AIプロジェクト機能で資料をまとめて聞くなら、資料を置いて1文で頼むだけです。2026年10月31日に決算資料・売上表・会議の記録の3つを4つのAIへ渡すと、3問とも正しかったのはChatGPTとClaudeでした。資料どうしを2回とも照らしたのはClaudeだけです。
- AIプロジェクト機能で資料をまとめて聞くやり方は、3つのファイルを1つの会話に置いて1文で頼むだけ。実際に送った文を3つそのまま載せた
- 2026年10月31日に決算資料・売上表・会議の記録を4つのAIへ渡すと、3問とも正しく答えたのはChatGPTとClaudeの2つだった
- 資料どうしの照らし合わせを2回ともしたのはClaudeだけ。決算資料と会議の記録を両方引いてEC比率を答えるまで20.1秒だった
- Geminiは売上表の年間合計を23,900,000千円と取り違え、3問目では売上表に無い1,003,110個という数字を書いた
- Microsoft Copilotは3問とも4つの中で一番早く、売上高を並べた1問目は26.2秒だった。ただし期間の違いには触れなかった
- 公式ヘルプの条件はClaudeが無料でもプロジェクト5つまで、Copilot Notebooksはライセンスが要る
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AIプロジェクト機能で資料3つをまとめて聞くやり方は1文で頼むだけ
AIプロジェクト機能は、資料と会話を1か所に置いてAIに資料をまたいで答えさせる機能です。ChatGPTとClaudeでは「プロジェクト」という名前です。Geminiでは「ノートブック」、Microsoft Copilotでは「Copilot Notebooks」と呼びます。呼び方は違っても、使い方の芯は同じです。資料を置いて、聞きたいことを1文で書きます。
AInformation編集部は2026年10月31日の13時17分から13時32分にかけて、この「資料をまたいで答える力」を4つのAIで比べました。渡したのは架空の株式会社サンプル商事の資料3つです。決算資料のPDF(kessan_2025.pdf)と2025年の売上表のExcel(uriage_2025.xlsx)を選びました。もう1つは9月10日の会議の記録のテキスト(kaigi_kiroku_2026-09-10.txt)です。どれも編集部が作った資料で、正しい答えは先に手元で用意してあります。
下の3つは、そのとき実際に送った文です。1字も変えずに載せています。コピーのボタンを押せば、そのまま自分のAIに貼れます。
1つ目は、2つの資料の数字を並べさせる文です。最後に「違う理由も書いて」と足すと、期間や単位のずれにAIが気づくかが分かります。
この3つの資料をもとに、サンプル商事の決算資料にある2025年度の売上高と、売上表の年間合計(千円)を並べて教えてください。2つの数字が違う理由も書いてください。
2つ目は、ある資料の話を別の資料で裏づけさせる文です。会議の記録にある目標を、決算資料の言葉のまま引かせます。「引用して」と書くと、どの資料のどこを読んだかが答えに出ます。
会議の記録にある「EC比率を40%へ」という目標について、決算資料に書かれている現在のEC比率と目標の年度を引用してください。
3つ目は、1つの商品について3つの資料から事実を集めさせる文です。売上表の月ごとの数字と会議で決まったことと決算の見通しが、1本の時系列にまとまるかを見ます。資料をまとめて置く使い方で、いちばん役に立つ聞き方です。
3つの資料から、商品E(保温ボトル)に関する事実を全部集めて、時系列に並べてください。
自分の資料で試すときは「サンプル商事」や「商品E」を自分の会社の言葉に置き換えます。資料の名前は「決算資料」「売上表」「会議の記録」のように、中身が分かる呼び方で書くのがコツです。この呼び方なら、AIの答えの中でもどの資料から引いたかが読み取りやすくなります。
先に1つ断っておきます。今回は各AIのプロジェクトに資料を保存したのではありません。新しい会話に3つのファイルを添付し、同じ会話の中で3つの文を続けて送りました。資料を置いたまま続けて聞く形は同じですが、プロジェクトの画面の中で答えが変わるかはこの検証では確かめていません。資料を読んで答える部分の力くらべとして読んでください。

