AInformationがAI資格ナビの72本を1本ずつ調べたところ受験料0円のAI資格は生成AIリテラシー検定の1本だけだった。2本目になるのがCanvaのAI Essentials 2026だ。6レッスン・1時間・テスト15問で認定証がもらえる。有料51本の中央値は8,000円で最安は2,200円だ。ChatGPTとClaudeに無料のAI資格を聞いたがどちらもCanvaの認定を挙げなかった。
- AI資格72本のうち受験料0円は生成AIリテラシー検定の1本だけだった
- Canva AI Essentials 2026は0円で受けられる2本目のAI資格になる
- 有料AI資格51本の中央値は8,000円で最安は2,200円
- ChatGPTとClaudeに無料のAI資格を聞いてもCanvaの認定は出てこなかった
- Canva AI Essentials 2026は英語のみで日本語には対応していない
- AI求人ナビ2,566件でAI認定を条件にしている求人は実質0件だった
無料で取れるAI資格は2本でCanvaは1時間で終わる
AI資格を無料で取りたい人にとって選択肢は極端に少ないです。AInformationがAI資格ナビに収録している72本のAI資格を1本ずつ調べたところ受験料0円のものは1本しかありませんでした(2026年9月24日時点・AInformation調べ)。生成AIリテラシー検定だけです。有料のAI資格は51本あり中央値は8,000円です。残り20本は受験料が公開されていません。72本の中で0円はたった1本でした。AI資格にはG検定や生成AIパスポートのような日本独自の検定からMicrosoftやGoogleやAWSのようなグローバルベンダーの認定まで幅広い種類があります。受験料もバラバラです。

ここに2本目が加わりました。CanvaのAI Essentials 2026です。受験料は0円でCanvaの無料アカウントがあれば受けられます。Canvaは世界で1億人以上が使うデザインツールです。そのCanvaがAIの使い方を教える認定コースを無料で出しました。コースは6レッスンで所要時間は約1時間です。最後に15問のテストがあり全問正解すると認定証がもらえます。公式サイトには「free certification anyone can complete at their own pace」と書いてあります。
72本の中で0円が1本だったのがCanvaで2本になりました。0円で取れるAI資格がどれだけ少ないかが数字で分かります。
15問テストに全問正解すればLinkedInに認定証が載る
Canva AI Essentials 2026の認定証はLinkedInのプロフィールに追加できます。公式サイトには「add your credential to your LinkedIn profile and share your achievement on social media」と書いてあります。合格すればSNSでも共有できます。LinkedInに認定証が載ると採用担当者やクライアントにAIを使えることを証明できます。

テストは15問で合格の条件は全問正解です。1問でも間違えると認定証は出ません。ただし何度でも受け直せます。1回で受からなくてもやり直しがきくので焦る必要はありません。コースの6レッスンを順番に進めてから受けると出題範囲をカバーできます。
認定証に有効期限はありません。ただしCanvaはコースの内容とテストの問題を定期的に更新しています。公式は12か月ごとに再テストを受けることを勧めています。AIの技術は変化が速いため古い知識のまま認定を持ち続けるのを防ぐためです。再テストも無料なので費用を気にせず最新の知識を維持できます。
コースの中身はAIの基本とCanvaでのAIの使い方です。プロンプトの書き方やAIで画像を生成する方法も扱います。AIの倫理や限界にも触れています。デザインツールCanvaを仕事で使っている人には実務に直結する内容です。Canvaを使ったことがない人でもAIの基本は学べますが操作画面を見ながら進めるためCanvaのアカウントは作っておいた方がよいです。
72本のAI資格で受験料0円が1本しかなかった理由
AInformationはAI資格に特化したデータベース「AI資格ナビ」を運営しています。2026年9月24日時点で72本のAI関連の資格・認定を収録しています。各資格の受験料や試験形式や合格率を公式サイトから確認して記録しています。G検定や生成AIパスポートのような有名なものから海外ベンダーの認定まで幅広くカバーしています。

72本の内訳はこうなっています。受験料が明記されている資格が52本あり、そのうち0円は生成AIリテラシー検定の1本だけでした。有料が51本です。残りの20本は受験料が公開されていないか資格によって金額が変わるものです。MicrosoftやGoogle Cloudの認定はこの20本に含まれます。
