| SBI証券と楽天証券の上場前の購入手数料 | 0円 |
|---|---|
| 2026年7〜9月の3か月の売上(S-1修正版) | 170億ドル |
| 日本のAI求人2,688件でClaudeの名前が出た数 | 740件 |
- アンソロピック株は、SBI証券と楽天証券が上場前の購入申込を受け付ける予定
- 2社とも購入手数料は0円で、NISAの成長投資枠で申し込める
- 円で払えるのは楽天証券だけで、SBI証券は米ドルの決済しか選べない
- 上場日・公開価格・株数は11月7日時点で公式には空欄のまま
- 日本のAI求人2,688件のうちClaudeの名前が出るのは740件で、ChatGPTの394件より多い
- ClaudeとChatGPTに買い方と上場日を聞いた結果と、申込までにやっておく5つのこと
Claudeを作るAnthropic(アンソロピック)が、米国のナスダックへの上場を準備しています。11月2日に出た届出の修正版には、公募に日本を含むと書かれています。
これを受けてSBI証券が11月3日に、楽天証券が11月4日に購入申込の受付を予定と発表しました。AInformationは11月7日に、2社の案内と届出の原文を読み比べています。
アンソロピック株の買い方はSBI証券か楽天証券で仮条件の決定後に申し込む
アンソロピック株を上場前の公開価格で買うには、日本のネット証券から申し込みます。いま受付を予定と公表しているのは、SBI証券と楽天証券の2社です。申込までの流れは次の4つになります。
- SBI証券か楽天証券の口座を用意する。NISAで買うなら、同じ会社でNISA口座も開いておく
- 仮条件(公開価格の幅)が決まるのを待つ。SBI証券は、仮条件決定日以降に申込を受け付ける予定と書いている
- 申込の期間に申し込む。楽天証券の米国株IPOでは、この期間は通常5〜10営業日と短い
- 当選したら買うかどうかを決める。楽天証券は公開日の12:59まで購入を取り消せる。SBI証券は条件決定日にも辞退できる期間を設ける予定
どちらの会社でも、大きな流れは変わりません。違いが出るのは払う通貨と当選の優遇で、次の章で表にしました。

証券会社の案内をAIに表へまとめさせるプロンプト
2社の案内ページは長く、条件があちこちに分かれています。ページの文を貼ってAIに表へまとめさせると、見比べるのが楽です。
ただしAIは、書いていない条件を足すことがあります。1つ目のプロンプトでは空欄を空欄のまま出させ、2つ目で決まっていない所を拾わせます。
下に貼るのは、証券会社が出したアンソロピック株(ティッカーANT)の購入申込の案内です。書かれている内容だけを使って、次の項目を表にしてください。項目:申込できる期間/決済の通貨/購入手数料/為替手数料/NISAで申し込めるか/当選の優遇/取消や辞退ができる時期。案内に書いていない項目は「記載なし」と書き、推測で埋めないでください。最後に、まだ決まっていないと書かれている項目を箇条書きで出してください。
(ここに案内の文を貼る)
いま作った表のうち、「記載なし」と「まだ決まっていない」の項目だけを抜き出してください。それぞれについて、証券会社のどのページを見れば確かめられそうかを1行で書いてください。分からないものは「分からない」で構いません。
SBI証券と楽天証券で違うのは払う通貨で円で払えるのは楽天証券だけだ
2社とも購入手数料は0円です。いちばん大きな違いは、申込のお金をどの通貨で払うかにあります。11月7日に2社の案内を読んで、条件を表に並べました。
アンソロピック株の申込の条件をSBI証券と楽天証券で比べる
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 案内を出した日 | 11月3日 | 11月4日(更新) |
| 購入手数料 | 無料 | 0円 |
| 決済の通貨 | 米ドルのみ | 円貨・外貨のどちらも |
| 購入時の為替スプレッド | ―(米ドルのみ) | 0 |
| NISA | 成長投資枠で申し込める | 成長投資枠で申し込める |
| 申込の時期 | 仮条件決定日以降 | ブックビルディング期間(未定) |
| 当選のあとの取りやめ | 条件決定日に辞退できる期間(予定) | 公開日12:59まで取消できる |
SBI証券が11月3日に出した発表では、決済の方法は「外貨決済(米ドル)のみ」です。円しか持っていない人は、先にドルへ替えておく必要があります。
楽天証券は11月4日の更新で、円貨決済と外貨決済のどちらも選べると書きました。円で払うとき、購入の時点でかかる為替の手数料(スプレッド)は0です。
円安や円高で払う額が動くのは、どちらで払っても変わりません。違うのは、両替の手間と両替の手数料が要るかどうかです。


SBI証券はハイパー預金10万円以上で当選確率が上がる
SBI証券には当選の優遇があります。案内に書かれている中身は次のとおりです。
