G検定の公開ページと受験サイトの利用規約には、自宅受験で参考書や生成AIを使ってよいかの文がありません。ただし第8条は試験問題の一部でも電子的に送ることを禁じています。自宅で受けられるAI資格38本のうち、生成AIを名指しで禁じるのは16本でした。
- G検定の公開ページと受験サイトの利用規約には、自宅受験で参考書・ネット検索・生成AIを使ってよいかの文が無い
- 利用規約の第8条は試験問題の一部でも電子的に送ることを禁じていて、ChatGPTに問題を貼る行為はこの文面に重なる
- 生成AIパスポートも、試験中の禁止事項と監視が公開ページに書かれていない
- G検定は2026年の3回とも自宅の合格率が会場より14.00〜17.37ポイント高い
- 自宅で受けられるAI資格38本のうち監視が公式に書かれているのは34本で、生成AIを名指しで禁じるのは16本
- 11月6日・7日のG検定までにやっておく5つのことと、規約を自分で確かめるプロンプト2つ
G検定の次の自宅受験は2026年11月6日と7日です。個人の申し込みは10月29日23時59分で締め切られます。AInformationがGoogleのキーワードプランナーで測ると、「g検定 カンニング」は月880回検索されていました。前の年より30%多く、2026年7月と9月は1,300回まで増えています。試験の前に「ChatGPTを横に開いて解いてもいいのか」を確かめたい人が、それだけいるということです。
そこでAInformationは2026年10月18日に、JDLA(日本ディープラーニング協会)のG検定のページ・よくある質問・受験サイトの利用規約・操作マニュアルを読みました。生成AIパスポートを出すGUGA(生成AI活用普及協会)の公開ページと、自宅で受けられるAI資格38本の公式ページも1本ずつ開いています。分かったことと分からなかったことを分けて書きます。
G検定でChatGPTを使うのは規約に名指しが無いが問題を貼れば「送信」に重なる
先に結論です。G検定の自宅受験で試験中にChatGPTや参考書を使ってよいかは、JDLAの公開ページに書かれていません。使ってよいという文も、使ってはいけないという文も無い状態です。ただし受験サイトの利用規約には、試験問題を外へ送る行為を禁じる条文があります。問題文をChatGPTに貼って送る行為は、この条文の文面と重なります。
利用規約の第8条にある2つの禁止
G検定の受験サイトの利用規約はJTPという会社のもので、令和5年6月30日に改定された版です。禁止事項は第8条にまとまっています。受験者に関係が深いものは2つあります。1つ目は本サービスを不正の目的をもって利用することです。2つ目は試験問題の漏えいにつながる一切の行為です。
2つ目の条文には、かっこ書きで中身が足されています。文書や口頭のほかに、電子的データや機械による保存・複製・配布・送信・公開まで含むという書き方です。対象は試験問題の「全部もしくは一部」とされています。1問だけでも対象から外れない書き方です。
ChatGPTに問題を貼ると何に当たるか
ChatGPTに問題文を貼ると、その文は手元のパソコンからOpenAIのサーバーへ送られます。規約の言葉に当てはめると、試験問題の一部を電子的データで送信している形です。AInformationが読む限り、第8条の文面と重なります。ただしJDLAがこの行為を第8条に当たると判断した文書は、公開ページに見当たりませんでした。ここは断定せずに書いておきます。
一方で「参考書」「ネット検索」「生成AI」といった語は、利用規約にもよくある質問にも操作マニュアルにも出てきません。いまYahoo!で「G検定 カンニング」と調べると、上位にはカンペの作り方を題にした記事が並びます。けれども公式の文で確かめられたのは、使ってよいという文も無いという事実だけでした。書いていないことを許可と読むのは危ない読み方です。なおログインした後の受験画面に出る注意書きは、AInformationは確かめていません。

受ける試験の規約は公式ページの文をAIに貼って7項目に分けさせる
