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Claude Personal Financeは2年分を読むが米国だけだ

読了 約6分
銀行16行・2年分の取引を読む。米国版Personal Financeだけ
この記事の要点

AnthropicはClaudeに家計管理の「Personal Finance」をβ版で追加した。銀行口座を最大16行つなぎ、2年分の取引から支出の内訳や二重請求を拾う。対象は米国のPro・Max・Ultraだけで、日本の銀行はつなげない。

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16行つなげる銀行の上限
2年分読める取引履歴

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Claudeに「Personal Finance」β版 口座は最大16行つなげる

Anthropicは11月5日(現地時間)、Claudeに家計管理の新機能「Personal Finance」を追加した。銀行やクレジットカードの口座をつなぐと、自分のお金の状況をふだんの言葉で聞ける。

始めるにはサイドバーの「Personal Finance」を開き、Plaidを通して口座をつなぐ。つなげるのは最大16行で、Claudeは残高と最大2年分の取引履歴を読んで答える。Web版とデスクトップアプリ、iOSとAndroidのアプリで使える。

「今月のお金はどこに消えた?」と聞くと、全口座の支出を合計して家賃・光熱費や食費などに分けて見せる。前の月との比べや給料日までにいくら残るかも続けて聞ける。Anthropicが示した例では、給料日までに引き落とされる4件の支払いとそのあとに残る金額を出していた。

複数の口座をまたいで二重請求や思わぬ手数料も拾う。1年かけて少しずつ上がっていた料金にも気づかせる。週ごとの支出グラフや支払期日のカレンダー、ダッシュボードも作れる。

Claude Personal Financeの公式発表
Claude Personal Financeの公式発表 / 出典:claude.com / 制作:AInformation
これまでの流れ
  1. 5月OpenAIがChatGPTの資産管理機能を米国Proへ
  2. 11/5AnthropicがPersonal Financeをβ版で公開

使えるのは米国のPro・Max・Ultra 日本の銀行はつなげない

日本の利用者は、いまはこの機能を使えない。提供先は米国のPro・Max・Ultraの利用者で、β版として順次広げている。The Next Webによると、つなげる銀行も米国の銀行に限られる。日本での提供時期は、発表と各社の報道を読んでも出てこなかった。

Claudeが口座に触れるのは読み取りだけだ。お金を動かすことも管理することも投資することもできない。銀行のパスワードはClaudeに渡さず、Plaidの画面で銀行に直接ログインする形をとる。

Anthropicはこの機能を投資の助言ではないとしている。Claudeは間違えることもあるので、大事な数字は元の取引記録や銀行の情報で確かめるよう呼びかけている。

Claudeが口座を読む仕組み。銀行に直接ログイン。パスワードはClaudeに渡さない。Plaidがつなぐ。読み取りだけの権限で接続。Claudeが答える。残高と最大2年分の取引を読む。ただし 送金・管理・投資はできない。接続はmy.plaid.comからも切れる。使えるのは米国のPro以上だけ。AInformation編集部が作ったイラスト図解(仕組みの矢印図(入口→仕組み→結果))
Claudeが口座を読む仕組み / 制作:AInformation

ChatGPTとの差は学習と広告 ハブの中の会話は学習に使わない

同じ形の機能はOpenAIが先に出している。5月にChatGPTの資産管理機能のプレビューを米国のProプラン向けに公開し、こちらもPlaidで口座をつなぐ。The Next Webによると、最初の対象は月200ドルのProだった。

違いが出るのは学習と広告だ。ClaudeはPersonal Financeの専用画面(ハブ)の中の会話をモデルの学習に使わない。口座のデータを使った会話はメモリ機能に保存されず、あとで過去のチャットを探す対象にも入らない。

ChatGPTのほうは、ふだんのデータの設定がそのまま当てはまるとEngadgetは伝えている。ChatGPTに学習させない設定を変えていない人は、家計の会話も学習に回る扱いになる。広告もChatGPTには出始めているが、Personal Financeには広告もスポンサー付きのおすすめも出ない。学習の扱いはClaudeのほうが手間が少なく、設定を触らなくてもハブの中の会話は学習から外れる。