なぜ0円が1本しかないのか。理由はシンプルです。試験の実施にはコストがかかります。問題の作成・採点・認定証の発行・不正防止の仕組みをそろえるのにお金がいります。受験料を取る方がビジネスとして成り立ちやすいのです。
Canva AI Essentials 2026が無料なのはCanvaの自社ツールの普及が目的だからです。AIの使い方を知ってもらうことでCanvaの利用者を増やす狙いがあります。テストの採点もオンラインで自動化されているため人件費がほとんどかかりません。ベンダー認定が無料になるのはこのパターンが多いです。
生成AIリテラシー検定は日本語で受けられるもう1つの0円資格
72本の中で唯一0円だった生成AIリテラシー検定は生成AIリテラシー認定機構が実施しています。個人受験は無料です。知識だけでなくビジネスでAIを使いこなす実技・操作スキルの診断に特化しています。日本語で受けられる点が大きな特徴です。
Canva AI Essentials 2026との大きな違いは言語です。生成AIリテラシー検定は日本語で受けられます。Canvaの方は英語のみです。日本語で無料のAI資格を取りたい人には生成AIリテラシー検定が現時点で唯一の選択肢になります。
無料のAI資格と最安の有料AI資格の比較
| 資格名 | 受験料 | 問題数 | 言語 | 認定証 |
|---|---|---|---|---|
| 生成AIリテラシー検定 | 0円 | — | 日本語 | あり |
| Canva AI Essentials 2026 | 0円 | 15問 | 英語 | あり(LinkedIn対応) |
| Generative AI Test | 2,200円 | — | 日本語 | あり |
2つの無料資格を比べると対象が違います。生成AIリテラシー検定はAI全般のリテラシーを測るものです。ChatGPTやGeminiのような生成AIをビジネスで安全に使うための知識を問います。Canva AI Essentials 2026はCanvaでのAI活用に限定した認定です。プロンプトからデザインを作る操作が中心になります。
どちらか一方ではなく両方取っても損はありません。片方は日本語でもう片方は英語です。セットで持っておくと「日本語のAIリテラシー+英語の実務スキル」の両方を証明できます。どちらも0円なので費用の心配はありません。
有料のAI資格51本は中央値8,000円で最高は40,000円
有料のAI資格は51本あります。受験料の中央値は8,000円です(AInformation調べ)。最も高いのは40,000円でした。受験料だけで4万円というのはAIに限らず資格試験の中でもかなり高い部類です。
8,000円は本を1〜2冊買うのと同じくらいの金額です。資格の名前が履歴書やLinkedInに残る点では本より投資対効果が高いかもしれません。ただし合格しなければ受験料は戻ってきません。不合格で再受験するとまた同じ金額がかかります。
他の資格試験と比べてみます。情報処理技術者試験は7,500円です。TOEICは7,810円です。G検定は13,200円で中央値の8,000円を超えています。AI資格は新しい分野で試験の運営コストが高いことが価格に反映されています。特に海外ベンダーの認定はドル建てで為替の影響も受けます。受験料が5,000円以下の資格も複数ありますが知名度が高いG検定(13,200円)や生成AIパスポート(11,000円)は中央値を超えています。名前が通った資格ほど高い傾向があります。
予算に限りがある人はまず0円の2本から始めるのが現実的です。生成AIリテラシー検定とCanva AI Essentials 2026を取ってから有料の資格に進めば出費を抑えられます。0円で基礎を固めてから8,000円の中央値帯に進むという順番です。
最安の有料AI資格はGenerative AI Testの2,200円
有料のAI資格で最も安いのは日本ディープラーニング協会のGenerative AI Testです。受験料は2,200円で中央値の8,000円の4分の1以下です。ランチ1〜2回分の金額で受けられます。
Generative AI Testは生成AIの基礎知識を問うテストです。同じ日本ディープラーニング協会が実施しているG検定(13,200円)の入門版にあたります。まずGenerative AI Testで基礎を固めてからG検定に進む流れが想定されています。段階を踏むことで合格率を上げられます。
2,200円は手を出しやすい金額ですが知名度ではG検定や生成AIパスポートに劣ります。受験料だけでなく取ったあとにどこで通じるかも考えて選ぶ必要があります。社内研修の理解度チェックとして使うなら十分ですが転職のアピール材料にするならG検定の方が認知されています。無料の2本→Generative AI Test→G検定という順番で進めるとコストを段階的に上げられます。
