ChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft Copilotのメモリ機能に同じことを覚えさせ、思い出せるかと消せるかを試しました。全部思い出して消したあとも残らなかったのはChatGPTだけです。ClaudeとCopilotは消したあとも過去の会話から答えました。
- ChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft Copilotのメモリ機能に同じことを覚えさせ、2026年10月9日に新しい会話で思い出せるかを比べた
- 新しい会話で呼び方と3つの事実を全部答えたのはChatGPTとMicrosoft Copilotだった。ChatGPTは3つの事実を14.4秒で返した
- GeminiとClaudeは「覚えました」と返したのに、新しい会話では呼び方も3つの事実も覚えていないと答えた
- 「ですます調で1文に読点は1つまで」という書き方の決まりは、4つとも新しい会話の200字の説明で守れなかった
- チャットで消すよう頼んだあと、ChatGPTは4つとも覚えていないと答えた。ClaudeとCopilotは過去の会話から4つとも答え、Claudeは57.3秒かかった
- 覚えさせる・確かめる・消すの3つのプロンプトと、本当に消すために元の会話まで消す手順を載せた
AIのメモリ機能の使い方は覚えてほしいことを1文で頼むだけだった
ChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft Copilotの4つとも、普段の入力欄に「覚えてください」と書けばメモリ機能に頼めます。設定画面を開く必要はありません。AInformation編集部は2026年10月9日に4つのAIへ同じ文を送り、覚えさせてから消すまでを試しました。
そのまま使える文を3つ載せます。覚えさせた中身はどれも検証のために作った架空のものです。自分の仕事に合わせて言葉を入れ替えれば、同じ手順で試せます。
覚えさせるプロンプトは番号を付けて1文にまとめる
覚えてほしいことが複数あるときは、番号を付けて1つの文にまとめました。4つのAIとも、答えでは3つを箇条書きに並べ直しています。何を覚えたのかがその場で読めるので、取り違えにもすぐ気づけます。
次の3つを覚えてください。①うちの検証機は M4 の MacBook Air ②検証記事の公開は毎日17時 ③担当の合言葉は「リンゴ」

