OpenAIが「OpenAI Signals」で公開 対象は日本を含む約100か国
OpenAIはChatGPTが仕事でどう使われているかの調査結果を公開しました。対象は日本を含む約100か国で、期間は2025年1〜3月から2026年7〜9月までです。
この調査はAIの使われ方を示す情報公開の枠組み「OpenAI Signals」の一つとして出されました。元のデータは個人向けChatGPTの業務に関するメッセージで、個人を特定できる情報は消してあるとしています。

日本の1位は「創造的な思考」へ 判断の用途は15.9%に下がった
日本では使い方の中心が変わりました。2025年1〜3月は「意思決定および問題解決」が最も多く、2番目は「コンピューターとのやり取り」でした。
2026年7〜9月には「意思決定および問題解決」が15.9%まで減り、最も多い用途は「創造的な思考」になりました。一方で米国の同じ時期は「意思決定および問題解決」が1位のままで、国によって使い道が分かれています。
世界全体では用途がばらけてきました。上位10個の用途が占める割合は56.0%から51.1%に下がっています。
米国の業務利用と労働者の割合
| 職種 | ChatGPTの業務利用 | 労働者全体 |
|---|---|---|
| 計画および意思決定 | 39.6% | 9.3% |
| その他の職種(車の運転など) | 2.4% | 43.1% |
米国の業務利用は39.6%が計画と判断 労働者では9.3%だけ
使っている職種には大きな偏りがあります。米国ではChatGPTの業務利用の39.6%が「計画および意思決定」ですが、その仕事に就く人は労働者全体の9.3%です。
逆に車の運転などの「その他の職種」は労働者全体の43.1%を占めるのに、ChatGPTの業務利用では2.4%にとどまります。机に向かって考える仕事に利用が集中している形です。
この調査に入っていないもの
エンタープライズプランのメッセージとCodexの使われ方は含まれていません。会社として契約したChatGPTの使い方は、この数字には出てこないことになります。

自社の使い方と比べるなら まず用途を5つほどに分けて数える
日本で「創造的な思考」が1位になったことは、企画や文案づくりにChatGPTを使う人が増えたことを示しています。社内でAIの使い方を広げる担当者は、自社の利用がどの用途に寄っているかを一度数えておくとよさそうです。
AInformation調べでは、ChatGPTの一番安い有料プランはGoの月1,400円で、無料版もあります。今回の調査が集めたのはこうした個人向けの利用で、会社の契約は外れています。社員が個人のアカウントで仕事に使っている会社ほど、この数字に近い使われ方をしている可能性があります。
個人向けのデータが調査に使われる点も見ておきたいところです。社員が個人アカウントで業務の相談をしているなら、学習に使わない設定や社内の利用ルールを先に確かめておくと安心です。
- OpenAI Signals
- ユーザーがAIをどう使っているかを示すためにOpenAIが設けた情報公開の枠組み。今回の調査はその一つとして出された
導入支援の現場では「ChatGPTを入れたのに使われない」という相談が多いですが、今回の数字はその理由の一つを示しているとみています。計画や判断の仕事をする人に利用が集まり、現場の職種にはほとんど届いていません。全社に一律で配るより、企画や管理の部署から用途を決めて広げるほうが定着しやすそうです。会社契約の利用は調査の外なので、自社の数字は自分で取る必要があります。
- ChatGPTの業務利用の調査に会社契約の利用は入っている?
- 入っていません。調査のデータは個人向けChatGPTの業務に関するメッセージで、エンタープライズプランのメッセージとCodexの使われ方は含まれていません。会社として契約したChatGPTの使い方を知りたいなら、自社で利用の記録を数える必要があります。
- 日本ではChatGPTが仕事で何に使われている?
- 2026年7〜9月の1位は「創造的な思考」です。2025年1〜3月は「意思決定および問題解決」が最も多かったものの、2026年7〜9月には15.9%まで下がりました。同じ時期の米国は「意思決定および問題解決」が1位のままで、国によって使い道が違います。
- どんな職種でChatGPTは使われていない?
- 米国では車の運転などの「その他の職種」です。この職種は労働者全体の43.1%を占めますが、ChatGPTの業務利用では2.4%しかありません。反対に「計画および意思決定」は労働者の9.3%なのに業務利用の39.6%を占めています。
この記事の出典
補助資料
- [1]GIGAZINEこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月27日