項目 ChatGPTの家計機能 Claude Personal Finance
公開 5月(プレビュー) 11月5日(β版)
最初の対象 米国のPro(月200ドル) 米国のPro・Max・Ultra
口座のつなぎ方 Plaid Plaid(最大16行)
学習への利用 ふだんのデータの設定に従う ハブの中の会話は使わない
広告 ChatGPTに出始めている 広告もスポンサー付きのおすすめも無い

表はAnthropicの発表とITmedia NEWS・The Next Web・Engadgetの報道をもとにAInformationが整理した。

Claude Personal Financeでできること。Claude。β版。できる。支出をカテゴリに分ける。二重請求や手数料を見つける。給料日までの残りを出す。できない。お金を動かす・投資する。投資の助言をする。日本の銀行とつなぐ。ハブの中の会話は学習に使わない。AInformation編集部が作ったイラスト図解(1本のできる/できない)
Claude Personal Financeでできること / 制作:AInformation

接続を切っても回答は残る 共有リンクは自分で消す

口座の接続はいつでも外せる。外すとClaudeはその口座のデータを読めなくなり、Plaidの管理サイト「my.plaid.com」からも切れる。Claudeのアカウントを消すと銀行との接続も自動で外れる。

見落としやすいのは、すでに出た答えの扱いだ。過去の回答はチャットや共有リンクなどに残るので、要らなければ利用者が1つずつ消す必要がある。

操作 どうなるか
口座の接続を外す Claudeはその口座のデータを読めなくなる
my.plaid.comで切る 同じく接続が外れる
Claudeのアカウントを消す 銀行との接続も自動で外れる
過去の回答と共有リンク 残る。利用者が1つずつ消す

米国で使える人は、家計の数字が入った答えを共有リンクで人に渡さない決まりを先に作っておきたい。日本の利用者がいまできるのは、ハブの外の会話に当てはまるふだんのClaudeの学習の設定を見直すことだ。Anthropicはこの機能を「最初の一歩」と呼び、資格を持つ専門家や金融機関と組む形も探っている。

この記事に出てくることば
Plaid
銀行やカードの口座とアプリをつなぐ米国の金融データ接続サービス。利用者は銀行に直接ログインし、アプリにはパスワードを渡さない
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

読み取りだけ・学習に使わない・メモリに残さないという3つの線は、会社がAIに財務データを渡すときの線引きの手本になりそうだ。一方で盲点は共有リンクだ。接続を切っても答えに出た金額は残る。経理や総務がClaudeで数字を扱う会社は、共有リンクを社外に出さない決まりを先に作っておきたい。日本で出るのはまだ先とみている。それまではClaudeに家計や会社の数字を貼るとふだんの設定で扱われる点を、社内に伝えておくと迷わない。

よくある質問
Claude Personal Financeは日本で使える?
11月6日時点では日本では使えない。提供先は米国のPro・Max・Ultraの利用者で、β版として順次広げている。つなげる銀行も米国の銀行に限られ、Plaidを通して最大16行まで接続できる。日本での提供時期はAnthropicの発表に書かれていない。
Claudeにつないだ口座のデータは学習に使われる?
Personal Financeの専用画面(ハブ)の中の会話は学習に使われない。口座のデータを使った会話はメモリにも保存されず、あとで過去のチャットを探す対象にも入らない。ただしハブの外でClaudeに伝えた内容には、ふだんのプライバシー設定が当てはまる。
口座の接続を切ると過去の回答も消える?
消えない。接続を外すとClaudeはその口座のデータを読めなくなるが、すでに出た回答はチャットや共有リンクに残る。要らなければ利用者が1つずつ消す必要がある。Claudeのアカウントを消すと銀行との接続は自動で外れ、Plaidの管理サイトmy.plaid.comからも切れる。
ChatGPTの家計機能との違いは?
大きな違いは学習と広告だ。Claudeはハブの中の会話を学習に使わず、広告やスポンサー付きのおすすめも出さない。ChatGPTはふだんのデータの設定がそのまま当てはまり、設定を変えていなければ学習に回るとEngadgetは伝えている。ChatGPTの機能は5月に米国の月200ドルのProから始まった。

この記事の出典

補助資料

  • [1]ITmedia AI+ITmedia AI+・補助的な二次資料・確認 2026-11-06この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年11月6日

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