上はChatGPTに送ったときの画面です。答えの上に「メモリを更新しました」と小さく出ました。Claudeは書き方の決まりを送ったときに「メモリを読み取り、更新しました」と出ています。GeminiとMicrosoft Copilotは、記録した答えの文で「覚えました」「記憶しました」と書いただけでした。
確かめるプロンプトは新しい会話で項目を名指しして聞く
確かめるときは、必ず新しい会話を開いてから聞きます。同じ会話の中では直前のやり取りが見えるので、メモリの確かめになりません。「覚えていないものは覚えていないと書いて」と足しておくと、覚えていない項目がはっきり分かります。
私を何と呼ぶ約束でしたか? また、私の検証機と、検証記事の公開時刻と、担当の合言葉について、覚えていることがあれば教えてください。覚えていないものは「覚えていない」と書いてください。
消すプロンプトは消す項目とほかの記憶の扱いを書く
消す項目を名指しして、ほかの記憶には触れないよう書き添えました。最後に消したものを箇条書きで返させると、AIが何を消したつもりなのかを確かめられます。残った記憶の中身を画面に出させないよう、その点も文に入れています。
この検証のために覚えてもらった次の3つだけを、メモリから消してください。①私の呼び方(編集部の検証担当)②文章の書き方の決まり(ですます調で、1文に読点は1つまで)③検証機・検証記事の公開時刻・担当の合言葉。ほかの記憶は消さないでください。消し終わったら、消したものだけを箇条書きで教えてください。残した記憶の中身は書かないでください。
ただし、この消す文だけでは消えきらないAIがありました。どのAIで何が残ったかは、後半の章で画面つきで書きます。
AIのメモリ機能を4つ比較した結論は1位がChatGPTだった
先に結論です。新しい会話で呼び方と3つの事実を全部答えたのは、ChatGPTとMicrosoft Copilotでした。そのうえで消したあとに全部「覚えていない」と答えたのはChatGPTだけです。今回のメモリ機能の比較は、ChatGPTを1位にします。
ChatGPTは有料プランで使い、画面のモデル表示はMediumでした。新しい会話で呼び方を聞くと、14.5秒で「編集部の検証担当」と答えました。3つの事実は14.4秒で全部並べています。消す依頼のあとに別の会話で聞くと、14.3秒で4つとも「覚えていない」と返しました。
2位はMicrosoft Copilotです。Microsoft 365 Personalで使い、モデルは選ばずに開いたままの状態で送りました。新しい会話では呼び方を14.1秒で、3つの事実を14.0秒で全部答えています。ところが消したあとに聞くと、過去の会話の履歴から4つとも答えました。
3位はClaudeです。Claude Maxで使い、画面のモデル表示は「Opus 4.8 高」でした。新しい会話では呼び方も3つの事実も覚えていないと答えています。消したあとに聞くと、今度は過去のチャットを検索して4つとも答えました。
4位はGeminiです。Google AI Proで使い、画面のモデル表示はFlashでした。3回とも「覚えました」と返しましたが、新しい会話では何も答えられませんでした。ClaudeとGeminiはどちらも思い出せていません。Claudeを上にしたのは、消す依頼の答えで見つかったものと無かったものを分けて報告したからです。
メモリ機能を4つのAIで比べた採点表
| 項目 | ChatGPT | Gemini | Claude | Microsoft Copilot |
|---|---|---|---|---|
| 覚えさせた直後 | 覚えたと答えた | 覚えたと答えた | 覚えたと答えた | 覚えたと答えた |
| 新しい会話で呼び方 | ○ 14.5秒 | × 28.4秒 | × 14.3秒 | ○ 14.1秒 |
| 新しい会話で3つの事実 | ○ 全部・14.4秒 | × 覚えていない・19.2秒 | × 覚えていない・14.0秒 | ○ 全部・14.0秒 |
| 書き方の決まり | × 読点が多い文あり | × 読点が多い文あり | × 読点が多い文あり | × 読点が多い文あり |
| 消したあと | ○ 覚えていない・14.3秒 | ー 消す前から答えなし | × 4つとも答えた・57.3秒 | × 履歴から答えた・23.4秒 |
| 総合 | 1位 | 4位 | 3位 | 2位 |
どの秒数も1回ずつ測った値です。同じ文でも、回によって結果が変わることはあります。
比べ方は4つのAIで覚える・確かめる・消す・確かめ直すの4段階にした
AInformation編集部は2026年10月9日に、4つのAIを編集部の月額アカウントでパソコンのブラウザから操作しました。プランはChatGPTが有料プランで、GeminiがGoogle AI Proです。ClaudeはClaude Maxで、Microsoft CopilotはMicrosoft 365 Personalで使いました。モデルはどれも選ばずに、開いたときの表示のまま送っています。
- 覚えさせる3つの文(易・中・難)を、1つずつ新しい会話で送る
- 新しい会話を開き、200字の説明・呼び方・3つの事実の順で3問を続けて聞く
- また新しい会話を開き、覚えさせたものを消すよう頼む
- さらに新しい会話を開き、呼び方と3つの事実を覚えているか聞き直す
- 答えが出るまでの秒数と答えの文字数を記録し、決めておいた正解と照らす

覚えさせた3つの文は次のとおりです。易しい順に、呼び方・書き方の決まり・3つの事実を頼んでいます。
(易)私のことを「編集部の検証担当」と呼んでください。今後の別の会話でも覚えておいてください。
(中)私は文章を「ですます調で、1文に読点は1つまで」で書いてほしいです。覚えておいて、今後の会話でも守ってください。
(難)次の3つを覚えてください。①うちの検証機は M4 の MacBook Air ②検証記事の公開は毎日17時 ③担当の合言葉は「リンゴ」
確かめの会話では、まず次の文で200字の説明を頼みました。書き方の決まりを何も言わずに守るかを見るためです。続けて「私を何と呼ぶ約束でしたか?」と聞き、最後に3つの事実を聞いています。
AIの使い方について200字で説明してください。
4つのAIは1回ずつ順番に回しました。同じAIへ続けて送らず、ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotの順で交互に送っています。秒数は送ってから答えが出そろうまでの時間です。Claudeの文字数には「Claudeが返答しました」という札と同じ文の重複が入るので、長さの目安として読んでください。
Microsoft Copilotの画面は、編集部のアカウント名や会話の履歴が写り込んだため載せていません。Copilotの中身は記録した答えの文から書いています。Geminiの消したあとの画面も、検証と関係のない別の記憶が写ったため載せていません。
覚えさせる段階は4つとも「覚えた」と答えClaudeだけ呼び方に念を押した
覚えさせる3つの文には、4つのAIとも「承知しました」や「覚えました」と返しました。断ったAIはありません。ChatGPTの秒数は易が17.5秒で、中が22.2秒・難が23.8秒でした。Geminiは19.1秒・19.5秒と来て、難の3つの事実だけ37.4秒かかっています。Claudeは17.2秒・17.9秒・14.1秒でした。Microsoft Copilotは17.7秒・17.3秒・18.3秒です。

