Keynote・Pages・NumbersにAI 11月に配信する
AppleはKeynote・Pages・Numbersに、書類の中身を理解して手伝うAIアシスタントを入れると発表した。Appleの発表によると、土台はAppleのモデルとOpenAIのモデルだ。11月にApp Storeで配信するApple Creator Studioの更新に入り、まずはベータ版として出る。
できることはアプリごとに違う。Keynoteではスライドのデザインやアニメーションを整え、Pagesでは下書きを作って構成を組み替える。Numbersでは計算とグラフの種類の提案に加え、表を作るところまで受け持つ。
もう1つの柱はMCPへの対応だ。外のAIエージェントやツールが3つのアプリの中身を読み、編集や自動の操作までできるようになる。
- 10/27AppleがKeynoteなど3アプリへのAIアシスタントを発表
- 11月Creator Studioの更新をApp Storeで配信する予定
使えるのは月1,780円の加入者 しかも米国英語だけだ
このAIアシスタントは無料版のKeynoteには来ない。Appleの日本語の発表は、3アプリのアシスタントを「サブスクリプション登録者向け」の機能と書いている。無料版の3アプリそのものは今後も使える。
さらに発表の注記には、アシスタントは「米国英語でのみ利用できます」とある。Apple Intelligenceを有効にした端末と、iOS 27・iPadOS 27・macOS 27以降も要る。日本語にいつ対応するかは書かれていない。
日本の月1,780円は米国の12.99ドルより約270円安い
Apple Creator Studioの日本の料金は月額1,780円か年間17,800円だ。米国では月12.99ドルか年間129ドルで、10月27日の欧州中央銀行の参照値(1ドル157.82円)で直すと月約2,050円になる。日本の月額はこれより約270円安い。
| 申し込み方 | 日本の料金 | 無料で試せる期間 |
|---|---|---|
| 新規で登録する人 | 月額1,780円・年間17,800円 | 1か月 |
| 大学の学生・教職員 | 月額480円・年間4,800円 | 1か月 |
| 新しいMacか対象のiPadを買った人 | 無料期間のあと月額1,780円・年間17,800円 | 3か月 |
| すでに加入している人 | 11月の更新は追加の料金なし | ― |
公式スペック。Appleの日本語の発表と製品ページの値(10月28日に確認)。
AInformation調べでは、資料・スライドを作るAIツールは42本ある。無料で試せるのは35本で、日本円で払えるのは19本だ。料金が分かった37本の月額の中央は1,650円だった。
Creator Studioの月1,780円は、この中央より130円高い。値段だけで比べると、AInformationが10月26日に料金ページで確かめたGammaのPlus(月1,440円)のほうが安い。ただしCreator StudioにはFinal Cut ProやLogic Proも入っていて、AIだけの値段ではない。

管理対象Apple Accountでは登録できない 個人用が前提だ
会社で使うときにつまずきやすいのはアカウントだ。Appleのサポートページは、登録には管理対象Apple Accountではなく個人用Apple Accountが要ると書いている。会社が配ったMacを管理対象のアカウントで動かしていると、そのままでは申し込めない。
解約すると、加入者向けのインテリジェンス機能は請求期間の終わりで止まる。文書アプリの中のAIを有料の契約にひもづける形は、Googleドキュメント用のClaudeでも同じだった。
編集部が10月28日に日本の製品ページとサポートページを開いたところ、アシスタントの説明も米国英語だけという断りも出てこなかった。料金の欄だけを見て申し込むと、日本語で使えないと知らないまま払うことになりかねない。
MCPなら外のAIから動かせる 条件はmacOS 27だ
発表の注記でMCPに付いている条件はmacOS 27以降だけで、米国英語の制限は書かれていない。ClaudeやChatGPTのようなAIから、日本語でKeynoteを動かせる可能性がある。ただしMCPは加入者向けの機能と同じ段落に並んでいて、無料版で使えるかは読み切れない。

日本語の資料づくりは別のAIで Keynoteは11月の更新を見る
- 社内のMacやiPadが管理対象Apple Accountで動いているかを情報システム部門に聞く
- Keynoteを英語で使う部署があるかを洗い出し、試すなら1か月の無料体験で回す
- 日本語で文書とスライドをAIに頼む仕事は、当面ChatGPTやClaudeで回す
- 11月の配信のあとで、MCPが無料版でも使えるかと日本語の対応時期を確かめる
日本語への対応時期が出るまでは、月1,780円を払う決め手はAIよりもFinal Cut ProやLogic Proのほうにある人が多そうだ。

AInformation調べ資料やスライドを作るAIツールはいくらで使えるか
| ツール | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| Figma AI最安 | 450円/月プロフェッショナル(コラボシート) | ○ |
| Gemini Notebook旧 NotebookLM | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| GeminiGoogle AI プラン | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| Xmind AI | $4.92/月Pro/約778円 | ○ |
| MiriCanvas | 790円/月Pro/年払い | ○ |
| Google WorkspaceGemini | 800円/月Starter/年払い | × |
| MindMeister | 800円/月パーソナル | ○ |
| Miro AI | 1,160円/月Starter/年払い | ○ |
2026年10月22日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのツールを使える一番安い有料プランの月あたり。資料やスライドを作るAIツール42本のうち、日本円で払えるのは19本、無料で試せるのは35本。表に出したのは画面が日本語のもの。外貨は1ドル158.05円で換算
- MCP
- 外のAIエージェントやツールをアプリにつなぐための共通の決まり。Keynoteなどでは中身を読み、編集し、自動で操作できるようになる
会社のMacでKeynoteを使っている部署にとって、今回の発表はすぐには使えない話だ。壁は2つある。アシスタントが米国英語だけなことと、申し込みに個人用のApple Accountが要ることだ。社員が個人で払う月1,780円を経費で落とすかは、情報システム部門が先に決めておかないと試す段階で止まる。日本語で使える道として近いのは、むしろMCP経由で外のAIからKeynoteを動かす形だとみている。11月の配信では、MCPが無料版でも動くかを最初に確かめたい。
- KeynoteのAIアシスタントは日本語で使える?
- いまの発表の条件では日本語では使えない。Appleの日本語の発表の注記に、Keynote・Pages・Numbersのアシスタント(ベータ版)は米国英語でのみ利用できると書かれている。Apple Intelligenceを有効にした端末と、iOS 27・iPadOS 27・macOS 27以降も必要だ。日本語にいつ対応するかは示されていない。
- KeynoteのAIは無料で使える?
- 無料版のKeynoteでは使えない。AIアシスタントはApple Creator Studioの加入者向けの機能で、日本の料金は月額1,780円か年間17,800円だ。新規なら1か月、新しいMacか対象のiPadを買った人は3か月を無料で試せる。大学の学生と教職員は月額480円になる。
- 会社のApple AccountでApple Creator Studioに申し込める?
- 管理対象Apple Accountでは申し込めない。Appleのサポートページは、登録に個人用Apple Accountが必要だと書いている。会社でMacやiPadを管理している場合は、社員が個人のアカウントで払う形になりやすい。経費として認めるかを先に決めておくと迷わない。
- Apple Creator Studioを解約したら作ったスライドはどうなる?
- Keynote・Pages・Numbersの本体と作った書類は、解約したあとも使える。止まるのは加入者向けのインテリジェンス機能で、請求期間が終わるまではAIも含めて使える。作ったファイルは開けるので、後から入り直しても作業を続けられる。
この記事の出典
補助資料
- [1]The Vergeこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月28日
