アクセンチュアのClaudeは月29ドルまで 10月から従量課金
コンサル大手のアクセンチュアが、社員のClaudeの利用額を1人あたり月29ドル(約4,600円)までに絞り始めた。米メディアの404 Mediaが社員への通知を確かめて伝え、GIGAZINEが10月16日に報じた。これまで月1,000ドル(約15万8100円)使っていた社員も、この上限の対象に入る。
通知によると、アクセンチュアは2026年10月1日から社内で使うClaude Enterpriseの費用の負担と請求の仕方を変えた。費用はすべて使った分だけ払う従量課金になった。29ドルを超えて使いたいときは、プロジェクトやチームの予算から払う。
通知には「プロジェクトで予算を組んでも、Claudeへのアクセスが無期限または継続的に保証されるわけではありません」という一文もあった(GIGAZINEの訳)。割り当ては優先度や使い方を見て定期的に見直すという。

- 10/1アクセンチュアがClaude Enterpriseを従量課金に
- 10/16社員1人月29ドルの上限が報じられる
超えた分は案件の負担 月1,000ドルの社員は1日分にも届かない
いちばん困るのは、仕事でClaudeを使い込んでいた社員だ。月1,000ドル使っていた人が毎日同じだけ使うと、29ドルは1日分にも届かない。ある社員は利用額が500ドル(約7万9000円)を超えていた。
その社員は社内のやり取りで「アカウントのアップグレードを早めるにはどうすればよいでしょうか?」と尋ねていた(404 Mediaの報道をGIGAZINEが訳したもの)。上位のClaudeプランへ切り替える道を探す社員もいるが、サポートページではアップグレードが止められているようだという。
アクセンチュアの広報は、すべての社員がAIを使える方針は変えていないと404 Mediaに答えた。
テスラとUberも上限 トークンマキシングは見直しへ
AIの使用量を増やすほどよいとするトークンマキシングの文化は、大企業で見直され始めている。GIGAZINEによるとMicrosoftも社員のAI利用を制限し始めた。同誌は過去に、テスラが週200ドルの上限を設け、Uberが1人あたり各ツール月額24万円までに絞ったことも伝えている。

Enterpriseは席代20ドルと使った分 上限は管理者が引ける
AInformationが10月16日にAnthropicの料金ページを開くと、Claude Enterpriseの欄には「シート料金 + APIレートでの使用量」と書かれていた。席代はシートあたり月20ドル(年払い・最低20シート)で、使った分はAPIの単価で足される。機能の一覧には「管理者がユーザーおよび組織の利用上限を設定」も並んでいる。
日本でEnterpriseを入れている会社も、同じ上限を管理画面から引ける作りだ。なおアクセンチュアの29ドルに席代の20ドルが含まれるかは、報道には出てこなかった。日本法人の社員が対象になるかも書かれていない。
29ドルで書かせられる量はモデルで100倍違う
29ドルがAPIの単価どおりに減るなら、使える量はモデルで大きく変わる。AInformationが公式の単価から、出力だけに使った場合の量を出した。
Opus 5.5は145万トークンで、Haiku 5.5は5,800万トークンになる。いちばん高いFable 5.1は58万トークンで、Haiku 5.5とは100倍の差がつく。
| モデル | 入力(公式・100万トークン) | 出力(公式・100万トークン) | 29ドルで出せる出力(AInformationの計算) |
|---|---|---|---|
| Claude Fable 5.1 | 10ドル | 50ドル | 58万トークン |
| Claude Opus 5.5 | 4ドル | 20ドル | 145万トークン |
| Claude Sonnet 5.5 | 2ドル | 10ドル | 290万トークン |
| Claude Haiku 5.5 | 0.10ドル | 0.50ドル | 5,800万トークン |
単価はAnthropicのAPI料金ページ(10月16日にAInformationが確認)。Haiku 5.5は10万トークン以下の指示のときの値。右の列は29ドルを出力の単価で割った目安で、入力の分は含まない。

まず1人あたりの使用額を見る 29ドルを超える人を数える
Claudeを社員に配っている情報システム部門は、先に1人あたりの使用額を確かめておきたい。料金ページの比較表では、TeamとEnterpriseに「使用状況の分析」と「ユーザーおよび組織レベルの支出管理」が入っている。月29ドルのような線を引くと何人が止まるかは、引く前に数えられる。
- 社員ごとの月の使用額と、上位の人が何に使っているか
- 既定のモデルがOpus 5.5やFable 5.1のままになっていないか
- 上限を超えたときに誰の予算から払うか
使う側は、重い作業だけ上のモデルに回すと枠が長くもつ。上限が付いてから慌てるより、いまの月の使用額を一度見ておくほうが早い。
社員のAI利用に上限を付けた会社
| 会社 | 上限 | 対象 |
|---|---|---|
| アクセンチュア | 1人月29ドル(約4,600円) | Claude(10月1日から従量課金) |
| テスラ | 週200ドル | AIツール |
| Uber | 1人あたり各ツール月額24万円 | AIツール |
| Microsoft | 額は報じられていない | 社員のAI利用 |
- トークンマキシング
- AIの利用量(トークン)を増やすほどよいとして、とにかく多く使う大企業の社内文化。使えば使うほど良いわけではないとして見直されている
使った量を競う空気から、使った分を案件に付け替える流れへ変わってきた。日本企業でClaudeやChatGPTの法人版を配る相談でも、最初に決めるのは1人いくらまで使わせるかだ。上限だけ決めて既定のモデルを最上位のままにすると、重い作業で月の前半に枠が尽きて現場が止まる。上限と一緒に、どの仕事にどのモデルを使うかの目安を配っておきたい。超えた分を誰が払うかも先に決めておかないと、案件の見積もりに響きそうだ。
- アクセンチュアのClaudeの上限はいくら?
- 社員1人あたり月29ドル(約4,600円)だ。アクセンチュアは10月1日から社内のClaude Enterpriseの費用を使った分だけ払う形に変えた。29ドルを超えて使う分はプロジェクトやチームの予算で払う。これまで月1,000ドル使っていた社員も対象に入り、割り当ては定期的に見直すと通知に書かれている。
- Claude Enterpriseの料金はいくら?
- Anthropicの料金ページでは、シートあたり月20ドル(年払い・最低20シート)にAPIの単価での使用量を足す形だ。使った分の単価はモデルで変わり、Opus 5.5は出力100万トークンで20ドル、Haiku 5.5は0.50ドルになる。管理者がユーザーと組織ごとに利用の上限を決められる機能も入っている。
- 月29ドルでClaudeはどれくらい使える?
- APIの単価どおりに減るなら、出力だけでOpus 5.5は145万トークン、Haiku 5.5は5,800万トークンが目安になる。AInformationが公式の単価から出した値で、入力の分は含まない。いちばん高いFable 5.1は58万トークンにとどまる。重い作業だけ上のモデルに回すと枠が長くもつ。
- 日本のアクセンチュアの社員も対象?
- 分かっていない。404 Mediaの報道とGIGAZINEの記事には、日本法人の社員が対象になるかは書かれていない。29ドルに席代が含まれるかも出てこなかった。Claude Enterpriseを使う会社なら、日本でも管理者が同じような上限を引ける作りになっている。
この記事の出典
補助資料
- [1]GIGAZINEこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月16日
