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「閲覧先12件がOpenAIへ」ChatGPTの計測コードが送っていた

読了 約5分
空を映したガラス張りのビル外壁に、OpenAIのロゴマークと社名が立体的に掲げられた写真。「閲覧先12件がOpenAIへ」ChatGPTの計測コードが送っていた
この記事の要点

セキュリティ調査者Buchodiが報告した。ChatGPTを使ったあとにOpenAIの計測コードを入れた別サイトを開くと閲覧先とChatGPTの識別子がOpenAIへ送られる。Android Chromeで12サイトを確認した。

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12サイト同じ識別子の送信を確認

広告計測コードがChatGPTの識別子を外部サイトから持ち出す

セキュリティ調査者Buchodiが2026年9月25日に報告した。ChatGPTを使ったあと別のサイトを開くとOpenAIへ閲覧情報が送られる場合がある。

しくみはこうだ。ChatGPTを使うとブラウザに「__obi」というクッキーが保存される。発行元はOpenAIの「bzr.openai.com」だ。OpenAIはChatGPTの広告の成果を測るためにMeasurement Pixelという計測コードを広告主へ提供している。このコードを入れた外部サイトを同じブラウザで開くとページのURLと__obiがOpenAIの計測サーバーへ送信される。

Measurement Pixelにはページの閲覧だけでなくカートへの追加や購入といったイベントも送れる。「Automatic advanced matching」を有効にするとメールアドレスや電話番号をハッシュ化して送信する機能もある。

これまでの流れ
  1. 9/14BuchodiがOpenAIに__obiクッキーの分類について問い合わせ
  2. 9/25Buchodiが調査結果を公開。OpenAIからの具体的回答はまだない

12サイトから同じ識別子がOpenAIへ飛んでいた

BuchodiはAndroid版Chromeで検証した。オンラインショップやイベント予約サービスなど12サイトで同じ__obiがOpenAIへ送られる様子を確認している。

送信されたURLではクエリ文字列(?以降の部分)は削除されていた。ただしパス部分はそのまま残っていた。商品ページや記事ページの閲覧先はわかる状態だ。

さらにBuchodiが取得したトークンにはChatGPTアカウントを示す値と__obiが同時に含まれていた。この2つを突き合わせれば「どのChatGPTユーザーが外部のどのページを見たか」をOpenAIが把握できる可能性がある。

外部サイトからOpenAIへ送られるもの

項目 送信 備考
URLのパス ○ 商品ページや記事の閲覧先がわかる
クエリ文字列 × ?以降は削除されていた
__obi識別子 ○ ChatGPTアカウントとの紐づけに使われうる
メール・電話番号 △ advanced matching有効時のみ(ハッシュ化)
データ:Buchodiの検証 / 制作:AInformation

MetaやGoogleの広告追跡と何が違うのか

広告主サイトの閲覧や購入を配信元へ送るしくみ自体はMetaやGoogleも持っている。Measurement Pixel自体もOpenAIが公式に説明している機能だ。

問題はChatGPTアカウントとの紐づけにある。利用者はAIに質問しただけでChatGPTの会話とは無関係な外部サイトの閲覧まで追跡対象になるとは想定していない。OpenAIのクッキーポリシーでは__obiを「アナリティクス(分析)クッキー」に分類しているが広告計測に使われている点をBuchodiは疑問視している。

Buchodiは9月14日にOpenAIへ問い合わせた。サポートからは社内で確認するとの回答があったが具体的な説明はまだ出ていない。追加の回答があれば記事を更新するとBuchodiは述べている。

確認する方法と止め方

ブラウザのクッキー一覧で「bzr.openai.com」を探せば__obiの有無を確認できる。Chromeならデベロッパーツールの「Application」→「Cookies」で見つかる。

__obiを手動で削除すれば追跡の連鎖は切れる。ただしChatGPTを再び開けばクッキーは再発行される可能性がある。ブラウザの設定でサードパーティクッキーをブロックするか、ChatGPTと日常のブラウジングでブラウザを使い分けるのが確実だ。

この記事に出てくることば
Measurement Pixel
広告主が自社サイトに埋め込む計測用のコード。ページの閲覧や購入などのイベントを広告配信元に送信する。MetaピクセルやGoogleタグと同じ役割
__obi
ChatGPTを使ったときにブラウザに保存されるクッキー。OpenAIはアナリティクス用と分類しているが広告計測にも関わっている可能性がBuchodiから指摘されている
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

ChatGPTで質問しただけで外部サイトの閲覧先がアカウントに紐づきうるという指摘だ。法人がChatGPTを業務で導入している場合は社員の外部閲覧行動の一部がOpenAIに渡る可能性がある。Enterprise版でも同じ__obiが発行されるかはまだわかっていない。プライバシーポリシーの見直しと利用ガイドラインへの追記を検討したい。

よくある質問
自分のChatGPTアカウントでも追跡されているのか
ChatGPTをブラウザで使ったあとにMeasurement Pixelを導入したサイトを同じブラウザで開いた場合にOpenAIへ情報が送られる可能性がある。BuchodiはAndroid版Chromeで12サイトでの送信を確認した。デスクトップ版Chromeやその他のブラウザでも同じ挙動になるかはまだ検証されていない。ChatGPTのアプリ版を使っている場合はブラウザのクッキーとは別の仕組みのため影響は不明だ。
MetaやGoogleの広告追跡と何が違うのか
広告計測のしくみ自体はMetaのピクセルやGoogleのコンバージョンタグと同じだ。違いはChatGPTというAIチャットの利用が追跡の起点になる点にある。MetaやGoogleはSNSや検索の利用者を追跡するがChatGPTの場合はAIに質問しただけで広告の追跡対象になりうる。__obiがOpenAIのクッキーポリシー上「アナリティクス」に分類されており広告計測用クッキーとして明示されていない点もBuchodiが指摘している。

この記事の出典

補助資料

  • [1]GIGAZINEGIGAZINE・補助的な二次資料・確認 2026-09-25この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年9月25日

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