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VoiceStudioは声の複製も吹き替えも0円 PCの中で動く
VoiceStudioはElevenLabsの代わりを名乗る無料のオープンソースアプリだ。GIGAZINEが11月1日にWindowsでの導入から使い方までを紹介した。音声の生成は手元のPCで動き、有料のクラウドはつながっていない。
1つのアプリでできることは次のとおりだ。
- 音声クローン:数秒から十数秒の録音を登録すると、その声に似せて文章を読み上げる
- 音声デザイン:声の特徴を文章で書くと架空の声を作る
- 動画吹き替え:会話を文字起こしして別の言語に訳し、話者ごとの声で吹き替える。BGMと効果音は残り、MP4で書き出せる
- 文字起こしと音声入力:録音ファイルかマイクの声を文章にする
- オーディオブック:長い文章を章ごとに読み上げ、登場人物ごとに声を変えられる
標準の音声生成エンジンは多言語の音声合成モデル「OmniVoice」だ。公式は646言語に対応するとうたう。AIエージェントから操作するためのMCPにも対応し、AIを手元のPCで動かす流れに乗った作りになっている。

既定のOmniVoiceは商用不可 アプリと声のモデルで条件が別だ
0円でも仕事にそのまま使えるわけではない。GIGAZINEも、アプリ本体と音声AIモデルの利用条件は別に決まっていると注意している。
編集部は11月1日に公式のGitHubでライセンスの一覧を確かめた。アプリ本体はAGPL-3.0で、その条件のもとなら商用利用もできる。一方で既定のOmniVoiceの重みはCC BY-NCで、商用には使えない。
非商用と記録されたモデルは4つで、OmniVoiceとそのGGUF版・翻訳のNLLB・Llama-OuteTTSだ。63あるモデルの記録のうち、商用利用の確認が済んだものは1つも無い。無料の範囲と仕事で使える範囲が分かれるのは、Sunoの無料プランと同じ構図だ。
VoiceStudioとElevenLabsの条件
| 項目 | VoiceStudio(公式GitHub) | ElevenLabs(AInformation調べ) |
|---|---|---|
| 料金 | 0円(有料プランなし) | スターター月6ドルから |
| 支払いの通貨 | 支払いなし | ドル建て |
| 商用利用 | アプリは可・既定のOmniVoiceは非商用 | スターターで商用ライセンスが付く |
| 無料で試せるか | 全機能を0円で使える | 無料プランあり |
Intel Macでは生成できない Windowsは安定版だ
GIGAZINEの題はWindowsだが、公式の対応表ではほかの機種でも動く。安定版はWindows 10/11(x64)とApple Silicon搭載のMacとLinuxの3つだ。
動かないのはIntel Macで、扱いは「Limited」になっている。アプリの画面だけが動き、音声の生成は別のマシンにつなぐ形だ。AndroidとiPhoneはまだ試験版にとどまる。
GPUが無くてもCPUで動くが、そのぶん遅くなる。WindowsでGPUを使えるのはNVIDIAのCUDAだけだ。10月26日に出た0.5.7版のWindows用インストーラーは222MBあった。
画面は日本語に切り替えられる。ただしGIGAZINEによると直訳や誤訳が残っている。日本語の録音を文字起こしするには、音声認識のモデルを追加する必要がある。

ElevenLabsは月6ドル VoiceStudioは検証から使う
AInformation調べでは、音声・ナレーションに使えるAIツールは48本ある。料金が分かった39本の月額の中央は3,153円で、日本円で払えるのは10本だけだ。ElevenLabsもいちばん安いスターターが月6ドルのドル建てだ。VoiceStudioは手元で動くので、月額も為替もかからない。
まずは社外に出さない検証から始めたい。会議の録音で日本語の文字起こしの出来を見る段階なら、費用は0円で済む。音声が手元のPCの外へ出ないので、機密の多い録音でも試しやすい。
導入はGitHubのReleasesページかPowerShellのスクリプトで済む。最初のセットアップで「バランス」のモデルパックを選ぶと、モデルごとのライセンスに同意する画面が出る。ここで各モデルが商用に使えるかを控えておくと、本番で使う段階で迷わない。
声のクローンは、公式も声の持ち主の許可を取るよう求めている。社員の声で研修動画を作るなら、本人の同意を書面で残してから始めておきたい。
AInformation調べ音声やナレーションを作るAIツールはいくらで使えるか
| ツール | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| Gemini Notebook旧 NotebookLM最安 | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| GeminiGoogle AI プラン | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| ElevenLabs | $6/月スターター/約946円 | ○ |
| GrokX Premium | 980円/月プレミアム | × |
| 音読さん | 1,078円/月ベーシック | ○ |
| ChatGPT | 1,400円/月Go | ○ |
| Adobe Firefly | 1,580円/月Firefly Standard | ○ |
| CapCut | 2,700円/月Pro | ○ |
2026年10月28日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのツールを使える一番安い有料プランの月あたり。音声やナレーションを作るAIツール48本のうち、日本円で払えるのは10本、無料で試せるのは29本。表に出したのは画面が日本語のもの。外貨は1ドル157.63円で換算
- 音声クローン
- 数秒から十数秒の録音を手本にして、その人に似た声で好きな文章を読み上げさせる機能。声の持ち主の許可が要る
- MCP
- AIエージェントが外部のツールを操作するための仕組み。VoiceStudioの音声生成を別のアプリや自動処理から呼び出せる
社内でAI音声を入れる相談を受けると、最初に止まるのは費用より権利の確認だ。VoiceStudioはアプリが無料でも、声を作るモデルごとに条件が違う。現場の担当者が既定のまま研修動画を作り、あとで法務が非商用に気づいて作り直す流れが起きそうだ。情報システム部門は、使ってよいモデルの一覧を先に決めて配ると混乱が少ない。音声が社外に出ない点は、議事録づくりで外部クラウドを断られてきた会社には効くとみている。
- VoiceStudioは商用利用できる?
- アプリ本体は商用利用できるが、既定の音声モデルOmniVoiceは非商用だ。アプリはAGPL-3.0で、その条件のもとなら仕事でも使える。一方でOmniVoiceの重みはCC BY-NCで、翻訳のNLLBも同じく非商用になっている。公式のライセンス一覧では63のモデルの記録のうち、商用の確認が済んだものは11月1日時点で1つも無い。広告や納品物に使うなら、モデルごとの条件を先に読む。
- VoiceStudioはMacで使える?
- Apple Silicon搭載のMacなら安定版で動くが、Intel Macでは音声を作れない。公式の対応表ではIntel Macの扱いは「Limited」で、アプリの画面だけが動き音声の生成は別のマシンにつなぐ形になる。安定版はWindows 10/11(x64)とApple Silicon版MacとLinuxの3つで、AndroidとiPhoneは試験版だ。
- VoiceStudioとElevenLabsはどう違う?
- いちばんの違いは料金と動く場所だ。VoiceStudioは0円で手元のPCで音声を作り、有料のクラウドを持たない。ElevenLabsはいちばん安いスターターが月6ドルのドル建てで、AInformation調べではこのプランで商用ライセンスが付く。VoiceStudioは既定の声のモデルが非商用なので、仕事で使うならモデル選びに手間がかかる。
この記事の出典
補助資料
- [1]GIGAZINEこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年11月1日