上はGeminiに3つの事実を送った画面です。「以下の3点をしっかり覚えました」と書き、検証機・記事公開時間・担当の合言葉を番号つきで並べました。ChatGPTのような保存の表示は、答えの上に出ていません。
ChatGPTとCopilotは2つ目の会話からもう呼び方を使った
覚えたことが次の会話で効いた様子は、覚えさせる段階ですでに見えました。Microsoft Copilotは中の文を新しい会話で送ると「編集部の検証担当さん、承知しました。」と答えています。易の文で覚えた呼び方を、別の会話で使ったことになります。ChatGPTも難の文の答えを「編集部の検証担当」と呼びかけて始めました。GeminiとClaudeの答えには呼び方が出てきません。
Claudeは呼び方の目的を確かめてから受けた
Claudeは易の文に368字で答え、4つの中で最も長くなりました。「少し気になる点があるので、確認させてください。」と始め、呼び方が役割の呼び名なのかを聞き返しています。肩書きで扱いを変えることは無いと先に断ったうえで、「呼び名として「編集部の検証担当」で承知しました。」と受けました。ほかの3つには無い反応です。

上はClaudeに3つの事実を送った画面です。「覚えました。」のあとに3つを箇条書きで返し、14.1秒で4つの中で最も速く答えました。この画面には保存の表示は出ていません。
新しい会話で呼び方と3つの事実を答えたのはChatGPTとCopilotだけだった
覚えさせたあとに新しい会話を開き、呼び方と3つの事実を聞きました。全部を答えたのはChatGPTとMicrosoft Copilotの2つです。GeminiとClaudeは、どちらも何ひとつ答えられませんでした。

ChatGPTは呼び方を14.5秒で「「編集部の検証担当」とお呼びする約束でした。」と答えました。記録は22字の短い答えです。続く3つの事実も14.4秒で、検証機・公開時刻・合言葉を番号つきで並べました。答えは51字で、前置きも締めの文もありません。Microsoft Copilotも呼び方を14.1秒で答えました。3つの事実は14.0秒で、中身はChatGPTと同じく全部合っていました。
Geminiは「記録が残っておりませんでした」と答えた

Geminiは呼び方を聞くと28.4秒かけて「大変申し訳ありません。」と始め、呼び方の記録が残っていないと答えました。3つの事実も19.2秒で、3つとも「覚えていない」です。覚えさせたときは「しっかり覚えました」と返していたので、答えと実際の動きが食い違いました。なぜ次の会話に引き継がれなかったのかは、この検証では分かりません。
Claudeもいずれも覚えていませんと答えた

Claudeは呼び方を14.3秒で「特にお約束はありません」と答えました。3つの事実も14.0秒で「いずれも覚えていません」です。分かりにくいのは、あとで消すよう頼んだときのClaude自身の答えです。Claudeは書き方の決まりと3つの事実をメモリの中で見つけて消したと書きました。Claudeの答えどおりなら、メモリに入っていたのに確かめの会話では出てこなかったことになります。

