GoogleでフォローするGoogle検索でAInformationの記事が出やすくなります
Museの利用者は1000万人 使わない人の情報も入るとMetaが明記
MetaのAIエージェント「Muse」を使っていない人の情報も、Museに渡ることがある。Metaは非利用者向けのヘルプでそう説明している。米ZDNETはこの点を取り上げ、Museの利用者とやりとりしただけで自分のデータが処理されうると指摘した。
Museは2026年9月に出た個人向けのAIエージェントで、メールやカレンダーとつないで作業を代わりにこなす。Metaは第3四半期の決算説明会で、利用者が1000万人を超えたと明かした。そのうち約25%が毎日使っている。
ZDNETの記者が試すと、Museは連絡先とカレンダーとメールへのアクセスを求めた。ログイン情報やパスワードの保存まで勧めてきたという。利用者がオプトアウトしない限り、AIモデルの訓練にも既定で使われる。

Connectorsで3つのSNSが自動でつながる メッセージの中身も読む
非利用者の情報が入る入口はConnectors(コネクター)だ。Museが動くMetaのクラウド上の仮想マシンと外部のサービスをAPIでつなぐ仕組みで、ZDNETはここを問題にしている。
Museのアカウントがアカウントセンターと同じ認証情報なら、Facebook・Instagram・Threadsは自動でつながる。利用者がメッセージの要約や返信の下書きを頼めば、Museはメッセージアプリやメールの中身を読む可能性がある。
そこには相手側の旅行の予定や病気の話も含まれうる。仕事やお金の悩みも同じだ。相手はMuseに同意もしていなければ使ってもいない。Epic.orgのCalli Schroeder氏は、Metaが保護策を強めなければMuseは「積極的に利用を避けたとしても」人々にとって悪夢になると警告している。
Museはウェブ上の公開情報を集めることもある。Metaは、どんな情報が入るかは利用者が選ぶので正確には予測できないとしている。AIエージェントに広い権限を渡す危うさは、AnthropicがClaudeの無断アクセスを認めた件でも表に出た。

日本語のヘルプで確かめた 消してと頼む権利は届きにくい
使っていない人が自分で止める設定は、Metaのヘルプに出てこなかった。AInformationは11月5日に、Metaの日本語ヘルプ「Museを利用していない方向けの情報」を開いて中身を確かめた。
Metaは非利用者の情報をMetaアカウントとひも付けず、個人を特定できる形でも保存しないと書く。一方で、データ主体の権利に応じられるのはアカウントにひも付いた情報か特定できる形で保存した情報だけだという。2つを読み合わせると、非利用者の情報は消去などの申請の対象から外れやすい。
書いてある窓口は2つだ。1つはAIの回答に第三者の個人情報が出たときの報告フォームで、EUや英国など13の国と地域には専用のフォームがある。日本は「その他のすべての国」の側に入る。もう1つはMuseが店へ代わりに電話をかける機能を断るフォームだ。この機能はテスト中で、断れるのは電話番号を公開している店になる。
アプリは日本でも入れられる。11月5日に日本のApp Storeを開くと、Muse from Metaは無料(アプリ内課金あり)で18歳以上が対象だった。仕事効率化の1位に入り、評価は3.7万件ある。日本の取引先や同僚が使い始めていてもおかしくない。

Museを使う相手がいる職場 社外秘を送る前に決めておく2点
Museを入れた人とメッセージをやりとりすると、こちらが書いた内容もMetaのクラウドに渡る可能性がある。営業や採用の担当は、相手の端末で何が動いているかまでは選べない。
まず、顧客名や金額などの社外秘はInstagramやFacebookのメッセージで送らない線を引いておきたい。次に社員がMuseを入れるときは、会社のメールとカレンダーをつながない決まりを先に作るのが有効だ。
自分で入れて試す人は、AIの訓練への利用を先にオプトアウトしておくとよい。連絡先の相手をどこまで巻き込むかは、つなぐサービスの数で決まる。

- Connectors
- Museが動くMetaのクラウド上の仮想マシンと外部のサービスをAPIでつなぐ仕組み。FacebookやInstagramは自動で接続される
企業のAI導入を手伝っていると、社員が個人のスマホに入れたAIアシスタントへ会社のメールをつなぐ例をよく見る。Museはその相手側にまで話が及ぶのが厄介だ。情報システム部門が社内の端末を固めても、これは防げない。取引先の担当者がMuseにDMの要約を頼めば、こちらが書いた見積もりの話もMetaのクラウドを通る。社外とのやりとりはMetaのDMを使わず、記録の残る社用の窓口へ寄せる決まりを今のうちに作っておきたい。非利用者が権利を求める道筋は、まだはっきりしないとみている。
- Museを使っていなくても情報は渡るのか
- 渡ることがある。Metaは日本語のヘルプで次のように説明している。Museの利用者が他のアプリをつないだり情報を渡したりすると、使っていない人の情報も含まれうる。たとえば利用者がカレンダーをつなぐと、会議の出席者の名前や予定の中身がMuseへの依頼や答えに入る。ウェブ上の公開情報を集める場合もある。
- Museに入った自分の情報は消してもらえるのか
- 難しい可能性が高い。Metaがデータ主体の権利に応じるのは、Metaアカウントにひも付いた情報か個人を特定できる形で保存した情報だけだ。一方でMetaは非利用者の情報をアカウントとひも付けないと書いている。AIの回答に自分の個人情報が出たときは専用フォームで報告できる。日本は「その他のすべての国」のフォームを使う。
- Museは日本で使えるのか
- 使える。11月5日に日本のApp Storeを見ると、Muse from Metaは無料で入れられアプリ内課金がある。対象は18歳以上で、仕事効率化の1位に入っていた。世界の利用者は1000万人を超え、約25%が毎日使っているとMetaが決算説明会で明かしている。
この記事の出典
補助資料
- [1]ZDNET Japanこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年11月5日