自分の受ける試験で何が禁止されているかは、試験の前に自分で確かめるしかありません。いちばん確かなやり方は、公式ページの文をそのままAIに貼る方法です。そのうえで、書いてあることと書いていないことを分けさせます。AIに「G検定の規約を教えて」と聞くだけでは足りません。あとの章で書くとおり、AIは対策講座のページを公式のように答えることがあるからです。
規約を貼って禁止事項を表にするプロンプト
下の文の(ここに貼る)の所へ、受験サイトの利用規約やよくある質問の文を貼ってください。受験画面に注意書きが出る試験なら、その文も足します。答えには貼った文のどこに書いてあるかを必ず添えさせます。
あなたは資格試験の規約を読む係です。
下に貼る文だけを読んで、自宅受験の決まりを表にしてください。【受ける試験】(例:2026年11月のG検定・オンライン)
【公式の文】
(ここに貼る:利用規約・よくある質問・受験画面の注意書き)条件
・表の列は「項目」「書いてあるか」「書いてある文(そのまま引用)」の3つにする
・項目は、参考書やメモ/ネット検索/ChatGPTなどの生成AI/別の端末/問題文を外へ送る/カメラや試験官の監視/違反したときの処分 の7つ
・貼った文に無いことは「書かれていない」と書く。ほかの資格や一般論から補わない
・ネットの記事や対策講座の情報は使わない
・最後に、書かれていない項目を主催団体へ問い合わせる文を3行で作る
大事なのは「貼った文に無いことは書かれていないと書く」の1行です。これが無いと、AIはほかの資格の決まりや一般論で空欄を埋めてしまいます。AInformationが10月18日に読んだG検定の公開ページの中身どおりなら、参考書・ネット検索・生成AI・監視の4項目は「書かれていない」に入ります。その4項目は当日の受験画面で確かめるか、JDLAに問い合わせて文面で答えをもらってください。
試験の前日までの勉強にAIを使うプロンプト
AIを頼るなら、試験の前までに使い切るのが筋です。G検定は145問程度を100分で解くので、1問にかけられる時間は1分もありません。試験中に調べる余裕はもともと少ない作りです。苦手な分野の小テストをAIに作らせて、前日までに穴を埋めておくほうが点につながります。
G検定の勉強を手伝ってください。
私が苦手な分野は(ここに書く:例 AIに関する法律と契約/ディープラーニングの手法)です。・この分野から4択の問題を5問作る
・1問ずつ出して、私が答えたら正解と理由を返す
・理由には、確かめるために読む公式の資料の名前を添える
・法律や数字が2026年10月時点で変わっているかもしれないときは、そう断る
・5問終わったら、間違えた問題だけをもう一度出す
ChatGPTの学習モードを使うと、答えをすぐに出さずに質問を返しながら進みます(ChatGPTの学習モードを試した記事)。GeminiでもCanvasで同じような小テストを作れます(Geminiでクイズを作るやり方)。どちらも試験の前に使う道具として選んでください。
生成AIパスポートのカンニングは監視も禁止事項も公開ページに無い
生成AIパスポートも、試験中にChatGPTを使ってよいかは公開ページで確かめられませんでした。AInformationが2026年10月18日に読んだのは、GUGAの試験概要・よくある質問(Q&A)・個人会員規約・倫理規定の4つです。どこにも試験中の禁止事項の一覧は無く、Webカメラなどの監視についての記載もありませんでした。マイページの受験画面に出る注意書きは確かめていません。
スマホでも期間中いつでも受けられる
試験は60分で60問、受験料は11,000円で学生は5,500円です。試験は年5回あり、2026年8月の試験の合格率は81.2%でした。GUGAのQ&Aには「パソコンやスマートフォン、タブレット等から、期間中いつでも受験することができます」と書かれています。受け方について書かれているのはここまでです。会場へ行く試験ではないので、荷物をロッカーに預ける場面もありません。10月の回の試験期間は10月31日まで続きます(AInformationが9月16日の記事で確かめた日程)。
処分の根拠は会員規約の第10条にある
罰則にあたる文は、試験の案内ではなく個人会員規約の中にありました。第10条では、規約に反したり品格を損なったりした会員を除名できます。除名した人が生成AIパスポートを持っていれば、その資格をはく奪できるとも書かれています。試験中の不正を名指しした文ではありません。それでも、資格を取り消す道筋は規約の中に用意されています。
