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Meta、Muse用SDKを2種類公開 日本のiPhoneはつなげない

読了 約7分
Metaのロゴが黒い画面に出ているスマホと、大きなMetaの文字の前にいるぼやけた男性の写真。Meta、Muse用SDKを2種類公開 日本のiPhoneはつなげない
この記事の要点

Metaは10月2日、Museとつなぐ機器を自作できるMuse GadgetsのSDKを公開しました。ESP32やRaspberry Piで動きますが、つなぐにはMuseのアプリが要ります。日本のApp Storeにはそのアプリが無く、iPhoneでは登録まで進めません。

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5,000台Metaが作ったHome Link
7種類公式サイトの作例の機器
2種類公開したSDK

MetaがSDKを2種類公開 ESP32とPiをMuseにつなぐ

Metaは10月2日(米国時間)、AIエージェント「Muse」とつなぐ機器を自分で作るサイドプロジェクト「Muse Gadgets」を発表しました。市販のESP32のボードやRaspberry PiにSDKを入れると、手持ちの画面やボタンとセンサーをMuseにつなげます。SDKとファームウェアはApache License 2.0で、GitHubのリポジトリ「muse-gadget-sdk」に公開されました。

SDKはESP32向けとLinux向けの2種類です。Linux版はRaspberry PiなどをMuseの機器にするもので、システム管理やHome Assistantの操作を任せられるとMetaは説明しています。Museそのものは9月に米国で提供が始まったAIエージェントです。

Home Linkの無料は米国の有料会員だけ

Metaは自社の機器「Muse Home Link」も用意しました。自宅のWi-Fiにつなぐと、手持ちの対応機器やローカルのHTTP APIを持つ自作機器にMuseが届きます。米国のMuseの有料会員に1人1台まで無料で配り、10月から先着順で出荷します。

The Vergeによると、Meta Superintelligence LabsのNat Friedman氏はHome Linkを5,000台作ったと明かしました。

Muse Gadgetsの公式サイト
Muse Gadgetsの公式サイト / 出典:gadgets.muse.ai / 制作:AInformation
これまでの流れ
  1. 9月Metaが米国でMuseの提供を始める
  2. 10/2Muse GadgetsとSDKをGitHubで公開
  3. 10/3日本のApp StoreではMuseのページが見つからない
  4. 10月Home Linkを米国の会員へ先着順で出荷

日本のApp Storeでは見つからない iPhoneはつなげない

日本のApp StoreではMuseのアプリが見つからず、iPhoneからは自作の機器をMuseにつなげません。GitHubの説明書(README)によると、どの機器もペアリングにSDKトークンとスマホのMuseアプリが要ります。

AInformationは10月3日に日本のApp StoreでMuseのアプリ「Muse from Meta」のページを開きました。本文に出たのは「お探しのページは見つかりませんでした」の1行だけです。名前で検索しても候補に出てこなかったので、登録の手順に進めません。

米国のApp Storeでは同じアプリが無料で配られ、仕事効率化のランキングで1位でした。Android向けのGoogle Playのページは日本からも開けましたが、入れられるかまでは確かめていません。

必要なもの 公式の説明(GitHub・公式サイト) AInformationの確認(10月3日)
SDKとファームウェア Apache License 2.0でGitHubに公開 日本からも開けて読める
SDKトークン 公式サイトのアカウント画面で発行する。どの機器も必須 発行画面はログインしないと使えない
Museのアプリ 開発者モードをオンにして機器を追加する 日本のApp Storeではページが見つからない
Muse Home Link 米国の有料会員に1人1台まで無料 日本向けの案内は無い

公式の説明はGitHubのREADMEと公式サイトから整理し、右の列はAInformationが10月3日に日本から開いて確かめた結果です。

App Storeの日本のページの画面。Muse from Metaのページを開くと「お探しのページは見つかりませんでした」と表示される。表示を赤枠で囲んだ
日本のApp StoreでMuseのアプリのページを開いた画面(10月3日)

Linux版はsudoまでMuseに渡る 社内では権限を絞る

Linux版を入れたマシンでは、Museがシェルのコマンドを動かせます。GitHubの説明書には4つの命令が並び、「system.run」はコマンドを実行して結果を返します。

命令はインストールしたアカウントの権限のままで動く仕組みです。「そのアカウントがsudoを使えるならMuseも使える」というのが説明書の書き方です。9月にはMac版のMuseが記者の私的なメッセージを読んだという指摘が出て、Metaは反論しました。

