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Appleの技術者は1日200ドルまで 次は100ドルまで下がりうる
Appleは2026年10月、一部のエンジニアが1日に使えるAIの利用額の上限を300ドル(約4万7000円)から200ドル(約3万2000円)へ下げた。Bloombergが11月4日に関係者の話として報じ、GIGAZINEが11月5日に伝えた。GIGAZINEは「密かに」引き下げたと伝えている。
一部の開発チームでは100ドル(約1万6000円)まで下げる計画もある。エンジニア以外の社員はすでに1日100ドルが上限で、一部のチームは25ドル(約4000円)に絞る計画だ。業務でもっと使う必要がある社員は、上級幹部に例外を申請できる。
上限がどのAIツールにかかるのかは報じられていない。Appleの社員はClaude・ChatGPT・Geminiなど複数のAIを使える。コストを抑えるため、より安いモデルや端末の中で動くローカルモデルを勧められたチームもある。

- 1月末ガーマン氏がAppleはAnthropic頼みと発言
- 10月一部の技術者の上限を300ドルから200ドルへ
- 11/4Bloombergが上限の引き下げを報道
Appleの最低25ドルは1日分 アクセンチュアは1か月で29ドル
Appleでいちばん低い1日25ドル(約4000円)は、アクセンチュアが社員1人に認める1か月分に近い額だ。アクセンチュアはClaudeの利用を1人あたり月29ドル(約4600円)までに絞っている。Uberは1人あたり各ツール月額24万円を上限にした。
| 会社 | 上限 | 単位と対象 |
|---|---|---|
| Apple | 200ドル(約3万2000円)。100ドルへ下げる計画も | 1日・一部のエンジニア |
| Apple | 100ドル(約1万6000円)。25ドルへ下げる計画も | 1日・エンジニア以外 |
| アクセンチュア | 29ドル(約4600円) | 1か月・1人あたり |
| Uber | 24万円 | 1か月・1人あたり各ツール |
金額はGIGAZINEの11月5日の記事による。円の額はGIGAZINEの換算。Appleの額はBloombergの報道で、Appleは公表していない。
AInformationが料金ページで確かめた個人向けの定額と並べると、額の大きさが分かる。ChatGPTのGoは月1,400円で、ClaudeのProは月払いで22ドルだ。Appleの1日25ドルは、どちらの1か月分も1日で超える。
使い切る社員はほとんどいない それでも人員削減を心配する声
報道によると、上限を使い切る社員はほとんどいなかった。それでも今回の引き下げを広いコスト削減の兆しと受け止め、人員削減を心配する社員もいる。Appleの2026年度の研究開発費は前年度より32%増えている。
今年に入って、AIのトークンの使用量で社員の働きぶりを測る「トークンマキシング」が広がった。Metaには社員の使用量を順位付けする社内ランキングがある。TechCrunchは、請求が届いた各社が使える量を配る形へ切り替え始めたと書いている。
Claudeの法人版の上限は月単位 1日ごとの設定はヘルプに無い
Claudeの法人版で管理者が引ける上限は、どれも月単位だ。AInformationが11月5日にAnthropicのヘルプを2本読むと、グループに割り当てる上限は「ユーザーあたりの月間支出制限」と書かれていた。組織全体・席の種類ごと・社員1人ごとの上限も月の額で決める。
1日ごとに区切る設定は、2本のどちらにも出てこなかった。Appleのような1日の線をClaudeで引くなら、月の額に置き換えて考えることになりそうだ。Appleの内部情報に詳しいBloombergのマーク・ガーマン氏は1月末に、Appleが社内の業務でAnthropicのAIに大きく頼っていると話していた。
料金ページでは「ユーザーおよび組織レベルの支出管理」が付くのはClaude TeamとEnterpriseだけで、個人向けのFree・Pro・Max・Ultraには無い。Enterpriseは1席月20ドル(年払い・最低20席)に、使った分をAPIの単価で足す料金だ。

まず1人あたりの1日の使用額を見る 例外の申請先も決めておく
社員にAIを配っている会社は、上限を決める前に1人あたりの使用額を見ておきたい。Claudeなら管理画面の「組織設定 > 使用状況」で、上限の設定と上限で止まった人を確かめられる。
- 社員ごとの1日と1か月の使用額。上位の人が何に使っているか
- 上限を1日で切るか1か月で切るか。使うツールの管理画面で引ける単位か
- 上限を超えたい人の申請先。Appleは上級幹部が受ける
- 安い版のモデルや端末で動くモデルで足りる仕事はどれか
Appleでも上限を使い切る社員はほとんどいなかった。線を引く狙いが使いすぎの防止なのか費用の削減なのかを先に伝えておかないと、現場は人員削減の前ぶれと受け取りかねない。

- トークンマキシング
- AIに使ったトークンの量で社員の生産性を測る慣行。Metaには使用量を順位付けする社内ランキングがあると報じられている
日本企業の生成AI導入の相談でも、最初に決めるのは1人いくらまで使わせるかだ。ただ月の上限だけだと、月初に重い作業を回した人が中旬に止まりやすい。Appleが1日単位で切っているのは、この偏りを防ぐ狙いもありそうだ。Claudeの法人版のように月単位でしか引けないツールでは、月の額を小さめにして例外の申請を速く回すほうが現場は止まりにくい。上限と同時に、どの仕事をどのモデルに回すかの目安も配っておきたい。
- AppleのAI利用額の上限は1日いくら?
- 一部のエンジニアは1日200ドル(約3万2000円)が上限だ。2026年10月に300ドルから下げられ、一部の開発チームは100ドルまで下がる計画がある。エンジニア以外は1日100ドル(約1万6000円)で、一部のチームは25ドル(約4000円)にする計画だ。業務で足りない社員は上級幹部に例外を申請できる。
- Claudeの法人プランで1日ごとの利用上限は設定できる?
- AInformationが11月5日にAnthropicのヘルプを読んだ限りでは、設定できるのは月単位の上限だけだった。Enterpriseでグループに割り当てる上限は「ユーザーあたりの月間支出制限」で、グループで共有する予算も毎月リセットされる。支出管理の機能が付くのはTeamとEnterpriseで、個人向けのPro・Max・Ultraには無い。
- Appleの上限はどのAIツールにかかる?
- どのツールにかかるかは報じられていない。Appleの社員はClaude・ChatGPT・Geminiなど複数のAIを使える。コストを抑えるため、より安いモデルや端末の中で動くローカルモデルを勧められたチームもある。Bloombergのマーク・ガーマン氏は1月末に、Appleが社内の業務でAnthropicのAIに大きく頼っていると話していた。
この記事の出典
補助資料
- [1]GIGAZINEこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年11月5日
