Geminiで写真を補正 ClaudeでPDFを直せる
Adobeは2026年9月、GeminiとClaudeの会話からAdobeの制作ツールを呼び出せる範囲を広げると発表しました。Gemini向けのAdobeコネクターでは、Photoshop・Lightroom・Adobe Express・Adobe Fireflyが使えます。商品写真を上げて仕上がりを伝えると、光や色の調整やトリミングをそろえてくれます。
Claude向けのAdobeプラグインには、今回Acrobatが加わりました。Illustrator・Premiere・InDesign・Stock・Photoshopなど80種類以上のツールを、Claudeの画面から呼べます。PDFはページの削除・結合・分割に加えて機密情報の墨消しや別の形式への変換にも対応しました。
新しいインタラクティブエディタでは、ページの並べ替えや文字の編集とコメントの追加を自分の手でできます。Claudeに文書の分析を頼めば、指摘や注釈をPDFのエディタに直接書き込む仕組みです。Adobe Expressのデザインもレイヤー単位で画像・文字・色・フォントを個別に直せます。
GeminiとClaudeで呼べる機能の違い
PDFの作業はClaudeのほうが広く、Acrobatの機能はGemini側に入っていません。Geminiで呼べるのは写真の補正とデザインづくりが中心です。
| 項目 | Gemini | Claude |
|---|---|---|
| 呼べるアプリ | Photoshop・Lightroom・Adobe Express・Adobe Firefly | Acrobat・Photoshop・Illustrator・Premiere・InDesign・Stockなど80種類以上 |
| PDFの編集 | ヘルプに記載なし(デザインをPDFで書き出すことはできる) | ページの削除・結合・分割・墨消し・形式の変換 |
| Adobeアカウント | 無料のアカウントでサインインが必要 | なくてもゲストで始められる |
| 対象のプラン | Geminiの全プラン | ゲストと無料・有料プランの利用者(ヘルプの記載) |
| 対応言語 | 英語のみ | 英語向けに最適化 |
| 企業アカウント | 記載なし | Adobe Expressは使えない |
公式の記載をまとめた表です。出典はAdobeの発表と英語版のヘルプで、AInformationが9月28日に確かめました。

Geminiは無料プランでも使える Adobeも0円で登録できる
Gemini向けのAdobeコネクターは全プランが対象で、無料プランのままでも使えます。Adobeアカウントも無料で作れるので、始めるだけなら0円です。AInformation調べではGeminiの有料プランで一番安いGoogle AI Plusが月725円ですが、Adobeを呼ぶためだけに入る必要はありません。
Claude側はAdobeアカウントがなくてもゲストで始められます。無料のAdobeアカウントでサインインすると利用の制限がゆるみ、セッションをまたいで作業を続けられます。Adobeのヘルプには「無料と有料のプランの利用者」が使えるとありますが、Claudeのプランを指すのかは書き方から読み切れません。
Claudeの有料プランProは月22ドルで、9月25日の欧州中央銀行の参照値(1ドル157.59円)で約3,467円です(料金はAInformation調べ)。無料プランのClaudeで動くかは、自分の画面で確かめるのが早いでしょう。Adobe側の有料プランも条件には書かれておらず、たとえばAdobe Firefly Standard(月1,580円)に入らなくても始められます。
会社のアカウントでは一部が使えない
ただしClaude版は、持っているAdobeのサービスによって使える作業が変わるとヘルプにあります。会社で配るときは対象外にも気をつけたいところです。Claude版は企業向けに最適化されておらず、企業アカウントではAdobe Expressの機能が使えず教育機関のアカウントにも対応していません。