日本で提供が始まって会社で試すなら、sudoの無い専用のアカウントで入れるのが無難です。インストーラーには別のアカウントを指定する「–run-as」があります。

トークンの発行画面は「個人のいじり用」と断っている

SDKトークンの発行画面には、このSDKは個人のいじり用でサポートのある製品ではないと書かれています。予告なく変わったり止まったりすることもあるとしていて、業務の仕組みに組み込む前提ではありません。ペアリングにはメーカーの確認が無く、間に入る攻撃を防げないので信頼できるネットワークで設定するよう説明書は求めています。

Muse Gadgetsの公式サイトの画面。Muse Home Linkの申し込みの下にある米国のみ・1人1台・10月出荷の行を赤枠で囲んだ
Muse Home Linkの申し込み欄。無料は米国の有料会員だけ(公式サイト・10月3日)

今できるのはGitHubで読むまで 会社で試すなら3つ決める

日本の読者が今できるのは、GitHubでコードと説明書を読むところまでです。説明書によると、ESP32版はボードが無くても画面をシミュレーターで確かめられます。

  • AIエージェントに渡すアカウントは権限を絞った専用のものにする
  • 検証用の機器は社内のファイルサーバーと同じネットワークに置かない
  • SDKトークンが漏れたら公式サイトで無効にして作り直す担当を決める

公式サイトの作例は7種類で、テレビのHDMI端子に挿すスティック型も近日公開とされています。次の焦点はMuse本体の日本での提供で、アプリが日本のApp Storeに並ぶかが最初の目安になります。

GitHubのLinux Device SDKのREADMEの画面。system.runなど4つの命令の表と、sudoが使えるならMuseも使えるという段落を赤枠で囲んだ
Linux Device SDKの説明書。Museが使う4つの命令とsudoの注意(10月3日)
この記事に出てくることば
SDKトークン
自作の機器をMuseにつなぐときに要る鍵。公式サイトのアカウント画面で発行し、ファームウェアの中に入れて使う
開発者モード
Museのスマホアプリの設定にある切り替え。オンにすると自作の機器をMuseGadgetの名前で探して追加できる
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

検証用のRaspberry Piが情報システム部門の目の届かない所で社内ネットワークにつながる例は少なくないとみています。Linux版はインストールしたアカウントの権限をそのままMuseに渡すので、sudoの付いた共用アカウントで入れると社内のファイルサーバーまで届きかねません。日本で使えるようになる前に、AIエージェント用には権限を絞った専用のアカウントを作るという1行を社内の決まりに足しておきたいところです。

よくある質問
Muse Gadgetsは日本で使える?
10月3日の時点では日本からつなぐのは難しい状況です。どの機器もペアリングにSDKトークンとスマホのMuseアプリが要ります。AInformationが日本のApp StoreでMuseのアプリのページを開くと「お探しのページは見つかりませんでした」と出ました。SDKのコードはGitHubで公開されているので、読むことと手元で書き換えることはできます。
Muse Home Linkは無料でもらえる?
米国でMuseの有料プランを契約している人だけが無料でもらえます。1人1台までで、10月から先着順で出荷されます。公式サイトの申し込みは注文ではなく順番待ちの登録です。The Vergeによると、Metaが作ったのは5,000台です。日本向けの案内は10月3日の時点で公式サイトに見当たりませんでした。
Raspberry PiにLinux版を入れるとMuseは何ができる?
シェルのコマンドを動かし、ファイルの読み書きと機器の状態の報告ができます。GitHubのLinux Device SDKの説明書には4つの命令が並び、ファイルは64KBずつ扱います。命令はインストールしたアカウントの権限のまま動くので、sudoが使えるアカウントならMuseもsudoを使えます。会社の機器で試すならsudoの無い専用のアカウントで入れるのが無難です。
Muse Gadgetsに対応する機器は?
ESP32を積んだ市販のボードと、Raspberry PiなどのLinuxマシンです。公式サイトの作例には7種類が載っていて、WaveshareのESP32-S3-Touch-AMOLED-1.75CやRaspberry Pi 5が入っています。GitHubのESP32版の説明書には動作するボードが12種類並んでいます。テレビのHDMI端子に挿すスティック型は近日公開とされています。

この記事の出典

補助資料

  • [1]ITmedia AI+ITmedia AI+・補助的な二次資料・確認 2026-10-03この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年10月3日

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