AIプロジェクト機能の比較の結論は照らし合わせを2回ともしたClaudeだった
結論から書きます。3つの課題で正しく答えた数は、ChatGPTとClaudeが3問ずつで並びました。そのうえで、資料どうしを照らし合わせる動きを2回ともしたのはClaudeだけです。資料をまとめて聞く使い方で1つ選ぶなら、Claudeを勧めます。

照らし合わせが出た場面は2つありました。1つ目は2問目のEC比率です。Claudeは決算資料の「EC比率は35.0%(前年度31.3%)です」を引いたあと、会議の記録の「35%から40%へ」という発言とも一致していると書き足しました。答えが出るまで20.1秒です。2つ目は3問目の商品Eです。会議の記録にある8月の740万円(前年同月比82%)と、売上表の8月の数字がつながらないと注意書きを入れました。
ChatGPTは2つ目の照らし合わせ(8月の数字のずれ)に気づきました。Microsoft Copilotは1つ目(会議の記録も引く)をしています。Geminiはどちらもしていません。
試した条件も書いておきます。使ったのはChatGPT Plus・Google AI Pro・Claude Max・無料のMicrosoftアカウントのMicrosoft Copilotで、どれもMacのブラウザで開きました。画面のモデル表示はChatGPTが「GPT-6.1 Sol 中」でした。Geminiは「Flash」で、Claudeは「Opus 4.8 高」です。Microsoft Copilotはモデル名の表示を記録できていません。どのAIも既定のモデルのまま、3つの課題を1回ずつ送りました。
速さはMicrosoft Copilotが3問とも1位でした。1問目26.2秒・2問目17.2秒・3問目26.4秒です。Geminiは3問とも一番遅く、1問目は168.5秒かかったうえに売上表の合計を取り違えました。速さと正しさで勝つAIが分かれた、というのが今回の一番の発見です。
4つのAIに資料3つを渡した手順は3つ
手順はどのAIでも同じです。1つの課題を4つのAIに送り終えてから、次の課題へ進みました。秒数は文を送ってから答えが出そろうまで、文字数は答えの本文の字数です。
- 新しい会話を開いて3つのファイルを添付し、1つ目の文を送る。入力欄の+や添付のボタンから、決算資料のPDF・売上表のExcel・会議の記録のテキストを順に選びます。入力欄の上に3枚のファイルのカードが並んだら、1つ目の文を書いて送ります。

Geminiの画面では、送った文の上にPDF・Excel・テキストの3枚のカードが並びました。答えの中には「PDF」「TXT」の小さな印が付き、どの資料から引いたかが分かる作りです。ただしこの1問目の答えは、後で書くとおり売上表の数字が間違っていました。
- 同じ会話の続きで2つ目の文を送る。添付はし直しません。1つ目で置いた3つの資料を、そのまま読ませる形です。プロジェクトに資料を置いて何度も聞く使い方に近い手順です。

ChatGPTは2つ目の答えで、決算資料の2ページ「4. 販売チャネル別の売上」と場所まで書いて引用しました。答えは134字と短く、引用の1文と「つまり」で始まるまとめの1文だけです。続きの質問でも、最初に添付した資料を読み直していることが分かります。
- 同じ会話の続きで3つ目の文を送る。答えが出るまでの秒数と答えの文字数を記録し、画面を撮りました。