Claudeの公式ヘルプには、チャットで覚える・変える・忘れるを頼むと次の会話から効くと書かれています。今回は覚えさせてから数分で確かめの会話を開きました。どのくらい待てば出てくるのかは、この検証では確かめていません。
書き方の決まりは4つとも新しい会話の200字の説明で守れなかった
書き方の決まりは、4つのAIとも新しい会話で守れませんでした。頼んだのは「ですます調で1文に読点は1つまで」という決まりです。ですます調は4つとも守っています。読点が2つ以上入った文が、どの答えにも混ざりました。
ChatGPTは14.5秒・204字で答えました。中には「ただし、AIは誤った情報を出す場合があるため、重要な内容は必ず確認しましょう。」という文があり、読点が1つに収まっていません。
Geminiは19.2秒で答え、最後に自分で「(194字)」と書き添えました。ただし「文章作成、要約、情報検索、アイデア出し、プログラミングなどを依頼します。」のように読点を重ねた文がありました。
Claudeは17.2秒で答えました。記録は280字ですが、札と同じ文の重複を含みます。中には使い道をいくつも並べてから「幅広く活用できます」と結ぶ文があり、読点で語を区切っていました。覚えさせたときに「読点も1文に1つまでにしますね」と答えていたので、ここも食い違いです。
Microsoft Copilotは17.2秒で答えましたが、127字で200字に届きませんでした。最初の文は「AIは」のあとに読点を打ち、使い道を読点で区切って並べる形でした。
確かめの会話の1問目では、書き方については何も触れずに頼んでいます。呼び方や3つの事実を名指しで聞けば答えたChatGPTとCopilotも、黙って書き方を合わせることはありませんでした。今回の結果を見る限り、書き方はメモリに任せずに頼む文の中で毎回指定する必要があります。
メモリを消す方法はチャットで頼めるがChatGPTは元の会話も消すよう案内した
3つ目の段階では、新しい会話で覚えさせたものを消すよう頼みました。4つのAIとも断らずに応じています。ただし返ってきた答えの中身はかなり違いました。
ChatGPTは23.6秒で「メモリの修正をリクエストしました。」と答え、呼び方・書き方・検証機・公開時刻・合言葉を並べました。そのうえで完全に消すには設定の画面で直し、その情報を含む元のチャットも消す必要があると書き添えています。消し方の注意を自分から出したのはChatGPTだけです。
Geminiは22.3秒で「ご指定の3項目について、記憶からの削除を完了しました。」と答えました。ただしGeminiは、その前の確かめの会話で何も覚えていないと答えています。消したと答えた中身が本当にあったのかは、答えの文からは分かりません。
Claudeは29.5秒で答え、記録は988字と4つの中で最も長くなりました。消す前にメモリを読み、書き方の決まりと3つの事実は見つけて消したと報告しています。呼び方は「該当する記録が見つかりませんでした」として、消すものは無かったと答えました。作業の途中の考えまで答えに出たので、長くなっています。
Microsoft Copilotは17.1秒で、消したものを3行の箇条書きで返しました。頼んだ形どおりの短い答えです。Microsoftの公式の説明にも、Copilotに忘れてと頼めば記憶から消せると書かれています。この説明は8月18日より前の版のものです。

消したあとClaudeとCopilotは過去のチャットから4つとも答えた
最後に、さらに新しい会話を開いて呼び方と3つの事実を聞き直しました。きちんと消えていたのはChatGPTだけです。ClaudeとMicrosoft Copilotは、消したはずの4つを全部答えました。

ChatGPTは14.3秒で、呼び方・検証機・公開時刻・合言葉の4つとも「覚えていない」と答えました。答えは57字です。消す前の確かめの会話では全部答えていたので、消す依頼が次の会話に効いたことになります。

Claudeは57.3秒かけて「4つとも記録が残っていました。」と答えました。答えの上には「過去のチャットを検索しました」と出ています。メモリから消しても、覚えさせたときの会話そのものは残っていました。Claudeはその会話を探して答えを組み立てています。最後には「いずれも本日(10/9)の別々の会話でお預かりした内容です。」と書きました。
Microsoft Copilotは23.4秒で4つとも答えました。そのうえで、消すよう頼まれた記録も見つかったと書き添えています。答えは「現在の記憶として保持しているわけではなく、過去の会話履歴から確認できた内容」という説明で終わりました。
Geminiは31.4秒で4つとも「覚えていない」と答えました。ただしGeminiは消す前から何も答えられていません。消したから出なかったのか、もとから引き継がれていなかったのかは区別できません。そのため消し方の比較からは外します。