「生成aiパスポート カンニング」は、AInformationが2026年9月17日にキーワードプランナーで測ったとき月3,600回検索されていました。前の年より523%多く、2026年8月の1か月だけで8,100回です。「生成aiパスポート chatgpt」でも月30回調べられています。受ける前に決まりを確かめたい人は、G検定より多い数字です。

Claudeは生成AIパスポートで「明確に禁止」と答え出典にGUGAは0本だった
AIに聞けば正しい決まりが分かるのかも試しました。AInformationは2026年10月18日の夜にChatGPTとClaudeへ2問ずつ、合わせて4問を投げました。公式の決まりを正しく示した答えは、1つも返ってきていません。
Claudeの答えは公式ページと食い違った
Claudeには「生成AIパスポートの試験は自宅でスマホでも受けられると聞きました。Webカメラの監視はありますか?試験中にChatGPTを使ったら何か罰則はありますか?」と聞きました。答えが返るまで78.6秒かかり、長さは1,209字です。
Claudeは試験中のChatGPTについて「明確に禁止されており、不正行為に該当します」と言い切りました。さらにGUGA公式の試験概要ページで、Web検索や生成AIの利用などが禁止行為として定められていると書いています。ところが答えの最後に並んだ出典3本は、TACとアガルートという対策講座の会社のページでした。GUGAのページは1本も入っていません。AInformationが同じ日に開いたGUGAの試験概要とQ&Aには、そうした禁止行為の一覧は見当たりませんでした。
カメラの監視については「情報が割れているので注意が必要です」と答え、最後はGUGAの規約で確かめるよう勧めています。困るのは、試験中のChatGPTの扱いだけを公式の決まりのように言い切った点です。
ChatGPTからは2問とも答えが取れなかった
ChatGPTに聞いたのは、G検定の試験中にChatGPTやネット検索で調べるのは規約違反かという問いと合格率の差です。どちらも120秒あまり待っても答えを取り出せませんでした。ログインが切れていた可能性があり、ChatGPTがどう答えるかは今回は確かめられていません。Claudeに聞いたもう1問(Microsoft・AWS・Google Cloudで生成AIを名指しで禁じるのはどれか)は、「あなたの入力が必要です」と返っただけでした。
4問のうち中身のある答えが返ったのは1問だけで、その1問も出典が公式ではありませんでした。AIに試験の決まりを聞くときは、前の章のように公式ページの文を自分で貼って読ませてください。
G検定は自宅の合格率が会場より14.00〜17.37ポイント高い
G検定は自宅のオンライン試験と会場試験で、合格率がはっきり違います。JDLAが公式に出している回ごとの表を見ると、2026年の第2回・第3回・第5回のどれも自宅が会場を上回りました。差は14.00〜17.37ポイントです。
2026年の3回の数字
第2回は自宅の78.83%に対して会場は64.83%で、差は14.00ポイントでした。第3回は自宅85.02%と会場70.29%で、14.73ポイントの差です。第5回は自宅79.93%と会場62.56%で、差は17.37ポイントまで開きました。第5回の受験者は自宅が12,368名で会場が2,540名です。合格者は自宅が9,886名で会場が1,589名でした。自宅の合格率は2024年第1回の72.87%から上がっています。
第5回は全体で14,908名が受けて11,475名が合格し、合格率は76.97%でした。G検定の累計の受験者は234,669名で、累計の合格者は168,037名にのぼります。
G検定の自宅と会場の合格率(2026年)
| 回 | 自宅(100分) | 会場(120分) | 差 |
|---|---|---|---|
| 第2回 | 78.83% | 64.83% | 14.00ポイント |
| 第3回 | 85.02% | 70.29% | 14.73ポイント |
| 第5回 | 79.93% | 62.56% | 17.37ポイント |

