Suno Speechは声とBGMを1本で作る 最長は約8分だ
音楽生成AIのSunoは10月1日、台本や説明文から話し声を作るSpeechをベータ版で公開しました。声の後ろに流すBGMも同時に作り、1本の音声に仕上げます。1回で作れる長さは最長で約8分です。
最高製品責任者のJack Brody氏は「声と音楽を1つのまとまったトラックとして一緒に作る初めての音声モデル」と説明しています(Suno公式ブログ)。BGMはスイッチで外せるため、声だけが欲しいときにも困りません。
Sunoは1か月ほど少人数で試したうえで、ベータを全員に開きました。Web版とスマホのアプリのどちらからでも使える形です。使い道には詩の朗読や寝かしつけの話、劇的なナレーションや励ましのスピーチを挙げています。

- 9/9Sunoが音楽の新モデルv6を公開
- 10/1Speechのベータを全員に開放
- 10/2日本のApp Storeにも告知が出た
使い方はCreateタブから Simpleは説明文だけで作れる
Speechは作成画面のCreateタブにある項目から使います。作り方は次の2つのモードから選ぶ仕組みです。
| モード | 入れるもの | 決められること |
|---|---|---|
| Simple | 作りたい音声の説明(例「仲間を鼓舞する海賊の船長」) | 説明文だけで声とBGMができる |
| Advanced | 自分で書いた台本 | 声の性別・話し方・作るたびのばらつき |
原稿が決まっている社内向けの動画なら、Advancedで台本をそのまま読ませます。Simpleが合うのは、原稿は無いが雰囲気だけ決まっているときです。
仕上がりのむらはSuno自身も認めています。Brody氏は「イギリスなまりがオーストラリアへ行って戻ってくることがある」と書いています(Suno公式ブログ)。劇的な間がとても長くなる場合もあるそうです。

日本のApp Storeにも告知 料金表にSpeechはまだ無い
AInformationは10月2日に日本のApp StoreでSunoのアプリのページを開きました。イベントの欄にはIntroducing Speech (beta)が配信中として並んでいました。アプリは日本語の画面にも対応しています。
ただし日本円で表示される料金ページには、どのプランにもSpeechの行がありません。1回で何クレジット使うのかも書かれていません。ヘルプの曲づくりの欄にも、10月2日の時点で説明はまだありませんでした。
| プラン | 月額(年払いなら) | クレジット | 商用の権利 |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 1日50 | なし |
| Pro | 1,500円(1,200円) | 月2,500 | あり |
| Premier | 4,500円(3,600円) | 月10,000 | あり |
AInformationが10月2日に開いた公式の料金ページの表示額です。税は決済のときに足されます。
商用の権利が付くのはProからですが、料金ページの書き方は曲についてのものです。Speechで作った声まで含むのかは書かれていません。対応言語も発表には無く、例に出てくるのは英語のなまりの話だけです。

ナレーションならElevenLabsと比べる 月6ドルで商用可だ
声だけを仕事に使うなら、いまはElevenLabsのほうが安くて条件もはっきりしています。AInformationが9月28日に確かめたElevenLabsの料金ページでは、月6ドルのスターターから商用ライセンスが付く決まりです。1ドル157.98円(10月1日の欧州中央銀行の値)なら約948円で、SunoのProの月1,500円を下回ります。
The Vergeによると、テキスト読み上げではElevenLabsが2023年の開始から代表的なサービスになりました。Sunoは9月9日に音楽の新モデルv6を出したばかりで、訴訟の多い曲づくりから幅を広げる狙いがありそうだとThe Vergeは見ています。
一方で、声とBGMを1本で同時に作れるのはSunoの強みです。研修動画の冒頭のように、BGMを別に探していた用途なら手間が1つ減ります。Sunoは日本円で払えるので、円安で請求額が増えることもありません。
AInformationが料金ページを見て集めた音声・ナレーションのAIツールは47本あり、日本円で払えるのは8本だけでした。料金が分かった36本の月額の中央は3,780円です。声とBGMを日本円の定額で作れる道が1つ増えました。
試すなら、ベータは全員に開かれているので手元のアカウントで短い日本語の台本を1本読ませてみるのが早道です。読み違いやアクセントのずれが無いかは、人の耳で聞いて確かめます。
- CreateタブにSpeechの項目が出ているかを見る
- Advancedで日本語の台本を読ませて読み違いを聞く
- 作る前と後でクレジットの残りがどれだけ減ったかを見る
社外に出す動画に使うのは、声の商用の権利と使うクレジットの数がヘルプに載ってからにしておきたいところです。

AInformation調べ音声やナレーションを作るAIツールはいくらで使えるか
| ツール | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| GeminiGoogle AI プラン最安 | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| ElevenLabs | $6/月スターター/約945円 | ○ |
| GrokX Premium | 980円/月プレミアム | × |
| 音読さん | 1,078円/月ベーシック | × |
| ChatGPT | 1,400円/月Go | ○ |
| Adobe Firefly | 1,580円/月Firefly Standard | ○ |
| Animaker | $27/月Basic/約4,253円 | ○ |
| CoeFont | 4,400円/月Standard | ○ |
2026年9月30日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのツールを使える一番安い有料プランの月あたり。音声やナレーションを作るAIツール47本のうち、日本円で払えるのは8本、無料で試せるのは25本。表に出したのは画面が日本語のもの。外貨は1ドル157.52円で換算
- テキスト読み上げ
- 文字で書いた文章をAIが声に変えて読む技術。英語ではtext-to-speechと呼び、ElevenLabsやAdobeが道具を出している
社内の研修動画や採用説明の動画は、ナレーションとBGMを別々に用意するのが手間でした。SunoのSpeechはそこを1回で済ませる道具になりそうです。ただ会社で使うなら、声の商用の権利がSpeechに及ぶと書かれるまでは社内向けの試作に絞るのが安全だとみています。対応言語が出ないうちは、日本語の台本に読み違いが無いかを1本ずつ人が聞いて確かめる手間も残ります。
- SunoのSpeechは無料で使える?
- ベータは全員に開かれていますが、1回で何クレジット使うかは10月2日の時点で書かれていません。Sunoの無料プランは1日50クレジットで、商用の権利と曲のダウンロードが付きません。日本円の料金ページにもSpeechの行はまだ無く、無料で何本作れるかは使ってみないと分からない状態です。
- SunoのSpeechで作った声は商用利用できる?
- 10月2日の時点では、Speechの声が商用の権利に入るとは書かれていません。料金ページで商用の権利が付くのは月1,500円のProと月4,500円のPremierで、書き方は曲についてのものです。仕事で使うなら、商用ライセンスが料金ページに明記されているElevenLabsのスターター(月6ドル)と比べて決めるのが確実です。
- SunoのSpeechは日本語で使える?
- 日本語に対応するかは発表に書かれていません。Sunoの公式ブログとThe Vergeの記事は対応言語を挙げておらず、出てくる例は英語のなまりの話だけです。一方で日本のApp StoreのSunoのページには10月2日の時点でSpeechの告知が出ていて、アプリの画面も日本語に対応しています。
この記事の出典
補助資料
- [1]The Vergeこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月2日
