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Apple Watchが会話AIを試験開始 まず開発者だけ
AppleはApple Watchの音のAI「Audio Intelligence」を、開発者向けのiOS 27.3ベータで試せるようにした。TechCrunchが11月2日に伝えた。9月の発表会「Surprise and Shine」で予告していた機能だ。
中身は4つで、どれも自分でオンにしたときだけ動く。サイレンやドアベルを知らせるサウンド認識と、周りで流れる曲を当てるShazamの曲名表示。そして人の会話を聞くライブ早戻しとSiri Recapだ。対象の時計はApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4の2機種になる。
TechCrunchは、録音するAI機器への反発を踏まえて会話の2つに注目している。公開ベータを経て一般に出る流れで、Appleは時計とiPhoneの電池には響かないとしている。
- 9月Surprise and Shineで音のAIを予告
- 11/2iOS 27.3の開発者向けベータで試験開始
ライブ早戻しは直前15秒の文字化 保存しなければ30秒で消える
ライブ早戻しは、聞き逃した直前の15秒をApple Watchの画面に文字で出す機能だ。Digital Crownを2回押すと動く。
出た文字は見るだけで終わらせてもよいし、iOS 27で入ったSiriアプリに残してもよい。下の「Siriに頼む」を押すと、聞き慣れない言葉の意味をその場で聞ける。何もしなければ約30秒で消える。
押したときは時計からチャイムが鳴り、画面に動きが出る。周りの人に「いま書き取った」と分かるようにするためで、Appleの日本向けの説明では消音中やヘッドフォンをつないでいても鳴る。
Siri Recapは会話を1文と箇条書きに 7日で自動で消える
Siri Recapは、1日の会話を短い1文と箇条書きの要約に変える機能だ。期日や金額のような事実を拾い、口調や感情は入れない。Appleは会議や保護者面談、パーソナルトレーニングでの使い方を例に挙げている。
録音は残らず、話し手の特定も逐語の書き起こしもしない。1日の終わりに残す要約を選ぶよう促され、選ばなければ7日で消える。マイナンバーのような公的な番号や金融の情報は外すよう作ってあるという。
動かし方は手動か時間割で決める。「職場にいるときだけ」「夜は動かさない」といった設定ができ、コントロールセンターからいつでも止められる。

日本で使うには時計が71,800円から しかも最初は英語だけ
いま日本で会話の2機能は使えない。AInformationは11月3日にAppleの日本向けサポートページを開いて確かめた。ライブ早戻しとSiri Recapは「まずは英語版が提供される予定」とある。日本語の時期は書かれていない。
日本のApple Watch Series 12の製品ページも見比べた。米国のページはLive RewindとSiri Recapを大きく紹介しているが、日本のページに並ぶのはサウンド認識とShazamの2つだけだ。ページの中を探しても、会話の2機能の名前は1度も出てこなかった。
| 項目 | サウンド認識・Shazam | ライブ早戻し・Siri Recap |
|---|---|---|
| 時計 | Series 12かUltra 4 | Series 12かUltra 4 |
| iPhone | iOS 27のiPhone 11以降 | iPhone 16以降(16eは一覧に無い) |
| 言葉 | 日本のページで紹介されている | まず英語だけ |
| いつから | いま使える | 年内にベータ版 |
出典はAppleの日本向けサポートページ(2026年11月3日に確認)。日本のApple公式ストアではSeries 12が71,800円から、Ultra 4が142,800円からだった。ライブ早戻しとSiri RecapにはSiri AIのベータも要り、13歳未満は使えない。いまApple Watchを持っていても、旧機種なら時計の買い替えから始まる。

会議でSiri Recapを使う前に 社内の録音ルールを見直す
日本語に対応すれば、会議の要約を手首で取る人が出てくる。録音を禁じている会社でも、Appleの説明どおりなら録音は残らない。それでも会話の中身は要約として残るので、ルールの書き方によっては扱いが割れる。
Appleは日本向けの説明で、要約は不完全だったり誤っていたりする場合があると断っている。機密の情報を外す仕組みも、全部を外せるとは限らないとしている。客先との商談で使うなら、相手への声かけと残した要約の確認は人が持つことになる。
手元でできることは2つある。1つはiPhoneの機種を確かめることで、iPhone 16より前なら会話の2機能は使えない。もう1つは、いま使っている議事録要約AIと役割を分けて考えることだ。Siri Recapは逐語を残さないので、発言を正確に残したい会議には向かない。日本語版の時期がAppleから出たら、そこで社内の決まりを固めておきたい。
- Siri Recap
- Apple Watchが拾った会話を、短い1文と箇条書きの要約にまとめる機能。録音は残さず話し手も特定しないとAppleは説明している
企業のAI導入の現場で先に困るのは、総務と情報システム部門だとみている。多くの会社の規程は録音を前提に書かれていて、録音を残さず要約だけ残す道具を想定していない。しかもAppleの説明で音と画面の合図が書かれているのはライブ早戻しのほうで、Siri Recapは時間割で自動に動く。会議の相手からは要約しているかどうか見分けにくい可能性がある。日本語版が来てから慌てるより、要約AIを録音と同じ扱いにするかを先に決めておくほうが現場は揉めにくそうだ。
- Apple WatchのSiri Recapは日本語で使える?
- いまは使えない。Appleの日本向けサポートページは、ライブ早戻しとSiri Recapをまず英語版で出すと書いている。ほかの言語は順次対応の予定で、日本語の時期は示していない。日本のApple Watch Series 12の製品ページに並ぶ音のAIは、サウンド認識とShazamの2つだけだ。
- ライブ早戻しとSiri Recapには何が要る?
- 時計はApple Watch Series 12かUltra 4が要る。日本のApple公式ストアではSeries 12が71,800円から、Ultra 4が142,800円からだ。iPhoneはiPhone 16以降の機種で、Appleの一覧にiPhone 16eは入っていない。Siri AIのベータ版も必要で、13歳未満は使えない。
- Siri Recapは会議の録音や議事録の代わりになる?
- ならない。Appleは音声を録音も保存もせず、話し手も特定しないと説明している。出てくるのは短い1文と箇条書きの要約で、発言をそのまま書き起こしたものではない。残すと選ばなかった要約は7日で消え、要約が不正確な場合があるともAppleは断っている。
この記事の出典
補助資料
- [1]TechCrunchこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年11月3日