ChatGPTとClaudeに聞いてもCanvaの無料認定は出なかった
AInformation編集部は2026年9月24日にChatGPTとClaudeにまったく同じ質問を投げました。「AIの資格で受験料が無料のものを教えてください」です。どちらもCanva AI Essentials 2026を挙げませんでした。

Claudeは24.2秒で636文字の回答を返しました。挙げたのはAIスキル検定・AIリテラシー検定・生成AIリテラシー検定の3つです。日本の検定に絞った回答でした。「無料検定は知名度がまだ低め」「対外的なアピールにはG検定や生成AIパスポートが主流」とも付け加えていました。
ChatGPTは76.5秒で2,234文字の回答を返しました。挙げたのはDatabricks Generative AI Fundamentals・Microsoft Applied Skills・IBM SkillsBuild・Cisco Introduction to Modern AI・NVIDIA Getting Started with AIの5つです。海外のベンダー認定が中心でした。表形式で費用・難易度・日本語対応を整理して出しており「一番おすすめはDatabricks」とまで言い切っていました。Databricksは「日本語対応・約10分の試験・80%以上で合格」と詳しく紹介されていましたがAInformationのAI資格ナビ72本にはまだ収録されていません。
2社の回答に共通する点があります。どちらもCanva AI Essentials 2026を挙げていません。AInformationのAI資格ナビ72本にもまだ載っていない新しい認定です。AIに聞くだけでは見つからない資格があるということです。
回答の傾向も大きく違います。Claudeは日本の検定を3つ出しChatGPTは海外の認定を5つ出しました。同じ質問でもAIによって答えがまったく変わります。1つのAIに聞いて終わりにせず複数で確かめるか、AI資格ナビのような専門のデータベースを使う方が漏れを防げます。AIツール493本の料金調査でもAIの回答と実際のデータのずれを報告しています。
AIの資格で受験料が無料のものを教えてくださいClaude(24.2秒)はAIスキル検定・AIリテラシー検定・生成AIリテラシー検定の3つを回答。ChatGPT(76.5秒)はDatabricks・Microsoft・IBM・Cisco・NVIDIAの5つを回答。どちらもCanva AI Essentials 2026には言及しなかった。(2026年9月24日にAInformation編集部が検証)
AI求人ナビ2,566件で「認定」が出たのは1件だけだった
AI資格を取ったあと仕事に直結するかどうかも見ておきます。AInformationが運営するAI求人ナビで「認定」を検索すると2,566件中1件だけヒットしました。
ヒットした1件はSOMPOリスクマネジメントの求人です。ただしこれは「健康経営優良法人2026認定企業」という会社自体の認定であり応募者にAI認定を求めているわけではありません。つまりAI認定の保有を応募条件にしている求人は実質0件でした。
AI副業ナビ(1,622件)で「Canva」を検索すると7件が出てきます。ただしいずれもデザイン業務でCanvaのスキルを求めるもので「Canva AI Essentials認定を持っていること」を条件にしている案件はありません。「資格」で検索しても5件出ましたがAI資格の保有を条件にしているものはありませんでした。
この結果はAI資格が仕事に役立たないという意味ではありません。求人の条件欄には書かれなくても面接でのアピール材料にはなります。LinkedInにCanvaの認定証を載せておけばAIを使えることの客観的な証明になります。ただし「この資格を取れば就職できる」という期待は持たない方がよいです。資格はスキルの証明であって採用の保証ではありません。Canvaのデザインスキルを求める求人が7件あったようにツールの操作能力自体は求められています。AI資格はその能力を客観的に示す手段の1つです。今は条件として書かれていなくても企業がAI人材を評価する基準が整えば状況は変わる可能性があります。
Canva AI Essentials 2026は英語だけで日本語は来ていない
Canva AI Essentials 2026の大きな注意点は言語です。2026年9月24日時点でコースは英語のみで提供されています。日本語版のURLを開くと404エラーが返ります。レッスン名もテストの問題もすべて英語です。
