GPT-6.1 Terraは出力5ドル Solの半額になった
OpenAIが新しいモデル「GPT-6.1 Terra」を公開した。APIの単価は100万トークンあたり入力1ドル、出力5ドルだ。同じ世代のGPT-6.1 Solと前の版のGPT-5.6 Terraの、ほぼ半額にあたる。
OpenAIが発表で前に出したのは、細かな画像の読み取りと正確なコンピューター操作だ。得意な仕事の例は提案書の下書きと技術図面の読み取りで、フォームへの入力や動画の編集も挙げている。文章もより分かりやすく自然になったという。
| モデル(API) | 入力 | 出力 | キャッシュ入力 |
|---|---|---|---|
| GPT-6 Astra | 10ドル | 50ドル | 1.00ドル |
| GPT-6.1 Sol | 2ドル | 10ドル | 0.10ドル |
| GPT-6.1 Terra | 1ドル | 5ドル | 0.05ドル |
| GPT-6 Luna | 0.10ドル | 0.50ドル | 0.01ドル |
| GPT-5.6 Terra(前の版) | 2ドル | 12ドル | 0.20ドル |
公式スペック。OpenAIのAPI料金ページの値で、100万トークンあたりの単価(10月27日に確認)。

Terraが得意なのは図面と画面操作 ほかは少し劣る
Terraの強みは技術的な文書を書くことと、画像の読み取りと画面操作の速さだ。OpenAIのテッド・サンダース氏がHacker Newsで使い分けを説明している。技術的な説明ではAstraやSolより上で、画像と画面操作は同じくらいだが「ずっと速い」という。
そのかわり、ほかの多くの仕事ではSolやAstraに少し劣る。サンダース氏はAPIを使う人に向けて、Solより安くLunaよりずっと賢い中間の選択肢だと位置づけた。単価はGPT-6 Lunaのおよそ10倍になる。
ChatGPTの有料プランの人にとっては、大きな目玉ではないとも書いている。使える量の上限に当たる人が少し先まで使える、という程度の位置づけだ。どのプランで選べるかは元記事に書かれていない。
円にすると出力100万トークンで約787円
10月26日の欧州中央銀行の参照値(1ドル157.45円)で円に直すと、Terraは入力が約157円で出力が約787円になる。Solは入力約315円・出力約1,575円なので、同じ量を出力させると約787円の差が出る。最上位のGPT-6 Astraは出力が約7,873円で、Terraの10倍だ。
Simon Willison氏が推論の段階を最も重いmaxにして絵を1枚描かせた例では、4分11秒かかって費用は11.3161セント(約18円)だった。安いモデルでも段階を上げれば時間と費用は膨らむ。どの段階で回すかまで決めて、はじめて半額の効果が出る。

Sonnet 5.5と同じ位置 単価はTerraが半分だ
Willison氏は、TerraをAnthropicのSonnetと同じ位置のモデルだと書いている。最安でも最高額でもないぶん、いつ使うかを決めにくい層だ。
AInformationがAnthropicの料金ページで確かめると、Claude Sonnet 5.5は入力2ドル・出力10ドルだった。GPT-6.1 Solと同じ額で、Terraはその半分になる。値段だけで比べればTerraが安い。
速さや答えの質までは、発表の文だけでは分からない。そこで同じ問題をTerraに投げて、正答と秒数と実費を確かめた。

Solで回す画像の処理は差し替え候補 まず10件で比べる
いちばん得をするのは、GPT-6.1 Solで画像の読み取りや画面操作を回している会社だ。モデル名を変えるだけで単価が半分になり、速くなる可能性もある。請求書や図面を読ませる処理は、先に差し替えを試すとよさそうだ。
ただしTerraは、技術文書と画像と画面操作の外では少し劣るとされる。全部をまとめて切り替えると、どこで答えが崩れたか追えなくなる。
- いま使っているモデル名と、月の出力トークン数を確かめる
- 処理を「画像の読み取り」「画面操作」「文書作成」「それ以外」に分ける
- 前の3つだけTerraに切り替え、自社の書類10件ほどでSolと答えを比べる
大量の仕分けのような単純な処理なら、単価がさらに10分の1のGPT-6 Lunaが先に候補になる。中位のモデルが増えたぶん、どの処理にどのモデルを当てるかを決める仕事は社内に1つ増えそうだ。
APIで請求書や図面の読み取りを組んでいる会社にとって、今回いちばん効くのはモデル名を書き換えるだけで単価が半分になる点だ。一方で「ほかの仕事では少し劣る」の中身は公表されておらず、どの処理で答えが崩れるかは自社の書類で流すまで分からない。導入の現場では、切り替えの判断を開発担当に任せきりにすると、品質の確認が後回しになりやすい。業務の担当者が10件ほどの正解つきの書類を用意し、SolとTerraの答えを並べて決める形にしておくと揉めにくいとみている。
- GPT-6.1 TerraのAPI料金はいくら?
- GPT-6.1 TerraのAPI単価は100万トークンあたり入力1ドル、出力5ドルだ。10月26日の欧州中央銀行の参照値(1ドル157.45円)で直すと入力約157円、出力約787円になる。GPT-6.1 Solは入力2ドル・出力10ドルなので、Terraはその半額にあたる。
- GPT-6.1 TerraとSol・Lunaはどう使い分ける?
- 技術文書を書く仕事と画像の読み取りや画面操作を速く回したい仕事はTerraが向く。OpenAIのテッド・サンダース氏は、技術的な説明ではAstraやSolより上で、画像と画面操作は同じくらいだがずっと速いと説明した。ほかの多くの仕事ではSolやAstraに少し劣る。単純な処理を安く大量に流すなら、単価がTerraのおよそ10分の1のGPT-6 Lunaが候補になる。
- GPT-6.1 TerraとClaude Sonnet 5.5はどちらが安い?
- APIの単価はGPT-6.1 Terraのほうが安く、Claude Sonnet 5.5の半分だ。Anthropicの料金ページではSonnet 5.5は100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドルで、Terraは入力1ドル・出力5ドルになる。Simon Willison氏はTerraをSonnetと同じ位置のモデルだと書いている。
- GPT-6.1 TerraはChatGPTの有料プランで使える?
- 有料プランの人が選べるモデルの1つになる。OpenAIのサンダース氏は、使える量の上限に当たる人が少し先まで使える選択肢だと説明した。ただしどのプランが対象かは元記事に書かれていない。大きな目玉の更新ではない、という位置づけだ。
この記事の出典
補助資料
- [1]Simon Willisonこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月27日