Claudeは3つ目の答えで、売上表の商品Eの月ごとの数字を横に並べた表を作りました。そのあとに決算資料・会議の記録の事実を、年月の見出しごとに出典つきで並べています。答え合わせは、編集部が資料を作ったときに用意した正しい答えと照らしました。資料が全部自作なので、どの数字が正しいかは編集部の側で分かっています。
なおMicrosoft Copilotの画面はアカウントの表示が写っていたため、この記事には載せていません。Copilotの結果は、記録した答えの本文から書いています。
1問目で682億円と558,900千円を正しく並べたのは3つ
1問目の正しい答えは2つの数字になります。決算資料の2025年度の売上高682億円と、売上表の年間合計558,900千円です。決算は2025年4月から2026年3月までの年度で、売上表は1月から12月の暦年です。単位も決算は百万円、売上表は千円で違います。期間と単位の違いに触れていれば正解としました。
1問目(売上高の違い)の結果
| AI | かかった秒 | 答えの字数 | 2つの数字 | 違う理由に挙げたこと |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | 35.9秒 | 542字 | ○ | 期間(年度と暦年)・範囲 |
| Gemini | 168.5秒 | 368字 | × 売上表を239億円 | 販売経路の違い |
| Claude | 90.9秒 | 986字 | ○ | 期間・桁の基準 |
| Microsoft Copilot | 26.2秒 | 501字 | ○ | 範囲だけ(期間なし)△ |
ChatGPTは35.9秒で542字を返しました。2つの数字を千円にそろえて、対象期間の列がある表に並べています。理由には「集計期間が年度と暦年で異なることは確認できます」と書きました。そのうえで「差額67,641,100千円の理由は、3資料だけでは確定できません。」と言い切っています。分かることと分からないことを分けた、慎重な答え方です。

Claudeは90.9秒で986字でした。4つの中で一番長い答えです。期間の違いについては「重なるのは4〜12月の9か月だけ」と、重なる月まで数えて書きました。さらに2つの数字の桁が約122倍違うことを挙げ、期間のずれだけではこの差にならないと説明しています。最後に「3資料とも架空の検証用データなので」と、資料そのものを疑う一言も足しました。

Microsoft Copilotは26.2秒で501字でした。682億円と558,900千円は正しく並べ、売上表の12か月の足し算の式まで見せています。ただし理由に挙げたのは対象の範囲だけです。「売上表は全商品の全チャネル売上ではなく一部商品の管理用データであると考えるのが自然」という説明でした。年度と暦年の違いには触れていないので、答え合わせは△にしました。
Geminiは168.5秒で368字を返しました。決算資料の682億円は合っていましたが、売上表の年間合計を「23,900,000千円(239億円)」と答えています。239億円は決算資料にあるEC(直販)の売上で、売上表の数字ではありません。そのうえで「売上表の年間合計(239億円)は、全社売上ではなく『EC(直販)』チャネルのみ」と理由まで組み立てました。数字を取り違えたまま筋の通った説明を付けるので、答えだけ読むと間違いに気づきにくい形です。

2問目のEC比率35.0%は4つとも合い会議の記録まで引いたのは2つ
2問目の正しい答えは決算資料のEC比率35.0%(前年度31.3%)と、40%を目指す年度の2026年度です。4つのAIはそろって正しく答えました。差が出たのは決算資料だけを引いたか、会議の記録まで戻って照らしたかです。
2問目(EC比率の引用)の結果
| AI | かかった秒 | 答えの字数 | 35.0%と2026年度 | 会議の記録も引いたか |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | 26.8秒 | 134字 | ○ | × 決算資料だけ |
| Gemini | 74.0秒 | 159字 | ○ | × 決算資料だけ |
| Claude | 20.1秒 | 368字 | ○ | ○ 一致すると書いた |
| Microsoft Copilot | 17.2秒 | 200字 | ○ | ○ 両方を引用 |
Claudeは20.1秒で368字でした。決算資料の2つの文をかぎかっこで引いたあと、「議事録の『35%から40%へ』という発言とも一致しています」と結びました。質問は「決算資料に書かれている」ことを聞いていますが、目標の出どころである会議の記録とも突き合わせています。資料をまたいで裏を取る動きが、頼まなくても出ました。

Microsoft Copilotは17.2秒で200字で、4つの中で一番早い答えでした。先に会議の記録の「ECの比率を売上全体の35%から40%へ引き上げる(現在は35%)」を引き、次に決算資料の文を引いています。2つの資料を並べて見せる形で、照らし合わせとしてはClaudeと同じ動きです。
Geminiは74.0秒で159字でした。現在のEC比率と目標の年度を、決算資料の文から抜き出して2行にまとめています。引用ごとに「PDF」の印が付くので、出典は一目で分かります。ChatGPTは26.8秒で134字と一番短く、決算資料のページと見出しまで書きました。この2つは決算資料だけを引いて答えています。

