ChatGPT ProにAPI枠 払った月額と同じ額が毎月付く
OpenAIは10月28日(現地時間)、ChatGPTのProとBusinessの契約者にAPIの利用枠を配る特典を発表した。上限は月500ドル分で、ITmedia AI+の換算では約7万9000円になる。受け取った枠はOpenAI APIを使ったアプリやAIエージェントの開発に充てられる。
Proは月100ドル・200ドル・500ドルの3段があり、どの段も月額と同じ額のAPI枠が付く。9月に新しくできたPro 500も対象に入る。Businessは席の種類で額が決まり、スタンダード席は1席あたり月20ドル分でプレミアム席は月100ドル分だ。
Businessは1つのワークスペースで月500ドル分が上限になる。OpenAIの公式ヘルプの例では、スタンダード10席とプレミアム4席で合計600ドル分になるが上限の500ドルで止まる。年払いのBusinessは1年分をまとめて受け取り、上限は6,000ドルだ。
対象はProとBusinessだけ Plusと無料プランは外れた
無料プランとGo・Plus・Enterprise・Eduは対象外だ。Plusや無料体験の契約では受け取れず、欲しければProへ上げることになる。対象のプランでも、支払いが始まってから7日たたないと申し込めない。
途中でプランを変えたときの扱いも決まっている。PlusやGoへ下げると、その請求期間の終わりでAPIとのつながりが切れる。すでに受け取った枠は、解約を予約しても請求期間の終わりまで使える。
プランごとに毎月付くAPI枠
| プラン | 毎月のAPI枠 | 備考 |
|---|---|---|
| Pro(月100ドル) | 100ドル分 | 月額と同じ額 |
| Pro(月200ドル) | 200ドル分 | 月額と同じ額 |
| Pro(月500ドル) | 500ドル分 | 月額と同じ額 |
| Business スタンダード席 | 1席20ドル分 | ワークスペースで合算 |
| Business プレミアム席 | 1席100ドル分 | ワークスペースで合算 |
| Business ワークスペース全体 | 月500ドル分まで | 年払いは年6,000ドルまで |
| 無料・Go・Plus・Enterprise・Edu | なし | 対象外 |
キー経由のCodexは対象外 余った枠は翌月に消える
枠が使えるのはAPIの請求だけだ。公式ヘルプはResponses・Chat Completions・Agents・画像・Realtimeなどを対象に挙げている。一方でAPIキーを使ったCodexの利用は対象外だ。ChatGPTやサインインして使うCodexの利用上限も、この特典では増えない。
枠は翌月へ繰り越せない。月ごとの請求期間が終わると、使わなかった分は消える。特典の枠を使い切ると自分で買ったAPIクレジットへ切り替わり、それも無ければリクエストは失敗する。
いちばん下のPro(月100ドル)でも毎月100ドル分が付く。ITmedia AI+と同じ1ドル158円で直すと約1万5800円だ。APIを毎月それだけ使う開発者なら、月額の元がAPI代で取れる計算になる。
日本から受け取れるかは、まだはっきりしない。編集部が10月29日に公式ヘルプの日本語版を開くと、日本語の記事は無く英語版が出てきた。提供は国や対象の層によるとだけ書かれていて、国の一覧は載っていない。

受け取りはBillingから 同じメールで2つのアカウントをつなぐ
手続きはChatGPTの請求設定から行う。ProならSettingsのBillingを開き、API credits benefitの項目から申し込む。APIの管理画面の側から申し込む道もある。
条件は3つある。ChatGPTとAPIで同じメールアドレスを使うこと、両方の持ち主であること、APIの請求を管理する権限があることだ。Businessでは管理者の役割だけでは足りず、ワークスペースとAPI組織の両方の持ち主が手続きする。
つなげるAPI組織は1つだけで、あとから変えるにはサポートへの連絡が要る。先にどの組織で開発するかを決めてから申し込みたい。同僚にAPIを使わせるなら、ChatGPTの席とは別にAPI組織への招待が必要になる。
- API組織
- OpenAIのAPIの利用と請求をまとめる単位。今回の特典はChatGPTの契約1つにつき1つのAPI組織にだけ入る
企業で効いてくるのはBusinessのほうだとみている。スタンダード席でも1席20ドル分がワークスペースにまとまるので、数十席の部署なら社内ツールの試作に回せる枠ができる。ただし受け取れるのはワークスペースとAPI組織の両方の持ち主だけで、つなげる組織も1つに限られる。情報システム部門が持ち主になっていない会社では、誰が申し込むかを決める段階で止まりそうだ。枠は月をまたいで残らないので、試す案件を先に決めてから申し込むほうがよい。
- ChatGPT PlusでもAPIクレジットはもらえる?
- もらえない。対象はProの3段(月100ドル・200ドル・500ドル)とBusinessのスタンダード席とプレミアム席だけだ。無料プランとGo・Plus・Enterprise・Eduは外れている。受け取るにはProかBusinessに入り、支払いが始まってから7日たってから申し込む必要がある。
- ChatGPTのAPI特典はCodexに使える?
- APIキーを使ってCodexを動かす分には使えない。公式ヘルプはこの特典の対象からAPIキー経由のCodexを外している。ChatGPTやサインインして使うCodexの利用上限も増えない。使えるのはResponsesやChat Completions・Agents・画像・RealtimeといったAPIの請求だ。
- 使い切れなかったAPI枠は翌月に繰り越せる?
- 繰り越せない。月ごとの請求期間が終わると使わなかった分は消え、次の期間の分が自動で入る。年払いのBusinessは1年分を最初にまとめて受け取り、上限は6,000ドルで年の終わりに消える。枠を使い切ると自分で買ったAPIクレジットへ切り替わる。
この記事の出典
補助資料
- [1]ITmedia AI+この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月29日
