AWSがClaude DesktopにWeb検索の手順 東京でも動く
AWSは10月2日、Amazon Bedrockを使うClaude DesktopにWeb検索をつなぐ手順をブログで公開しました。つなぐ先はAmazon Bedrock AgentCoreのWeb Searchで、土台は数百億件の文書を集めたAmazonのWeb索引です。
Claude Desktopからは、AgentCore Gatewayを通してMCPのサーバーとして呼び出します。社員の本人確認にはAWS IAM Identity CenterとAmazon Cognitoを使います。
Web Searchを置けるのは米国東部(バージニア北部)・欧州(アイルランド)・アジアパシフィック(東京)の3つのリージョンです。日本の会社は東京にGatewayを作れば使えますが、大阪リージョンは入っていません。

- 10/2AWSがClaude DesktopのWeb検索の手順を公開
- 10/3AInformationが2社の料金ページで単価を確認
クラウド3社でBedrockだけ検索がない 残る2社は設定不要
Claude Desktop on 3Pは、推論を自社のクラウドに回したままChat・Cowork・Codeを使える形です。このうち標準のWeb検索が使えないのはAmazon Bedrockだけでした。
Anthropicの公式ドキュメントの対応表では、Bedrockだけが「Not available natively」となっています。Google Cloud’s Agent PlatformとMicrosoft Foundryは設定なしで検索できます。
Bedrockを使う会社では、標準の設定のままだと最新の情報を調べることができなかったわけです。これまでの回避策は、アプリに入っている検索サーバーにBrave・Tavily・Exaのどれかの鍵を入れる方法でした。
この方法は検索がパソコンのアプリから外の検索会社へ出ていくので、社内のファイアウォールで宛先を開ける必要があります。AgentCoreのWeb Searchなら問い合わせはAWSの基盤の中だけを通り、外部のAPIキーも要りません。

検索は1,000回7ドル Claude APIの検索より3ドル安い
AgentCoreのWeb Searchは1,000回の検索で7ドルの従量課金で、最低料金も前払いもありません。Gatewayを呼び出す代金は別にかかります。
| Web検索の料金(公式) | 1,000回あたり | 円にすると |
|---|---|---|
| AgentCoreのWeb Search | 7ドル | 約1,104円 |
| Claude APIのWeb検索ツール | 10ドル | 約1,577円 |
| AgentCore Gatewayの呼び出し | 0.005ドル | 約0.8円 |
AWSとAnthropicの公式の料金ページの値(どちらも10月3日に確認)。円はAInformationが1ドル157.67円(欧州中央銀行の10月2日の参照値)で直しました。
回数が同じなら、AgentCoreのほうがClaude APIの検索より1,000回あたり3ドル(約473円)安くなります。社員100人が1日10回ずつ月20日検索すると、月に2万回です。この場合の検索代はAgentCoreなら140ドル(約22,074円)で、Claude APIなら200ドル(約31,534円)になります。
検索結果をClaudeに読ませるぶんのトークン代は、どちらも別にかかります。AgentCoreでも結果はBedrockのClaudeへの入力になるからです。

東京で試す前に IAM Identity Centerの準備が要る
試す前に確かめたいのは、AWS OrganizationsでIAM Identity CenterのSSOがもう動いているかです。管理アカウントの管理者権限とAWS CLI v2・Python 3.10以上も、AWSのブログが挙げる前提です。
- Gatewayは東京リージョン(ap-northeast-1)に作る
- Amazon Cognitoのユーザープールを作りIAM Identity CenterとSAMLでつなぐ
- Claude Desktopの「Connectors and Extensions」でGatewayを登録する
- 全社に配るときは管理者向けのmanagedMcpServersを使う
managedMcpServersで配ったサーバーは社員の側で外せず、道具ごとに許可・毎回確認・禁止を固定できます。AWSのブログによると、検索の前にはClaudeが調べたい言葉と「Deny」「Allow for this task」「Allow once」の3択が出る仕組みです。
まずは情報システム部門が東京に1つGatewayを作り、1か月の検索回数を見てから全社に広げると費用を読みやすくなります。
- MCP
- AIと外部の道具やデータをつなぐための共通の決まり。Claude Desktopは検索などの道具をMCPのサーバーとして呼び出す
- AgentCore Gateway
- AWSがAIエージェント向けに出している中継の仕組み。道具をMCPの形でまとめ、本人確認をしてからAIに使わせる
Bedrockを選ぶ会社は、会話のデータを指定のリージョンから出さないことを条件にしている例が多いとみています。その会社にとって、検索の問い合わせまでAWSの中で済むのは大きいはずです。ただ手順はIAM Identity CenterとCognitoを組む前提なので、情報システム部門の手が空かないと止まりそうです。もう1つ先に決めておきたいのは、検索に顧客名や案件名を入れてよいかです。AWSの中で完結するかとは別の話なので、入れてよい語の線を引いてから配ると後で止めずに済みます。
- Claude DesktopはBedrock経由でもWeb検索できる?
- できますが、標準の設定のままでは使えません。Anthropicのドキュメントでは、Amazon Bedrockは標準のWeb検索に対応していないとされています。AWSが10月2日に公開した手順では、AgentCoreのWeb SearchをAgentCore GatewayでMCPのサーバーにして、Claude Desktopから呼び出します。Brave・Tavily・Exaの鍵を入れる組み込みの検索サーバーを使う方法もあります。
- AgentCoreのWeb検索はいくらかかる?
- 1,000回の検索で7ドルの従量課金で、最低料金も前払いもありません。1ドル157.67円なら1,000回で約1,104円です。Claude APIのWeb検索ツールは1,000回10ドル(約1,577円)なので、回数が同じならAgentCoreのほうが3ドル安くなります。検索結果をClaudeに読ませるぶんのトークン代は別にかかります。
- AgentCoreのWeb Searchは日本のリージョンで使える?
- 東京リージョン(ap-northeast-1)で使えます。AWSのブログによると、提供先は米国東部(バージニア北部)・欧州(アイルランド)・東京の3つです。大阪リージョンは入っていないので、Gatewayは東京に作ります。検索の問い合わせはAWSの基盤の中だけを通るとAWSは説明しています。
- 社員が勝手に検索しないように止められる?
- 止められます。管理者がmanagedMcpServersで配ったサーバーは社員の側で外せず、道具ごとに許可・毎回確認・禁止のどれかに固定できます。AWSのブログによると、検索の前にはClaudeが調べたい言葉と「Deny」「Allow for this task」「Allow once」の3択が出ます。
この記事の出典
補助資料
- [1]AWS Machine Learningこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月3日