この課題は4つとも正解でした。資料の中の1文を探して引くだけなら、どのAIでも困りません。差が出るのは、2つの資料の話がつながっているかを確かめさせたいときです。照らしてほしいときは「会議の記録とも合っているか確かめて」と文に足すと確実です。
3問目で商品Eの740万円のずれに気づいたのはChatGPTとClaudeだった
3問目の正しい答えは、商品Eについて3つの資料に散らばった事実です。会議の記録には8月の売上が前年同月比82%だったことと、10月から付属品つきのセット販売を始めることが書かれています。付属品の原価は1個120円以内で、質疑では130円まで認めました。決算資料には改良版を2027年3月に出す予定があり、売上表では冬に売れる形が出ています。このうち3つ以上を拾えば正解としました。
3問目(商品Eの時系列)の結果
| AI | かかった秒 | 答えの字数 | 正解の事実 | 740万円のずれの指摘 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | 54.7秒 | 1,972字 | ○ | ○ 指摘した |
| Gemini | 114.0秒 | 1,026字 | △ 資料に無い数字を書いた | × なし |
| Claude | 72.5秒 | 1,256字 | ○ 年間101,100千円も合う | ○ 指摘した |
| Microsoft Copilot | 26.4秒 | 1,023字 | ○ | × なし |
ChatGPTは54.7秒で1,972字を返しました。4つの中で一番長い答えです。時期・区分・内容・出典の4列の表に、売上表の12か月の数字から2027年3月の改良版まで並べています。最後に「売上数値には資料間の不整合があります」と書き、会議の記録の740万円と前年比82%から逆算すると前年8月は約9,024千円になると指摘しました。売上表の2025年8月は3,400千円なので、同じ基準の数字としてつなげられないという注意です。

Claudeは72.5秒で1,256字でした。売上表の商品Eを月ごとに並べ、「保温ボトルらしく冬高・夏低の季節性がはっきり出ています」と季節の形を言葉で書きました。年間合計は101,100千円で、正しい答えと同じです。最後の注意書きでは逆算すると2025年8月は約900万円になるのに、売上表は340万円だと書きました。ChatGPTと同じずれを挙げています。
Microsoft Copilotは26.4秒で1,023字でした。売上表の12か月を1行ずつ書き、会議で決まったセット販売・120円と130円の原価・2027年3月の改良版まで拾っています。正解の事実はそろっていますが、8月の数字のずれには触れていません。
Geminiは114.0秒で1,026字でした。会議の記録の事実(82%・セット販売・120円と130円)と決算資料の2027年3月は拾えています。ところが冒頭で「年間売上数量は1,003,110個、売上高は2,507,775千円」と書きました。出典は売上表としています。売上表に個数の列は無く、商品Eの年間合計は101,100千円です。どの資料にも無い数字を、出典つきで書いたことになります。

