Office in Copilot登場 Wordなど3アプリが入った
Microsoftは10月9日(現地時間)、Microsoft CopilotアプリにOfficeの作成・編集・共同作業の機能を入れる「Office in Copilot」を発表した。対象はWord・Excel・PowerPointの3つだ。
これまでの流れは3段だった。チャットで案を練り、Coworkで最初の下書きを作り、残りはWordなどのアプリへ移して仕上げる。今回からはその最後の段もCopilotアプリの画面の中で済む。
たとえば「調査メモを顧客向けの発売概要にして」とチャットで頼むと、CopilotがWord文書を作ってチャットの隣に並べる。「冒頭をもっと直接的に」と足せばWordを開かずに直せる。画面の上で手で直すこともでき、操作はWeb版のWordとほぼ同じだという。
新しい[ライブラリ]画面に最近の文書がまとまる
Copilotアプリには[ライブラリ]画面も加わった。Word・Excel・PowerPointで最近作った文書やCopilotのページ、AIが作った中身が1か所に並ぶ。どのアプリで作ったかは問わない。
ファイルはすべてOneDriveに保存される。書式・コメント・共有の権限・版の履歴はそのまま残る。会社で付けている機密ラベルや管理の設定も引き継がれる。

- 10/9MicrosoftがOffice in Copilotを発表しFrontierで展開
- 10/9Copilot Notebooksの大規模更新を発表
Copilot Notebooksも更新 Office編集を頼める
同じ10月9日に、Copilot Notebooksの大きな更新も発表された。ノートの中からCopilotにOfficeファイルの編集や資料の収集を頼めるようになる。
Copilot Notebooksは、チャットの記録・業務のファイル・会議のメモ・リンクをまとめて置く作業場だ。置いた資料をまたいで質問したり、マインドマップや学習ガイドで中身を整理したりできる。今回の更新で、整理だけでなく文書を作って直すところまで受け持つ。
| 項目 | Office in Copilot | Copilot Notebooks |
|---|---|---|
| 何が変わるか | CopilotアプリでWord・Excel・PowerPointを作って直す | ノートからOffice編集と資料集めを頼む |
| 提供先 | Frontierの顧客のChatとCowork | Frontierで提供中か数週間のうちに提供 |
| 一般提供 | 発表では触れていない | 一部は一般提供済み |

Frontierの顧客だけ 月3,200円の版は未定
Office in Copilotは、Microsoftの先行プログラム「Frontier」の顧客向けに出ている。手元のCopilotアプリを開いてもまだ出てこない人が大半になりそうだ。
AInformationの料金調べ(10月12日時点)では、Microsoft Copilotの有料プランは月3,200円だ。Copilotが含まれるMicrosoft 365 Personalは月2,130円から払える。どちらも日本円で払えるが、このプランで今回の機能がいつ使えるかは発表に書かれていない。
WordやExcelの中でAIを使う動きはMicrosoftだけではない。OpenAIはChatGPTをWordへ広げ、AnthropicもDocs用Claudeを出した。今回は向きが逆で、AIの画面の中にOfficeを呼び込んでいる。同じ社内の流れではPowerPointのCopilotも自社デザインの適用に対応したばかりだ。
情シスが先に決める2つ 保存先と機密ラベル
Office in Copilotで作った文書は、会社のOneDriveにそのまま入る。チャットの思いつきで作った文書も、普通の業務ファイルと同じ場所に並ぶことになる。
だから、AIが作った文書をどこまで社外へ出してよいかを先に決めておきたい。機密ラベルは引き継がれるので、ラベルの付け方が決まっている会社なら困らない。決まっていない会社は、ここが配る前に詰まる所になりそうだ。
- 自社がFrontierの対象かを管理者に確かめる
- Copilotで作った文書の保存先と共有の範囲を決める
- 機密ラベルの付け方が社内で決まっているかを見る
Frontierで使えている会社から一般提供までどれだけかかるかで、Officeを開く回数そのものが減るかどうかが決まる。
- Frontier
- Microsoftが新しいCopilotの機能を一部の顧客へ先に出す先行プログラム。今回のOffice in Copilotはまずここで展開された
導入の現場で見ると、Officeを開かずに済むことより、チャットの思いつきが正式な文書としてOneDriveに残ることのほうが影響は大きい。これまでは下書きをWordへ移す時に人の目が一度入っていた。その段が消えると、誰がいつ社外向けの版に仕上げたのかがあいまいになりやすい。機密ラベルの運用が決まっていない会社は、Frontierの外へ広がる前に、AIが作った文書の承認の流れを1枚にまとめておくとよさそうだ。
- Office in Copilotは誰がいつから使える?
- 10月9日からFrontierの顧客向けに、CopilotのChatとCoworkで展開されている。Frontierは新機能を一部の顧客へ先に出す先行プログラムだ。月3,200円のMicrosoft Copilotの有料プランやMicrosoft 365 Personalでいつ使えるかは、発表に書かれていない。
- Copilotで作ったWord文書はどこに保存される?
- すべてOneDriveに保存される。書式・コメント・共有の権限・版の履歴はそのまま残る。会社で使っている機密ラベルや管理の設定も引き継がれる。Copilotアプリの[ライブラリ]画面には、WordやExcelで最近作った文書とAIが作った中身が一緒に並ぶ。
- Copilot NotebooksとOffice in Copilotは何が違う?
- Copilot Notebooksはチャットの記録やファイルや会議のメモをまとめて置く作業場だ。今回の更新でノートからOffice編集と資料集めを頼めるようになった。Office in CopilotはCopilotアプリの画面そのものでWord・Excel・PowerPointを作って直す仕組みだ。Notebooksの更新は一部が一般提供済みで、残りはFrontierで提供中か数週間のうちに出る。
この記事の出典
補助資料
- [1]窓の杜この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月15日
