LINE公式アカウントのAIモードは「2026年夏頃より順次提供」の予定でしたが、9月27日時点で始まっておらず料金も「現時点では未定」です。店が使える公式のAIは月3,000円(税別)のAIチャットボット(β)で、問い合わせ対応AI 28本の月額の中央値は6,348円でした。
- LINE公式アカウントのAIモードは9月27日時点で始まっておらず料金も未定なこと
- いま使える公式のAIは月3,000円(税別)のAIチャットボット(β)でQ&Aは100件まで
- AIチャットボット(β)を動かす4つの手順とQ&Aの下書きを作るプロンプト
- 問い合わせ対応AI 28本の月額の中央値は6,348円で無料プランは6本だけ(AInformation調べ)
- Agent iとAgent i Bizの違いとClaudeがAIモードに触れなかった実測
- AIモードが始まるまでに店がやっておく5つのこと
LINE公式アカウントのAIモード(正式名は「LINE OA AIモード」)は、店や企業がLINE公式アカウントにAIの接客係を置ける機能です。LINEヤフーは2026年4月20日に「2026年夏頃より順次提供予定」と発表しました。ところが2026年9月27日にAInformationがビジネス向けの公式ページを開くと、提供時期は「夏頃から順次リリース」のままでした。料金の欄には「現時点では未定」とあります。
同じ発表で2026年8月からの提供とされた法人向けの「Agent i Biz」も、9月27日時点で提供開始の発表はありません。いまLINE公式アカウントで使える公式のAIは、月3,000円(税別)のチャットProオプションに入る「AIチャットボット(β)」だけです。この記事ではAInformationのAIツールデータベースから問い合わせ対応のAI 28本の料金を数えました。AIモードを待つか今あるもので始めるかを店が決められるように、公式の数字と並べています。
AIモードを待つ間にLINEの問い合わせへAIで返すやり方は3つある
結論から書きます。AIモードが始まるまでの間に店がLINEの問い合わせを自動で返す方法は、次の3つです。
- ① 応答メッセージ(0円):LINE公式アカウントの基本機能に入っている自動の返信です。あらかじめ決めた文を返します。
- ② AIチャットボット(β)(月3,000円・税別):有料のチャットProオプションに含まれる機能です。登録したQ&Aの中からAIが答えを選びます。
- ③ 外の問い合わせ対応AI(中央値は月6,348円):AInformationが料金を数えた28本の中央値です。LINEにつながるかはツールごとに違います。
3つのうち公式のAIは②だけです。料金と動かす手順は次の章で詳しく書きます。
店がLINEの問い合わせにAIを使う道(2026年9月27日時点)
| 使うもの | 月額 | 返し方 | 使える時期 |
|---|---|---|---|
| 応答メッセージ | 0円(基本機能) | あらかじめ決めた文を返す | いま使える |
| AIチャットボット(β) | 3,000円(税別・チャットProオプション) | 登録したQ&A100件までの中からAIが選んで返す | いま使える |
| 外の問い合わせ対応AI | 中央値6,348円(28本) | ツールごとに違う | いま使える(LINE連携はツールごと) |
| LINE OA AIモード | 未定 | 履歴を踏まえて予約や購入まで対話で | 夏頃から順次の予定・開始日は未発表 |
Q&Aの下書きはChatGPTやClaudeに作らせる
Q&Aの中身は店の情報そのものです。ChatGPTやClaudeに店の情報を渡して下書きを作らせると早く済みます。AIは店の情報にない答えを足すことがあるので、下書きを確かめる2つ目の文も用意しました。
1つ目は下書きを作る文です。【店の情報】の後ろを埋めてから送ってください。
あなたは飲食店のLINE公式アカウントの担当者です。下の【店の情報】だけを使って、お客さまからよく来る質問と答えを30組作ってください。
・表は「お問い合わせ例」「返信メッセージ」の2列で作る
・お問い合わせ例はお客さまがLINEで打ちそうな短い文にする
・返信メッセージは120字以内のですます調で書く
・営業時間と住所と金額は【店の情報】から1字も変えずに写す
・【店の情報】に書いていないことは答えず「お電話でお問い合わせください」と返す
【店の情報】
店名:
住所と最寄り駅:
営業時間と定休日:
予約の方法:
席数・個室・駐車場:
支払い方法:
アレルギーへの対応:
テイクアウト:
2つ目は下書きを確かめる文です。1つ目の答えが出たら同じ画面でそのまま送ります。
いま作った表の返信メッセージを1行ずつ【店の情報】と照らし合わせてください。【店の情報】に無い内容を含む行と、数字や時間が【店の情報】と違う行をすべて挙げること。直した返信メッセージも表で並べてください。
取り込むときは、管理画面の「複数作成」でダウンロードできるテンプレートの列に合わせて貼り直してください。保存の形式はUTF-8かShift-JISのCSVです。登録の上限は100件なので、まず30組で始めて応答テストで足りない質問を足していくと無理がありません。
AIチャットボット(β)は0円のプランに足して4つの手順で動かす
土台になるLINE公式アカウントの月額は3つのプランがあり、0円・5,000円・15,000円です(いずれも税別・2026年9月27日に料金ページで確認)。無料メッセージの通数はコミュニケーションプランが200通、ライトプランが5,000通です。スタンダードプランは30,000通になります。応答メッセージは配信の通数に数えられません。
オプションは料金プランに関係なく契約できると料金ページに書かれています。0円のコミュニケーションプランに足せば、公式のAIにかかるお金は月3,000円(税別)だけになります。
動かすまでの4つの手順
LINEヤフーの公式マニュアル(2025年11月19日更新)に沿うと、動かすまでの手順は4つです。操作できるのはWeb版の管理画面だけと書かれています。
- 管理画面の「AIチャットボット(β)」を開いて注意事項に同意する。同意できるのは管理者の権限を持つ担当者だけです。
- Q&Aを作る。作り方は「個別作成」「複数作成(CSV)」「自動生成(PDFや画像から)」の3つから選べます。
- 「Q&A応答テスト」に客のふりをして質問を打ち、返ってくる答えを確かめる。
- [設定]の[応答設定]でAIチャットボット(β)が返る設定にする。チャットを使う店は応答方法でAIチャットボット(β)を含む項目を選ぶ形です。最後に使うQ&Aのステータスを有効にします。
応答時間の設定を使うと、営業時間外だけAIに返させる形にもできます。自動生成は月30回までで、AIがQ&Aの直し方を出す「Q&A改善」も月30回までです。読み込ませるファイルはPDFとJPEG・PNGで、1つ30MB以下と決まっています。

Q&Aの登録とテストは0円でできる
もう1つ大事なのは料金のかかり方です。LINEヤフーの2025年11月13日の発表文によると、Q&Aの登録と動作確認まではチャットProオプションを契約していない店でも使えます。月3,000円(税別)がかかるのは客へ実際に返す段階からです。Q&Aづくりとテストは0円で先に進められます。ただし認定の販売パートナーが開設や管理をしているアカウントは、登録とテストにも契約が要るとマニュアルに書かれています。
LINE公式アカウントのAIモードは9月27日時点で始まっていない
LINE公式アカウントのAIモードは、2026年9月27日の時点ではまだ使えません。LINEヤフーは2026年4月20日の発表文で「2026年夏頃より順次提供予定」と書いています。同じ文の中で法人向けのAgent i Bizは「2026年8月より提供予定」でした。

AInformationは9月27日にビジネス向けの公式ページ「Agent i for Business」のよくある質問を開きました。提供時期の答えは「LINE OA AIモード」「Agent i Biz」ともに夏頃から順次リリースのままです。価格の答えは「ともに現時点では未定」でした。

ほかの公式の資料も同じでした。LINEヤフーのニュースリリース一覧(2026年)を9月25日の分まで見ても、AIモードとAgent i Bizの提供開始の発表はありません。並んでいるのは9月11日のAgent iのタスク機能や8月28日のAIエージェントのプロトタイプ8種の公開などです。9月8日に更新されたLINE公式アカウントの媒体資料でも、自動で答える機能は「応答メッセージ」と「AIチャットボット(β)」の2つだけでした。
店向けには9月8日にヘアサロン向けの「LINEビューティープラス」が始まっています。中身は24時間のLINE予約受付や自動メッセージの配信で、発表文にAgent iやAIモードの言葉は出てきません。
LINEのAIの予定と実際(2026年9月27日時点)
| 日付 | 出来事 | 確かめた資料 |
|---|---|---|
| 2025年3月 | チャットProオプション(月3,000円・税別)の提供が始まる | 2025年11月13日の発表文 |