- 条件:SBIハイパー預金の残高が10万円以上あること
- どれだけ上がるか:公表されていない
- 残高を見る時点:IPOの日程が決まってから知らせるとしている
- 辞退:条件決定日にも辞退できる期間を設ける予定
公開価格が決まったあとでも降りられる道が残るのは、申し込む側には安心できる点です。国内募集の有価証券届出書は関東財務局に出してあり、まだ効力は出ていないとも書かれています。
迷ったら払う通貨と預金の残高で選ぶ
どちらにするかは、円のまま払いたいかでほぼ決まります。ドルを用意したくないなら楽天証券です。SBIハイパー預金にもう10万円以上あるなら、SBI証券が候補に入ります。

アンソロピックのNISAは2社とも成長投資枠で申し込める
アンソロピック株はNISAで申し込めます。SBI証券も楽天証券も、申込に使える口座にNISAの成長投資枠を入れています。2社が挙げている口座の区分は次のとおりです。
- SBI証券:特定預り・一般預り・NISA預り(成長投資枠)の3つ
- 楽天証券:NISA成長投資枠・特定口座・一般口座の3つ
NISAで申し込む前に見ておくこと
NISAで申し込むなら、成長投資枠に空きがあるかを口座の画面で先に見ておきます。公開価格も株数も決まっていないので、いくら要るかはまだ分かりません。
SBI証券でNISAを使う人は、払うのが米ドルになる点に気をつけます。NISAの枠で申し込めても、ドルへの両替は先に済ませておくのが前提です。
楽天証券は、円での決済とNISAの枠の両方を案内に挙げています。この2つを組み合わせて申し込めるかは、受付が始まったら申込の画面で確かめてください。
日本の取引所には上場しない
S-1修正版によると、公募はオーストラリア・カナダ・欧州経済領域の一部の国・日本・スイス・英国の6地域で行います。ただしこれらの地域の取引所に上場するつもりは、今のところ無いと書かれています。
日本で申し込めても、売り買いの場はナスダックです。上場したあとに売るときも、米国株として証券会社を通して売ることになります。
上場後に楽天証券で買うと約定代金の0.495%で上限22ドルの手数料がかかる
上場前の申込に外れても、上場したあとは市場で買えます。ただしそのときは、上場前の申込と同じ手数料0円にはなりません。

楽天証券の米国株の手数料は、約定代金の0.495%(税込)です。最低は0ドルで、上限は22ドルと決まっています。
円のまま売り買いすると、1ドルあたり25銭の為替手数料もかかります。購入申込のときの為替スプレッド0は、上場前の申込の話です。
申込の期間は5〜10営業日しかない
楽天証券の案内では、米国株IPOのブックビルディング期間は通常5〜10営業日です。仮条件が出てから締め切りまでが短いので、口座の準備は先に済ませておきます。
- 上場前の申込:購入手数料は2社とも0円。楽天証券は円で払っても為替スプレッドが0
- 上場後の売り買い(楽天証券):約定代金の0.495%(税込)で、上限は22ドル
- 上場後に円で売り買い(楽天証券):さらに1ドルあたり25銭の為替手数料
- 当選後の取消(楽天証券):公開日の12:59まで購入を取り消せる
公開価格を見て考え直したいときは、楽天証券なら当選のあとでも降りられます。申し込んだら必ず買う、という作りではありません。
ドル建ての額は1ドル158.08円で見ておく
上限の22ドルが円でいくらになるかは、その日の為替で変わります。AInformationがAIツールの料金を円に直すのに使う11月7日の為替は、1ドル158.08円でした。
Anthropic上場の日付と公開価格は11月7日時点でどこにも書かれていない
Anthropicの上場日は、会社から発表されていません。報道で出ている11月16日も、会社は認めていません。

楽天証券の上場概要には、2026年9月から2027年2月までのいずれかの日に上場する予定とだけ書かれています。11月4日の時点で、ブックビルディング期間と抽選日も未定でした。
公開価格も同じです。S-1修正版の価格の欄は「between $ and $ .」と、金額の入らないまま出ています。
S-1で決まっていないと書かれていること
10月26日のAnthropicの発表文には、売り出す株数と価格帯はまだ決まっていないと書かれています。11月2日の修正版でも、ここは埋まっていません。
- 上場日:会社の発表なし。報道の11月16日は会社が認めていない
- 公開価格と仮条件:S-1修正版では空欄のまま
- 売り出す株数:S-1修正版では空欄のまま
- ブックビルディング期間と抽選日:楽天証券は11月4日時点で未定としている
いま申込の日を言い切っている記事は、見込みを書いています。仮条件が出た日から、申込の期間が数えられるようになります。
anthropic株を調べる人は前から多い
AInformationがキーワードプランナーで測った控えでは、「anthropic 株」は月平均2,900回検索されていました。期間は2025年9月から2026年8月です。いちばん多いのは2026年2月の6,600回でした。
