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Stability AI、大手3社と音楽AIに集中 無料は商用に使えない

読了 約8分
ソニーなど大手3社が7,600万ドル出資。Stability AIは音楽の道具づくりへ
この記事の要点

Stability AIが音楽のプロ向けのAI道具づくりに軸を移します。8月下旬にはソニーなど大手3社から出資と学習用の曲の許諾を受けました。AInformationが料金ページを開くと、Stable Audioの無料プランは非商用で商用は月12ドルからでした。

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学習の許諾があれば音楽AIを仕事に使いますか?

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7,600万ドル8月下旬に集めた資金
8,000万ドル2年前の救済の出資

Stability AIが音楽に集中 大手3社は出資し曲も許諾した

画像生成AIのStable Diffusionで知られるStability AIが、音楽のプロ向けのAI道具づくりに軸を移します。出資者のショーン・パーカー氏が、米メディアのThe Informationに明かしました。

8月下旬には7,600万ドルの資金を集めました。出資したのはソニー・ワーナー・ユニバーサルなどで、この3社は自社の曲を学習に使うことも認めています。パーカー氏は「今回はルールを守る」と話しています。

パーカー氏は音楽共有サービスNapsterの共同創業者です。許可を取らずに先に動いたやり方は前回うまくいかなかったと、本人も認めています。生成AIの学習データをめぐっては、新聞社が提訴した例もあります。

2年前には、使いすぎと社内の混乱で倒れかけたStabilityへの8,000万ドルの救済に加わりました。創業者のエマド・モスターク氏が退き、今はパーカー氏の古い友人のプレム・アッカラジュ氏がCEOです。

TechCrunchは、Stabilityがその後に新しい音声モデルを3つと音楽の編集ソフトを出したと伝えています。文章で指示すると、歌の入らない曲を丸ごと1本か短いフレーズで作れる仕組みです。次の更新では鼻歌やビートボックスで生成を操れるようになると、パーカー氏は話しています。

AInformationが公式サイトを開くと、5月20日に出たStable Audio 3.0は4つのモデルからなっていました。重みを公開して誰でも落とせるのは、そのうち3つです。どれも許諾を得た音だけで学習したと公式は説明しています。

Stability AIの公式サイト
Stability AIの公式サイト / 出典:stability.ai / 制作:AInformation
これまでの流れ
  1. 5/20Stable Audio 3.0を公開、重みは3つ公開
  2. 8月下旬ソニーなどから7,600万ドルを調達
  3. 10/2パーカー氏が音楽のプロ向けへの転換を語る
  4. 10/3無料プランは非商用、Windows版はまだ

Stable Audioの無料は非商用 商用は月12ドルからだ

Stable Audioのサイトで作った曲を仕事に使うなら、月12ドルのSolo以上が要ります。AInformationが10月3日に公式の料金ページを開くと、無料プランには「個人の非商用の利用」と書かれていました。商用のライセンスが付くのは有料の4つのプランだけです。

プラン 月額(公式) 円にすると(AInformation換算) 1曲まるごとの生成(公式の目安) 商用(公式)
Free 0ドル 0円 月12回ほど 不可(個人の非商用)
Solo 12ドル 約1,892円 月165回ほど 可
Session 30ドル 約4,730円 月450回ほど 可
Producer 90ドル 約14,190円 月1,500回ほど 可
Studio 199ドル 約31,376円 月3,500回ほど 可

月額と生成の目安と商用の可否は、公式の料金ページを10月3日に開いて写しました。円は欧州中央銀行の10月2日の値(1ドル157.67円)でAInformationが換算しています。

無料プランは月50クレジットで、パートを分けて作る生成なら月8回ほどです。有料のプランはどれも1回で最長6分まで作れます。

重みを公開した3つは自分で動かせば商用に使える

同じStable Audio 3.0でも、重みを公開したSmall SFX・Small・Mediumの3つは扱いが違います。公式の発表によると、Stability AI Community Licenseのもとで作った音は配ることも売ることも自由です。年間売上が100万ドルを超える組織は、別にEnterpriseの契約が要ります。

無料のまま仕事に使うなら、モデルを自分のパソコンやサーバーで動かすことになります。

Stable Audioの公式の料金ページの画面。Freeは0ドルで月50クレジット・個人の非商用の利用、Soloは月12ドルで商用ライセンス付き。この2か所を赤枠で囲んだ
Stable Audioの料金ページ。無料は個人の非商用で商用は月12ドルのSoloから(10月3日)

DAW用プラグインはMacだけ Windows版はまだ出ていない

曲づくりのソフトの中で使うStable Audioのプラグインは、10月3日の時点でMac版しかありません。公式のページではMac向けのVST3とAUを配っていて、Windows版とAAX形式は近日公開の扱いでした。AInformationがWindows版のボタンを押すと、「Coming soon」と出るだけでした。

Mac版はApple SiliconとIntelのどちらのMacでも動き、Logic ProやAbleton Liveの中で楽器のように使えます。曲のテンポに合わせて長さを決め、できた音をトラックへドラッグする作りです。ネットにつながない作業向けに、手元で動く約1.7GBの音楽用モデルも用意されています。