| 2025年11月13日 | チャットProオプションにAIチャットボット(β)を追加 | 同じ発表文 |
| 2026年4月20日 | Agent iを開始。AIモードは夏頃より順次・Agent i Bizは8月より提供予定と発表 | 2026年4月20日の発表文 |
| 2026年8月 | Agent i Bizの提供予定の月 | 同じ発表文 |
| 2026年9月8日 | 媒体資料の自動応答は応答メッセージとAIチャットボット(β)の2つだけ | LINE公式アカウント媒体資料 |
| 2026年9月8日 | ヘアサロン向けLINEビューティープラスが開始。AIモードへの言及なし | 同日の発表文 |
| 2026年9月11日 | Agent iにタスク機能(消費者向け) | 同日の発表文 |
| 2026年9月27日 | AIモードとAgent i Bizは開始の発表なし・料金は未定 | Agent i for Businessのページ |
公表されていない5つのこと
9月27日時点で公式の資料から分からないことは次の5つです。推測では埋めずにそのまま並べます。
- AIモードとAgent i Bizの提供開始日
- AIモードの料金(公式は「現時点では未定」)
- AIモードが始まったあとにAIチャットボット(β)とチャットProオプションがどうなるか(置き換えか併用か)
- AIモードが0円のコミュニケーションプランでも使えるか
- AIモードで使うAIモデルの名前と店と客の会話をAIの学習に使うか
このうち料金と無料プランの扱いは、店の判断をいちばん大きく左右します。発表が出たら、この記事の後半で紹介する比べ方にそのまま当てはめてください。
AIモードは履歴を引き継いで予約や購入までLINEの中で終える
AIモードで何ができるようになるのかは、発表の翌日に出たLINEヤフーの公式ブログに書かれています。1つ目は客ごとの接客です。購入履歴や予約履歴と過去のやりとりが引き継がれて、一人ひとりに合わせた接客ができるとしています。
2つ目は会話の流れの中で予約や購入まで終えられることです。別のアプリへ移らずにLINEの中で済みます。3つ目は時間で、AIモードは24時間365日対応できると書かれていました。ビジネス向けの公式ページでは、既存のメッセージやチャットとは別にAIが24時間接客する機能と説明しています。

いまのAIチャットボット(β)はここが違います。答えは店が登録したQ&Aの中からAIが選ぶだけで、Q&Aに無いことは答えません。予約を受け付ける機能や購入まで進める機能は、マニュアルにも発表文にも書かれていません。AIモードは決まった答えを返す仕組みから、会話で用事を終える仕組みへ一段上がるものだと読めます。
Agent iとは消費者向けのAIでAgent i Bizは店の裏方
名前が似ているので整理します。Agent iとは、LINEヤフーが2026年4月20日に始めた消費者向けのAIエージェントです。LINEとYahoo! JAPANから呼び出せて、買い物やおでかけの相談に乗ります。
Agent i Bizは店や企業向けで、集客や分析を手伝う側です。公式ブログでは分析から配信の設定まで対話で進められると紹介されました。客と話すのはAIモードで、店の裏方がAgent i Bizという分担になります。ビジネス向けのページもAIモードを「接客・サポート」、Agent i Bizを「集客・分析」と分けて載せています。
月3,000円のAIチャットボット(β)はQ&Aに無いことを答えない
AIチャットボット(β)は2025年11月13日に追加された機能です。客から届いたチャットの中身を生成AIが読み取り、店が登録したQ&Aの中から合う答えを選んで返します。発表文には、この機能がOpenAIのAPIを使っていることも書かれていました。

使う前に知っておきたい決まりが4つあります。
- 合う答えが無いときは管理画面で決めた文が返ります。初期設定は「適切な回答がありません」です。
- 「LINE公式アカウントAI機能での情報利用」をオンにしている客にしか自動で返しません。オフの客にはAIでの情報利用の許可を促す文が届きます。
- グループトークでは返信しません。
- LINEヤフーが対象外と判断した業種やアカウントは使えない決まりです。
2つ目の決まりは見落としやすい点です。AIが動いていても、設定をオフにしている客には答えが届きません。すべての問い合わせにAIが返すわけではないので、人が見る窓口は残しておきましょう。AIの窓口だけに任せると話が進まなくなる例は、AInformationがドコモのAIに3往復話しかけた検証でも出ています。

