Alexa+が日本で早期アクセス開始 既存Echoの約98%で動く
Amazonは生成AIで作り直したアシスタント「Alexa+」の日本での提供を始めた。10月28日に国内の発表会を開き、10月29日から早期アクセスとして順番に使えるようにしている。米国では2025年に始まったサービスで、日本向けには音声合成のモデルを一から作ったという。
いちばん変わるのは会話の続け方だ。毎回ウェイクワードの「アレクサ」と呼び直さなくても、話の流れを覚えたまま会話を続けられる。家族一人ひとりの声と好みも覚えて、答えを人ごとに変える。
話すだけで終わらず、飲食店の予約やメールの作成と送信も代わりにこなす。Amazonでの買い物やカレンダーへの登録にも対応した。会話の続きはEchoとスマホのアプリ、パソコンのブラウザの間で引き継がれる。
手持ちのEchoを買い替える必要はほぼない。国内で動いているEchoの約98%でそのまま使え、外れるのは第1世代と第2世代の一部だけだ。Alexa+向けの新しい端末として「Echo Time」と「Echo Dot」も出した。

- 10/28Amazonが国内でAlexa+の発表会を開いた
- 10/29日本で早期アクセスを順番に開始
単体は月3,000円 プライム会員は追加0円で使える
料金は早期アクセスが終わったあと月3,000円になる。ただしAmazonプライムの会員は追加の料金なしで使える。早期アクセスの間は会員でなくても全員が0円だ。
編集部が10月29日にAmazonの公式ページを開くと、プライムは月額600円で年額は5,900円だった。Alexa+だけに月3,000円を払うより、プライムに入るほうが安く済む。月額で比べると単体の料金はプライムの5倍になる。
米国の料金は月19.99ドルだ。10月28日の欧州中央銀行の参照レート(1ドル157.96円)で円に直すと約3,158円になる。日本の3,000円は米国より少しだけ安い設定だ。
分からない点も残る。プライムの公式ページの特典の欄に、Alexa+の名前は出てこなかった。学生向けのPrime Student(月300円)が対象に入るかも書かれておらず、早期アクセスがいつ終わって課金が始まるかも示されていない。

日本円のチャットAIと並べる 3,000円はCopilotに次ぐ
AInformation調べでは、日本円の価格を出しているチャットAIは5件ある。有料プランは月725円から月3,200円に収まり、いちばん高いのはMicrosoft Copilotの3,200円だった。ChatGPTのGoは1,400円で、GeminiのGoogle AI Plusは725円になる。
Alexa+を単体で払うと、この中ではCopilotの3,200円に次ぐ高さになる。ChatGPTのGoやGeminiのGoogle AI Plusの月額は大きく上回る。プライム会員なら0円で済むので、比べる相手はチャットAIよりプライムの月600円のほうだ。
作りも違う。Alexa+の裏側は1つの大きなAIではなく、70以上の専門のモデルを組み合わせて動いている。発表会で見せた使い方も照明や音楽の操作など家の中の用事が中心で、仕事の文章や表を作るならChatGPTやCopilotのほうが向いていそうだ。
予定やメールをAIに任せる流れは、MetaのMuseのようにアプリの側からも来ている。Alexa+は家にあるEchoから入れるのが強みで、日本ではこの3年で300億回以上の会話をこなしてきた土台がある。

Alexa+にメールを任せる前に 録音の保存期間を決めておく
使い始める前に見ておきたいのは録音の扱いだ。Alexa+は音声の録音を残す期間を、すぐに消す設定から無期限まで選べる。アップロードした画像やファイルも、すぐ消すか手で削除できる。
ChatGPTやGeminiの学習させない設定と同じで、初めに一度決めておくと後で迷わない。メールの送信や予定の登録まで頼むなら、家族の誰の声で何を許すかも合わせて決めておきたい。発表会では紙のお知らせを撮って送ると、必要な所だけを抜き出して予定に入れる様子も見せていた。
- 手持ちのEchoが第1世代か第2世代の古い型でないか
- プライム会員かどうか(会員なら追加0円)
- 録音を残す期間をどれにするか
- メールの送信や買い物をどこまで任せるか
早期アクセスの終わりが発表された時点で、プライムに入っていない家庭は月3,000円を払うかプライムへ移るかを決めることになる。
AInformation調べチャット向けの主要AIサービスをいちばん安く使うといくらか
| サービス | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| Gemini最安 | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| GrokX Premium | 980円/月プレミアム(これより安いプランはGrokの対象外) | × |
| ChatGPT | 1,400円/月Go | ○ |
| Felo | 1,750円/月年額プラン | ○ |
| Microsoft Copilot | 3,200円/月有料プラン | ○ |
| Perplexity | $17/月Pro/ドル建て | ○ |
| Claude | $18/月Pro/ドル建て | ○ |
2026年10月26日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのAIを使える一番安い有料プラン。調べた8件のうち月額のプランがある7件で、日本円の表示は5件
- ウェイクワード
- 話しかける前に言う呼びかけの言葉。Alexaなら「アレクサ」。Alexa+では会話の途中で言い直さなくてよくなった
- 早期アクセス
- 本公開の前に順番に使えるようにする期間。Amazonは利用者の声を取り入れながら更新していくと説明している
家庭向けに見えて、仕事の道具と重なる所が多いとみている。メールの送信や予定の登録まで声で頼めるので、仕事用のアカウントを家のEchoにつなぐ人が出てくるはずだ。情報システム部門は、社用のメールや予定表を私物のスマートスピーカーにつないでよいかを先に決めておきたい。料金は月3,000円よりプライムの600円で考える家庭が多くなりそうで、早期アクセスの終わる日が決まったときに判断が一気に動く可能性がある。
- Alexa+は無料で使える?
- Amazonプライムの会員なら追加料金なしで使える。会員でない人も早期アクセスの間は0円だが、終わったあとは月3,000円になる。プライムの月額は600円なので、単体で払うより会員になるほうが安い。早期アクセスの終わる日はまだ示されていない。
- 今持っているEchoでAlexa+は使える?
- 国内で動いているEchoの約98%でそのまま使える。外れるのは第1世代と第2世代の一部だけで、買い替えなくても更新で切り替わる。Alexa+に合わせた新しい端末としてEcho TimeとEcho Dotも出ている。提供は10月29日から順番に始まっていて、全員が同じ日に使えるわけではない。
- Alexa+の日本の料金は米国より高い?
- 日本の月3,000円は米国の月19.99ドルより少し安い。19.99ドルを10月28日の参照レートの1ドル157.96円で円に直すと約3,158円になる。円安が進むほど米国の料金との差は広がる。日本の会員でない人は、まずプライムの月600円と比べて決めるのが早い。
- Alexa+に話した録音は残る?
- 録音を残す期間は自分で選べて、すぐに消す設定から無期限まで用意されている。アップロードした画像やファイルもすぐ消すか手で削除できる。話を聞いている間はマイクの表示灯で分かる。メールの送信や買い物まで頼むなら、使い始めに保存期間を決めておくと安心だ。
この記事の出典
補助資料
- [1]PC Watchこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月29日