会場は20分長いのに合格率は低い
試験の条件だけを見ると、会場のほうが楽にも見えます。問題は同じ145問程度で、試験時間は自宅の100分に対して会場は120分です。それでも合格率は会場のほうが低く出ています。会場では携帯電話や上着も含め、手荷物を全部ロッカーに預けて受けます。
差の理由は発表されていない
JDLAはこの差の理由を説明していません。自宅を選ぶ人と会場を選ぶ人で、受ける人の層が違う可能性もあります。この記事では差の数字だけを示し、理由は決めつけません。JDLAのよくある質問によると、自宅で受けても会場で受けても同じ資格として扱われます。違うのは受け方だけです。

自宅で受けられるAI資格38本のうち34本は監視が公式に書かれている
G検定と生成AIパスポートの書き方は、ほかのAI資格と比べると珍しいものでした。AInformationのAI資格データベースには73本の資格が入っています。受け方に自宅のオンラインがあるのは、そのうち38本です。2026年10月18日に、この38本の公式ページを1本ずつ開きました。
数え方
確かめたのは次の2点でした。1つ目は、Webカメラや試験官による監視が公式に書かれているかです。2つ目は、試験中の生成AI(AIツール)の使用を名指しで禁じているかです。受験規約・試験のポリシー・よくある質問・受験の手引きを順に読み、当たる文があれば数えました。データベースの1行を1本として数えています。

監視の記載が無いのは4本だけ
監視が公式に書かれていたのは38本中34本でした。書き方は団体ごとにさまざまで、カメラの映像を録るものや部屋の中を360度映してから始めるものがありました。書かれていなかったのは4本です。G検定・生成AIパスポート・CertNexusのAIBIZ・生成AIリテラシー検定が入りました。生成AIリテラシー検定は個人なら無料で、30問を30分で解きます。パソコンでもスマホでも受けられる試験です。
監視の中身をいくつか挙げます。AWSは監督付きのオンライン試験で、受験中はカメラの視界から離れられません。ISACAは部屋を360度映したうえで、鏡も確かめます。データ分析実務スキル検定協会のCBASは試験監督が見ていて、録画と録音もします。どれも試験中に何をしていたかを後から確かめられる作りです。
生成AIを名指しで禁じるのは38本中16本でMicrosoftの10本が最多だ
試験中の生成AIを名指しで禁じていたのは、38本中16本でした。内訳はMicrosoftの資格10本とGoogle Cloudの資格5本、サーティファイのAI検定1本です。監視はあっても、生成AIの名指しまではしていない資格のほうが多い結果でした。
MicrosoftはAIツールからの手助けを禁じる
Microsoftの資格のオンライン試験では、試験官がWebカメラとマイクで受験者を見ています。公式の案内には、試験中にほかの人やAIツールからサポートやコーチングを受けられないと書かれています。破れば試験の無効や認定の取り消しもありえる決まりです。AInformationのデータベースではMicrosoftの資格は10本で、AI-901のような入門の資格も入っています。
Google Cloudは規約の5.a.xiで禁止
Google Cloudの認定試験の規約は、2025年11月27日に更新された版です。この中の5.a.xiという項目で、試験中にどんな形でも人工知能のソフトやアプリを使うことを禁じています。Generative AI Leaderなど、データベースにある5本の資格がこの規約の対象です。
自宅で受けられる主なAI資格の監視と生成AIの扱い
| 団体(資格) | 本数 | 監視の記載 | 生成AIの名指しの禁止 |
|---|---|---|---|
| JDLA(G検定) | 1本 | 記載なし | なし |
| GUGA(生成AIパスポート) | 1本 | 記載なし | なし |
| 全日本情報学習振興協会(生成AIアドバイザー) | 2本 | 360度カメラで10〜20秒に1回撮影 | なし |
| サーティファイ(AI検定) | 1本 | 2つのカメラと7つのAI | あり(9月18日の受験規約) |
| Microsoft | 10本 | 試験官がカメラとマイクで監視 | あり(AIツールの手助けを禁止) |