チャットProオプションの月3,000円で増えるもの
チャットProオプションはAIのためだけのものではありません。2025年3月から提供されている有料オプションで、チャットの履歴を5年間保存できるようになります。タグは最大300個まで作れて、チャット履歴のダウンロードもできます。基本機能のままだと履歴の保存は6か月です。
料金ページには2026年10月1日に追加メッセージの料金を改定するとも書かれていました。追加メッセージを送れるのはスタンダードプランだけなので、配信の多い店は料金ページで改定後の単価を確かめてください。
問い合わせ対応AI28本の月額の中央値は6,348円で14用途の最高だ
外の問い合わせ対応AIはいくらかかるのか。AInformationのAIツールデータベース(493本・2026年9月21日更新)から、できることに「問い合わせ対応」が付いた28本を2026年9月27日に数えました。月額を読み取れた12本の中央値は6,348円です。
この6,348円は、データベースで分けている14の用途の中でいちばん高い数字でした。データベース全体の月額の中央値は2,833円で、それを大きく上回ります。LINEのAIチャットボット(β)が入るチャットProオプションの月3,000円(税別)と比べると約2倍です。データベースの月額は税込と税別がツールごとに違うので、倍率は目安として見てください。

2番目に高いのは音声・ナレーションの3,463円で、いちばん安いのは音楽を作るの1,574円でした。問い合わせ対応だけが6,000円台に離れています。
無料プランがあるのは28本中6本だけ
もう1つの特徴は無料で始めにくいことです。28本のうち料金ページに0円のプランがあったのは6本で、割合は21%でした。これも14用途の中でいちばん低い数字です。同じデータベースで見ると、資料・スライドは80%に無料プランがあります。仕事の管理・共有は33%、データ分析は30%でした。
無料で試せる本が少ないので、契約の前に月いくらまで払えるかを決めておくと選びやすくなります。LINE純正のAIチャットボット(β)はQ&Aの登録とテストまでなら0円で試せるので、この点では外のツールより入りやすい形です。
月額を読み取れた12本のうち日本円で払えるのは3本だった
月額を読み取れた12本を安い順に並べると、いちばん安いのはHubSpot(Breeze AI)の月2,400円でした。3,000円を下回るのはHubSpotとFreshdesk(Freddy AI)とZendesk AIの3本です。続いてTayoriが月3,800円・Tidioが月3,804円です。中央値の前後にはChatbaseの月6,296円とStatusbrewの月6,400円が並びます。その上はCrispの月7,083円・SiteGPTの月9,287円で、CustomGPT.aiとSprout Socialはどちらも月15,583円でした。いちばん高いBotpressは月23,610円です。
日本円で払えるのはHubSpot(Breeze AI)とTayoriとStatusbrewの3本だけでした。ほかはドル建てなので、為替が動けば毎月の請求額も変わります。この記事の円の額は1ドル157.4円で換算しています。
国産かどうかでも見ました。28本のうち国内の会社のツールは13本あり、日本語への対応をいちばん高く評価したものは17本です。ただし国産13本のうち、このデータベースで月額を読み取れたのはTayoriの1本だけでした。
月額を読み取れなかった16本は、料金を出していないとは限りません。うちのデータベースで料金ページの金額まで読めていない本があるためです。たとえば国産のチャットプラスは、公式の料金ページに金額を載せています。

2026年9月27日に確かめたチャットプラスの料金(税抜)は、AIが答えるいちばん下のAIライトが年契約で月50,000円でした。月契約だと月54,000円で、LINEにつなぐには別料金のオプションが月10,000円からかかります。いちばん安いミニマムは年契約で月1,500円ですが、AIが答えるのはAIライトから上のプランです。お試しは10日間あります。フリーワードで答える国産のツールは、LINE純正の月3,000円(税別)と桁が1つ違います。
LINEにつながるかはツールごとに確かめる