ブラウザの言語を日本語にして開いても、サイトもプラグインのページも英語のままでした。Windowsのパソコンで動画や広告の音を作る会社は、今はサイトの画面から作ることになります。

Stable Audioのプラグインの公式ページの画面。Download for Macのボタンは白く、Download for Windowsのボタンは灰色で押すとComing soonと出る。Windowsのボタンを赤枠で囲んだ
Stable AudioのDAW用プラグインのページ。Windows版のボタンは灰色のまま(10月3日)

無料の50クレジットで試す 納品物に使うなら先に契約する

まずは無料プランで、自分の用途に合う音が作れるかを試すのが早そうです。仕事で使う音は試しに作った分を流用せず、Solo以上に入ってから作り直します。AIで作った素材の扱いでは、出版社が謝罪した例もあります。

AInformationが料金ページを直接見た音楽AIの18本のうち、無料で試せるのは14本で日本円で払えるのは5本です。料金が分かった15本の中央は月1,575円でした。Stable AudioのSoloはこれより高く、支払いもドル建てです。

AInformationのツールDB(9月28日時点)では、同じく音楽を作るUdioは月10ドルです。月額だけならUdioのほうがSoloより2ドル安くなります。為替で請求額が動かない点では、日本円で払えるSunoのほうが予算を立てやすいです。

一方で学習に使った音の許諾を公式に明かしている点では、Stable Audioが勝っています。日本の制作現場に広がるかどうかは、Windows版と日本語の画面がそろうかで決まりそうです。

Stable Audioのプラグインの公式ページの画面。Available on Macの欄にMac向けのVST3とAUは公開中でAAXとWindowsは近日公開と書かれている。その文を赤枠で囲んだ
プラグインのページの対応欄。AAXとWindowsは近日公開(10月3日)

AInformation調べ音楽を作るAIツールはいくらで使えるか

ツール 月あたり 無料
GeminiGoogle AI プラン最安 725円/月Google AI Plus ○
ElevenLabs $6/月スターター/約945円 ○
LALAL.AI 1,185円/月Lite/年払い ○
Suno 1,500円/月Pro ○
Adobe Firefly 1,580円/月Firefly Standard ○
SOUNDRAW 1,650円/月Creator ×
Moises —有料プラン ○
Soundful $4.99/月Plus/約786円/画面は英語 ○

2026年9月30日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのツールを使える一番安い有料プランの月あたり。音楽を作るAIツール18本のうち、日本円で払えるのは5本、無料で試せるのは14本。外貨は1ドル157.52円で換算

この記事に出てくることば
DAW
曲の録音や編集や仕上げをするソフト。Stable AudioのプラグインはLogic ProやAbleton Liveの中で楽器のように動く
Stability AI Community License
重みを公開したStable Audio 3.0に付く使用条件。作った音を配ったり売ったりでき、年間売上100万ドル超の組織は別の契約になる
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

動画や広告の制作を受ける会社では、BGMをAIで作るとき最初に聞かれるのは学習に使った音の出どころです。Stable Audioは許諾を得た音だけで学んだと公式に書いているので、社内の承認は通しやすいとみています。気をつけたいのは、担当者が無料プランで試した音がそのまま納品物に混ざることです。試す人と納品する人が別の会社は、使うプランを先に決めておかないと規約違反に気づけません。

よくある質問
Stable Audioは商用利用できる?
サイトの有料プランなら商用利用できます。月12ドルのSolo以上には商用ライセンスが付き、無料プランは個人の非商用に限られます。重みを公開したStable Audio 3.0のSmallとMediumは、Stability AI Community Licenseのもとで作った音を配ったり売ったりできます。年間売上が100万ドルを超える組織は、別にEnterpriseの契約が要ります。
Stable Audioは無料でどこまで使える?
無料プランは月50クレジットで、1曲まるごとの生成なら月12回ほどです。パートを分けて作る生成なら月8回ほどになります。作った音は個人の非商用に限られるので、動画や広告に使うならSolo以上が要ります。Soloは月12ドルで、AInformationの換算では約1,892円です。
Stable AudioのプラグインはWindowsで使える?
10月3日の時点では使えません。公式のプラグインのページで配っているのはMac向けのVST3とAUだけで、Windows版とAAX形式は近日公開の扱いでした。AInformationがWindows版のボタンを押すと「Coming soon」と出るだけでした。Mac版はApple SiliconとIntelのどちらでも動き、Logic ProやAbleton Liveで使えます。
Stable Audioは鼻歌で曲を作れる?
10月3日の時点ではまだできません。TechCrunchによると、出資者のショーン・パーカー氏は鼻歌やビートボックスで生成を操れる更新を予告しています。提供の時期は示されていません。今は文章で指示して、歌の入らない曲を丸ごと1本か短いフレーズで作る形です。

この記事の出典

補助資料

  • [1]TechCrunchTechCrunch・補助的な二次資料・確認 2026-10-03この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年10月3日

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