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Claude Code、AirPods 3を午後で解析 失敗は約300回だ

読了 約5分
発表元の公式ページの画面。Claude Code、AirPods 3を午後で解析 失敗は約300回だ

この記事の要点

  • Claude Codeを使って、AirPods 3の頭の動きをLinuxで読み取るMousePodsが公開された。
  • 開発者は午後の作業で、約300回の失敗を経て仕組みを突き止めた。
  • 動くのはLinuxだけで、WindowsとMacでは使えない。

MousePods公開 AirPods 3の動きを午後で解析

AirPods 3の頭の動きをLinuxで読み取るMousePodsが公開された。頭を動かすと、画面のマウスポインターがその向きに動く。開発者はClaude Codeを使い、1日の午後で仕組みを突き止めた。

これまで同じ分野のオープンソースは、どれもAirPods 3を対応外としていた。AirPodsはLinuxでも普通のBluetoothイヤホンとして使える。ただし頭の動きの検知は、Apple製品の外では使えなかった。

  • 通信の決まりが違った:AirPods 3はAirPods Proと別の方式でセンサーを動かしていた
  • 受け取る枠が小さかった:Linuxの既定のMTUは672バイトで、動きのデータが外れていた
  • 枠を広げると見えた:iOSと同じ2582バイトにすると、8つのセンサーが全部出てきた

2点を直すと、動きのデータが1秒に約200回の速さで届くようになった。手を入れたのはLinux側だけで、AirPodsのファームウェアは書き換えていない。

MousePodsの公式ページ
MousePodsの公式ページ / 出典:starman-tech.github.io / 制作:AInformation

MousePodsはLinux専用 WindowsとMacは非対応だ

MousePodsが動くのはLinuxのパソコンだけだ。公式ページのよくある質問は、WindowsとmacOSについて「Not today」と答えている。日本の会社に多いWindowsやMacでは、今のところ試せない。

ブラウザでも動かない。ブラウザのBluetoothは省電力の方式しか話せず、AirPodsは従来の方式を使うためだ。一方でiPhoneやMacは要らず、管理者の権限も要らない。

項目 公式ページの記載(11月8日に確認)
動作を確かめた機種 AirPods 3・AirPods Pro 2
確かめていない機種 AirPods 2・初代AirPods Pro・AirPods Max
動くOS Linuxだけ(WindowsとmacOSは非対応)
ブラウザ 動かない
四隅を合わせて指すモード シミュレーションでしか試していない
ケースに入れたまま センサーが切れるので使えない

動作を確かめた機種は2つだけだ。AirPods Maxや初代のAirPods Proを持つ人は、動くかどうかを自分で試すことになる。

MousePodsの公式ページのFAQ。WindowsやmacOSで使えるかの問いにNot todayと答えている
MousePods公式ページのよくある質問。WindowsとmacOSは非対応 出典:starman-tech.github.io(2026年11月8日時点の画面)

Claude Codeは調べ役を並走 失敗は約300回だ

今回効いたのは、Claude Codeに似た取り組みを裏で調べさせた進め方だ。複数のAIエージェントが並行して公開プロジェクトを読んだ。そのうち1つが、iOSの部品のコードから答えを見つけた。

公式のREADMEによると、Claudeは約300回の失敗した試みまで手を動かした。Bluetoothの調査・公開資料の読み込み・コードとテストの作成を任せている。テストは159本あり、実機が無くても流せる。

人の役目は、実機で結果を確かめることだった。AirPodsを手に持ち、毎回の判断も人がした。失敗を含む全部の試みは、日誌として公開されている。

AirPods 3で試す前に保証を確かめる コードは商用でも使える

手元で試す前に、機器の保証を確かめておきたい。MousePodsはセンサーのデータを読むだけで、ファームウェアには触れない。それでも元記事は、公式の更新以外でソフトを変えると保証の外になりうると注意している。

  • Linuxのパソコンに、AirPodsをBluetoothでペアリングしておく
  • Python 3.10以上を用意し、GitHubから取得する
  • /dev/uinputへの書き込み権限があるかを確かめる

コードはApache-2.0で、商用でも使える。調べた結果の文書はCC BY 4.0で、使うときは作者名とリンクを付ける。

元記事は、AIの使い道が既存のソフトや機器に手を入れる方向へ広がっていると見ている。自社の機器で同じことをするなら、メーカーの規約を読むところから始めるとよさそうだ。

Claude Codeを自分で使うなら使い方と入れ方/料金とProで使える回数/AIコーディング4本の比べ

この記事に出てくることば
MTU
1回の通信で受け取れるデータの大きさの上限。小さすぎると、音声のほかに送りたい動きのデータが外れてしまう
導入の現場から考える

※記事の事実とは分けて、筆者の考えを書いています。

藤井俊太AI導入コンサルタント

分析・考察要点はClaude Codeに答えを出させたことより、調べ役を並行して走らせた進め方にある。仕様書の無い社内の古い機器やシステムを調べる場面でも、公開資料を読み比べさせる形は使えそうだ。

一方で約300回の試みを回せたのは、人が実機で毎回確かめたからだ。情報システム部門が同じことをするなら、AIに任せる範囲と人が確かめる所を先に決めておきたい。決めないまま進めると、保証や規約の確認が抜けるおそれがある。

よくある質問
MousePodsはWindowsやMacで使える?
使えない。公式ページのよくある質問は、WindowsとmacOSに「Not today」と答えている。動くのはLinuxのパソコンだけで、ブラウザでも動かない。ブラウザのBluetoothは省電力の方式しか扱えず、AirPodsは従来の方式を使うためだ。iPhoneやMacを用意する必要は無い。
MousePodsを使うとAirPodsが壊れたり保証が切れたりする?
MousePodsはセンサーのデータを読むだけで、AirPodsのファームウェアは書き換えない。手を入れるのはLinuxのパソコンの側だけだ。ただし元記事は、公式の更新以外でソフトを変えると保証の外になりうると注意している。試す前に保証の条件を読んでおきたい。

【この記事の出典】

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