この3問目で、資料をまとめて聞く使い方の差がいちばんはっきり出ました。拾った事実の数は4つともほぼ同じです。違いは資料どうしのつながりを確かめたかと、資料に無い数字を書かなかったかの2点でした。
4つのAIの採点表はClaudeとChatGPTが正しさで並んだ
3つの課題の結果を、かかった秒・文字数・正しさ・照らし合わせ・日本語・条件の項目で表にしました。正しさの○は答え合わせで合っていたものです。△は数字は合っていても理由や中身に欠けがあったもので、×は数字を取り違えたものです。
4つのAIの採点表
| 項目 | ChatGPT | Gemini | Claude | Copilot |
|---|---|---|---|---|
| 秒(易) | 35.9秒 | 168.5秒 | 90.9秒 | 26.2秒 |
| 秒(中) | 26.8秒 | 74.0秒 | 20.1秒 | 17.2秒 |
| 秒(難) | 54.7秒 | 114.0秒 | 72.5秒 | 26.4秒 |
| 字数(易・中・難) | 542・134・1,972字 | 368・159・1,026字 | 986・368・1,256字 | 501・200・1,023字 |
| 正しさ(易・中・難) | ○・○・○ | ×・○・△ | ○・○・○ | △・○・○ |
| 照らし合わせ(中・難) | ×・○ | ×・× | ○・○ | ○・× |
| 日本語 | できることの線を引く | 報告書の書き言葉 | 短く言い切る | 短い箇条書き |
| 条件(公式) | 今回は確かめず | プランで最大600件 | 無料は5つまで | Notebooksはライセンス要 |
正しさはChatGPTとClaudeが3問とも○で同点です。照らし合わせの項目で、Claudeは2問目と3問目の両方に○が付きました。ChatGPTは3問目だけで、Microsoft Copilotは2問目だけです。Geminiはどちらも付いていません。この1行の差で、総合の1位をClaudeにしました。
速さはMicrosoft Copilotが3問とも1位で、Geminiが3問とも4位です。Claudeは2問目で20.1秒とCopilotに次ぐ速さでしたが、1問目は90.9秒かかっています。ChatGPTは1問目35.9秒・3問目54.7秒で、正しさとのバランスが一番よいAIでした。
日本語の自然さは、答えの書き方の違いとして出ました。Claudeは「これが本質です」のように短く言い切る文が多く、読みやすい一方で断定が強めです。ChatGPTは「確定できません」「記載はない」と、資料で言えることの線を細かく引きます。Geminiは「〜となる」「〜が見られる」の書き言葉で、報告書に近い調子でした。Microsoft Copilotは短い文を箇条書きで重ねる形です。なおClaudeの3問目の画面では、太字の記号「**」がそのまま表示されていました。
用途別に選ぶなら正確さはClaudeで速さはMicrosoft Copilot
実測をもとに、使う場面ごとにどれを選ぶかを決めました。

正確さ重視ならClaude
3問とも正しく、資料どうしの照らし合わせを2回とも自分からしたのはClaudeだけでした。会議の記録と決算資料の話が合っているか、売上表と議事録の数字がつながるかを確かめたい仕事に向きます。2問目は20.1秒で、短い質問なら待たされません。1問目のように考える量が多い質問は90.9秒かかりました。
表で細かく並べたいならChatGPT
ChatGPTも3問とも正しく、3問目では出典の列がある1,972字の表を作りました。1問目で「3資料だけでは確定できません」と分からないことを分けて書くので、上司に出す前の下調べに使いやすいAIです。8月の数字のずれにも気づいています。
速さ重視と無料で試したいならMicrosoft Copilot
Microsoft Copilotは3問とも一番早く、無料のMicrosoftアカウントのふつうの会話でも3つのファイルを読んで答えました。2問目は17.2秒です。ただし1問目は期間の違いに触れず、3問目は資料どうしのずれに気づきませんでした。速く当たりを付けて、大事な数字は自分で確かめる使い方が合います。
Geminiは数字を元の資料で確かめてから使う
Geminiは2問目こそ正しかったものの、1問目で売上表の合計を取り違えました。3問目では資料に無い数字も書いています。今回の画面のモデル表示は「Flash」です。ほかのモデルに切り替えたときに結果が変わるかは、この検証では試していません。Geminiで資料をまとめて聞くときは、答えの数字を元の資料で必ず確かめてください。
AIプロジェクト機能の無料の条件と使うときの注意は3つ
最後に公式ヘルプに書かれている条件と、今回の実測から分かった注意をまとめます。
1. 無料で使える範囲はAIごとに違う
Claudeの公式ヘルプ「What are projects?」では、プロジェクトは無料のアカウントを含む全員が使えます。無料の人が作れるのは5つまでとされています。資料をまとめて置いておく使い方を、無料のまま試せるのはClaudeです。