Gemini版は英語だけ 日本語の案内ページも出てこなかった
AdobeのヘルプにはGemini版について「現在は英語だけに対応」と書かれています。Claude版も英語向けに最適化されているとあります。日本語で指示してどこまで通るかは、どちらのヘルプにも書かれていません。
AInformationが9月28日にAdobeの日本語サイトで同じ紹介ページを開くと、「ページが見つかりませんでした」と出ました。英語版の紹介ページはあります。日本語のヘルプのURLを開いても英語のページへ移り、日本語の案内は出てこなかったのです。
日本の現場で困りそうなのは、EC担当や広報が商品写真や販促資料を仕上げる場面です。英語で指示すれば色や明るさの調整は頼めます。一方で日本語の文字が入ったバナーの直しまで任せられるかは分かりません。
AInformationの以前の検証では、Claudeに写真風の画像を頼むと絵が返ってきました。Claude版のプラグインにはFireflyも入るので、ここを埋められるかが試しどころになります。

Geminiは@Adobeで呼ぶ Claudeは許可の設定が要る
Geminiでは設定の「パーソナル インテリジェンス」にある「アプリ連携」からAdobeを選び、Adobeアカウントでサインインする流れです。あとは入力欄に@Adobeと打てば呼び出せます。
Claudeでは左の「カスタマイズ」からプラグインの一覧を開き、Adobeを入れてから接続します。接続したあと各ツールを常に許可にしておくと、作業のたびに確認で止まりません。会話では/Adobeと打つと始まり、同じプラグインはClaude Codeでも使えます。
最初の1回は、外に出してよい写真やPDFで試すのが安全です。Adobeの紹介ページには「Balance the lighting and auto-straighten all these photos.」という例が載っています。全部の写真の明るさをそろえて傾きを直す、という意味です。
墨消しを使うなら、書き出したPDFで文字が本当に消えているかを必ず開いて確かめてください。日本語対応の時期はヘルプにも書かれていないため、当面は英語で回す前提で段取りを組むことになりそうです。
- インタラクティブエディタ
- Claudeの画面の中で開く編集画面。PDFのページの並べ替えや文字の直し、コメントやハイライトの追加を自分の手でできる
会社で広げるときに止まりやすいのは、言語より先にアカウントの種類だとみています。Claude版は企業アカウントでAdobe Expressが使えません。個人で試した人が便利さを広めたあとで、情報システム部門が待ったをかける流れになりそうです。写真が中心ならGeminiを使い、PDFの整理や墨消しはClaudeに寄せると混乱が少なく済みます。社外秘の文書をAdobeへ渡してよいかも、配る前に決めておきたいところです。
- GeminiのAdobe連携は無料で使える?
- Geminiの無料プランでも使えます。Gemini向けのAdobeコネクターは全プランが対象で、無料で作れるAdobeアカウントでサインインすれば始められます。AInformation調べでGeminiの有料プランは月725円からですが、Adobeを呼ぶために入る必要はありません。PhotoshopなどAdobeの有料契約が要るという条件も、発表とヘルプには書かれていません。
- Adobeの連携は日本語で指示できる?
- 9月28日の時点では、Gemini版は英語だけの対応です。Adobeの英語のヘルプに「現在は英語だけに対応」と書かれています。Claude版も英語向けに最適化されているとあります。日本語の紹介ページやヘルプは見つからず、日本語の指示がどこまで通るかは分かっていません。
- 会社のアカウントでもAdobe連携を使える?
- Claude版は企業アカウントだとAdobe Expressの機能が使えません。Adobeのヘルプには、Claude版は企業向けに最適化されておらず教育機関のアカウントにも対応しないとあります。Gemini版のヘルプには企業アカウントについての記載がありません。社内で配る前に、どのアカウントで使うかを決めておくと安全です。
- GeminiとClaudeのどちらでAdobeを使うのがよい?
- PDFを扱うならClaudeです。ClaudeのプラグインにはAcrobatが入り、ページの削除・結合・分割や墨消しまでできます。Geminiで呼べるのはPhotoshop・Lightroom・Adobe Express・Adobe Fireflyで、写真の補正やデザインづくりが中心です。Claudeは80種類以上のツールを呼べて、IllustratorやPremiereも入っています。
この記事の出典
補助資料
- [1]ITmedia AI+この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月28日