| Google Cloud | 5本 | オンライン試験官と録画 | あり(試験規約5.a.xi) |
| Amazon Web Services | 6本 | 監督付き・カメラの視界から離れられない | なし |
| Databricks | 2本 | 映像・音声・システムの監視 | なし(補助は一切不可) |
| CertNexus(AIBIZ) | 1本 | 記載なし | なし |
| 生成AIリテラシー検定 | 1本 | 記載なし | なし |
名指しが無くても補助を禁じる資格がある
名指しが無いからといって、使ってよいわけではありません。Databricksの規約は、試験で使える補助(Test aides)を「None allowed」としています。補助になるものは一切使えないという意味です。AWSとNVIDIAも名指しこそしていませんが、受験の様子をカメラで確かめる作りです。名指しの有無より、監視があるかどうかのほうが受験者には効きます。

AI検定は9月18日の受験規約で生成AIを原則禁止し「7つのAI」で見張る
日本のAI資格で生成AIを名指しで禁じたのは、サーティファイのAI検定だけでした。サーティファイは2026年9月18日に「生成AI利用ポリシー/受験規約」を出し、受験中の生成AIの利用を原則禁止にしました。次のAI検定の公開試験は11月8日に追加されていて、自宅のパソコンから受けられます。
禁止の範囲は別の端末やブラウザ拡張まで
禁止の書き方は細かく、まず問題文を生成AIに入力したり送ったりする行為が入っています。別の端末で生成AIを使うことも禁止です。ブラウザ拡張やエディタのAI支援、OSに組み込まれた生成AIの支援で解答を手伝わせることも含まれます。違反すると合格の取り消しや今後の受験の制限があり、悪質なら損害賠償を求めることもあると書かれています。自宅受験は「2つのカメラ」と「7つのAI」で不正を見張る仕組みです。

生成AIアドバイザーは10〜20秒に1回撮る
全日本情報学習振興協会の生成AIアドバイザー1級と2級は、生成AIの名指しこそ無いものの監視は厳しい資格です。自宅受験では360度全周のWebカメラを使い、10〜20秒に1回撮った画像を協会のサーバーに保存します。試験システム以外のページを見ると失格です。カメラの送料は往復3,000円かかります。
日本のAI資格6本に絞ると、監視が書かれているのは3本でした。6本はG検定・生成AIパスポート・生成AIアドバイザー1級と2級・AI検定・生成AIリテラシー検定です。生成AIを名指しで禁じるのはAI検定の1本だけです。G検定と生成AIパスポートは、日本のAI資格の中でも決まりの書き方がゆるい側に入ります。

不正が見つかればG検定の13,200円と求人52件で名前が出る資格を失う
決まりがはっきりしない試験でも、見つかったときの損は小さくありません。G検定の受験料は一般で13,200円、学生で5,500円です。それ以上に大きいのは、資格そのものの使い道です。
求人で名前が出るのはG検定52件・生成AIパスポート1件
AInformationが集めているAI関連の求人2,664件で2026年10月18日に数えると、G検定の名前が出る求人は52件ありました。E資格は46件で、生成AIパスポートは1件です。AIそのものを問う資格の中では、G検定がいちばん多い数でした。仕事で名乗るために取る資格だからこそ、取り消されたときの痛手は受験料より大きくなります。
取り消しの件数は公表されていない
JDLAとGUGAが不正を見つけて合格を取り消した件数は、公表されていません。不正を見つける仕組みがあるかどうかも、公開ページからは分かりません。一方でMicrosoftやGoogle Cloud・サーティファイは、違反したときの処分まで書いています。中身は合格や認定の取り消しと、今後の受験の制限です。
もう1つ考えておきたいのは、問題文を外へ出すこと自体の重さです。第8条が禁じる問題の漏えいは、受けた本人の点数だけの話では終わりません。問題が外へ出れば、同じ試験に受かったほかの人の資格の値打ちまで下がります。G検定に受かった168,037名が名乗る資格だということも、頭に置いておいてください。