外のツールがLINE公式アカウントにつながるかどうかは、ツールごとに違います。公式ページで確かめられたのはチャットプラス(有料オプション)とtripla Bot(宿泊施設向け)の2本です。tripla BotはLINE・WhatsApp・Facebookメッセンジャーとつなげられて8言語に対応します。ただし公式ページに月額は書かれていませんでした。ほかのツールを検討するときは、LINEとの連携があるかと別料金がかかるかを料金ページで先に見てください。
Claudeに飲食店のLINEのAIを聞くとAIモードは1回も出なかった
AIに聞けば分かるのか。AInformationは2026年9月27日の夜にChatGPTとClaudeへ質問を投げました。飲食店の質問は両方に同じ文で聞いています。ChatGPTは2回とも画面に入力欄が出ず、答えを取れませんでした。ここではClaudeの2つの答えを見ます。
Agent i Bizの質問には提供開始を確認できないと答えた
1つ目はAgent i Bizとは何か・もう使えるか・料金はいくらかを聞く質問です。Claudeはウェブを検索して42.3秒で1,013字を返しました。Agent i Bizを集客と分析の担当とし、AIモードを接客とサポートの担当と正しく分けています。
提供状況については、当初は2026年8月からの予定だったが正式な提供開始のアナウンスは確認できないと答えました。料金も未公表としています。公式ページと食い違うところはありませんでした。ただし答えに付いた出典の表示は、他社の解説記事が先に並んでいました。
飲食店の質問ではAIモードに触れず0円と月3,000円を勧めた
2つ目は「飲食店のLINE公式アカウントで、よくある問い合わせにAIで自動返信したいです。月いくらかかりますか?方法を3つ、金額つきで教えてください」です。Claudeは66.4秒で1,123字を返しました。
挙げた方法は3つでした。1つ目は0円の応答メッセージ(キーワード応答)で、Claudeは厳密にはAIではないと断っています。2つ目がAIチャットボット(β)とチャットProオプションの月3,000円(税別)です。3つ目はLステップなどの外のツールで、月3,000〜33,000円程度と答えました。
勧め方は、まず0円で始めて言い回しの取りこぼしが目立てば月3,000円に上げる順番でした。この順番は公式の料金とも合っています。ただしAIモードの話は1回も出てきませんでした。これから始まる公式のAIを待つかどうかは、AIに聞いても判断の材料が出てこないということです。
日付の誤りも1つありました。ClaudeはチャットProオプションを「2026年3月提供開始」と書きました。LINEヤフーの2025年11月13日の発表文では、2025年3月から提供している有料オプションです。料金や日付はAIの答えのまま使わず、公式ページで確かめてから決めてください。AIの答えをうのみにする危うさは、AIに企業の窓口を聞いた人が偽の番号へ誘われた件でも見えています。
店の状況で選ぶと0円と月3,000円と6,348円と未定の4通りになる
ここまでの数字を店の状況に当てはめると、選び方は4通りに分かれます。

営業時間や場所の質問が中心なら0円で足りる
営業時間・定休日・場所・駐車場のように答えが決まっている質問が多い店は、0円の応答メッセージで間に合います。AIが要るのは、同じ質問でも言い方がばらばらな店です。「今日やってる?」と「何時まで?」を1つの答えにまとめたいなら、AIチャットボット(β)が向いています。
Q&Aの外まで答えさせたいなら月6,348円前後を見込む
メニューの細かい相談や、Q&Aに書ききれない質問にも答えさせたい店は外の問い合わせ対応AIになります。料金の目安は28本の中央値の月6,348円です。LINEにつながるかは必ず確かめてください。自分で設定する時間がないときは作り手に頼む方法もあります。
AInformationの副業データベース(90種)では、「LINE公式アカウントの構築」と「チャットボットの構築」の副業で使う道具の月額の中央値がどちらも6,348円でした。「問い合わせ・予約の自動化」は13,005円です。これは作り手への報酬ではありません。作り手が仕事で使う道具の月額の目安なので、頼むときは報酬とは別に道具代を誰が持つかを決めておくと食い違いが減ります。
予約や購入まで任せたいならAIモードの料金発表を待つ
客の予約履歴を踏まえた案内や、LINEの中での予約・購入まで任せたい店はAIモードの対象です。料金が決まっていない今は、外の高いツールを年契約で押さえるのは急がなくてよいとAInformationは考えます。まずは0円でできるQ&Aの登録と応答テストで準備を進め、料金が出た日にこの表と比べてください。
「Agent iとは」の検索は8月に月2,400回まで増えた
