Copilotのレビュー設定をAPIで管理 企業からリポジトリまで
GitHubは11月6日、Copilot code reviewの設定をREST APIとGraphQL APIで変えられるようにしました。企業の方針から1つのリポジトリまで、画面を開かずに管理できます。
対象はPro・Pro+・Max・Business・Enterpriseの5プランです。0ドルのFreeには、コードレビューがそもそも入っていません。
立場ごとに、APIで変えられる範囲は次のとおりです。
- 企業の管理者:全組織でレビューを使うかを決める。組織に任せることもできる
- 組織の管理者:使うかどうかと既定のレビューの強さ、動かすランナーを決める
- リポジトリの管理者:レビューの強さと、独自の指示やMCPを使うかを決める
Copilotが書いたレビューをAPIで見分けられる
APIからは、Copilotが書いたレビューかどうかも見分けられます。どの強さで見たかや、根拠にしたスキルとMCPも返ります。
レビューの冒頭のまとめも短くなりました。使った強さは下の小さな欄へ移り、見なかったファイルは1つの欄にまとまります。

既定のBalancedは1回平均237円 Maxなら1,583円だ
GitHubの説明書には、レビュー1回で使うAIクレジットの目安が載っています。強さを選ぶまでは、既定のBalancedが使われます。
| 強さ | 1回の平均(公式) | 円の目安(AInformation計算) | 1回の幅(公式) |
|---|---|---|---|
| Lite | 0.25ドル | 約40円 | 0.05〜1ドル |
| Balanced(既定) | 1.50ドル | 約237円 | 0.25〜5ドル |
| Max(公開プレビュー) | 10ドル | 約1,583円 | 1.50〜25ドル |
円は1ドル158.33円(11月6日の欧州中央銀行の値)で計算しました。Maxの平均10ドルはLiteの40倍で、Proの月額と同じです。
大きなプルリクエストほど、消費は増えます。GitHub Actionsの実行時間の分は、この目安に入っていません。Balancedは今回から、3つのモデルで見て別のモデルがまとめる形になりました。
Proの月15ドル分はBalancedで平均10回
Proの月額は10ドル(約1,583円)で、AIクレジットは月15ドル分つきます。Pro+は月39ドルで70ドル分、Maxは月100ドルで200ドル分です。Proの枠を強さごとの平均で割ると、次のとおりです。
- Liteだけで回す:平均60回
- 既定のBalancedのまま:平均10回
- Maxを使う:平均1.5回
この枠は、チャットやエージェントのほかCopilot CLIとも共通です。レビューを毎日頼むと、ほかの作業に回す分が先に減ります。

レビューごとの消費額が見える 上限はAPIで変えられない
今回の更新で、レビューのエージェントの画面にそのレビューで使ったAIクレジットが出るようになりました。目安ではなく、実際の消費を1回ずつ確かめられます。
一方で、APIで変えられない設定も残ります。説明書が対象外と書いているのは次の3つです。
- レビューの強さの上限(Maximum review effort)
- 誰に請求するか
- Copilotの承認を認めるか
Maxを使わせない上限や請求先は、今までどおり画面で決めます。企業と組織の設定のAPIは、細かい権限のトークンとGitHub Appsでは呼べません。
日本語の説明書にはAPIの節がまだ無い
AInformationが11月7日に日本語版の設定ページを開くと、APIの節はありませんでした。英語版には「Configuring Copilot code review with the API」の節があります。

既定のBalancedを見直す Liteで足りる所を分ける
リポジトリが多い会社ほど、APIで既定の強さをそろえる効果は大きくなります。先に次の4つを確かめておくとよさそうです。
- 組織とリポジトリの既定の強さが何になっているかを見る
- 定型の変更が多いリポジトリはLiteに下げる
- Maxは公開プレビューなので、上限の設定で使える所を絞る
- レビューごとの消費額を1週間ためて、月の枠に届くかを見る
請求の向きにも気をつけたいところです。自動のレビューは、既定ではプルリクエストを作った人の枠から引かれます。
BusinessとEnterpriseでは、予算に届くとレビューが止まります。止まってから慌てないよう、予算と既定の強さは同じ日に決めておくと安心です。

- AIクレジット
- GitHub Copilotのチャットやエージェント、コードレビューの利用分を数える単位。1クレジットは0.01ドルで、プランごとに月の枠がある
※記事の事実とは分けて、筆者の考えを書いています。
分析・考察会社でCopilotを配るとき、つまずきやすいのは料金そのものより請求の向きです。自動のレビューは既定でプルリクエストを作った人の枠から引かれるので、レビューが多い人だけ月の途中で枠が尽きる可能性があります。
情報システム部門はAPIで既定の強さをそろえる前に、上限と請求先を画面で決めておきたいところです。APIで変えられない設定が残る以上、社内の手順書は画面とAPIの2本立てになりそうです。
- Copilot code reviewは無料のFreeで使える?
- Freeでは使えません。料金ページではFreeのコードレビューが対象外で、使えるのはPro・Pro+・Maxと法人向けのBusiness・Enterpriseです。BusinessとEnterpriseの組織は、ライセンスの無いメンバーにもGitHub.comでレビューを使わせる設定ができます。その分のAIクレジットは、組織への追加の請求になります。
- Copilot code reviewは1回いくらかかる?
- GitHubの説明書の目安では、既定のBalancedが1回平均1.50ドル(約237円)です。Liteは平均0.25ドル(約40円)で、Maxは平均10ドル(約1,583円)です。大きなプルリクエストほど増え、GitHub Actionsの実行時間の分は目安に入っていません。円は11月6日の欧州中央銀行の値(1ドル158.33円)で計算しました。
- Proの枠でコードレビューは月に何回頼める?
- 既定のBalancedの平均で割ると、Proの月15ドル分で約10回です。Liteだけなら平均60回、Maxなら平均1.5回になります。この枠はチャットやエージェントとも共通なので、ほかの作業に使うほど回数は減ります。
- Copilot code reviewでAPIから変えられない設定は?
- レビューの強さの上限と請求先、Copilotの承認の3つはAPIでは変えられません。GitHubの説明書にそう書かれていて、これらは今までどおり画面で設定します。企業と組織の設定のAPIは、細かい権限のトークンとGitHub Appsでは呼べない点も覚えておくと安心です。
【この記事の出典】
- GitHub Changelog(この記事の元にした報道)補助資料・2026年11月7日に確認