Anthropic IPOの届出では7〜9月の売上が170億ドルに達した
S-1修正版には、買う前に知っておきたい数字が並んでいます。主なものは次の4つです。
- 売上:2026年7〜9月の3か月で170億ドル。前の年の同じ時期から1,127%増えた
- 年10万ドル以上払う顧客:1年で950社超から11,900社超に増えた
- 公開で買える株:Class Aの普通株で、1株に1票の議決権がある
- 売却制限:上場前からの株主は、目論見書の日付から180日は原則売れない
2023年1〜3月に商用の提供を始めたときの売上は0ドルでした。そこから、3か月で170億ドルを売る会社になっています。
大きな顧客の伸びも目立ちます。年に10万ドル以上払う会社が増えたのは、大きな会社が仕事でClaudeを使う流れが数字に出たものです。
公開で買えるのは1株1票のClass A株
個人が申し込むClass A株は、1株1票です。取締役の過半数は、LTBTという信託が持つClass T株で選ばれます。このためS-1は、自社を「支配株主のいる会社」に当たると書いています。
既存株主の売却制限は180日
上場前からの株主には、売却の制限(ロックアップ)がかかります。期間は目論見書の日付から180日目の取引の終わりまでです。2027年3月期の決算発表の後のほうが早ければ、そちらで切れます。
日本のAI求人ではClaudeが740件に出てChatGPTの394件より多い
S-1は国別の売上を出していません。そこでAInformationは、11月7日時点で集めているAI求人2,688件を数えました。755社の求人を、4つの採用サイトから集めたものです。
求人の中でツール名が出る件数を見ると、Claudeは740件で1位でした。ChatGPTは394件、Geminiは390件です。ツール名が1つも出ない求人は1,396件ありました。
開発の道具でもClaude Codeが464件で多い
開発の道具に絞っても、Claude Codeは464件の求人に出ています。Cursorは334件、GitHub Copilotは242件でした。OpenAIのCodexは166件です。
エンジニアの求人で、Claude Codeを使うと書く会社が多いことが分かります。AIエンジニアの求人は867件あり、職種の中でいちばん多い区分です。
求人の数から言えることと言えないこと
S-1が書く「年10万ドル以上払う顧客が11,900社超」は、米国の会社の話に見えがちです。求人の数で見ると、日本の会社でもClaudeが働く人の道具として書かれています。
- 言えること:日本のAI求人で、Claudeの名前がいちばん多く出ている
- 言えること:開発の求人でも、Claude CodeはCursorやGitHub Copilotより多く書かれている
- 言えないこと:求人を出した会社が、Anthropicにいくら払っているか
- 言えないこと:日本での売上。S-1は国別の売上を出していない
AInformationのAIツールDB508本で見ると、Anthropicのツールは2本です。OpenAIも2本、Googleは8本でした。本数は少なくても、求人の中ではClaudeの名前がいちばん多く出ています。
ClaudeとChatGPTに買い方を聞くと証券会社の受付の発表を拾えなかった
AInformationは11月7日の夜に、ClaudeとChatGPTへ同じ質問を投げました。1つ目は、上場前に申し込めるかとNISAと円の払い方です。2つ目は、上場日と公開価格です。
Claudeは「確約できない」と答え円の払い方を取り違えた
Claudeは1つ目の質問に48.3秒、3,825字で答えました。結論は「申し込めると確約はできないが、可能性は十分ある」です。公式の発表と比べた食い違いは次の3つでした。
- 申込:SBI証券と楽天証券がすでに受付を予定と発表していたのに「各社の発表待ち」と答えた
- NISA:2社とも成長投資枠で申し込めるのに「使える可能性が高い」にとどめた
- 円:SBI証券は米ドルだけなのに「SBI証券が円貨決済を検討」と書いた。楽天証券の円貨決済には触れなかった
Claudeは、6月にあった別の会社の米国IPOを手がかりに答えていました。11月3日と4日の2社の発表は、答えに出てきません。
ChatGPTへの同じ質問は、ブラウザが開けずに答えを取れませんでした。ここはChatGPTの答えが無いまま書いています。
上場日と公開価格は2つとも作らずに未定と答えた
2つ目の質問には、2つのAIとも「上場日も公開価格も正式には決まっていない」と答えました。Claudeは42.2秒で1,033字、ChatGPTは200.4秒で522字です。ChatGPTは書き途中で待つ上限に当たりました。

