Claudeの日本利用は世界平均の1.9倍 社員は3名から50名超
日本でのClaudeの使われ方は、人口あたりで世界平均の1.9倍になった。Anthropicは10月14日に東京オフィスの開設1周年の記者説明会を都内で開き、利用度合いを国ごとに表す「Usage Index」で日本は1.9だったと示した。共同創業者のジャック・クラーク氏が来日し、日本法人代表の東條英俊氏と1年の成果を説明した。
日本法人の社員は2025年10月の開設時に3名だった。アプライドAIやパートナーシップなどの部門で採用を進め、いまは50名を超えている。企業の導入数は非公表で、目安として1年前の約10倍とだけ説明した。

- 2025年10月東京オフィスを開設。日本の社員は3名
- 2026年6月Code with Claude Tokyoを都内で開催
- 10/14開設1周年の記者説明会。社員は50名超に
NEC・日立・富士通と提携 デジタル庁の源内もClaudeを使う
日本企業への入り口になっているのは大手SIerだ。AnthropicはNEC・日立製作所・富士通と戦略的パートナーシップを結んだ。3社は自社で使うだけでなく、顧客企業にClaudeを提案する側として組んでいる。
金融機関8社との取り組みも進む。日立とは重要インフラの防衛の分野で、サイバー攻撃への守りを固める。
公的機関では、AIセーフティ・インスティテュート(J-AISI)とAIの評価で協力覚書を結んだ。デジタル庁のガバメントAI「源内」でもClaudeが使われている。デジタルハリウッド大学では全教職員がClaudeを使えるようになった。
2026年6月には開発者向けのイベント「Code with Claude Tokyo」を都内で開いた。今回はAIとロボットをつなぐ枠組み「MHS(Model Hardware Standard)」のプレビュー版も出している。2年目は製造業の現場で使い道を探すという。

料金は消費税込みでもドル表示 Proの月払いは約3,479円
日本で使う人が増えても、Claudeの料金は円で出ていない。編集部は10月14日に日本語の設定のブラウザで公式の料金ページを開いた。どのプランもドルで書かれていて、円の表示は出てこなかった。
ページには「Prices include 10% JCT」とある。日本の消費税10%を含めた額をドルで出しているということだ。Proは月払いで22ドル、年払いなら月18ドル(一括220ドル)になる。
法人向けのTeamは2〜150名のチーム向けで、1人ぶんの席の値段で決まる。スタンダードシートは年払いで月22ドル、月払いなら27.50ドルだ。5倍の使用量があるプレミアムシートは年払いで月110ドル、月払いなら137.50ドルになる。
10月13日の欧州中央銀行の参照値(1ドル158.12円)で円に直すと次のとおりだ。為替が動けば毎月の請求額も変わる。
| プラン | ドル(税込み) | 円に直すと |
|---|---|---|
| Pro(月払い) | 22ドル | 約3,479円 |
| Pro(年払いの月あたり) | 18ドル | 約2,846円 |
| Team スタンダード(月払い・1人) | 27.50ドル | 約4,348円 |
| Team プレミアム(月払い・1人) | 137.50ドル | 約21,742円 |
| Max(いちばん安い枠) | 110ドルから | 約17,393円から |
ほかの主要なチャットAIは円で払える。ChatGPTのGoは月1,400円で、GeminiのGoogle AI Plusは月725円だ。Microsoft Copilotは月2,130円のMicrosoft 365 Personalから使え、どれも請求は円になる。
請求額が毎月そろう点では、ChatGPTやGeminiのほうが経理の手間は少ない。プランの格が違うので値段の高い安いは単純に比べられないが、この4つで為替の振れを受けるのはClaudeだけだ。
AInformation調べでは、相談や調べものに使うAIツール71本のうち日本円で払えるのは14本だった。Claudeはこの14本に入っていない。日本で使う人がこれだけ増えても、払い方はまだ外貨建ての側に残っている。

