Copilot Fusionが一般公開 モデル選びをCopilotが決める
GitHubは年次イベント「GitHub Universe 2026」で、作業ごとにAIモデルを選ぶCopilot Fusionを一般公開した。開発者はモデルの一覧からCopilot Fusionを選び、力の入れ具合を3段階から決めるだけでよい。どのモデルを使うかは指示ごとにCopilotが判断する。
中身は、試験提供していたHydraFusionと既存の自動モデル選択を1つにまとめたものだ。推論・コード生成・デバッグ・ツールの呼び出しのどれが要るかを見て、1つのモデルで済ませるか複数を組み合わせるかを決める。
| 設定 | 優先するモデル(GitHubの説明) |
|---|---|
| Fusion Standard | 普段のコーディング向けの万能なモデル |
| Fusion High | 難しい作業と深い推論に強いモデル |
| Fusion Max | いちばん手ごわい作業向けの最上位のモデル |
組み合わせ方は3通りある。1つのモデルで解く形と、軽いモデルの下書きを品質チェックにかけて足りなければ強いモデルへ回す形だ。もう1つは別のモデルが見直して元のモデルが直す形になる。
同じ日に、複数のリポジトリにまたがる作業を並列で進めるCopilotプロジェクトも出た。作業はクラウドで動き続けるので、スマホで始めた作業にVS Codeから指示を足せる。定型作業を回すCopilotオートメーションには、過去の結果から改善案を出す機能が付いた。反映するのは開発者が承認してからだ。

費用はOpus 5.5 Maxの約半分 GitHubが出した数字だ
GitHubによると、最上位のFusion Maxは評価指標「Artificial Analysis Coding Agent Index」で60点を取った。Opus 5.5 Maxで動かすClaude Codeとの差は2点以内で、作業1件あたりのAPI費用は平均で約半分だったという。作業1件にかかる時間も約40%短い。
ただしこれはGitHubが自社で示した比較だ。Fusionは作業ごとに回す先を変えるので、どのモデルに当たるかは頼む中身しだいになる。手元の作業で同じ比率になるかは、請求の明細で確かめるしかない。
料金はFusionが使ったモデルごとに、それぞれの通常の単価でかかる。有料プランの利用者は、期間限定でモデルの費用が30%引きになる。Fusionは全プランで選べるが、30%引きはFreeには付かない。割引が終わる日は発表に書かれていない。
手元のPCのモデルへ振り分ける試験版も出た
Fusionが手元のPCのモデルとクラウドのモデルを選び分ける試験版も始まった。WindowsではMAI Code 1.1 Flashを自動で入れて使える。MacはCopilot CLIで自分で設定すれば使えるが、どこへ回すかの判断はクラウドで行うのでオフラインにはならない。
GitHub Copilotの月額を円にすると
| プラン | 月額(公式) | 円にすると | Fusionの30%引き |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 0円 | 対象外 |
| Pro | 10ドル | 約1,581円 | 対象 |
| Pro+ | 39ドル | 約6,164円 | 対象 |
| Max | 100ドル | 約15,806円 | 対象 |
Enterprise契約にCopilot込み 使った分は初回から課金
もう1つの大きな変更は契約の形だ。GitHub Enterpriseの契約者は、Copilotを別に契約しなくてもCopilotアプリ・コードレビュー・オートメーションを含む全機能を使えるようになった。今は営業担当経由の申し込みだけで、自分で申し込む形は段階的に開ける。
料金はAIクレジットの使用量に応じた従量課金になる。GitHubの変更履歴によると、1人あたりの月のクレジットは付かない。最初の1回から会社の予算で数える。予算が尽きてもコードの補完は止まらないが、Copilot Chatやコードレビューは使えなくなる。
GitHub Enterpriseの席を持たない社員はCopilot Standaloneで同じ機能を使える。こちらは1人月10ドル(約1,581円)だ。既存のCopilot Business/Enterpriseの契約者は、今のプランを続けるか新しい料金体系に移るかを選べる。

個人はProの月10ドルから Cursorより2ドル高い
個人で使うなら、FusionはGitHub Copilotの料金ページにある4つのプランのどれでも選べる。10月30日に料金ページを開くと、Freeは0ドル、Proは月10ドル(約1,581円)だった。Pro+は月39ドル(約6,164円)、Maxは月100ドル(約15,806円)だ。AIクレジットは1クレジット0.01ドルで数える。
AInformation調べでは、主要な開発AIの4件はどれもドル建てだった。有料プランは月8ドルから月30ドルまでになる。GitHub CopilotのProの月10ドルはCursorの月8ドルに次ぐ安さで、円安の影響はどれも同じように受ける。
試すなら、いつもの作業をFusion Standardに切り替え、1週間分のクレジットの減り方を前の週と比べたい。会社で配るなら、Fusionが使えるモデルを管理者がモデルの方針で絞れる。高いモデルを外しておけば、Max設定でも費用の上限を読みやすくなる。

AInformation調べ開発向けの主要AIサービスをいちばん安く使うといくらか
| サービス | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| Cursor | $8/月Plus/ドル建て | ○ |
| GitHub Copilot | $10/月Pro/ドル建て | ○ |
| Windsurf / Devin | $20/月Pro/ドル建て | ○ |
| v0 | $30/月Plus/ドル建て | ○ |
2026年10月26日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのAIを使える一番安い有料プラン。個人が申し込める4件のうち日本円の表示は0件
- AIクレジット
- GitHub Copilotの利用量を数える単位。1クレジット0.01ドルで、使うモデルや作業の重さで減り方が変わる
開発チームの管理者がまず困るのは請求の読み方だ。これまでは席の数と使用量の2つを見ていたが、Enterprise込みの形では予算の減り方だけが手がかりになる。Fusionは作業ごとに回すモデルを変えるので、同じ人の同じ作業でも月によって額が揺れそうだ。予算が尽きてもコード補完は残るので、上限を低めに置いて様子を見る運用が取りやすいとみている。30%引きが終わる前に、引きなしの単価で月いくらになるかを一度出しておきたい。
- Copilot Fusionは無料プランでも使える?
- 使える。GitHubはCopilot FusionをFreeを含む全プランで選べるとしている。対応するのはVS Code・GitHub Copilotアプリ・Copilot CLI・JetBrainsのIDEだ。ただし期間限定の30%引きは有料プランの利用者だけが対象になる。使ったモデルごとに通常の単価でクレジットが減る点は、どのプランでも同じだ。
- Copilot Fusionの料金はいくらかかる?
- Fusion専用の料金は無い。Fusionが使ったモデルごとに通常の単価でAIクレジットが減り、1クレジットは0.01ドルで数える。個人のProは月10ドル(約1,581円)で、有料プランなら期間限定でモデルの費用が30%引きになる。割引が終わる日は発表に書かれていない。
- GitHub Enterpriseを契約していればCopilotは追加料金なしで使える?
- 席の料金は要らないが使った分は払う。Enterprise契約にCopilotが含まれる新しい形では、1人あたりの月のクレジットが付かず最初の1回から会社の予算で課金される。今は営業担当経由の申し込みだけが対象だ。席を持たない社員はCopilot Standaloneを1人月10ドルで使える。
この記事の出典
補助資料
- [1]テクノエッジこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月30日