ClaudeとCopilotの結果は、メモリを消すことと会話を消すことが別だと示しています。Claudeの公式ヘルプにも、消した会話はメモリのまとめから外れると書かれています。逆に言えば、会話を残したままでは元の会話から拾われることがあります。
送った文ごとの秒数と答えの文字数
| 送った文 | ChatGPT | Gemini | Claude | Microsoft Copilot |
|---|---|---|---|---|
| 易 呼び方を覚えさせる | 17.5秒・48字 | 19.1秒・82字 | 17.2秒・368字 | 17.7秒・74字 |
| 中 書き方を覚えさせる | 22.2秒・130字 | 19.5秒・72字 | 17.9秒・204字 | 17.3秒・76字 |
| 難 3つの事実を覚えさせる | 23.8秒・133字 | 37.4秒・128字 | 14.1秒・103字 | 18.3秒・83字 |
| 確かめ1 200字の説明 | 14.5秒・204字 | 19.2秒・194字 | 17.2秒・280字 | 17.2秒・127字 |
| 確かめ2 呼び方 | 14.5秒・22字 | 28.4秒・125字 | 14.3秒・114字 | 14.1秒・20字 |
| 確かめ3 3つの事実 | 14.4秒・51字 | 19.2秒・138字 | 14.0秒・147字 | 14.0秒・60字 |
| 消す依頼 | 23.6秒・239字 | 22.3秒・115字 | 29.5秒・988字 | 17.1秒・91字 |
| 消したあとの確かめ | 14.3秒・57字 | 31.4秒・254字 | 57.3秒・239字 | 23.4秒・212字 |
秒数で目立ったのは2つです。Geminiが3つの事実を覚えるのに37.4秒かかったことと、Claudeが消したあとの確かめに57.3秒かけたことです。Claudeの57.3秒には、過去のチャットを検索した時間が入っています。
用途別に選ぶならメモリを確実に使うのはChatGPTで速さはCopilotだった
用途ごとの選び方をまとめます。どれも今回の1回ずつの実測にもとづきます。
覚えたことを確実に次の会話で使いたいならChatGPT
呼び方と3つの事実を新しい会話で全部答え、消したあとは4つとも「覚えていない」と答えました。覚える・消すが頼んだとおりに動いたのはChatGPTだけです。保存したときに「メモリを更新しました」と出るので、覚えたかどうかを画面で確かめられます。
思い出す速さを重視するならMicrosoft Copilot
新しい会話で3つの事実を答えたのは14.0秒で、4つの中で最も速い答えでした。呼び方も14.1秒です。答えも短く、頼んだ形のまま返ってきます。ただし消したあとも過去の会話の履歴から答えるので、消したい中身がある人は気をつけてください。
無料で試したいならClaudeの公式の条件を見る
Claudeの公式ヘルプでは、メモリはFree・Pro・Maxで既定でオンです。無料のまま使える条件が公式にはっきり書かれているのはClaudeでした。ただし今回はClaude Maxで試しており、無料版の動きは確かめていません。ほかの3つの無料版でメモリがどこまで使えるかも、この検証では確かめていません。無料版の範囲はClaudeの無料版でできることを○×で並べた記事も参考にしてください。

Geminiは今回、覚えたと答えたことを次の会話で1つも出しませんでした。Geminiの公式ヘルプでは、過去の会話の記憶は設定でオンとオフを切り替える形です。チャットで頼むだけで済ませず、設定画面でオンになっているかを先に見てください。
AIのメモリを本当に消すには設定画面と元の会話の両方を消す
今回いちばん気をつけたいのは、チャットで「消して」と頼んでも消えきらないことです。ClaudeとMicrosoft Copilotは、メモリから消したあとも過去の会話から4つとも答えました。
ChatGPTは消す依頼の答えで、完全に消すには「設定 → パーソナライズ → Memory summary」で直すよう書きました。あわせて、元のチャットも消す必要があると添えています。Geminiの公式ヘルプは、チャットを消してもその内容を答えに使わなくなるまで時間がかかることがあると書いています。