営業が付くのは500シートから 中小はTeamの直契約が入口
日本法人が50名を超えても、中小の会社が担当の営業と話せるとは限らない。公式の問い合わせページには、営業チームが対応するのは500シート以上の導入などの複雑な取引だけと書かれている。それより小さい会社は自分で申し込むか、購買エージェントとのチャットで見積もりを取る形になる。
導入を考えている会社は、契約の前に次の3つを確かめておきたい。
- 経理がドル建てのカード払いを受け付けるか(毎月の額が為替で変わる)
- 使う人数が2〜150名ならTeam、500シート以上なら営業への相談が対象になる
- 取引のあるNEC・日立・富士通などのSIerがClaudeを扱っているか
大きな会社ほどSIer経由の道が太くなっている。円での請求書を求めるなら、取引先のSIerにClaudeの契約形態を聞いてみるのがいちばん早い確かめ方になる。

AInformation調べ相談や調べものに使うAIツールのうち日本円で払えるのはどれか
| ツール | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| Gemini Notebook旧 NotebookLM最安 | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| GeminiGoogle AI プラン | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| Google WorkspaceGemini | 800円/月Starter/年払い | × |
| GrokX Premium | 980円/月プレミアム | × |
| Slack(AI) | 1,050円/月プロ | ○ |
| Dropbox Dash | 1,200円/月Plus | ○ |
| ChatGPT | 1,400円/月Go | ○ |
| Mapify | 1,599円/月Basic | ○ |
| Notion | 1,650円/月プラス/年払い | ○ |
| Notion AI | 1,650円/月プラス/年払い | ○ |
2026年10月12日時点でAInformationが調べたもの。相談や調べものに使うAIツール71本のうち、日本円で請求されるのは14本。残りはドルやユーロ建てで円安が値上げになる
- Usage Index
- 人口あたりのClaudeの使われ方を国ごとに比べるAnthropicの物差し。世界平均を1とし、日本は1.9だった
- MHS
- AnthropicがAIとロボットなどの機械をつなぐために出した枠組み。正式名はModel Hardware Standardで、プレビュー版が出た
企業の導入を手伝っていると、Claudeを選ぶ段階で止まりやすいのは性能より支払いのほうだ。毎月の額が為替で変わるドルのカード払いは、決まった額の請求書しか通さない会社では稟議で止まる。日本法人が50名を超えても料金ページはドル表示のままだ。個人やチームの直契約より、NECや富士通などのSIer経由の大口を先に固めている表れとみている。直契約で始めるなら、為替で額が動く前提を先に経理とすり合わせておきたい。
- Claudeの料金は日本円で払える?
- 2026年10月14日に日本語の設定で公式の料金ページを開いた時点では、金額はすべてドルで表示されていた。Proは月払い22ドルで、日本の消費税10%を含む額だ。10月13日の欧州中央銀行の参照値(1ドル158.12円)で直すと約3,479円になる。ChatGPTのGo(月1,400円)やGeminiのGoogle AI Plus(月725円)は円で請求される。
- Claudeの法人向けプランは何人から使える?営業に相談できる?
- Teamプランは2〜150名のチーム向けだ。スタンダードシートは年払いで1人月22ドル、月払いなら27.50ドルになる。公式の問い合わせページには、営業チームが対応するのは500シート以上の導入などの複雑な取引だけと書かれている。それより小さい会社は自分で申し込むか、購買エージェントとのチャットで見積もりを取る。
- 日本の会社はどこからClaudeを導入している?
- AnthropicはNEC・日立製作所・富士通の大手SIer3社と戦略的パートナーシップを結んでいる。3社は自社で使うだけでなく、顧客企業にClaudeを提案する立場にある。金融機関8社との取り組みも進んでいて、公的機関ではデジタル庁のガバメントAI「源内」でもClaudeが使われている。
この記事の出典
補助資料
- [1]PC Watchこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月14日