- Claude:11月13日を最短の価格決定日に挙げた。11月16日は最短の初取引日で、報道ベースの未確定と書いた
- ChatGPT:11月16日を最短の上場可能日と表にまとめ、確定日ではないと書いた
- 2つとも:公開価格は「未発表」とし、金額を作らなかった
未定の価格を作らなかった点は、2つとも公式と合っています。一方で企業価値の見込みは、2つのAIで違う数字を挙げていました。どちらも報道の数字で、S-1には書かれていません。
AIに聞くなら、日付や金額の出どころを聞き返してください。公式の発表なのか報道なのかを分けて答えさせると、取り違えが減ります。
アンソロピック株でまだ分かっていない8つのこと
11月7日時点で、公式の文書から確かめられなかったことを並べます。ここは「分からない」と書くしかない部分です。
- 上場日:会社の発表はない。11月16日は報道の見込みで、楽天証券は2026年9月〜2027年2月のいずれかの日としか書いていない
- 公開価格・仮条件・売り出す株数:S-1修正版ではどれも空欄
- 日本での募集の金額:関東財務局に出た有価証券届出書の原文を、EDINETで確かめられなかった
- みずほ証券の申込の条件:公式ページの読み取りが止められていて、中身は未確認
- ほかの証券会社の扱い:三菱UFJモルガン・スタンレー証券などが個人の申込をどう受けるか、公式の案内が見つからなかった
- 各社の最低申込株数・1人あたりの上限・配分の株数・当選確率:どの会社も出していない
- SBIハイパー預金の優遇の大きさ:どれだけ当選確率が上がるかは非公表
- 日本での売上:S-1は国別の売上を出していない
この記事は、アンソロピック株を買うことを勧めるものではありません。申し込むかどうかは、目論見書と各社の案内を読んで自分で決めてください。
アンソロピック株の申込が始まるまでにやっておく5つのこと
申込の期間は短い見込みです。仮条件が出てから慌てないように、今日から動けることを順に並べます。
- 申し込む証券会社を決めて口座を開く:円で払いたいなら楽天証券、ドルを用意できるならSBI証券も候補になる。口座が無いなら、どちらかで開いておく
- NISAの成長投資枠の空きを見る:NISAで申し込むなら、枠にどれだけ空きがあるかを口座の画面で見ておく。特定口座でも申し込める
- SBI証券ならドルとハイパー預金を用意する:SBI証券は米ドルでしか払えない。優遇を受けたいなら、SBIハイパー預金の残高を10万円以上にしておく
- 仮条件が出たら目論見書を読む:公開価格の幅と株数は、仮条件が出るまで分からない。出たら価格と株数を見てから、申し込むかを決める
- AIの答えは公式の案内で確かめる:今回の実測では、Claudeは2社の受付の発表を拾えていなかった。最後は証券会社の案内ページで確かめる
上場後に市場で買う人は、楽天証券なら約定代金の0.495%(上限22ドル)がかかる点も入れて考えます。申込に外れたときの動き方も、先に決めておくと迷いません。
Claudeが仕事でどこまで使えるかを先に知りたい人は、Claudeの使用量を確認する方法と上限の仕組みも参考になります。Anthropicの米国だけの新機能はClaude Personal Financeの記事にまとめました。
※記事の事実とは分けて、筆者の考えを書いています。
分析・考察求人2,688件のうちClaudeの名前が740件に出るのは、日本の職場でもClaudeが道具として根づいてきた印だと私は見ています。S-1にある大きな顧客の伸びとも向きが合います。
ただ、道具として便利なことと株を買ってよいかは別の判断です。上場日も価格もまだ空欄なので、仮条件と目論見書が出てから2社の条件を見比べて決めてください。
- アンソロピック株は日本から上場前に申し込めますか?
- 申し込めます。SBI証券が11月3日に、楽天証券が11月4日に、上場前の購入申込を受け付ける予定と発表しました。S-1修正版にも、公募に日本を含むと書かれています。申込は仮条件が決まってからで、11月7日時点ではまだ始まっていません。
- アンソロピック株はNISAで買えますか?
- 買えます。SBI証券も楽天証券も、申込に使える口座にNISAの成長投資枠を入れています。特定口座や一般口座でも申し込めます。公開価格がまだ決まっていないので、成長投資枠の空きを先に見ておくと安心です。
- アンソロピック株は円で払えますか?
- 楽天証券なら円で払えます。楽天証券は円貨決済と外貨決済のどちらも選べ、購入時の為替スプレッドは0です。SBI証券は決済が米ドルだけなので、円しか持っていない人は先にドルへ替えておく必要があります。
- アンソロピックの上場日はいつですか?
- 11月7日時点で、会社は上場日を発表していません。報道で出ている11月16日も、会社は認めていません。楽天証券の上場概要には、2026年9月から2027年2月までのいずれかの日に上場する予定とだけ書かれています。公開価格もS-1修正版では空欄です。
