Notion AIは11月2日にクレジット制へ 枠は繰り越せない
Notion AIは月額で使い放題の形をやめ、毎月配られるクレジットを使って動く形に変わる。新しく作ったワークスペースにはもう適用されていて、今あるワークスペースは11月2日に切り替わる。ITmedia AI+が開発責任者のシール・イェホシュア氏に取材した記事で、作業ごとの消費の目安と節約のやり方が出てきた。
配られるのはビジネスとエンタープライズのメンバー1人ごとで、種類は2つある。どちらも翌月には繰り越せない。
| クレジット | 使う場面 | 毎月の量 |
|---|---|---|
| スタンダード | Notionがモデルを選ぶ作業(Auto) | 1人1,500・繰り越しなし |
| セレクト | 自分でモデルを選ぶ作業・カスタムエージェント | 1人500・繰り越しなし |
| Notionクレジット | 使い切った後の続き(管理者が許可したとき) | ワークスペース単位で買う |
使い切った後は、管理者が許可すればNotionクレジットで続けられる。公式ヘルプを開くと、許可しない初期設定のままでは翌月のリセットまで止まると書いてある。

- 11/2既存のワークスペースが新しい仕組みへ移行
- 12/1AIミーティングノートがスタンダード枠を消費
Opus 5.5はメール推敲1回で50 Autoの10倍を使う
同じ作業でも、どのモデルを使うかで減り方が大きく変わる。Notionの検証では、メールの推敲はAutoで5クレジットだった。Claude Opus 5.5を自分で選ぶと50かかり、データベースの作成ではAutoが25でOpus 5.5が150だった。
公式ヘルプには中くらいの作業の目安も載っている。業務レポートの作成や1時間の会議の要約は、Autoなら10でOpus 5.5なら85だ。
| 作業の例 | Auto | Opus 5.5 |
|---|---|---|
| メールの推敲(シンプル) | 5 | 50 |
| 業務レポートの作成(中規模) | 10 | 85 |
| データベースの作成(複雑) | 25 | 150 |
1回あたりの推定クレジット。出典はNotion 公式ヘルプ「AIクレジットを管理する」とITmedia AI+の取材記事。
編集部で割り算すると、月500のセレクトクレジットはOpus 5.5でのメール推敲なら10回でなくなる。データベースの作成なら3回だ。モデルを自分で選ぶ人ほど月の途中で止まる可能性がある。
Notionは、Autoを使えばOpus 5.5やGPT-6 Astraと同じくらいの品質のまま平均コストを約90%下げられたとしている。そのうえで「大多数のユーザーはクレジットポイントを使い切ることはない」と見込んでいる(ITmedia AI+)。モデルごとの点数は各モデルの評価として公開している。

対象はビジネス以上の会社 GPT-6 Astraは付与枠で動かない
クレジットが配られるのはビジネスとエンタープライズのプランだ。AInformation調べでは、ビジネスは年払いで1人月3,150円になる。下のプラスは年払いで月1,650円(月払いは2,000円)だが、そこに入るAIは体験版にとどまる。
Autoでのチャットやライティングと翻訳、AIブロックと数式はスタンダードから減る。気をつけたいのは高いモデルの扱いだ。公式ヘルプによると、FableやAstraのようにプランに含まれない消費の多いモデルはワークスペースのNotionクレジットから払う。
つまりNotion自身が比べた相手のGPT-6 Astraは、毎月の枠だけでは使えない。AIミーティングノートも12月1日からスタンダードを減らし始め、1時間の会議で約10を見込む。会議の多い部署は、ここが毎月の枠を食う一番の原因になりそうだ。

11月2日までに管理者が決めること 上限後に止めるか続けるか
まず見るのは、設定の「Notion AI」の中にある「使用状況」だ。メンバーごとの残りとリセットの時期がここに出る。
次に、使い切った人をどうするかを決める。同じ設定の「AIの上限に達した後にワークスペースがNotionクレジットを使用できるようにする」をオンにすれば続けられる。オフのままなら翌月まで待つことになる。
- メンバーにはAutoを既定で使うよう伝える
- Opus 5.5を選んでよい作業を部署ごとに決める
- 終わったプロジェクトのページをアーカイブする
最後の1つはイェホシュア氏が勧めるやり方だ。同氏は「AIの無駄の多くは、1回で済むはずの検索を何度も繰り返すことから生じる」と話す。情報を1か所に整えておくほど、同じ作業でも減るクレジットは少なくなる。
Microsoft 365 Copilotも一部のサービスに従量課金を入れた。定額で使い放題の企業向けAIは、これから減っていく流れにある。
- Auto
- Notionのモデルルーター。頼んだ作業の重さを見て、品質と速さと費用のつり合いが取れるモデルへ自動で振り分ける
企業の導入支援をしていると、Notion AIで最初にもめるのは「誰が上位モデルを使ってよいか」になりそうだ。Autoのままなら枠はまず尽きないが、文章の質にこだわる企画や広報の人ほどOpus 5.5を選びたがる。管理者が上限後の扱いを決めないまま11月2日を迎えると、月の後半に一部の人だけAIが止まる。そうなると問い合わせは情報システム部門に集まる。先に「選んでよい作業」とNotionクレジットを買う上限を紙1枚にしておきたい。
- Notion AIのクレジットを使い切るとどうなる?
- 翌月のリセットまで、そのクレジットを使う機能が止まる。スタンダードとセレクトは別々に数えるので、片方が残っていてももう片方の代わりには使えない。管理者が設定の「Notion AI」で上限後のNotionクレジット利用をオンにしていれば、ワークスペースで買ったNotionクレジットで続けられる。
- Notion AIでOpus 5.5を選ぶと月に何回使える?
- セレクトクレジットは1人月500なので、メールの推敲なら約10回でなくなる計算だ。データベースの作成なら約3回で終わる。Opus 5.5はメールの推敲1回で50、データベースの作成で150を使う。同じ作業をAutoに任せると5と25で済む。こちらはスタンダードの月1,500から減る。
- プラスプランでもNotion AIのクレジットは配られる?
- 毎月のスタンダードとセレクトが配られるのはビジネスとエンタープライズのプランだ。AInformation調べではビジネスは年払いで1人月3,150円だ。プラスは年払いで月1,650円だが、入っているAIは体験版にとどまる。AIミーティングノートもビジネスからになる。
- Notion AIでGPT-6 AstraやFableは使える?
- 使えるが、毎月配られる枠ではなくワークスペースのNotionクレジットから払う。Notionの公式ヘルプは、FableやAstraをプランに含まれない消費の多いモデルとして分けている。管理者がNotionクレジットを用意していないと使えないので、使う予定があれば先に相談しておく必要がある。
この記事の出典
補助資料
- [1]ITmedia AI+この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月28日