同じことを調べている人はどれくらいいるのか。AInformationがGoogleキーワードプランナーで2025年9月から2026年8月までの月間検索数を測りました(2026年9月27日取得)。「agent i とは」は2026年3月まで0回でした。4月に1,300回へ跳ね、8月には2,400回まで増えています。
「agent i biz」も2026年3月までは0回で、4月の70回から5月には140回まで立ち上がりました。8月は90回です。一方で「line公式アカウント aiモード」は12か月すべてで0回でした。消費者向けのAgent iを調べる人は増えている一方で、AIモードを名前で調べる店はまだほとんどいません。
LINE公式アカウントは100万以上の企業や店舗が使っているとLINEヤフーは公表しています。LINEの国内の月間利用者は1億人以上です(2025年12月末時点)。AIモードの提供が始まれば、使い方や料金を調べる店の検索はそこで立ち上がるとAInformationは見ています。この記事は、その日に比べるための数字を先に置いておくものです。
AIモードの開始までに店がいまやっておくことは5つある
AIモードの料金と開始日が出たときにすぐ決められるように、いまできることを5つにまとめます。どれも0円か、すでに払っている範囲でできることです。
- よく来る質問を30件書き出す。AIチャットボット(β)の登録上限は100件です。まずは電話とLINEで多い質問から並べます。
- 0円でQ&Aを登録して応答テストをする。チャットProオプションを契約していなくても登録とテストはできます。言い方を変えた質問を打って取りこぼしを探してください。
- AIに任せる時間帯を決める。応答設定を使えば営業時間外だけAIに返させることもできます。
- AIが返さない客がいることを店の中で共有する。AI機能での情報利用をオフにしている客やグループトークには自動で返りません。
- AIモードの料金が出たら3つの数字と比べる。比べる相手はAIチャットボット(β)の月3,000円(税別)・問い合わせ対応AI 28本の中央値6,348円・チャットプラスのAIライトの月50,000円(年契約・税抜)です。
開始日と料金はAgent i for Businessのよくある質問にいま項目があるので、ここを時々開いておくと変わったときに気づけます。AInformationも料金が出た時点でこの記事の数字と並べて伝えます。
店のLINEに来る質問は、営業時間・場所・予約・駐車場のように答えが決まっているものが多いです。そこは0円の応答メッセージか月3,000円のAIチャットボット(β)で足ります。AIモードで店が得をするのは、予約や購入まで会話の中で終えられるところです。料金が未定のうちに外の高いツールを年契約するのは早いと考えます。まずはよく来る質問を30件書き出してください。0円でできる応答テストで言い回しの取りこぼしを見ておけば、AIモードが来たときの準備にもなります。
- LINE公式アカウントのAIモードはいつから使えますか?
- 2026年9月27日時点では開始日は公表されていません。LINEヤフーは2026年4月20日に「2026年夏頃より順次提供予定」と発表しました。ビジネス向けの公式ページも「夏頃から順次リリース」のままです。9月25日までのニュースリリースにも提供開始の発表はありませんでした。始まったかどうかはAgent i for Businessのよくある質問で確かめられます。
- AIモードの料金はいくらですか?
- 公式ページには「現時点では未定」と書かれています(2026年9月27日時点)。比べる目安になるのは2つです。いま使えるAIチャットボット(β)が入るチャットProオプションの月3,000円(税別)と、AInformationが数えた問い合わせ対応AI 28本の月額の中央値6,348円です。
- Agent i Bizとは何ですか?もう使えますか?
- Agent i Bizは店や企業の集客と分析を手伝うLINEヤフーの法人向けAIエージェントで、まだ使えません。2026年4月20日の発表では2026年8月から提供予定でした。9月27日時点で開始の発表はなく料金も未定です。消費者向けのAgent iとは別のサービスになります。
- AIチャットボット(β)は無料のプランでも使えますか?
- 客への自動返信には月3,000円(税別)のチャットProオプションが要ります。オプションは料金プランに関係なく契約できるので、0円のコミュニケーションプランに足すこともできます。Q&Aの登録と応答テストはオプションを契約していなくても使えるため、先に0円で試せます。