Canva自体は日本語に対応しています。デザインツールとしてのCanvaは日本語の公式サイトもあり日本語で使えます。しかしDesign Schoolの認定コースは英語だけです。Canvaの日本語ページにはAI認定コースへのリンクがありません。日本語しか使えないユーザーはコースの存在に気づきにくい状態です。
英語が苦手な人にはハードルが高いです。ただしコースの内容はCanvaの操作画面を見ながら進めるため画面を見れば何をすればよいかはある程度分かります。テストの15問も選択式です。ブラウザの翻訳機能や翻訳ツールを使いながら受けることもできます。動画のレッスンは英語の字幕が付いているので翻訳しやすいです。
今後日本語に対応する可能性はあります。Canvaは日本市場に力を入れておりDesign Schoolの他のコースには日本語版があるものもあります。ただし2026年9月24日時点ではAI Essentials 2026の日本語版についての公式の発表はありません。日本語で受けたい人は生成AIリテラシー検定を先に取っておきCanvaの日本語対応を待つのが現実的です。
受験料が分からない20本にはMicrosoft認定やGoogle Cloud認定がある
AI資格72本のうち20本は受験料が公開されていないか金額が変動するものです。この中にはMicrosoft認定やGoogle Cloud認定のような大手ベンダーの資格が含まれています。知名度が高い資格が多いため受験を考えている人は注意が必要です。
MicrosoftのAI認定は資格ごとに金額が異なります。時期や地域によっても変わるため一律の金額として記録できません。Google Cloud認定も同様です。AWS認定のAI関連資格も受験タイミングで金額が変わることがあります。バウチャーや割引キャンペーンが出ることもあり公式サイトを定期的に確認する必要があります。
この20本の中に無料のものが隠れている可能性もあります。今回ChatGPTが回答で挙げたMicrosoft Applied Skills(AI系)は無料の実技評価で資格が取れると書かれていました。ただしAInformation編集部では公式サイトで0円と明記されていることを確認できなかったため「金額不明」として扱っています。今後確認が取れれば無料のAI資格が3本以上になるかもしれません。無料のベンダー認定は自社製品の普及を目的に出すケースが多いため今後も増える余地はあります。
受験を考えている人は金額不明の20本についても各社の公式サイトを直接確かめてください。AInformationのAI資格ナビでは72本の資格を一覧できます。金額が判明したものから随時更新しています。まず無料の2本から始めて自分に合う分野を見つけてから有料に進むのがお金をかけずにAI資格を広げる方法です。

72本のAI資格を全部数えて0円が1本しかないと分かったのが今回の記事の出発点だ。Canva AI Essentials 2026は日本語の解説記事がまだ無く、うちのAI資格ナビの72本と突き合わせることで他社が書けない数字を出せた。ChatGPTとClaudeに聞いてもCanvaの無料認定が出てこなかった事実はAIに聞くだけでは足りないという記事の主張を裏付ける検証になっている。AI求人ナビで認定を条件にしている求人が実質0件だった点は正直に書いた。資格を取れば就職できるという誤解を防ぐためだ。Canvaのコースが英語のみである点も注意事項として明示した。
- Canva AI Essentials 2026は本当に無料か
- 受験料は0円です。Canvaの無料アカウントがあれば受けられます。公式サイトに「free certification anyone can complete at their own pace」と書いてあります(2026年9月24日時点)。有料のCanva Proに入る必要はありません。
- AI資格で最も安いのはどれか
- 受験料0円のものは生成AIリテラシー検定とCanva AI Essentials 2026の2本です。有料で最も安いのは日本ディープラーニング協会のGenerative AI Testで2,200円です。AI資格ナビ72本の有料の中央値は8,000円です(2026年9月24日時点・AInformation調べ)。
- Canva AI Essentials 2026は日本語で受けられるか
- 2026年9月24日時点では英語のみです。日本語版のURLを開くと404エラーが返ります。Canva自体は日本語に対応していますがDesign Schoolの認定コースは英語だけです。日本語で無料のAI資格を取りたい場合は生成AIリテラシー検定があります。
- AI資格を取ると就職や転職に有利になるか
- AI求人ナビ2,566件でAI認定の保有を応募条件にしている求人は実質0件でした(2026年9月24日時点・AInformation調べ)。条件としては求められていませんが面接でのアピール材料にはなります。LinkedInに認定証を載せることもできます。
