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dsh-superagentはGitHubを見張りPRまで作る
DeepSeekが、コーディングエージェントの研究用の試作品「dsh-superagent」をオープンソースで公開した。1つのGitHubリポジトリを見張り、新しいイシューやプルリクエストを読んで判断する。コードを直したプルリクエストを作るところまで自動で進む。
依頼を受けると、まず頼んだ人に権限があるかと、やる価値があるかを見る。作業の範囲と権限を決めてから動き、結果はGitHubへ返す。判断が要るときや失敗したときは人に確認を求める。
動き方の決まりは3つある。頼まれたか書面のルールで許されたときだけ動く。人が動く必要があるときだけ話し、質問は一度に1つにする。

窓口はGitHubとFeishu DeepSeekの公式製品ではない
依頼の窓口はGitHubと、中国のAIプラットフォーム「Feishu」の2つだ。Feishuでは開発者のグループチャットも見張れるが、GitHubだけでも動く。AIに頼める人を絞る設定も細かく用意されている。
DeepSeekは公式製品ではないと断っている。社内チームの日々の開発から生まれたコードで、作業の多くはコーディングエージェントが書いた。バグが残る可能性があり、書き方にもばらつきがあると認めている。
リポジトリのREADMEの冒頭にも「Research prototype for reference only」と太字で書かれている。使う前に中身を読んで直すことが前提だ。

本体は0円でも土台とモデル代が要る 画面に日本語は無い
編集部が11月2日に公開コードと手引きを読むと、dsh-superagentは単体では動かない作りだった。DeepSeekのエージェント基盤「DeepSeek Harness」に載せる追加部品になっている。ライセンスはMITで、本体は0円で使える。
前提は多い。手引きが挙げるのはNode.js 22.19以上・pnpm・git 2.32以上・GitHub CLI 2.48以上・Python 3.8以上・tmuxの6つだ。エージェント専用のGitHubアカウントも別に作り、HarnessにはAIモデルの接続先を設定しておく。
管理画面の文言は中国語と英語の2つしか入っていない。日本語の画面は無く、版は0.1.0だ。リポジトリの最新の更新は10月31日だった。
DeepSeekのモデルで動かすと100万トークン約189円から
モデルの代金は別にかかる。DeepSeekのAPI料金ページでは、DeepSeek-V4.1-Flashの出力が100万トークンで1.2ドル(約189円)だ。上位のv4-proは3.96ドル(約623円)になる。為替は10月30日の1ドル157.25円で計算した。
DeepSeekのAPIの単価は時間帯で変わる。上の値は混む時間帯の単価で、日本時間の平日10〜13時と15〜19時がそれにあたる。それ以外は半額なので、勤務時間中に任せるほど高くつく。
dsh-superagentを試す前の確認
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 本体の値段 | 0円(MITライセンス) |
| 動かす土台 | DeepSeek Harness |
| 依頼の窓口 | GitHub(Feishuは使わなくてもよい) |
| 画面の言語 | 中国語と英語だけ(日本語なし) |
| 初期の動き | observe(記録だけで手を出さない) |
| モデル代の例 | Flashの出力100万トークンで1.2ドル(約189円) |
試すなら練習用のリポジトリで 初期設定のobserveから始める
試すなら、人に見られて困らない練習用のリポジトリから始めたい。初期設定の「observe」では、頼まれていない仕事は「受けるならこうした」と記録するだけで手を出さない。記録を読んでから「auto」へ切り替える作りだ。
手引きは自動マージも最初は切っておくよう勧めている。エージェントのプルリクエストがしばらく正しく続くまで、人がマージする前提だ。
GitHubで依頼を受けて動く仕組みは、Copilot Fusionを出したGitHub Copilotにもある。ただしこちらのクラウドセッションは有料のCopilotプランが要る。dsh-superagentはコードを全部読めるので、自分の決まりに合わせて書き換えられるのが違いだ。中国語と英語の画面と6つの前提を考えると、まずは仕組みを読む教材として触るのが近道になる。
- Feishu
- 中国のAIプラットフォーム。dsh-superagentはGitHubに加えて、ここの開発者のグループチャットも見張れる
コーディングエージェントを会社に入れるとき最初に揉めるのは、誰がAIに頼んでよいかと、AIが勝手に動いてよい範囲だ。dsh-superagentはこの線引きを頼める人の一覧と書面のルールで先に決めさせる。この考え方はClaudeやCopilotで社内ルールを作るときにもそのまま使える。一方で画面は中国語と英語だけで前提も多く、日本の情報システム部門が配る道具にはなりにくいとみている。まずは設計の手引きを読む教材として扱うのがよさそうだ。
- dsh-superagentは無料で使える?
- 本体はMITライセンスで0円だ。ただしDeepSeek Harnessに設定したAIモデルの代金は別にかかる。DeepSeekのAPIならFlashの出力が100万トークンで1.2ドル(約189円)だ。日本時間の平日10〜13時と15〜19時はこの単価で、それ以外の時間は半額になる。
- dsh-superagentは日本語の画面で使える?
- 管理画面の文言は中国語と英語の2つだけで、日本語の画面は無い。2026年11月2日に編集部が公開コードを読んで確かめた。版は0.1.0の研究用の試作品なので、試すなら英語の画面に切り替えて練習用のリポジトリで動かすのが無難だ。
- dsh-superagentを仕事のリポジトリで使ってよい?
- DeepSeekは本番向けではない研究用の試作品だと断っている。バグが残る可能性があり、使う前に中身を読んで直すよう求めている。初期設定は頼まれていない仕事を記録だけするobserveで、自動マージも切ったまま始めるよう手引きが勧めている。
この記事の出典
補助資料
- [1]GIGAZINEこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年11月2日