Geminiの公式ヘルプでは、ノートブックに入れられる資料はGoogle AIのプランに応じて最大600件とあります。ChatGPTの公式ヘルプ「Projects in ChatGPT」は、この記事を書く時点で編集部の取得の仕組みでは本文を読めませんでした。ChatGPTとGeminiの無料のプランでどこまで使えるかは、今回は確かめていません。

2. Copilot Notebooksはライセンスが要る
Microsoftの公式ヘルプでは、Copilot NotebooksにはMicrosoft CopilotかCopilot Chatのライセンスが要ると書かれています。今回の無料のアカウントでは、Notebooksではなくふつうの会話に3つのファイルを添付して試しました。Notebooksの中で同じ文を送ったときの結果は分かりません。

3. 期間と単位がそろっているかを自分で確かめる
1問目の決算資料と売上表のように、資料ごとに期間や単位が違うことはよくあります。今回は4つのうち2つが期間の違いを理由に挙げました。1つは期間に触れず、もう1つは数字そのものを取り違えています。AIに資料をまとめて渡すときは「期間と単位の違いも書いて」と文に足すと、取りこぼしが減ります。答えに出た数字は、元の資料の該当ページで1回は確かめてから使ってください。会社の本物の資料を置く前に、社内の決まりで渡してよいかを確かめることも忘れないでください。
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資料をまとめてAIに渡すと、どのAIも答えはそれらしく整います。差が出たのは、資料どうしが食い違っていないかを確かめるかどうかでした。Claudeは頼まなくても会議の記録と決算資料を照らし、ChatGPTは8月の数字のずれを見つけました。逆にGeminiは売上表に無い数字を出典つきで書いています。仕事で使うなら「期間と単位の違いも書いて」「資料どうしが合っているか確かめて」の2文を足し、出た数字は元の資料で1回確かめるのがおすすめです。
- 資料をまとめて聞くならChatGPTとClaudeのどちらがいいですか?
- 資料どうしの照らし合わせまで任せたいならClaudeです。2026年10月31日に同じ3つの資料で3つの課題を出すと、どちらも3問とも正しく答えました。決算資料と会議の記録を両方引いたうえで、8月の数字のずれにも気づいたのはClaudeだけでした。1問目と3問目はChatGPTのほうが早く、出典の列がある表で細かく並べるのも得意です。
- Geminiが資料に無い数字を書くことはありますか?
- 今回はありました。商品Eの時系列を頼んだ3問目で、Geminiは年間売上数量1,003,110個・売上高2,507,775千円と書き、出典を売上表にしました。売上表に個数の列は無く、商品Eの年間合計は101,100千円です。1問目でも売上表の合計を、決算資料のEC売上の239億円と取り違えました。画面のモデル表示はFlashで、ほかのモデルでは試していません。
- 無料で使えるAIプロジェクト機能はありますか?
- Claudeは無料のアカウントでもプロジェクトを使えます。公式ヘルプでは、無料の人が作れるのは5つまでです。Microsoft CopilotのCopilot Notebooksは、公式ヘルプでMicrosoft CopilotかCopilot Chatのライセンスが要るとされています。ChatGPTとGeminiの無料のプランでどこまで使えるかは、この検証では確かめていません。
- プロジェクトに入れずに会話へ添付しても同じですか?
- この検証では確かめていません。今回は4つのAIとも、新しい会話に3つのファイルを添付し、同じ会話の中で3つの文を続けて送りました。資料を置いたまま続けて聞く形はプロジェクトと同じですが、プロジェクトの画面の中で答えが変わるかは試していません。プロジェクトは資料と指示を何度でも使い回せる点が、添付との一番の違いです。
- AIは資料どうしの数字の食い違いに気づきますか?
- 今回はChatGPTとClaudeが気づきました。会議の記録には8月の売上が740万円(前年同月比82%)とあり、逆算した前年の数字が売上表の8月の3,400千円とつながりません。ChatGPTは資料間の不整合があると書き、Claudeは同じ基準の数字として突き合わせないよう注意しました。GeminiとMicrosoft Copilotはこのずれに触れていません。