11月6日・7日のG検定までにやっておくことは5つある
G検定の11月の自宅受験は、6日(金)の16時〜17時40分と7日(土)の13時〜14時40分の2回です。個人の申し込みは10月29日23時59分で締め切られます。今日からできることを順に並べます。
1.10月29日までに受け方を決めて申し込む
自宅と会場は同じ資格として扱われます。家で集中できる場所が取れないなら、荷物をロッカーに預けて受ける会場試験も選べます。会場の日程と受付の開始日は、JDLAのG検定のページで確かめてください。自宅で受けるなら締め切りは10月29日23時59分です。
2.規約とよくある質問を貼って表にする
2つ目の章のプロンプトに、受験サイトの利用規約とよくある質問の文を貼ってください。「書かれていない」に入った項目が、自分で確かめるべき所です。表はスクリーンショットで残しておくと、あとで問い合わせるときに使えます。
3.当日は受験画面の注意書きを最初に読む
公開ページに無い決まりが、受験画面にだけ書かれている可能性があります。試験が始まる前に、画面に出る注意書きを全部読んでください。そこに参考書や生成AIの扱いが書かれていれば、その文がいちばん確かな答えになります。
4.試験に使うパソコンからAIを外しておく
G検定の規約に名指しはありませんが、AI検定の規約はブラウザ拡張やOSのAI支援まで禁止に含めています。同じ試験に使う画面からはAIの拡張と小窓を外し、問題文を貼れる場所を残さないでください。1問でも貼ってしまえば、第8条の「送信」と重なります。
5.分からない点は文面で問い合わせる
表で「書かれていない」になった項目は試験の前にJDLAへ問い合わせて、答えを文面でもらっておきます。電話で聞いた答えより、あとから見返せる文のほうが安心です。生成AIパスポートを受ける人も同じ手順で進めてください。生成AIパスポートの10月の回は10月31日までで、次の2月試験の申し込みは1月31日までです。AI検定を受ける人は、11月8日の公開試験の前にサーティファイの受験規約を一度読んでおいてください。
資格は取ったあとに名乗って使うものです。規約に書いていないから大丈夫と考えて試験中にAIへ問題を貼るのは、取った資格の信用を自分で下げる行為だと考えます。AIの力を借りるなら、試験の前の勉強で使い倒すほうが筋がいい。主催団体には、Microsoftやサーティファイのように生成AIの扱いを公開ページに1行で書いてほしいところです。受ける側も、書いていないことは問い合わせて文面で残しておくと安心です。
- G検定の自宅受験でChatGPTを使うとカンニングになりますか?
- 公開ページにChatGPTを名指しで禁じる文はありませんが、使わないのが安全です。受験サイトの利用規約の第8条は、試験問題の全部または一部を電子的データで送信するなど漏えいにつながる行為を禁じています。問題文をChatGPTに貼る行為はこの文面と重なります。JDLAがどう判断するかは公表されていません。
- G検定は参考書を見ながら解いてもいいですか?
- 2026年10月18日時点の公開ページには、使ってよいとも使ってはいけないとも書かれていません。AInformationが読んだのはG検定のページ・よくある質問・受験サイトの利用規約・操作マニュアルです。ログインした後の受験画面の注意書きは確かめていないので、当日は最初にそこを読み、不安な点はJDLAへ文面で問い合わせてください。
- 生成AIパスポートの試験にWebカメラの監視はありますか?
- GUGAの公開ページには監視の記載がありません。試験概要・Q&A・個人会員規約・倫理規定のどこにも、Webカメラや試験中の禁止事項は書かれていませんでした。Q&Aにはパソコンやスマホから期間中いつでも受けられるとだけあります。会員規約の第10条には、除名した人の資格をはく奪できるという文があります。
- G検定は自宅と会場で合格率が違いますか?
- 違います。JDLAの公式の表では、2026年の第2回・第3回・第5回のどれも自宅が会場を14.00〜17.37ポイント上回りました。第5回は自宅79.93%に対して会場62.56%です。会場は試験時間が20分長い120分ですが、手荷物は全部ロッカーに預けます。差の理由をJDLAは説明していません。