会社の情報や人の名前を覚えさせた場合は、次の3つを順にやってください。
- チャットで消す項目を名指しして、消すよう頼む
- 設定画面のメモリの一覧を開き、消えたかを目で確かめる
- 覚えさせたときの会話を履歴から消す
Microsoftの公式の説明では、プロフィールのメモリの画面に全部の記憶を消すボタンがあります。そのボタンを押しても会話の履歴は消えないと書かれています。今回の結果と同じく、履歴は別に消す必要があります。
上限や残り回数の表示は、今回の4つのAIのどの画面にも出ませんでした。メモリに覚えられる量の上限も、この検証では確かめていません。学習に使わない設定とメモリは別の仕組みです。学習を止めても会話が残る話は一時チャットが消えない期間を調べた記事に、評価のボタンで会話が使われる話は高評価を押すと会話ごと使われる件にまとめています。
関連する記事とツール
- ChatGPTの個別ページ(料金とできること)
- Geminiの個別ページ(料金とできること)
- Claudeの個別ページ(料金とできること)
- Microsoft Copilotの個別ページ(料金とできること)
- AI検証ラボ:エクセル関数AIを4つ比較!そのまま使える数式プロンプト3つ
- AI検証ラボ:長文要約AIを4つ比較!決まったことを拾うプロンプト3つ
- AI検証ラボ:PDF読み込みAIのおすすめを比較!決算書を読むプロンプト3つ
- ニュース:ChatGPTに学習させない設定でも一時チャットは消えない話
メモリは便利ですが、今回の結果で見るべきは消し方です。チャットで消すよう頼んでも、ClaudeとMicrosoft Copilotは過去の会話から4つとも答えました。会社でAIを使うなら、覚えさせる前に消す手順を決めておく必要があります。顧客名や社内の数字はメモリに入れないでください。入れたときは設定画面と元の会話の両方を消すことを社内の決まりにします。書き方の決まりも4つとも守れなかったので、頼む文の中で毎回指定するほうが確実です。
- AIのメモリ機能で新しい会話でも覚えていたのはどれですか?
- 2026年10月9日の検証では、ChatGPTとMicrosoft Copilotの2つが新しい会話で呼び方と3つの事実を全部答えました。ChatGPTは3つの事実を14.4秒で返し、Copilotも呼び方を14.1秒で答えています。GeminiとClaudeは覚えさせたときに覚えましたと返しましたが、新しい会話では何も答えられませんでした。どれも各1回ずつの結果です。
- チャットで「消して」と頼めばAIのメモリは消えますか?
- 消えきらないAIがありました。消す依頼のあとに新しい会話で聞くと、ChatGPTは4つとも覚えていないと答えました。一方でClaudeは過去のチャットを検索して4つとも答え、Microsoft Copilotも過去の会話の履歴から答えています。本当に消したいときは設定画面のメモリの一覧を確かめます。そのうえで覚えさせたときの会話も履歴から消してください。
- Geminiに覚えてと頼んでも次の会話で覚えていないのはなぜですか?
- なぜ引き継がれなかったのかは、この検証では分かりません。今回Geminiは3つの事実に「しっかり覚えました」と返しましたが、新しい会話では3つとも覚えていないと答えました。Geminiの公式ヘルプでは、過去の会話の記憶は設定でオンとオフを切り替える形です。チャットで頼む前に、設定画面でオンになっているかを確かめてください。
- 書き方の決まりをメモリに覚えさせれば毎回守ってくれますか?
- 今回は4つとも守れませんでした。「ですます調で1文に読点は1つまで」と覚えさせたあと、新しい会話で200字の説明を頼みました。ですます調は4つとも守りましたが、読点を2つ以上入れた文がどの答えにも混ざっています。書き方を確実に合わせたいなら、頼む文の中で毎回指定してください。
- Claudeのメモリは無料プランでも使えますか?
- Claudeの公式ヘルプでは、メモリはFree・Pro・Maxで既定でオンと書かれています。チャットで覚える・変える・忘れるを頼むと次の会話から効くという説明もあります。ただしこの検証はClaude Maxで試したもので、無料版の動きは確かめていません。Maxでも新しい会話ですぐには思い出さなかったので、無料版でも試してから使ってください。
