| 月200ドル版の宣伝 | 20倍 |
|---|---|
| 原告が数えた週の量 | 6倍 |
Claude Maxの20倍は5時間ごと 判事は主な請求を残した
米国の判事は11月6日、Claude Maxの使用量の宣伝をめぐる裁判で主な請求を退けなかった。カリフォルニア北部の連邦裁判所に集団訴訟として起こされた「Kahn v. Anthropic」だ。
訴えたのはKarl Kahn氏とSolomon Smith氏の2人で、6月に提訴した。AnthropicはMaxの月100ドルと月200ドルのプランを、Proの5倍と20倍の使用量が使えると説明していた。
| プラン | Anthropicの説明 | 原告が計算した週の量 |
|---|---|---|
| Max 月100ドル | Proの5倍 | Proの3.5倍 |
| Max 月200ドル | Proの20倍 | Proの6倍 |
原告の数字はClaudeのあるモデル1つで計算したもので、裁判で確定した値ではない。差は上限の仕組みから生まれている。Maxは5時間ごとの枠ではProの5倍か20倍になるが、週の上限はその倍率まで上がらない。

- 6月利用者2人がMaxの宣伝をめぐり提訴
- 11/6判事が過失の不実表示と契約違反の請求を残した
- 11/8料金ページはMaxを週もProの5倍と表示
説明はリンク2つ先 月払いなら月の約束と読めるとした
Anthropicは、倍率は5時間のセッションごとの話だと分かるはずだと反論した。根拠に挙げたのはヘルプのページだ。
判事は納得しなかったとCourthouse Newsは伝えている。判事は「セッションごとの説明は、claude.comの主な販売ページからリンクを2つたどった先にある」と書いた。
利用者は毎月料金を払っている。だから約束を月ごとの量と受け取ってもおかしくないと判事は判断した。
| 請求 | 判事の判断 |
|---|---|
| 過失による不実表示 | 残った |
| 契約違反 | 残った |
| 州の消費者法(Smith氏) | 残った |
| 州の消費者法(Kahn氏) | 退けたが中身を足して出し直せる |
| カリフォルニア州の不正な商慣行と虚偽広告の2つの法律 | 退けた |
| 請求期間の途中で上限を絞ったのは不公正だという主張 | 退けた |
使う側にとって大事なのは最後の行だ。契約の途中で上限を絞ること自体を不公正とする主張は、この裁判では通らなかった。
出典のThe Next Webも判決文は読んでいない。ここまでの内容はCourthouse Newsの報道による。Anthropicと原告は、同紙の問い合わせにすぐには答えていない。

いまの料金ページは週の倍率を書く 11月8日に開いて確かめた
Anthropicは先週、Maxのプランの名前を変えた。編集部が11月8日に日本語の料金ページを開くと、月100ドルのMaxの欄に「Proの5倍の使用量(5時間ごと・毎週)」とあった。
月200ドルのプランはUltraという名前になった。欄には「5時間制限なし」と「Proの10倍の使用量(毎週)」が並ぶ。注記には上限に届く速さがモデルや会話の長さとファイルの大きさで変わるとある。
販売ページの欄の中で、倍率がどの枠の話かは読めるようになった。ただし月100ドルのプランで原告が数えた週3.5倍と、いまの表示の週5倍には開きがある。原告がいつの上限で数えたかは報道に書かれていない。
| プラン | 月額(税別) | 円にすると | 料金ページの使用量の書き方 |
|---|---|---|---|
| Max | 100ドル | 約15,833円 | Proの5倍(5時間ごと・毎週) |
| Ultra | 200ドル | 約31,666円 | 5時間制限なし・Proの10倍(毎週) |
ドルの額は料金ページの公式の値で、11月8日に確かめた。円は11月6日の欧州中央銀行の参照値(1ドル158.33円)で直した。ページには表示価格に税金は含まれていないと書いてある。
料金ページの「利用制限」など使用量の説明へ飛ぶリンクは5本あり、どれも英語のヘルプを開いた。日本語版のヘルプもあるが、この5本からは出てこなかった。

日本のMax契約者は使用状況を見る 上限は裁量で変わる
日本でMaxやUltraを使う人がまず見るのは、設定の使用状況だ。料金ページのよくある質問も、いまの利用状況は「設定 > 使用状況」から確かめられると書いている。
この裁判は集団訴訟としてまだ認められていない。日本の契約者が対象に入るかどうかも、報道には書かれていない。
- 止まったのが5時間ごとの枠か週の上限かを、設定の使用状況で見る
- 週の上限で止まるなら、Ultraでも週はProの10倍までだと知っておく
- 上限に届いたら、リセットを待つか上のプランへ移るかを選ぶ
- 続けて使いたいなら、利用クレジットを有効にすると標準のAPI料金で作業を続けられる
料金ページのよくある質問は、Anthropicの裁量で別に利用制限を設ける場合があると書いている。裁判の次の山場は、集団訴訟として認められるかどうかになりそうだ。
- 週の上限
- Claudeの有料プランで1週間に使える量の上限。5時間ごとの枠とは別に決まっていて、届くとリセットまで待つか上のプランへ移ることになる
※記事の事実とは分けて、筆者の考えを書いています。
分析・考察社員にMaxやUltraを経費で持たせている会社は、倍率をそのまま作業量に置き換えて見積もらないほうがいい。原告の計算と表示がずれたように、どの枠の何倍かで使える量は大きく変わる。
先に1人が1週間使って、使用状況の減り方を記録しておきたい。上限は裁量で変えられると料金ページに書いてある以上、ぎりぎりの見積もりでは仕事が止まる可能性がある。
- Claude Maxの20倍は1週間でも20倍使えた?
- 原告の計算では使えなかった。月200ドルのプランはProの20倍とうたったが、あるモデルで週の量を数えると6倍だったと原告は主張している。20倍は5時間ごとの枠の話で、週の上限はそこまで上がらない。11月8日の料金ページは月200ドルのUltraを週はProの10倍と書いている。
- 契約の途中で上限を下げるのは不公正と認められた?
- この裁判では認められなかった。判事は請求期間の途中で上限を絞ったのが不公正だという主張を退けた。残ったのは過失による不実表示と契約違反などの請求だ。料金ページのよくある質問も、Anthropicの裁量で別に利用制限を設ける場合があると書いている。
- Claude MaxとUltraは日本円でいくら?
- 11月8日の料金ページは税別でMaxが月100ドル、Ultraが月200ドルだ。11月6日の欧州中央銀行の参照値(1ドル158.33円)で直すと約15,833円と約31,666円になる。表示価格に税金は含まれていないとページに書いてある。どちらも月払いのプランだ。
【この記事の出典】
- The Next Web(この記事の元にした報道)補助資料・2026年11月8日に確認
