも自動の保存を止める設定も書かれていない。消してもChromeが再び落とすかは分からない。容量に困っていなければ、まずはOptGuideOnDeviceModelの大きさを確かめるところまでにしておくのが無難だ。

この記事の出典

補助資料

出典の最終確認日:2026年10月11日

次に読むNEXT
SHARE

広告を載せており、そこから申し込みがあると紹介料を受け取ることがあります。

よく読まれている定番ガイド60本
この記事に出てくるAIも、まとめて比べられます 497本のAIツールを、やりたいこと・料金・日本語対応で絞り込めるデータベースです。5日ごとに料金を取り直しています。 AIツールを探す

あわせて読みたいRELATED